リスナーに「最高」と「最低」の一瞬を選んでもらう企画
ゆる言語学ラジオは、2024年3月でYouTubeチャンネル開設から3周年を迎えます。最近は投稿回数も300回に達しました。
水野さんは、1回30分と仮定しても150時間になると計算します。堀元さんは、平均の尺はもっと長いので200時間はあるだろうと見ています。
この200時間の中から一瞬を切り出してくださいと。
3周年企画の中身は、リスナーへのアンケートです。1人につき「最高の瞬間」と「最低の瞬間」を1つずつ厳選して送ってもらい、その結果をもとに過去回を振り返ります。
2人がこの企画に期待しているのは、名作の再発見です。300回もあれば見ていない回や忘れている回もあり、自分たちが手応えを感じていなかった場面を視聴者が評価していることもあるかもしれません。
俺全然手応えなかったけど、それいいんだなとかがあると嬉しいなと思ったので、ちょっと今回寄せられたのを見るの楽しみでね。
進め方は、最高と最低を交互に見ていく「交互浴形式」です。水野さんの提案で、水野さんが最高の瞬間を、堀元さんが最低の瞬間を読み上げる役割分担になりました。
この役割分担、なんか俺損してない?あれ、なんか俺損してない?
最高の瞬間1位は言語学者のコント?黒島先生の「堀元森本」
最高の瞬間の1つ目は、#181「言語学者がおしゃれ論文名を全力で紹介」です。ゲストの黒島先生が、モンゴル語の調査で出会った言い回しを紹介する回でした。
黒島先生の話によると、モンゴル語で「久保さんと他の人たちがここに来た」と言いたいとき、「久保ムボが来た」という言い方ができます。名前を繰り返し、2つ目の頭文字をMに変えると「〜さんたち」という意味になるのです。
この規則を堀元さんに当てはめると「堀元森本」になります。黒島先生は続けて、水野さんのように最初からMで始まる名前では「水野水野」になって困る、と前振りをしてから、その場合はZに変わると明かしました。
規則の紹介
名前を繰り返し、2つ目の頭文字をMに変えると「〜さんたち」になる
堀元さんで試す
「堀元森本」となり、2人を誘導する
水野さんで困らせる
Mで始まる名前だと「水野水野」で変わらないと思わせる
オチ
Mで始まる場合はZになる、と明かす
この流れを改めて見た2人は、打ち合わせなしでコントとして成立していたことに感心します。黒島先生の読みどおりに自分たちが動かされていた、というのが2人の受け止め方です。
てかさ、黒島先生の読み通りに俺ら動いてるよね。
そうだ、俺たちもう完全に釈迦の手のひらの上で踊らされる孫悟空ですよね。
水野さんは黒島先生を「コント師タイプ」「放送作家気質の芸人さん」とたとえます。そのたびに堀元さんが、黒島先生は芸人ではなく言語学者だと訂正するやり取りが続きました。
監修の先生が選んだのは水野さんの「虚実の皮膜」?
同じ#181の回には、「監修ナンバー3」という名前の人からも投票がありました。2人はこの投稿者を黒島先生本人ではないかと推測しますが、確定はしていません。
この投稿者が選んだのは「堀元森本」の場面ではなく、水野さんの言葉選びでした。
40分51秒あたりで、水野さんの「虚実の皮膜が薄い」というツッコミが常人の語彙力をはるかに上回っていて最高です。何を食べたらあんな返しがとっさにできるのか疑問です。
堀元さんも水野さんも、その発言を覚えていませんでした。そこで該当箇所を見返すと、インドネシア語の「じゃらんじゃらん」をボケだと勘違いした堀元さんに対して、水野さんが「ちょっと今日虚実の皮膜が薄いですよ」と言っています。
堀元さんは、水野さんが笑いを狙って放り込んだのだと思っていたため、「なぜこれを今言ったのか」と首をかしげます。水野さんの答えは単純でした。
虚実の皮膜が薄いなって思ったから。
水野さんは、実家でも母親の話やテレビに対して「虚実の皮膜が薄いやないか」と普段から言っていると話します。堀元さんは「嘘つけでいいだろ」とツッコんでいました。
監修の先生に乗っ取られそう?准教授なのに「芸人 高崎山の猿」
最高の瞬間のトップが黒島先生の回だったことに、水野さんは「僕ではなくて黒島先生が優勝」と肩を落とします。
