「高原」は高い原っぱではない?四季報文体という文学
水野さんは、ある業界でしか使われない独特の言葉の使い方を集めているといいます。最初に出したお題は「高原」という言葉で、ある文脈では高い原っぱを指さないというものでした。
堀元さんは、涼しいイメージを出したい低地の地名が「高原」を名乗っているのでは、と推理します。水野さんの答えは違っていて、会社四季報では「良好な状態、特に需要や業績が継続する様子」を指して「高原」と書くことがあるそうです。
面白い。四季報独自用語だ。
水野さんによると、会社四季報 ── 東洋経済新報社が年4回発行する、日本の全上場企業のデータを収めた本。業績や株価、記者による短評などが1社ごとにまとめられていますは全上場企業の業績や株価を載せた本で、肝は四季報記者による独自コメント欄です。全社を載せるため1社あたりの行数に限りがあり、その制約から独特の書き方が生まれました。
そこで四季報が編み出した四季報文学と呼ばれる体言止めを繰り返し、助詞を省略し、さらにそれでもなお足りない時にですね、謎の二字熟語で説明するというのがありまして。
四季報文体には、似た意味の言葉がいくつもあります。水野さんは「快走」「高水準」を挙げ、細かな違いを2〜3字で表せるよう四季報が言葉を練り上げてきたのだろうと話します。
もう1つの例が「深耕」です。水野さんの見立てでは、需要やマーケットを取りに行く、市場を広げるときに使う言葉で、四季報には「伊藤園が大谷効果で海外深耕なるか」という記事もあったそうです。ただし「高原景気」や、ビジネス一般で使われる「深耕」もあり、必ずしも四季報だけの用語ではないと水野さん自身が補足しています。
良好な状態、特に需要や業績が続いている様子
気持ちよく走るように、業績がいい感じであること
ニーズを深く掘り、市場を広げに行っていること
業績が続いて伸びていること
堀元さんは、この話をAWSの説明文になぞらえます。「スケーラブルでロバストなソリューション」のような横文字が並ぶ説明が「AWS文学」と呼ばれるように、業界ごとの特殊なニーズに応えようとすると尖った表現が生まれる、という受け止めです。
水野さんは、熟練の四季報読みはこの文体から的確に情報を読み取ると続けます。例に挙がったのは、25年間四季報を通読し続けて100冊を突破した渡辺誠司さんです。元は証券会社にいた方で、独立後も四季報を使ったセミナーを開き、四季報が将来予測に役立つと著書で主張しているそうです。
国会議事堂の赤絨毯も上場企業?REITで見えた経済活動
水野さんは上場企業の情報が大好きで、「ここ上場していたんだ」という事実だけでご飯1杯食べられるといいます。定番の例として出したのが、国会議事堂の赤絨毯を納めている墨の織物という絨毯メーカーが上場企業だという話です。
最初から最後までよくわかんなかったです。何?
水野さんは「これ聞いたらみんな、はいはいそれね、となる」と言い張りますが、堀元さんにとっては完全に初耳でした。それでも堀元さんは、四季報を読みたくなってきたと乗り気になります。水野さんは、投資のためではなく「上場企業にこんなのがあるんだ」を知るために読めばいいと勧めます。
堀元さんは最近、初めてREIT ── 不動産投資信託。投資家から集めたお金でオフィスビルなどの不動産を運用し、賃料などの収益を投資家に分配する仕組みですを買ったそうです。オフィスビルを多く持つジャパンリアルエステートに投資したところ、書類と一緒に所有物件の変動を伝えるパンフレットが届きました。
この青山のなんとかビルを新規に取得して、代わりに新橋のなんとかビルを手放しましたみたいなこと書いてあって、面白いと思って、こんな経済活動してるんだと思って感動したんですよね。
水野さんはここで、投資信託の場合は「配当金」ではなく「分配金」が正しいと指摘します。不動産投資法人として成り立つには、得た利益のうち一定の割合を投資家に払い出すことが法律で決まっていて、それが配当とは違う分配金だという説明です。堀元さんは、素人と玄人で使い分けが違う語彙を集める回も今後やりたいと提案しました。
投資下手の二人が語る「四季報の遊び方」
水野さんは四季報の楽しい遊び方を紹介する前に、この回は投資を推奨するものでも、個別企業が儲かると主張するものでもないと断ります。さらに自分は投資のプロでもなく、最近いちばん上がっていたのは個別株ではなく純金投資信託だったと明かしました。
