2年ぶりのインテリ悪口パビリオン、まずは「ガリガリ亡者」
「インテリ悪口パビリオン」は、ちょっと知的に聞こえる悪口を集めてくるコーナーです。堀元さんによると、この企画は2年ぶりくらいの開催になります。
堀元さんは企画のもとになった自著『教養悪口本』の存在を途中で思い出し、慌てて宣伝を始めます。自分の本を思い出すのは、出版社から「Kindle日替わりセールに選ばれました」と連絡が来るときくらいだそうです。
いやほんとさ、思い出す機会がないから、自分の本のこと。
水野さんのスタイルは、前回と同じく「1つの単語」を持ってくる形式です。前回紹介したのは「うざいがき」という言葉で、響きは「うざいガキ」でも、実際は「財」と「餓鬼」を組み合わせた、欲深い人を指す言葉でした。
水野さんは、この種の悪口を「響きが悪口っぽく聞こえるのに、実際に指すものは音のイメージと違う悪口」と説明し、「ツーウェイ悪口」と名付けます。
今回の1つ目は「ガリガリ亡者」です。堀元さんは痩せた亡者のことだと思いますが、意味は「欲深くて自分の利益だけを考えている者を罵っていう言葉」です。
ガリガリ亡者の「ガリ」は「我利」、つまり自分の利益のことです。水野さんは、自己中心的な人に「ガリガリ亡者ですやん」と言えば2発殴れると話します。
ここで堀元さんが自分の話をします。日替わりセールで『教養悪口本』が定価1500円から499円ほどになると、印税も3分の1になるので、セールのときはあえて宣伝しないようにしているそうです。
あ、ガリガリ亡者です、あなたは。
ガリガリ亡者です。うざいがきのガリガリ亡者です、あなたは。これで4発。
「きっと馬鹿」は確率の話ではない?ルイ15世が娘につけたあだ名
水野さんが次に出したのは「屹度馬鹿(きっとばか)」です。堀元さんは「確率75パーセント程度で馬鹿だと推定される」という意味だと推測しますが、外れます。
屹度馬鹿の意味は「外見はいかめしく見えるが、内面は愚かなこと、またはその人」です。利口そうに見えて実は愚かな人を指します。
屹度馬鹿の「きっと」は確率を示す副詞ではありません。デジタル大辞泉 ── 小学館が刊行する国語辞典。オンラインでも利用でき、多くの辞書サイトで参照されていますの2番目の意味にある「表情や態度などが厳しいさま」、つまり「きっと睨む」の「きっと」です。
一見「きっと」のところで厳しいを表してて、馬鹿は中身の馬鹿である、を表してるんだ。
ただ水野さんは「一見馬鹿と言っているようで、馬鹿と言っている」と説明してしまいます。堀元さんから「一見」の使い方がおかしいと指摘され、水野さん自身が屹度馬鹿と認定される流れになりました。
堀元さんは、変な語彙で人にあだ名をつける水野さんを「ルイ15世ばり」と評します。ルイ15世は愛娘に「雑巾」というあだ名をつけていたそうです。
堀元さんによると、あえて汚いもので呼ぶことで信頼の情を表現したといいます。目上の人にあえてタメ口を使うような感覚だと説明されます。
水野さんは、忌まわしい名前を子どもにつけて悪霊から守る風習を挙げますが、堀元さんはそれとは違い、信頼の表現だったと話します。さらに、次女につけたあだ名は「雌豚」でした。
僕だからルイ15世の子供だったら「雄豚」って言われてるんでしょ。