堀元さんは、監修の先生を招く回でも番組らしさを保つために、水野さんが台本を書くことが多いと説明します。黒島先生の回も水野さんの功績ではないかと持ち上げましたが、水野さんの答えは違いました。
確かパーセンテージで言うと多分0パーセント関与した覚えがあります。
このまま出来上がって出荷されてました。
黒島先生の芸人ぶりは番組の外でも続いています。水野さんが冗談半分で「芸人じゃないんですか」と言ったところ、黒島先生はDiscordのプロフィールに「芸人」と書き、最近は「芸人 高崎山の猿」に変えたそうです。
これは、黒島先生が猿に憧れて山に帰ったという嘘の話を2人がした大分旅行の回にちなんだものです。堀元さんがその回の公開前に、問題があればカットすると黒島先生に連絡したところ、次のような返事が来たといいます。
強いて言うと堀元さんの脳の一部でもカットされてはいかがでしょうかって返ってきて。いや、ブラックジョークも言える。さすがって思いましたね。
最近准教授になった黒島先生に、2人は「あのままいってほしい」と期待を寄せます。水野さんは、この回を見すぎると「自分ではなく黒島先生でいいのでは」と思われるので、それだけが心配だと話していました。
最低の瞬間は「ボッキン」、なぜ2回目は撮れなかったのか
最低の瞬間の1つ目は、第130回「官能小説辞典を読んだら官能小説みたいな声が出た」です。投稿者の多くは、具体的な瞬間として「ボッキン」とだけ書いていました。
この回は、官能小説のオノマトペ ── 擬音語や擬態語の総称。「ドキドキ」「ザーザー」のように、音や様子を言葉で表したものだけを聞いて状況を当てるクイズをした回です。堀元さんが「ボッキン」を出題すると、水野さんは呼吸困難になるほど笑ったうえで、音象徴 ── 言葉の音そのものが特定の意味やイメージを連想させる現象。英語ではサウンドシンボリズムと呼ばれますを持ち出して見事に正解しました。
やっぱね、パラパラめくってて、これ見つけた瞬間に勝ちだと思って。
再生数は多く、高評価も4598件ついた好評回でした。それでも2回目は撮られていません。その理由を、水野さんはクイズ形式で堀元さんに答えさせます。
広告収益が剥がされていたからです。
好評
再生数が多く、高評価も4598件ついた
広告収益の停止
YouTubeで広告収益が剥がされた
続編なし
2回目は撮られず、二度とやらないことに
反省を生かす
AVウミガメのスープはYouTubeに上げずCDで販売
堀元さんは、この反省を生かした例としてAVウミガメのスープを挙げます。変わったアダルトビデオを当てる遊びを収録し、YouTubeではなくCDで販売したことで、うまくいったと振り返っています。
最低の瞬間には、「ボッキン」と同じくらい「ビビビビーン」も票を集めていました。堀元さんは、「ビビビビーン」と「ギュインギュイン」は混同しやすいので気をつけるように、と真顔で呼びかけています。
温泉でのインプット合宿はもうできない?
官能小説クイズの回は、2人が旅館に泊まって本を読み、気が向いたときにカメラを回すスタイルで撮った回でした。水野さんは、最近こうした肩の力が抜けた収録をしていないと気づきます。
最後にやったのは山梨の慶雲館で、堀元さんの「逆張りゲー」が生まれたのも旅館での収録だったと2人は振り返ります。気楽に撮り始めた結果、いい素材が撮れることが多かったそうです。
ただし水野さんには、最近のインプット合宿に苦い思い出があります。4人で沖縄に行った際、日中は全員がPCで作業をしていて、本を読んでいたのは水野さんだけだったといいます。
いやしかも俺まだマシな方よ。俺車の運転してたから。
サポーターと40人ほどで北海道の温泉旅館を貸し切った合宿でも、堀元さんは仕事をしていました。水野さんは初日にトラブル対応をした後は本を読んでいたと言いかけますが、実はずっと麻雀をしていたことを思い出します。
あ、でもずっと毎晩毎晩、ツモった牌をインプットしてました。自分の手牌に。
今井むつみ先生の回、本当の見どころは水野さんのオウム返し?