堀元さんも負けずに失敗談を出します。ある州で娯楽用大麻が合法化されたニュースを見て「大麻バブルが来る」と考え、大麻関連株を100万円分ほど買ったところ、今では総額8万円ほどになっているそうです。
そんなことある?92万損したんだけど。
水野さんも、マザーズ株が上がっていた時期にDX関連企業を買って75パーセントのマイナスを出したことがあると続けます。二人とも投資下手だとわかり、堀元さんは「絶対参考にして買わないようにお願いします」と念を押しました。
いちばん面白いのは2ページ目?見出しランキングで読む景気
水野さんによると、四季報は攻略本も豊富です。先の通読の達人の本のほか、四季報の伝説の編集者である山本高之さんの本や、四季報編集部の公式ガイドブックもあり、投資家目線で楽しみたい人はそちらに当たるといいそうです。堀元さんは、難しい名著に解説書が出るのと同じ構図だと面白がります。
文字まみれで読みづらいという四季報のイメージに対して、水野さんは、いちばん楽しいのはページ番号でいうと2ページ目だと言います。そこには「見出し語ランキングで見る業績トレンド」というページがあります。
四季報の記者コメントには「好反発」「快走」「赤字残る」のような見出しが付いていて、このページは、どの見出しが多いかを集計したランキングです。堀元さんが見た号では「続伸」がいちばん多く、各社の見出しを集めれば今がどういう時代かわかる、と気づきます。
水野さんは、株価は先行指標とよく言われると補足します。株が先の予測を織り込み、その後に実体経済が追いつくという順番なので、見出しランキングは先のトレンドを手軽にまとめてくれるページだという見方です。
予測
景気が良くなりそうだと市場が見込む
株価
先の予測を織り込んで株価が上がる
実体経済
その後にみんながお金を使うようになる
堀元さんは2024年の春号と夏号を見比べます。春号では「好転」が上位にあったのに、夏号では「好転」の順位が落ち、代わりに上がり続けたものが下がる「反落」が上位に来ていました。見出しの集計だけで、業績の流れが少し悪くなっていると読めるわけです。
なるほどね。もうだから一番サビなんだね、いきなり。
四季報の独自予想は競馬新聞?ニコちゃんマークの読み方
四季報には「今期営業利益乖離率ランキング」もあります。水野さんの説明では、会社自身が出す業績予想と四季報の予想がずれている会社のランキングで、会社の見積もりが保守的すぎると四季報はより高い数字を出すそうです。
はぁ、面白い。ていうかあれみたいだな、競馬新聞みたいだな。
水野さんは、騎手は予想を出さないのに、会社は決算のたびに自ら予想を出すという違いを挙げます。そのうえで四季報が独自予想まで出していること、そのために何十人かの記者が業界を担当して調べていることに感心しています。
水野さんによると、上場企業をすべてまとめ、出版社がコメントを付ける形態は日本独自です。日経新聞も似たデータブックを出していたものの、四季報は独自予想とコメントを出す点が違っていたといいます。
会社が決算のたびに出す業績予想。保守的な見積もりになることがある
記者が調べて出す独自予想。会社予想より強気なものにはニコちゃんマークが付く
会社予想より大幅に強気な四季報予想には、ページの端にニコちゃんマークが付きます。水野さんは、マークの付いた会社だけ拾い読みする読み方もありだと勧め、堀元さんが見つけた例は、車載や産業機器向けのパワー・アナログ半導体を強みとするロームでした。
会社予想が保守的になる理由として、水野さんは為替を挙げます。会社は決算時に想定為替レートを出しますが、円安が大きく進むと、ドルで売上を受け取る会社は円に換えたときの額が増えるため、想定を外しただけで決算の数字が大きくぶれるという説明です。堀元さんは「ズバリ当てろと言われても無理な話」と受け止めました。
ここで堀元さんは、南アフリカランドに10万円投資して7万円ほどで戻ってきた話を披露し、「損したい人は僕に預けてくれれば」と自虐ネタで締めています。
四季報プロ500と、たこ焼きに夢中な株主
ここからは、四季報をめくって「へー、おもろ」と思ったところを話す流れになります。堀元さんが手にしたのは四季報プロ500 ── 四季報編集部が数千の上場企業から500銘柄を選んで掲載する雑誌。テーマ別の特集なども組まれていますで、水野さんは何千とある上場企業から編集部が500社に絞った、より雑誌的な1冊だと説明します。