相談に乗らない「アスクホール」と、下の子気質の人生はいつ終わるのか
水野さんの次の悪口は英語です。人にアドバイスを求めておきながら、決してそれに従わない人を指す「アスクホール(askhole)」という言葉です。
アスクホールは、尋ねるという意味の「ask」と、罵り言葉の「asshole」をかけた単語です。堀元さんは「クをあんまり発音しないのがポイント」とふざけますが、それでは本当の罵倒になってしまいます。
水野さんは、相談を受けたときに共感すべきか解決策を示すべきかというすれ違いも、アスクホールの問題だと話します。堀元さんは、事前に「君はアスクホールかい?」と聞けばいいと提案します。
そこから話は、水野さんが人生相談を受けたがらないという話題に移ります。水野さんは慌てて取り繕いますが、堀元さんに「もうリカバリー不能」と返されます。
水野さんは、人の性格を決めるファクターとして兄弟構成を重視しています。相談に乗らないのは典型的な「下の子ムーブ」だと考えているそうです。
これさ、俺ら今29とか30だから、社会が弟でいることを許してくれてる時期なのよ。
水野さんによると、年上の先輩と飲んだ席で、上の子だった先輩は「先輩への可愛がられ方がわからない」と話していました。下の子の水野さんたちは、相手の求めるものより少し上を出す、ときどきタメ口を使うなど「簡単じゃん」と感じたそうです。
ただ、中間管理職になると上に取り入る力より、下の面倒を見る力が求められます。水野さんは、上の子気質の人は30歳を超えたあたりから時代にハマるのではないかと考えます。
上の人の懐に入るのが得意。20代は社会が弟でいることを許してくれるが、管理職になると面倒を見られず苦しくなる
先輩への可愛がられ方がわからず20代は不利。30代で管理職になると下の面倒を見る力が生きる
だから俺、全盛期もうちょっとで終わるんすよ、多分。
表だけ取り繕う「ファサード保存」、曖昧な論証は「乾物屋の親父」
相談に乗ると慌てて言い直した水野さんに対し、堀元さんは「ファサード保存ですね」と返します。
ファサードは建物を正面から見たときの外観のことで、建築系の人がよく使う言葉です。建物を壊すとき、顔にあたる前面だけを残し、内側を作り替える手法をファサード保存と呼びます。
堀元さんが具体例に挙げたのが、KITTEになった旧東京中央郵便局です。歴史ある建物の表面を残して、中に新しいビルを建てています。そこから、表面だけ取り繕う人への悪口として使えるとストックしていたそうです。
堀元さんはもう1つ、「少々のミスなど構わない乾物屋の親父の言い草」という言葉も繰り出します。曖昧な論証をする人に向けた言葉で、キルケゴール ── 19世紀デンマークの哲学者。実存主義の先駆者とされ、ヘーゲルの体系的な哲学を厳しく批判しましたがヘーゲル ── 18〜19世紀ドイツの哲学者。弁証法を軸に壮大な哲学体系を築き、後世に大きな影響を与えましたを批判するために言ったとされています。
2発もあげんといてよ。
その後、水野さんは「ガリガリ亡者」を「ガリガリ猛者」、「屹度馬鹿」を「どうせバカ」と言い間違え、堀元さんに「それはシンプルな悪口」と突っ込まれます。
安居酒屋のトイレで叫ぶ「古代ローマの家じゃん」とは?
