消臭剤40個でトイレが臭くなる?
この回は、水野さんの「トイレが臭い」という悩みから始まります。水野さんはトイレに本を置き、用を足しながら1章読み終えるまで出ないと決めて読書を進めているそうです。
水野さんのトイレが臭い原因は、掃除不足ではありません。トイレットペーパーと本をしまう戸棚に、消臭剤が40個ほど詰め込まれていることでした。
(消臭剤は)一個だから成立するんだけど、四十集まるとね、もう本当に人を破壊たらしめる香り。
水野さんは節約好きで、楽天で消臭剤の詰め替えをまとめ買いしています。送料無料になる4000円のラインに乗せるには、1個100円ほどの詰め替えを30〜40個買う必要があったといいます。
引っ越し直後は置き場所が定まらず、鍋やフライパンの収納に入れたところ、フライパンまでミントの香りになってしまったそうです。結局トイレの小さな戸棚に落ち着いた結果、凝縮されたミント臭が生まれました。
送料無料ライン
楽天で4000円を超えるよう詰め替えを30〜40個購入
置き場所に迷う
最初は調理器具の収納に入れ、フライパンがミント臭に
トイレの戸棚へ
小さな空間に40個が凝縮され、強烈な臭いに
堀元さんは、ここで言うべき感想として「結婚を控えたアーミッシュ ── アメリカなどに暮らすキリスト教系の宗教集団。電気や自動車など現代技術の利用を制限し、伝統的な生活様式を守ることで知られますじゃないかーい」というツッコミを用意していました。堀元さんによれば、アーミッシュは結婚前に庭をミントまみれにし、結婚時にミント料理で祝うといいます。
堀元さんの家にも匂いの問題があります。鈴木俊孝先生から結婚祝いにもらったバラ系のアロマディフューザーは普段は快適ですが、奥さんが週1回食べるファミチキの油の匂いと混ざると、「醜悪な怪物」のような匂いに変わるそうです。
うちケルベロス飼ってたっけぐらいの。
自炊は「腹をしのぐゲーム」だった
ここで水野さんは、今回が雑談回であると明かします。以前のdカード案件でポイ活の話をしたものの、2人にはまだ話したいネタが残っていたといいます。
水野さんが自炊を始めたきっかけは、番組監修の島村先生が家で豚キムチを作り、残していったネギとキムチでした。使わないともったいないと考えて料理を始めると、自炊の見え方が変わったそうです。
これ、手元にある食材でどんだけ自分の腹をしのげるかってゲームだったんだこれって。
料理好きの島村先生は「料理楽しいですよ」と言っていたものの、水野さんにとっての自炊の本質はポイ活でした。堀元さんも、自炊は最高効率を目指すゲームだと即座に同意します。
2人の整理では、味は最低限で、食べられないものを作ればゲームオーバーです。栄養バランスは野菜を食べておけばおおむね解決し、最優先事項は値段と時間というコストを最小化することだといいます。
水野さんは自炊を株式投資に、堀元さんは会社経営になぞらえます。水野さんにとって冷蔵庫は「アセット」で、野菜室は分散の効いたポートフォリオです。
水野さんは、以前の自分の冷蔵庫にはビールしか入っていなかったと振り返り、インドの内需株3銘柄に集中投資しているようなものだったと笑います。
一方、水野さんが指摘した堀元さんの冷蔵庫には、剥がれた玉ねぎの皮が落ちたままでした。堀元さんは、掃除はコストがかかるのに放置してもデメリットがないと反論し、皮は引っ越しにまで付いてきたそうです。
もやしは黄金、フルーツは情弱?
