目の前にペンがあったとして、それをペンと意味付けしているとおもってたんですが違うのですか?
AI回答(エピソードから回答を抽出)
私たちが普段感じる直感としては「目の前のものにペンと名前をつけている」と思いがちですが、ソシュールの言語学ではその見方を否定しています。 エピソード内では、以下のようなポイントで説明されています。 ・「名称目録的世界観」の否定 世の中に最初から独立した「ペン」という実体が存在していて、それに後からラベルを貼るように名前をつけているわけではない、とソシュールは考えました。 ・意味は「差異」によって決まる ソシュールによると、言葉の意味は「〜ではないもの」という消極的な違い(差異)によってしか決まりません。たとえば「鉛筆でも筆でもマジックでもないもの」というように、他の概念との境界線(プールの浮きのようなもの)によって切り分けられた結果として「ペン」という意味が成り立っています。 ・意味は「個別のモノ」ではなく「集合」 現代の意味論でも、言葉の意味を理解するとは「目の前にある特定の1本」を指すのではなく、「ペンの集合」を頭の中に持っていることだと説明されています。細かな違いがある無数の筆記用具を、人間の有限な脳がひとつのグループ(集合)にまとめて「ペン」と呼んでいるのです。 赤ちゃんのように言葉を知らない状態では、世界はすべて地続きにつながって見えています。あらかじめ世界に「ペン」という境界線があるのではなく、私たちが言語という枠組みを使って世界を切り分けた結果として、目の前のそれを「ペン」として認識できている、というのがソシュールの考え方です。