堀元さんのおすすめは、使うべき場面から紹介されます。大学生が大量に飲んで入れ代わり立ち代わり吐き、安居酒屋のトイレがずっと埋まっている場面です。
そんなときにトイレに向かって「古代ローマの家じゃん!」と大声で言うと、憂さが晴れるそうです。水野さんからは、困った客にしか見えないと指摘されます。
元になっているのは、古代ローマ人が食を楽しむために吐いていたという話です。ごちそうで満腹になったら、羽根で喉の奥を刺激して吐き、すっきりしてからまた食べたといいます。
堀元さんによると、この様式が定着すると、家の中に吐くための部屋が作られるようになったそうです。常に誰かが吐いているトイレは、まさに古代ローマの家の吐き部屋だというわけです。
満腹になる
ごちそうがまだあるのに食べられないのはもったいない
羽根で吐く
喉の奥を刺激して吐き、すっきりさせる
また食べる
食道楽の快楽のために繰り返す
吐き部屋が定着
家の中に吐くための部屋を作るようになった
水野さんが「バイキングで満腹になったらどうするのか」と振ると、堀元さんは吐き部屋に行くと乗っかります。原価率の高いカニやメロンを食べては吐き、ひじきやもやしナムルは安いからダメだそうです。
カニ食って吐いて、メロン食って吐いてですよね。の繰り返し。
共産圏の車トラバントは醜悪さの数え役満
水野さんが「活きのいいやつ」として持ってきたのは、数年ぶりに会ったのに何も成長していない人への悪口「トラバントみたいだね」です。
トラバントは東ドイツ製の車で、1957年に登場し、1991年まで製造されました。そのうち1961年から90年まではほとんど改良されず、共産圏の滑稽な生活の象徴とされていたそうです。
堀元さんは、共産主義国ではいい製品を作るインセンティブが生まれにくいと応じます。国産車がほぼトラバントしかないので、デザインのセンスも悪くて当然だと水野さんは続けます。
国営工場で生産していたトラバントは、購入してから納車までに約13年かかったといいます。堀元さんは、注文から6年かかって話題になったテスラのサイバートラックと比べ、倍以上だと驚きます。
注文から6年ほどかかったと話題に
購入から納車まで約13年
さらに、メルケル ── ドイツの元首相。東ドイツで育ち、2005年から2021年まで首相を務めましたもトラバントを予約していましたが、12年たったところでベルリンの壁が崩壊し、買えなかったという逸話があるそうです。
12年経った時にベルリンの壁が崩壊したせいで買えなかったっていう逸話が残ってます。大丈夫ですか?心拍数大丈夫ですか?
トラバントの欠点はデザインだけではありません。乗り心地の悪さ、エンジンの爆音、最低の燃費と排気ガスがそろい、1975年にはワーストカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたといいます。
東ドイツの国民はトラバントを「屋根付き点火プラグ」「プラスチック製爆撃機」「走る段ボール」などと呼びました。爆撃機は、いつ爆発するかわからないことが由来だそうです。
車体はプラスチックでしたが、80年代に物資が不足すると、国営工場が本当に車体に紙繊維を混ぜるようになりました。走る段ボールは本当になってしまったわけです。
水野さんは、うるさい人や私服がダサい人にも使えると話します。欠点を全部持っているので、1つの欠点だけの人には強すぎ、醜悪さの数え役満のような人に使うのがよさそうだという結論になりました。
世界最悪の空港、ニノイ・アキノ国際空港はどれほどひどいのか
ポンコツすぎるものの話を受けて、堀元さんが紹介したのはフィリピンのニノイ・アキノ国際空港です。世界最悪の空港と言われているそうです。
堀元さんによると、この空港では上院議員が空港内で射殺されています。そのほかにも次のような話が挙げられます。
- トイレは臭気が漂い、水が流れない
- 雨漏りが常にしている
- 入国審査の担当者が賄賂を要求する
- タクシーのぼったくりや強盗が多く、事前手配でないと乗りにくい
- 椅子が少ない
極めつけは手荷物検査です。職員が預かった荷物に銃弾を混ぜ、「銃弾を持っているじゃないか」と恐喝して金を巻き上げていたといいます。その結果、この空港では手荷物から目を離してはいけないというルールが生まれたそうです。