水野さんは、自炊をポイ活として見るようになり、もやしが「黄金の山」に見えるようになったといいます。堀元さんも、もやしは栄養価もそれなりにあり、30円ほどで買えるお買い得品だと応じます。
堀元さんによると、フルーツを買うのは情弱です。最近のフルーツは品種改良で糖度が高く、栄養バランスはそれほど良くならないのに、値段が極めて高いからだといいます。
その直後、堀元さんはスポンサーの農園ヤマゴさんを思い出し、桃やシャインマスカットを慌てて勧めます。水野さんからは「どんな流れでプロモーションしてんだよ」とツッコミが入りました。
業務スーパーで覚えるべき「基準値」とは
スーパーを歩くのが楽しくなった水野さんですが、悩みは相場観がないことです。もやしが1袋40円と30円で並んでいても、グラム数までは覚えられず比較できないといいます。
堀元さんのコツは、主要な食材について100グラムあたりの値段だけを覚えることです。業務スーパーを主戦場にしてきた堀元さんは、主要な商品の値段を暗記しています。
堀元さんによれば、業務スーパーの卵や野菜はそれほど安くありません。一方で豆腐は木綿が28円、絹が34円だといいます。
業務スーパーで一番覚えなきゃいけないのはぶっちぎりでブラジル産鶏もも肉2キロ。
堀元さんによると、ブラジル産鶏もも肉は2キロ980円で、100グラムあたり49円です。普通のスーパーの相場は100グラム100円、安売りでも80円ほどなので、堀元さんは「理論限界」まで来ていると話します。
水野さんは、カードの還元率なら即答できると返します。楽天カードは1.0%、リクルートカードは1.2%で、還元率を知らずに決済するのと同じく、スーパーの相場を知らないのは問題だと自覚したようです。
水野さんの母親の野菜の価格知識も、修士号レベルだといいます。母親はママ友のネットワークで、どのドラッグストアが安いか、どこの商品が美味しくなかったかといった地元の情報を集めているそうです。
堀元さんは、久我山に住んでいた頃の発見も話します。どれも高い近所の個人商店で、赤いきつねと緑のたぬきだけが77円とどこよりも安く、そればかりを買い続けたといいます。
節約は住む場所選びから始まる
水野さんは、東京の節約は家選びから始まっていると指摘します。愛知では車で遠くの安い店に行けますが、東京では歩いて持ち帰れる範囲で買い物をするからです。
おしゃれな沿線や富裕層の住む地域では、スーパーもそれに合わせて出店します。2人は東急ストアや成城石井を高級寄りの例に挙げ、関東の安いスーパーとしてOKストアを挙げました。
東急ストアを「劇薬」と呼んだ直後、2人は東急系の案件が来なくなることを心配し、慌てて東急の良さを語り始めます。
水野さんは、今の家の近くにスーパーの選択肢が少ないと明かします。堀元さんの評価は、節約自炊を考えるなら「引っ越しからミス」でした。
堀元さんの久我山の家は、徒歩15分圏内に業務スーパーがある理想的な立地でした。ただ、ブラジル産冷凍鶏もも肉を浮かれて2つ買うと4キロになり、袋が手に食い込む苦行になったそうです。
達人はスーパーをどう歩く?
水野さんは、本好きの著名人が書店を案内する番組のように、スーパーの歩き方を教えてほしいと頼みます。堀元さんは、価格も旬も変動する野菜コーナーにまず向かうと答えます。
堀元さんは、知らない野菜を買いたくなる楽しさにも触れます。最近は「フルーツ三つ葉」を見つけましたが、使い道がないため、締め切り前だったこともあって買うのを我慢したそうです。
堀元さんには「標準葉物」という考え方があります。生活の中で主体になる葉物が季節ごとに1つあり、春はサニーレタスなど選択肢が多い一方、冬は白菜しかないといいます。
冬の堀元さんは、白菜にごま油と塩をかけて食べます。包丁で刻むと包丁とまな板を洗う手間が増えるため、白菜はちぎるのが正解だと話します。
お前それウサギやぞ、それ。
いやそうですよ。だから格言ですこれは。冬はウサギになれ。
洗い物をゼロにするには?
洗い物を減らす工夫として、水野さんはポイ活芸人の井上ポイントさんのアイデアを紹介します。井上ポイントさんは、捨てる前の牛乳パックを開いてまな板代わりにするといいます。
堀元さんは、牛乳パックの匂いを落とすほど洗うなら、まな板を洗ったほうが早いと反論します。堀元さんの答えは、まな板を使う回数そのものを最小化することでした。
俺明確にやってたよ。1週間の中で2日しかまな板は使わない。
堀元さんの方法では、まとめて4食分ほど作り置きをして、副菜だけを替えて食べます。作り置きできないサラダだけは当日に用意しますが、白菜はちぎることで包丁とまな板を使わずに済ませます。
水野さんは、料理を好き嫌いの問題ではなく「効率化ゲー」として捉えた瞬間に、目の前が開けたと話します。堀元さんも、Civilizationのようなゲームが好きな人には料理が向いていると勧めます。
堀元さんは、コストと労力を両方最小化すると規模の経済 ── 生産量を増やすほど1単位あたりのコストが下がる現象。まとめて作るほど1食あたりの手間や費用が小さくなる、という意味で使われていますが働き、最後は50人前ほど作るようになると語ります。
堀元さんの例はミートソースです。鍋料理は大鍋でも10食分ほどにしかなりませんが、ミートソースは1食の量が少ないため、大鍋で50食分になり、2時間かけて作っても十分にペイするといいます。
漢字と雑学で旬はわかる?