四季報プロ500は、冒頭に本命銘柄50、次に期待銘柄200、最後に注目銘柄250という順番で並んでいます。シリコンサイクルなど、その号のテーマも独自の切り口で打ち出されていて、ざっくり掴みたいならこちらでもいいそうです。
堀元さんは乖離率ランキングの上位に、銀だこを運営するホットランドを見つけます。株主優待で銀だこの無料券が半年に1回もらえるのが嬉しくて買った銘柄でしたが、株価はまったく見ていなかったといいます。
え、俺買った時13万とかで、今25万だ。えー、すげえ。
やっぱさ、株価が12万上がったことよりさ、1500円分のたこ焼き食う方が大事だから。
水野さんは、値上がり益であるキャピタルゲインには課税される一方、株主優待は非課税だという堀元さんの理屈に「こいつ向いてねえわ」と呆れます。1万円札を食べてもおいしくないと言う堀元さんに、水野さんが「日本銀行券を渡すとたこ焼きが買える」と返すやり取りで盛り上がりました。
味の素は半導体も?利益率で見えるビジネスモデル
水野さんは、外食株のホットランドがそこまで上がるのは、コロナ期間中などには考えにくかったと話します。すると堀元さんは、同じく株主優待目当てで買った味の素も大きく上がっていることに気づきました。
水野さんは、味の素は円安で儲かる会社であり、さらに半導体関連の事業も手がけていると指摘します。水野さん自身は「半導体の素材?」と、正確ではないと断りながら話しています。
味の素ってそうかと。AGI、汎用人工知能、AGIって言いますよね。味の素の味ってAGIの素だったんだと思って。
この冗談に堀元さんは、料理研究家のリュウジさんが味の素を使って批判された件を持ち出して乗っかり、水野さんが「AGIの素はかけてない」と返すボケの応酬になりました。
本題に戻ると、水野さんは四季報での味の素の読み方を教えます。味の素は海外売上比率が65パーセントで、国内は35パーセントしかなく、日本はむしろサブだとわかります。
さらに事業内容の下の括弧には、事業ごとの営業利益率が書かれています。水野さんは、二桁なら「ドル箱事業」と思えばいいと言い、堀元さんは味の素の調味料・食品が二桁ある一方、冷凍食品は3パーセントしかないことに驚きます。
だからそれ見ると何が面白いって、俺が知ってるあの事業は利益率が低くて、他のとこで取ってんだとかわかる。
水野さんが挙げた例がイオンです。小売りではそれほど儲けておらず、イオンモールのテナント料による不動産事業や、イオン銀行とWAONによる金融事業が強いといいます。小売りで集めて不動産で取るというビジネスモデルまで、四季報を読めばわかるという話です。
味の素のすぐ下に載っていたブルドックソースは、事業構成が「ソース100」でした。堀元さんはそのシンプルさを「かっこいい」と言い、輸入トマトの価格上昇でソースは厳しいかもしれないという記述にも目を留めています。
訳あり不動産のサンセイランディックと、決算説明会資料の読み方
堀元さんが「衝撃なの見つけた」と挙げたのが、不動産会社のサンセイランディックです。四季報の特色欄には「権利関係が複雑な不動産を買い取り、関係調整した上で再販」と書かれていました。
俺ね、訳あり不動産の話大好きで。権利をバラバラにして売っちゃったホテル、リゾートホテルとかでさ、もう100人家主いますみたいな。でも10部屋しかありませんみたいな。
水野さんは、気になる会社があれば企業ホームページのIR情報を見るよう勧めます。決算短信や有価証券報告書は専門知識が要るので、見るべきは直近の決算説明会資料で、スライドなので直感的にわかるそうです。
サンセイランディックの資料を開くと、利益は前年同期比プラス46.7パーセントでした。仕入れの内訳には居抜き、底地、所有権などが並び、堀元さんは借地権付き物件が非常に多いことに注目します。
堀元さんの説明では、ややこしい物件は土地の権利者と建物の権利者が分かれています。旧法借地権 ── 1992年の借地借家法施行より前の借地法に基づく借地権。借り手の立場が強く、地主が契約を終わらせにくいのが特徴ですのように、地代を払っている限り地主も追い出せない状態があり、セットで売るために借地権を買い取る交渉が揉めやすいそうです。