最高の瞬間の2つ目は、#191「認知心理学者が語る言語を習得する鍵はアブダクション」です。『言語の本質』の著者である今井むつみ先生がゲストの回でした。
この回は特定の場面ではなく、シリーズ全体を評価する声が中心でした。
赤ちゃんと言語習得はキャッチーさと骨太さの両立した大好きなシリーズです。中でも子供の言い間違いからアブダクションについて語られるこの回は、まさに世界観が変わるほどの鮮やかな感銘を受けました。
水野さんは、10回ほど続いた赤ちゃんの言語習得シリーズを自分が構成したのに、最後の今井先生の回がすべて持っていったと悔しがります。ただ、そのシリーズは最初から最後まで今井先生の本を一番参考にしていたと打ち明けました。
該当箇所を見返すと、堀元さんは別の場面に気づきます。堀元さんが「帰納じゃないのか、これは」と言ったのに対し、水野さんが「帰納じゃないんですか、これは」とそのまま繰り返していたのです。
「帰納じゃないのか、これは」って僕が言ったのに対して、水野さんが「帰納じゃないんですか、これは。」仕事をせえよ、お前は。
だって堀元さんが直接今井先生と話すのは変ですから、やっぱり仲介でね。
この回では、堀元さんがアブダクション ── 観察された事実を最もうまく説明できそうな仮説を導く推論。演繹・帰納と並ぶ第3の推論形式とされますから宇宙人による連れ去りを連想し、キャトルミューティレーション ── 家畜が不可解な状態で死んでいるのが見つかる現象。宇宙人の仕業とする俗説で知られていますの話を始めています。コメント欄に「専門家の話の腰を折らないで」という苦情が毎回つくのは、こうした脱線のためだと2人は認めています。
最後に水野さんは、アブダクション推論を提唱したパースの著作にある形式を紹介しました。注目すべき事象Aがあり、Bという要因を想定するとAが自然に説明できるなら、AなのはBだからだと推論する、というものです。
お前、ゆるコンピューター科学ラジオの時に江崎先生の言ってる内容10分の1に希釈しただけの人間だっただろ。よく俺に言えるな。
問題を潰し、慌てて下ネタで応酬した最低の瞬間
最低の瞬間の2つ目は、第272回「クイズ王が作ったうんちくエウレカウミガメのスープ」です。クイズ作家集団カプリティオとのコラボ回で、投票者が挙げた場面は全員一致していました。
それは、カプリティオのATさんが出題した問題を、水野さんが読み上げの途中で答えてしまった場面です。投稿者の多くは、その後の展開も最低だと書いていました。
問題は宇佐八幡宮神託事件 ── 奈良時代、僧の道鏡を皇位につけよという神託をめぐり、和気清麻呂が宇佐八幡宮で確認して否定した事件。高校日本史にも登場しますを題材にしたものでした。水野さんは、和気清麻呂が名前を変えられて流されたという話を先に口にして正解してしまい、喜びました。
せっかくプロのクイズ作家が作ってきてくれた問題、問題読んでる途中に潰してんだから喜んじゃダメでしょ。
水野さんは挽回しようと、道鏡にまつわる別の問題を慌てて出します。ところがその内容は下ネタで、しかもATさんが即座に正解してしまいました。
出題
ATさんが宇佐八幡宮神託事件の問題を読み上げる
問題潰し
水野さんが途中で正解して喜ぶ
慌てたフォロー
水野さんが道鏡にまつわる下ネタの問題を出す
さらに潰される
ATさんが即座に正解する
ぐちゃぐちゃぐちゃだよ。むっちゃぐちゃだよ。
さらに堀元さんがエジプト神話のオシリスの話を始めると、水野さんが「お尻の話ですか」と返し、話は収拾がつかなくなりました。2人は、カプリティオの皆さんも見ているのに、と反省しています。
川原先生の回が示した「専門家だけでいい」説
最高の瞬間の3つ目は、#275「音韻論の基礎から最適性理論 ── 音韻論の理論の1つ。複数の制約に優先順位をつけ、その兼ね合いで実際の発音が決まると考えますまで」です。言語学者の川原先生を招いた「ちょいがち言語学ラジオ」の回でした。
この回は、水野さんと川原先生だけで真面目に進めた長尺の講義回です。堀元さんは出演していません。それにもかかわらず、25万回再生されています。
ってことはさ、やっぱさ、あれじゃない?専門家の先生の話を茶化すやつっていらないんじゃないか?
