敬語だけだと、なぜ集中が続かないのか
冒頭のあいさつのあと、けんすうさんが今回のテーマ「敬語」を切り出します。口調をどうするか、という広い話です。
ケンスーです。
はい、ヒグチです。
二人合わせて。
まだないです。お願いします。何それ?何?え?
僕もあの、「二人合わせて」って言うと、ヒグチさんが何て言うかなと思って言ってみたっていうね、だけですね。
怖いことせんでですよ。何すか、今日は。
敬語についてですね。まあ敬語というか、もうちょっと広く言うと、口調どうしたらいいんだっけ?みたいなところを考えたくて。例えば僕とヒグチさん、結構こう敬語で喋るんですけれども、敬語だけだとやっぱ人って集中力なくなるらしいんですよね。
なので、なんか口調とかをあえてここは砕けるとか、そういうのを入れないとメリハリがなくなると。どうすればいいんだろうねっていう話です。
え、敬語だけだと人は集中しないんですか?ポッドキャストとかって。
まあ集中しないっていうか、多分ずっと同じ感じで聞いちゃうんですけれども。例えば偉い人が、「なんとかですよね、なんとかですよね。でもこういう時ってなんとかするでしょ?」みたいに言うと、そこだけ違和感あるんで、一瞬集中力がピッて上がる。
「なんとかするでしょ?だからこそこれなんです」って言うと、そこの最後の一番言いたいメッセージに集中力を高められる。っていうのがあるらしいんですよね。
はいはい。これなんか理由ありそうですね。やっぱり敬語の方が距離感は遠い感じがするじゃないですか。で、タメ語の方が近い感じがするから、いきなりグッとタメ語で喋られると、あって近いってなるかもしれないですね。
確かに。近づかれた感じがするので、おってなるのかな。
そう、なんかパーソナルスペースみたいなのあるじゃないですか。その中にいきなりいるみたいな感じになるかもしれないですね。
何年も重ねると、突っ込む時だけタメ口になる
樋口さんは、関係性が深まると突っ込む時だけタメ口になる感覚を挙げます。ここぞという時に敬語を外す面白さの話です。
僕も例えばそのポッドキャスト聴いてて、初期の頃はお互いめちゃくちゃ敬語で喋ってたのに、だんだん何年も重ねてくると何か仲良くなって、普通の会話は敬語なのに、ちょっと突っ込んだりじゃれ合ったりする時だけ、「お前さぁ」みたいなこと言い出すみたいな。
なんかそこで二人の関係性が近くなったんだなと思って、プラスに感じるみたいなのはありますね。
なんかちょうどソシナさんのチャンネルで、あのツッコミをする時に、ツッコミ芸人が突っ込む時に敬語をなくすけれども、一番ちょうどいいところまではちゃんと敬語でいなしてくれる。ここぞという時だけ敬語をなくすみたいな。すごいいい着眼点だなと思ったんですよね。
あれめちゃくちゃ面白かったですね。あの動画、もう動画のクオリティが高かった、まずあれ。
みたいなやつが結構ありそうなので、やっぱ口調が単調になっちゃったりするっていうのは気をつけた方がいいんじゃないかなという話でした。
タメ口の一歩目は、独り言で出す
続いて、いきなりタメ口にする具体的なテクニックへ。樋口さんは、独り言、ツッコミ、引用という3つの入り口を挙げます。
これちょっとせっかくなんでテクニック的に捉えてみたいんですけど。じゃあ、どうやったらタメ語にいきなりなれるのかっていう問題あるじゃないですか。僕何パターンかあると思ってて、一番いいのは、ちょっと独り言入れるパターンですね。
あと、気づかれない。さっき僕ちょっとタメ口聞いたんですけど、ヒグチさん気づかなかったんですよ。
あ、え、何て言いました?