堀元さんによると、葉物は旬の時期に安くなります。キャベツは旬の時期なら100円を切ることもありますが、冬には300円ほどになる場合があるそうです。
水野さんは、スーパーに行かないため旬がわからないと打ち明けます。堀元さんは、寿司屋で旬のネタを頼むには逆説的に自炊が必要だと気づきます。
それでも水野さんには、漢字という手がかりがありました。魚へんに春で「鰆(サワラ)」と書くように、漢字から旬がわかる魚があります。ただし、木へんに夏は「榎(エノキ)」になって魚ではなくなるため、うまくいかない場合もあります。
アスパラガスの旬を聞かれた水野さんは、ドイツにある「アスパラガス前線」の知識から4〜6月と答え、正解しました。堀元さんは、QuizKnockのふくらPが漢字の知識からしめじを当てようとした動画を紹介します。ふくらPは結局、えのきを選んでいました。
堀元さんは、ブロッコリーを丸ごと買うと茹でる手間がかかるため、自炊の組み立てでは足かせになると話します。そのため、最終的にはまとめて茹でて置いておくようにしたといいます。
冷凍してはいけない食材は?
水野さんは野菜の日持ちもわからず、余ったえのきとネギを冷凍すればいいと友人に教わって驚いたといいます。そこで堀元さんが、即席の3択クイズを出しました。
この中で冷凍してはいけないもの、どれでしょう。1番豆腐、2番バナナ、3番こんにゃく。
このクイズは、堀元さんが自分で出題したもので、リスナーからの質問ではありません。水野さんはバナナと答えましたが、正解はこんにゃくでした。
堀元さんは自炊1年目に筑前煮をまとめて作り、5食分ほどを冷凍しました。後日解凍すると、こんにゃくだけが元に戻らなかったそうです。
シャリシャリのシャーベット状の何かになるの。
堀元さんがその場で調べると、豆腐は冷凍しても大丈夫だという情報が出てきました。堀元さんは、バナナは冷凍できる「捨て問」として入れたと明かしています。
水にさらすのは損?可食部はどこまで攻める?
水野さんは、食材ごとの正解を覚えきれないと話します。堀元さんの答えは、1つずつ失敗しながら覚えていくしかない、というものでした。
水野さんが島村先生に豚キムチの写真を送ると、島村先生は「冷蔵庫レキシコンからマージ」と言語学者らしい表現で、水にさらしたネギを乗せる方法を教えてくれました。
堀元さんは、水にさらす工程は栄養素を流出させ、ボウルの洗い物まで増やすため、すべて無視するべきだと主張します。玉ねぎの辛みも、炒めれば抜けるといいます。
水にさらしたネギを乗せ、食感の変化を出す
栄養素が抜け、ボウルも増えるため工程を省く
話題は可食部にも広がります。堀元さんは、ブロッコリーの芯は調べると食べられるとわかり、味はないものの刻んで茹でて食べるようになったと話します。
水野さんは、森の部分だけを食べ尽くして芯が残ったブロッコリーを、森林伐採や砂漠化が進んだ世界にたとえます。その後、堀元さんはブロッコリーの味が残る部分と芯を半々で食べるようになり、2人はこれを「ブロッコリーSDGs」と呼びました。
堀元さんは、じゃがいもの芽のように食べてはいけない部分もあるとしたうえで、多くの部分は食べられると話します。玉ねぎの茶色い皮も食べたことがあるそうです。
冷凍庫の正攻法と9か月寝かせた食パン
堀元さんは、冷蔵庫の中でも冷凍庫は特に容量が限られていると話します。冷凍うなぎ5キロでいっぱいになる程度の容量だといいます。
堀元さんの基本戦略は、製氷皿を諦めることです。製氷皿の場所は、細かいものを詰め込むのにちょうどいいスペースだからです。
2023年6月にゆる学徒カフェが開業する直前、トースト用の食パンが入った段ボールの上に重い機材が積まれていました。その結果、真ん中だけがぺしゃんこになった食パンができてしまいます。
店で使えなくなった食パンを、堀元さんは持ち帰って冷凍庫の奥に入れました。そのまま9か月ほど忘れていたそうです。量は5斤と言った直後に「3斤かも」と訂正していました。
冷凍された食パンは硬く、パン切り包丁もなかったため、堀元さんはステーキ用のナイフで1切れを切り出すのに10分ほどかかりました。トーストすると普通に食べられましたが、冷凍庫の香りが凝縮された味だったといいます。
その味から堀元さんは、2年ほど冷凍庫に残っていた氷のかけらでお茶を冷やしたときの記憶を思い出したそうです。水野さんはこれをプルースト効果 ── 特定の匂いや味をきっかけに、過去の記憶が鮮明によみがえる現象。小説『失われた時を求めて』で、紅茶に浸したマドレーヌの味から記憶がよみがえる場面に由来しますにたとえました。