公開時のコメント欄には「茶化しなすいなくて草」という書き込みがあり、313件の高評価を集めていました。堀元さんは、いつの間にか「茶化しなす」というあだ名が定着したことに不満を漏らします。
さらに堀元さんは、自分も水野さんもいらないなら、マイクを2本置いて無音を流せばいいと自虐します。
投票には、高校生のリスナーからの熱い感想も寄せられていました。
おそらく大学の講義レベルの内容を扱っていて、難しいながらもいつものノリと例えでわかりやすく噛み砕かれていて面白かったです。自分は今高校生なんですが、事前に告知された時からこの回がずっと楽しみすぎて、ちょうど公開された修学旅行の日も寝る前に見入ってしまいました。
一方で、続編の統語論の回は島村先生を招いて5時間ほどになり、さらに難しい内容です。編集スタッフが深夜3時に理解できず相談してきたため、水野さんは後半は理解をあきらめるよう助言したそうです。
だから勉強の助走とかに使うといいのかな。
水野さんは、統語論の回は真面目に勉強する前のウォーミングアップとして見るのがよく、置いていかれても気に病む必要はないと話しています。
おじさんの言い間違い大賞、表彰台を水野さんが独占?
最適性理論の回に投票したリスナーは、自由記述欄に「ジャパンおじさんズミステイクアワード」を主催していると書いていました。日常で集めたおじさんの言い間違いから、昨年のベスト3を選んだそうです。
その結果は、3つとも水野さんのミスでした。
| ミス | 内容 |
|---|---|
| 名古屋駅前の紀伊国屋書店 | ジュンク堂書店を紀伊国屋書店と言い張った。しかも紀伊国屋の案件回だった |
| 害悪と言っていい | オノマトペは言語習得に「害悪と言っていい」と言い、すぐ自分で訂正した |
| 吟醸香の読み間違い | 「吟醸香」を読み間違えた |
水野さんは今年から気を張って収録すると宣言します。しかし堀元さんは、2024年公開の回でも柏書房の案件なのにみどり書房の話を延々としていた、と指摘しました。
水野さんは急に声を大きくし、柏書房も『クジラと話す方法』『ビッチな動物たち』『もしニーチェがイッカクだったなら』など動物の本を出していると反論します。ただ、最終的には謝罪で締めくくりました。
一言言わせてもらうとしたら、あの柏書房の方、大変失礼いたしました。申し訳ございません。
歳時記の回でぶっちぎり1位、ボツになった「P俳句」
最低の瞬間でぶっちぎりの1位だったのは、第255回「クイズみたいな季語を集めて出題してみました(歳時記3)」です。新しい季語を提案する流れで、堀元さんが「こんなところにあるはずがない陰毛」と発言した場面が選ばれました。
俺だ。これは俺だ。言い訳のしようがない。
歳時記の回であれほど下品な下ネタが飛んでくるのは予想できなかったので予告してほしかったです。
この回では、下ネタの俳句「P俳句」で盛り上がった部分が20分ほどあり、YouTube版では早回しでカットされています。サポーターコミュニティで公開すると告知したところ、大量の人が入会し、感想は「18禁」チャンネルで語られるようになったそうです。
堀元さんは当初その部分もYouTubeに出すつもりでした。しかし本業を持つ水野さんが、不利益を被りそうなので本当にやめてほしいと頼み、ボツになりました。
見返している途中で、2人はもう1つの事実に気づきます。P俳句から脱却しようと珍しい言葉を募集するフォームを作ったのに、半年間一度も見ていなかったのです。
お前みたいなやつ、だから字余りの俳句作るんだよ。心を入れ替えろよ。
最低の瞬間3つを並べると、下ネタ、問題潰しの後の下ネタ、下ネタと統一感がありました。最高の瞬間も含めて振り返ると、次のようになります。
| 区分 | 回 | 選ばれた場面 |
|---|---|---|
| 最高 | #181 | 黒島先生の「堀元森本」 |
| 最高 | #191 | 今井むつみ先生の回と赤ちゃんの言語習得シリーズ |
| 最高 | #275 | 川原先生の音韻論の回の全編 |
| 最低 | 第130回 | 官能小説クイズの「ボッキン」 |