え、どうやったらできるの?ってタメ口を聞いたんですけど、多分意外と人は全部聞いてないので。なんかそこも使えそうですね。
なんか「いや、でもこれなんとかなのかな」みたいに言うってことですよね。
なるほど、そうか。一回独り言でタメ口使っといて、これは独り言ですよってアピールを最後にまとめて、「ですよね」って相手に投げると。一旦これはタメ語で話したことにならないけど、タメ語を使ってるっていう一歩目出せるんで。
タメ語の割合を増やすために、そのテクニックを使うって感じですよね。いいじゃん。
あとはやっぱツッコミはやっぱり使いやすいですよね。
確かになんか生意気なことを言って、「おーい」とかは言いやすいっていうね。
これはもう先代のお笑い芸人さんたちに感謝しないといけないですね。タメ口で喋っていい入り口を作ってくれる。ツッコミというね、文化を作ってくれた。もあるし、あと引用っていうのも使えると思うんですよ。
確かに。引用はいいですね。
だから「それ違いますよね」っていうのじゃなくて、「それちげえだろって絶対言われますよ、それ」って言うと。引用じゃないですか。
その第三者の言葉を引用してるだけですよと。なんかメリハリありますね。
だからカギ括弧つけるみたいなのもテクニックとしてあるなと思ってるんで。
敬語かタメ口か、ポッドキャストとしてどっちがいい
話題は、番組としてどちらがいいかへ。役割で口調を分ける発想や、ゆる言語学ラジオを例にした落差の話が出ます。
僕結構、まあケンスーさんとはずっと敬語なんすよね。で、これ別に変えようと思ってないんですよ。深井さん、ヤンヤンさんとも敬語なんすよ。仲の良さとは関係なくずっと敬語にしてるんすけど。
これ結構、敬語でいくかタメ語の方がいいか論争はあると思ってて。関係性っていうよりはポッドキャストとして、どっちが好きっすか?
まず二人の話もありますし、ちょっと別なんですけど、男女のポッドキャスト聞きやすいと思うんですよ。声が分かれてるので。知らない二人の話を聞く時に、こっちが先輩、こっちが後輩みたいに役割が明確の方が聞きやすいと思うのはあるんですよね。
コテンラジオもやっぱり最初聞いた時に三人いるので、誰がMCで誰が解説かが一瞬わからないみたいなことがあったんですね。明確に、例えば教授役の人は偉そうに喋り、助手役の人は敬語を使うとか、役割で分けるっていうのはありそうですね。
なるほど。だからアニメのキャラの「なんとかだぴょん」って言うみたいな、ああいう役割があるのか。
漫画でもやっぱ語尾に特徴を持たせるのは、吹き出しで誰が喋ってるのか分かりやすくするために口調に差をつけたりするらしいんですけど。「あたいは」みたいな変な一人称にすると誰が喋ってるか分かりやすいみたいな。
だからその一個のキャラ付けとしての敬語っていうのがまずあると。しかもこれはなんかAIの文字起こしとかになってきて、さらにそこが輝いてくるな。
そうですね。「なんとかでげすよ」みたいな。すごい特徴的な喋り方をすることによって、リスナーもAIも認識しやすくするとかはありますね。
まあでもめっちゃ嫌やな。ポッドキャストで一人がずっと「なんたらだぴょん」とか言ってたらめっちゃ嫌やな。
うざったいな。そういうんじゃねえんだよなと思いますね。
敬語同士の方がいいのか、タメ語になっていった方がいいのかというと、どっちっすか?