資料には、名古屋で9軒並んだ家の権利を調整した事例も載っていました。地代の滞納、借地の無断転貸、持ち主不明の空き家が混在する「カオスな状態」を、全部買い取って更地にしていたのです。堀元さんは「全員と話つけたんだね」と感嘆します。
水野さんは、決算説明会資料は無料で手に入り、四半期に1回おもしろいものが落ちてくると言います。会社が出すものなので嘘は書かない一方、口頭説明の補助資料であり、会社が言いたいことしか書いていない面もあります。そこで勧めたのが、決算説明会を書き起こすログミーファイナンスで、質疑応答まで読めるそうです。
えー、おいこれ無料で無限に遊べるおもちゃじゃん。
「我が社」と言ったら全員「御社」だった株主総会
質疑応答の話から、堀元さんは大学生のころに一度だけ行った株主総会を思い出します。浅草の古い同族企業の株を面白半分で買い、お土産に雷おこしがもらえると知って出かけたそうです。
株主総会好きの知人からは、社長に直接質問できる貴重な機会だから何か聞くこと、そして投資家は会社の一員なので「御社」ではなく「我が社」と言うのが通例だと教わりました。堀元さんは真っ先に手を挙げ、「我が社の展望」について質問します。
もう俺より圧倒的に通っぽい人が御社つってんの。言ってねえじゃねえか我が社って。
その後に出てくる人も全員「御社」と言っていて、堀元さんは顔が赤くなったといいます。水野さんは「総会に入れたバイトのサクラだよ、そいつ」と追い打ちをかけました。
最後に登壇した作業着姿の男性は、名乗りもせず「係争中の件、よろしくお願いしますね」と会社に圧をかけました。訴訟相手の会社のトップらしき人物です。対する会社側も「特に今回は質問ではないということですね。でしたら回答を差し控えさせていただきます」と応じ、堀元さんは株主総会でこんな喧嘩もあるのかと驚いたそうです。
水野さんは、サンセイランディックの株主総会なら「どうやって権利を買い上げたのか」と聞けて面白そうだと話を戻します。株主総会好きの人は、特にトップがどう対応するかを見て投資判断の指標にするらしく、機関投資家にもそうしたアプローチがあると聞くそうです。
築地魚市場に日本銀行。「上場してたんだ」ランキング1位は?
ビールをこぼして四季報プロを濡らしたあと、堀元さんが見つけたのは築地魚市場でした。水産荷受大手で、所在地は東京都江東区豊洲になっていて、二人とも上場していたことを知らなかったといいます。
水野さんの「上場してるんだびっくりランキング」の現時点の1位は日本銀行です。四季報は証券コード順に並ぶものの、空き番が補充されて業種順が崩れているため、冒頭の索引で引くと便利だそうです。
堀元さんが索引で引くと、日本銀行は2051ページに載っていて、特色は「日銀法に基づく認可法人、中央銀行」でした。水野さんによると、NTTのように頻繁に取引される株ではなく、単価が高く気軽には買えない値嵩株 ── 株価が高く、最低単位で買うにも大きな金額が必要な株のことだといいます。
証券コード8301の読み方でも一幕ありました。水野さんは「8301」と数字を1つずつ読むべきで、4桁の数と思ってはいけないと指摘します。堀元さんは16進数の0x8301を「8千3百1」と読まないのと同じだと納得し、水野さんは証券コードにも最近アルファベットが導入されたと補足しました。
録音機材のZOOMも上場。株価は業績だけでは決まらない
次に堀元さんが見つけたのは、二人がかつて収録に使っていたレコーダーのメーカーであるZOOMでした。水野さんは、堀元さんが机の上で機材をいじっていた頃を思い出してエモい気持ちになるといいます。
水野さんは、ZOOMの技術力を信頼できるといった情報は使い手にしか知りえないもので、そういう目で四季報を見ることもできると話します。一方でZOOMの株価はやや不調だったことから、株価の仕組みにも触れました。
ただね、これ難しいのがね、業績がいいから株価がいいとか、業績が悪いから株価が悪いわけじゃないんですよね、株って。
株は市場の期待で動くので、増益を続けていても成長性を感じられず安く放置される銘柄もありうる、というのが水野さんの説明です。