| 最低 | 第272回 | 問題潰しと下ネタの応酬 |
| 最低 | 第255回 | 歳時記の回の陰毛発言 |
ほかにも、リスナーのジョスシーズハイさんの下ネタのお便りが読まれた回や、コトラボのりょうさんが下ネタを話した回にも票が入っていました。最高はゲストの先生方、最低にはゲストやリスナーが目立つ結果です。
俺らの力で成り立ってない、この番組。
再生数では測れない名作と、官能小説の知見が開いた扉
集計を見た水野さんは、再生回数の多い回が上位に来ると思っていたのに、そうではなかったと話します。歳時記3はYouTubeでの再生数が多くないのに、多くの人の心に残っていました。
水野さんはここから、再生回数をその回の良し悪しの指標にしてはいけないと考えます。堀元さんも、一番食べられているラーメンが一番うまいなら日本一はカップヌードルになる、というたとえで同意しました。
話は官能小説の辞典に戻ります。水野さんは、官能小説の表現・擬音語擬態語・絶頂表現を扱う3部作のうち2冊を読み、オノマトペ研究者もこの分野は意外と取りこぼしていると話します。
水野さんは、オノマトペ研究で知られる埼玉大学名誉教授の山口仲美先生の自宅を訪ねたことがあります。そこで一番盛り上がったのが、官能小説のオノマトペの話でした。
「ちょっと正確に考えたいから、後でその資料というか、どういう文脈で使われてるのか教えてちょうだい」って言われて。
歳時記の回にも裏話があります。2人が著書『言語沼』で句を引用した俳人の岡田かずみさんが、歳時記の1と2を見て丁寧な感想を送ってくれたため、水野さんは3を見られないかと薄氷を踏む思いだったそうです。
最後に少数意見として、「第1回で水野さんが炭酸水を飲んでいるところが最低。クリエイティビティを微塵も感じません」という投稿が紹介されました。水野さんは、当時は編集点の技術がなく、床に炭酸水があったから飲むしかなかったと弁明します。
実はそんなに再生されてないけど、面白いものもあったりするので、よかったらまたディグっていただければね。
AIで2人の声を生成する「ないゆる言語学ラジオ」始動
3周年記念の参加型企画として、堀元さんは新しい試みを発表します。音声配信プラットフォームのstand.fmが、2人の声をAIで生成できるシステムを作ってくれたのです。
このシステムは一般公開できず、2人が与えられた台本から音声を出力できるだけのものです。堀元さんは、自分たちで生成しても喋るほうが早いので意味がないと最初は思ったそうです。
リスナーの皆さんからスクリプトを送ってもらって、ないゆる言語学ラジオの回生成したら面白いなという結論になったんですよ。
募集するのは、リスナーが想像する「ないゆる言語学ラジオ」の台本です。面白いものは2人が見ながら語り合う動画にし、出来がよければ1本の回として出すことも検討しています。
2人は、自分たちが疎そうな題材が面白いと盛り上がります。試しに水野さんがコスメの話を始めましたが、成分は「なんとかレチノール」と曖昧なままでした。
ガチコスメラジオが生まれる可能性がある。これ面白いね。
反社会的な内容や過度な下ネタは弾くとしつつ、自由な発想での投稿を呼びかけました。本編の後には、水野さんが書籍名から即座に出版社名を答える「得意技」を披露するAI音声のサンプルが流れ、『入門Python3』が出題されて水野さんの声がツッコむ場面で締めくくられています。
まとめ
3年間の最高と最低を振り返ったこの回では、最高の瞬間をゲストの言語学者が、最低の瞬間を下ネタが占める結果になりました。2人は自虐しながらも、埋もれた回まで深く見てくれるリスナーへの感謝を語り、AI音声の新企画で4年目への意欲を示しています。
- 最高の瞬間は黒島先生、今井むつみ先生、川原先生とゲスト回が並んだ
- 最低の瞬間は官能小説クイズ、問題潰しと下ネタ、歳時記の陰毛発言と下ネタで統一された
- 再生数の少ない回も選ばれ、再生回数は回の良し悪しの指標にならないと2人は考えた
- リスナーの台本を2人のAI音声で読ませる「ないゆる言語学ラジオ」の募集が始まった