観光客がみんな必死で銃弾隠されねえかなって見てたらしいです。
堀元さんは使い道として、治安の悪い場所のほか、椅子の少ないカフェやファミレスで長く待たされたときを挙げます。水野さんは「そんなに悪くはないだろ」と返します。
Wikipediaには、CNNが発表する「世界で最もムカつく空港ワースト10」でニノイ・アキノ国際空港が5位に入ったとも書かれているそうです。2人は、この空港より上にランクインする空港がどれほどひどいのかと不思議がります。
クレーマーには「牛の環世界ってこんな感じなんだね」
水野さんは、空港で職員に怒鳴るクレーマーや、自分に怒ってくる上司に向けた悪口を紹介します。「牛の環世界ってこんな感じなんだね」です。
環世界はユクスキュル ── エストニア出身の生物学者。生物ごとに知覚する世界が違うという「環世界」の概念を提唱しましたが唱えた考え方です。水野さんは、ダニが目がほとんど見えず、酸性のものに反応して動くという例を挙げます。
ダニにとっては前後よりも酸性のものの方が重要で、人間が体験している世界とはまったく違うはずだ、というのが環世界の考え方です。
水野さんは、牛の環世界を知る手がかりとして、動物の目から見た世界を予想して描いた大判の絵本『動物の見ている世界』を紹介します。色の見え方や視野の広さ、紫外線が見えるかどうかなどを加味して描かれているそうです。
牛は草食動物なので目が顔の側面にあり、顔の真正面1メートル以内に見えない部分があります。さらに、牛は怯えたり苛立ったりすると、見えない部分が広がるといいます。
落ち着いているとき、顔の真正面1メートル以内に一部見えない部分がある
怯えたり苛立ったりすると、見えない部分がより広がる
水野さんは、怒っている人を「牛の世界を体現している表現者」と見れば、世界を楽しく見られると話します。堀元さんは、クレーム対応の人の参考になると乗っかります。
お客様、ありがとうございます。貴重なご意見、牛の環世界からのご意見ありがとうございます。
正直な読書感想文は怒られる?牧羊神パーンのマークの由来
怒った人の話から、堀元さんは読書感想文コンクールのマークの話を始めます。日本の大きな団体が主催するコンクールのマークで、笛を吹く牧羊神パーン ── ギリシア神話の牧神。上半身が人、下半身が山羊の姿で描かれ、「パニック」の語源とされていますが描かれています。
堀元さんによると、このマークはパーンと太陽神アポロンが音楽対決をした逸話が由来です。聴衆が審査したところ、多くはアポロンに忖度してアポロンがいいと言いました。
その中で、ミダス王だけが「パーンの方が上手い」と自分の思ったとおりに判定しました。みんながいいと言うものではなく、自分がいいと思ったものを言おうという意味で、読書感想文のマークになったそうです。
ミダス王にしたがよくなかったそれ。あれ?なんで(マークを)パンにしたの?
堀元さんは、ミダス王は何かを吹いていたわけではないので、図案にしやすいパーンを選んだのではないかと推測します。
堀元さんがこの逸話をさらに調べると、がっかりする結末がありました。正直に判定したミダス王は、怒ったアポロンに耳をロバの耳に変えられてしまったのです。
音楽対決
パーンとアポロンがどちらが上手いか競う
忖度の判定
多くの聴衆は偉いアポロンがいいと言う
正直な判定
ミダス王だけがパーンの方が上手いと言う
結末
怒ったアポロンがミダス王の耳をロバの耳に変える
そう、だからこれマークにしちゃったらさ、本当に君がいいと思ったものを言ったら大変なことになるからやめなよっていうマークに見えるの、俺。
インテリ悪口につなげるため、堀元さんは、忖度なしで自分のプランを押し通そうとする人に「耳をロバに変えられちゃうぞ」と言えばいいと帳尻を合わせます。怒っていたという共通点だけで牛の話から思い出したそうで、水野さんからは「変な記憶システム」と言われます。
5時間半しゃべる人と、意味のない装置バイスペクトラルインデックスモニター
長々と話した堀元さんに対し、水野さんは「竹富渉かよ」と言いたいと話します。明治から昭和にかけての政治家です。
この政治家は、憲政史上最長のフィリバスター ── 議会で長時間の演説などを続けて採決を遅らせる議事妨害。日本では牛歩戦術にかけて「牛タン戦術」とも呼ばれますをした人物だそうです。1929年に小選挙区制の法案に反対するため、5時間半の演説をしたといいます。