堀元さんは株主構成にも目を向けます。ZOOMの株をドイツ銀行が6.8パーセント、音響機材のECサイトであるサウンドハウスが3.1パーセント持っていました。サウンドハウスは上場していませんでしたが、水野さんは同業者が株を持つ例として、出版社がブックオフの株を持つ話を挙げます。
水野さんによると、四季報には未上場会社版もあり、有名な大企業なのに上場していなかったと驚く楽しみ方もできるそうです。
炎上対策の会社が上場?ツインバードのストップ高クイズ
堀元さんが驚いたのが、炎上リスク管理支援で上場しているエルテスという会社です。水野さんは、謝罪会見の対応などにもニーズがありそうだと推測し、下手な会見をすると叩かれて信用が地に落ちるから技術が要る、と二人で話します。
堀元さんが「四季報でクイズが作れそう」と気づくと、水野さんは実際に問題を作っていると明かします。出題されたのは、うんちくエウレーカクイズの株問題でした。
コロナ禍真っただ中の2020年11月、突然家電メーカーのツインバード工業に大量の買いが入り、株価がストップ高となりました。
ストップ高 ── 株価が1日に上がってよい上限の値幅に達し、それ以上上がらなくなった状態の理由を問われた堀元さんは、空気清浄機、コーヒーでウイルスが死ぬという誤報など、いくつも仮説を出しますが外れます。ヒントとして四季報を引くと、「業務用冷凍庫の回復緩慢」という記述がありました。
冷凍食品の需要増という推理にも、水野さんは「株価が上がった瞬間、業務用冷凍庫はまったく売れていなかった」と否定します。「何かの報道が出たタイミング」という大ヒントで、堀元さんはワクチン保管用の冷凍庫だと正解にたどり着きました。
報道
ファイザーのワクチンはマイナス70度での保管が必要だと報じられる
連想
業務用冷凍庫がここから売れると市場が考える
注目
ツインバードの製品がマイナス80度まで対応可能だと知られる
急騰
大量の買いが入り、ストップ高になる
人の愚かさとか馬鹿げた行動って、後世から見ると不思議だからクイズになるんですよ。
社名と海外比率の意外性、そして「言語学資本比率1%」
収録がちょうど1時間ほどに達したため、堀元さんが持ち出しかけたアミューズの話は見送りになりました。それでも水野さんは、四季報から見える小ネタをまだ語り足りない様子です。
1つは儲けの仕組みです。大田花きのような花の卸も上場していて、水野さんは、新規出店時に贈る開店祝いの花など法人向け需要が大きいのではと話します。
もう1つは正式な社名です。JTの上場名は日本たばこ産業、JR東日本は東日本旅客鉄道で、キャノンだと思っていた会社は「キヤノン」でした。水野さんは、観音に由来するなど諸説あるようだと付け加えています。
さらに、海外売上比率が9割の会社もあると水野さんは言います。丸亀製麺のトリドールはアジアが伸びているはずで、海外で儲けていれば日本で安いうどんを出して市場を取りに行けるかもしれない、という見立てでした。
最後に堀元さんは「何にもゆる言語学ラジオじゃなかった」と振り返ります。水野さんが冒頭の四季報用語を言い訳に挙げると、堀元さんは「言語ロンダリング」と命名し、言語学資本比率1パーセントでも構わないと笑いました。
言語学関連の上場企業ってね。そう、驚くことにですね、ないんです。
水野さんはポケトークの会社は上場していた気がすると付け加えつつ、無理に紐付けずに伝えたかったのは酒を飲みながら会社四季報を読むのは楽しいということだとまとめました。リスナーには、上場企業のうんちくをコメントで教えてほしいと呼びかけています。
まとめ
会社四季報は、投資の道具である前に、上場企業の意外な素顔を知れる読み物です。四季報文体、見出しランキング、利益率、株主構成、決算説明会資料と、どこを入り口にしても「そうだったのか」が見つかることを、二人は実際にページをめくりながら示しました。
- 四季報記者のコメントは、行数の制約から「高原」「深耕」のような独特の四季報文体で書かれている
- 2ページ目の見出し語ランキングや、ニコちゃんマーク付きの独自予想から、景気の流れや強気の銘柄が読める
- 事業ごとの営業利益率や海外売上比率を見ると、味の素やイオンのような会社の本当の稼ぎどころがわかる
- 気になる会社はIR資料室の決算説明会資料やログミーファイナンスで、無料で深掘りできる
- 日本銀行や築地魚市場、炎上対策のエルテスなど、「上場してたんだ」という驚きや株価クイズの種が四季報には詰まっている