ポイ活しながら腹を膨らませる方法
後半は水野さんが教える番です。水野さんの方法は、外食ではなく自炊を前提に、ポイ活をしながらお腹を満たすというものです。
水野さんの1つ目のおすすめは、楽天で5と0のつく日とお買い物マラソンが重なる「惑星直列日」に、アイリスオーヤマのパックご飯を買うことです。180グラムのご飯10パックが1380円で、安いレトルトカレーと合わせれば1食200円ほどになるといいます。
水野さんは、このパックご飯が実質0円になると話します。かつては、お買い物マラソンで1000円以上の買い物を10ショップでするとポイント還元率が10%上がり、楽天のSPUと組み合わせると、1000円の商品で1300ポイントが戻ることもあったそうです。
水野さんによると、現在は制度改正で上限額が下がっていますが、それでも近い水準までは持っていけるといいます。そのため、1000円程度の送料無料の食料品をどれだけ知っておくかが重要だと話します。
水野さんの2つ目のおすすめは、40グラム3袋で1000円の乾燥野菜ミックスです。割高に見えますが、水野さんは、店側が1000円ラインを意識してこの値付けにしていると推測します。乾燥野菜をカップ麺に入れれば、野菜を増やせるそうです。
水野さんは、そば茶や紅茶も1000円台の商品をまとめ買いしています。堀元さんは、リプトンのティーバッグ200個入りを使い切る前に香りが飛んでしまうと悩みを打ち明け、水野さんはルイボスティーを200杯飲み続けて嫌いになった経験を明かしました。
水野さんは、実家の親にティーバッグを1回で捨てるのを止められ、「2回は入れなさい」と言われたそうです。今は、半分飲んだところで2番煎じを足して、濃さを調整しています。
一回で捨てるなんて愚の骨頂。
そのためお茶がなかなか減らず、水野さんはリモートワーク中にトイレへ行く回数が増えたそうです。
経済合理性の果てに、冷蔵庫に表れる知性
堀元さんは、「みみっちすぎる」と思われてリスナーが離れないかを心配します。水野さんは、自分たちは経済合理性を重視し、誰にも迷惑をかけない範囲で楽しんでいるだけだと返します。
堀元さんは、ブラジル産鶏もも肉の食べ方も紹介します。安い肉なので鶏肉の味を味わうのではなく、細かく刻んで大量のにんにくに漬け込み、にんにく主体の唐揚げにするといいます。
ただし、業務スーパーの鶏もも肉は巨大な塊のまま冷凍されています。冷蔵庫で解凍すると、赤い液体でパックがいっぱいになり、冷蔵庫の見た目は最悪になるそうです。
水野さんの家にはご飯のパックが積まれ、ティッシュ40パック、トイレットペーパー60ロール、消臭剤40個があります。堀元さんは、この家を見た人には「15人ぐらいで生活している大家族」だと思われるかもしれないと笑います。
お菓子作りのコメントは要らない?
締めくくりでは、2人がこの回の学びとして、ブラジル産鶏もも肉を買うこと、肉の味は味わわないこと、水野さんのトイレが臭いこと、ブロッコリーが世界のメタファーであることを挙げます。
2人はリスナーに、自炊や節約のハックを募集します。レンジだけで済ませる方法も、ある程度の調理を許容する方法も聞きたいといいます。ただし、凝ったレシピは不要だそうです。
お菓子作り勢からのコメントは本当に拒絶したいと思います。いや、お菓子ってさ、買ってきた方が絶対にいいのよ。
堀元さんは、お菓子は工場に任せたほうが効率的で、分業の考え方にもかなうと主張します。水野さんは、堀元さんがお菓子作りを「趣味」と呼んだことを指摘し、ツッコミを入れて回を締めました。
まとめ
この回では、水野さんと堀元さんが自炊を「コストを最小化し、リターンを最大化するゲーム」として捉え、買い物、調理、保存、ポイント活用までを徹底的に語りました。笑いを交えながらも、自炊を効率化ゲームとして捉えるという2人の一貫した視点がよく表れた雑談回です。
- 自炊の最優先事項は値段と時間で、味は最低限、栄養は野菜で補うという考え方が語られた
- 業務スーパーの相場は100グラム単位で覚え、ブラジル産鶏もも肉2キロ980円を基準値にする
- まな板を使う日を決め、作り置きと手でちぎる工夫で洗い物を減らす
- こんにゃくは冷凍に向かず、水にさらす工程は栄養と手間の面で損だというのが堀元さんの見方
- 楽天のお買い物マラソンでは、1000円前後の送料無料食品を知っておくことがポイ活の鍵になる