水野さんは、話が長い人にこの名前を言えば、フィリバスターと思われるほど話が長いのかと気づいて引っ込むだろうと話します。
堀元さんは別案として「索引収集家」を挙げます。小説に索引がつけられるようになった頃、無駄に長い小説は索引項目が増え続けるので、長い小説を書く人がそう呼ばれたそうです。
ただ、長い小説を書く人に悪口を言いたい場面はあるのかと水野さんに聞かれ、堀元さんは使い道がないことに気づきます。そこで持ち出したのがバイスペクトラルインデックスモニターです。
バイスペクトラルインデックスモニターは、全身麻酔中に患者が目覚めてしまう術中覚醒に気づくための装置で、脳波のようなものを測るそうです。4000万件の手術で使われましたが、後から実験すると意味がなかったといいます。
「口なお乳臭し」とインテリ開き直り「アルム・パレスティヌム」
堀元さんが締めようとしたところで、水野さんが「口なお乳臭し」という表現を出します。中国の漢籍に出典がある言葉で、年が若く経験が足りない様子を言います。
水野さんが大学生のアルバイトスタッフに使う例を挙げると、堀元さんは「パワハラだし、ちょっとセクハラ」と止めます。
それでも水野さんは、堀元さんが次に書きたいと言っていた「インテリ開き直り」のネタも集めたと話します。即物的な欲求に従って何度も同じことをしてしまうときの開き直りです。
ソーシャルゲームや風俗、キャバクラに通うとき、普通の人は「経済を回している」と言います。水野さんは代わりに「アルム・パレスティヌムに魅せられただけ」と言えばかっこいいと提案します。
アルム・パレスティヌムは、ショウジョウバエをおびき寄せる植物です。ショウジョウバエの好む発酵した果実の匂いを出し、寄ってきたハエを閉じ込めて全身を花粉まみれにします。
匂いで誘う
発酵した果実の匂いでショウジョウバエを呼び寄せる
閉じ込める
花が閉じてハエを1日中閉じ込め、花粉まみれにする
また誘われる
解放されたハエは近くの別の花の匂いに引き寄せられる
受粉が進む
結果として植物の受粉を手伝い、種が増える
水野さんは、ミクロの視点ではハエが振り回されているだけでも、マクロの視点では受粉を手伝い、植物が栄えていると話します。欲求に従っているだけで結果的に経済を回している、という状況に重なるわけです。
確かにハエとしてはもう夢中で、いい匂いしてる、パーン閉じ込められた、いい匂いする、バーン閉じ込められた。
ただ、水野さんは肝心の植物名を何度も言い間違えます。堀元さんから、最大の課題は覚えることだと指摘されました。
鮭たたき棒の「インテリ悪口」と、出典を示す大切さ
最後に堀元さんは、北海道のホームセンターで売られているという鮭たたき棒で水野さんを叩いた方がいい、と言い出します。
北海道のホームセンターに鮭たたき棒が売っているという知識を前提にした悪口だと堀元さんは主張します。水野さんからは「行為の宣言です、それは」と返されます。
行為の宣言です、それは。はい。今から殴るぞって。
締めくくりに水野さんは、紹介したインテリ悪口の出典となる書籍を概要欄に載せると話します。堀元さんも、出典を示さないと乾物屋の親父のようにいい加減な物言いと言われてしまうと同意します。
最後は水野さんが「口なお乳臭し」を崩して繰り返し、堀元さんが「一番腹立つ」と返して終わります。悪口に聞こえないように言うというコンセプトは、最後に台無しになりました。
まとめ
今回のインテリ悪口パビリオンでは、語彙のずれを楽しむ「ガリガリ亡者」「屹度馬鹿」から、トラバントや牛の環世界といった雑学を下敷きにした比喩まで、さまざまな悪口が披露されました。悪口そのものより、元になった逸話や知識の面白さが際立つ回です。
- 「ガリガリ亡者」「屹度馬鹿」は、響きの印象と実際の意味がずれる「ツーウェイ悪口」
- トラバントは納車まで約13年、紙繊維入りの車体など、欠点を全部そろえた比喩として使える
- 怒ると死角が広がる牛の視野から、クレーマーを「牛の環世界」と見る発想が紹介された
- 読書感想文のマークの由来となった逸話は、正直に判定したミダス王が耳をロバにされる結末だった
- 出典を示さないと「乾物屋の親父の言い草」になるとして、書籍を概要欄に載せると話された