まあ敬語同士ぐらいの方がポッドキャスト聞いてる人の距離感的にもいいのではと思うんですけど。ゆる言語学ラジオぐらい結構崩す場面が多くても違和感ないっていうのはありますね。
あの二人ってずっと敬語なんですよ、お互い。堀本さんの方が年上なんすけど、もう水野さんって言ってるし。でも「水野さんさぁ」って言ってるから、「おい、お前」って言ってるじゃないですか。
ちょっと悪意のあるものまねっぽかったね、今。
なんでだ?やべえやべえ。標準語でツッコミができない。ある意味落差をつけるって意味では、普段は敬語だからこそ、「おい、お前」って言った時の「仲いいど」とか、このツッコミの強さみたいなのが出るっていうのはメリットとしてあるな。
まあなので、緊張感とか緩急をつけるために口調を変えたりするのは合理的だし、二人が喋るときに関係性を明示するために敬語を使ったりタメ口を使ったりして、差を出したり仲の良さを出したりとかするのって意識した方がいいよねっていうふうに思いました。
こんなポッドキャストあったらいいな
後半は久しぶりの「こんなポッドキャストあったらいいな」のコーナー。尺の遊び方や、暦に合わせた配信のアイデアが飛び出します。
まとまったんで、久しぶりに別のコーナーやりましょう。こんなポッドキャストあったらいいなのコーナー。
いいですね。これの本丸ですよ、この番組ね。
なんか長さ。ポッドキャストの一本の尺。これめちゃくちゃいろいろまだ遊びようあるなって思ってんすけど。もう六時間とかあるポッドキャストやってもいいんじゃない?みたいなのもあるんすけど、超短いやつとかもやってみたいんですよ。
忙しい人のための三分講座とかありますもんね、テレビとかでも。
っていうのを説明なくいきなりやってみるとか。で、普段三十分やってる人が、三分で話せって言われた時に、十分の一の労力でいいかっていうと全然そうじゃないので。むしろめちゃくちゃきついじゃないですか。三分でまとめないといけないって。
いいですね。三分とか五分はありそう。五分でわかる今週のAIニュースとかだったら、五分だったら聞こうかなとかなりますし。
あとなんか個人的に他のもののタイミングに合わせたポッドキャスト。例えば月曜日の零時だったらジャンプが読める最初のタイミングだから、そこでジャンプを読んだ感想を言う。
例えば零時三十分にはもう三十分の番組がアップされてるだと、なんかジャンプと紐付いて番組を思い出すのでいいみたいなのないですか?
経理の人、月末とか。あと夏休みの宿題やるタイミングとか。
それこそゴールデンウィークにだけ毎日更新するが、他の日はしないポッドキャストとか。エイプリルフールだけ更新して嘘ばっかり言うとか、全然あっても良さそうな感じですね。
あー、ちょっとうるう年やりたいな。二月二十九だけ。だって配信日が全部二月二十九になるわけでしょ。これを二十年間やっても計五回ですよ。
あーなるほどな。ちょっと面白いですね。二十年やっても五回なんだ。まあでもすぐできそうですね。
例えばクリスマスだけメリークリスマスって言うとか。なんか毎年違うメリークリスマスって言うだけとか。最初は男一人の声でメリークリスマスって言うだけなんですよ。でも途中から男女の声でメリークリスマスっていう。
で、その後に男女の声で喋るときにうっすらと後ろで「おんぎゃおんぎゃ」って。ってなってったら、どっかで「メリークリスマス」っていう声になっていき。
エルサボットって知ってます?エルサが今日寒いかどうか教えてくれるボットがあって、毎日、「少しも寒くはないわ」とかあって、今日東京寒いんで「少し涼しいわ」になってんすよ。
だから寒い日は「少し寒いわ」ってなるんで、マジでそれで「あ、今日寒いんだ」って十月ぐらいは思うとかあるんで。そういうのもありそうですね。
感想に嘘を混ぜる、電気グルーヴの実話
話題は、番組の感想に嘘を仕込むアイデアへ。けんすうさんが電気グルーヴのライブでの実例を語ります。
今のって一個の番組の中で、例えばクリスマスとかエルサがとかじゃないですか。なんか、この協力してくれる人は何月何日になったらこれを必ず上げるみたいな、その横のルールでもいいですよね。
ありますね。なんか電気グルーヴのライブの感想を全部こうやってくれって言って、みんながそれをXで書いたことがあって。嘘をレポートするみたいなルールを最後にライブの最後に言って、みんながめっちゃ嘘の感想を書いた時があって、それ面白かったんですよね。
それめちゃくちゃいいですね。
なので、このポッドキャストの感想を書くときは絶対嘘で書いてくださいと。例えば「今週の樋口さん、本当にずっと怒ってて面白かった」みたいなやつとか。電気グルーヴの時は確か「ピエール瀧がステージから落っこちて死んだ」ってみんな書くから、一瞬ざわっとするんですよね。
おもろ。
普通に「瀧死亡説」みたいな感じで拡散されてたんで。
え、じゃあそれ何年前ですか?
これ二千十三年ですね。
二千十三年ぐらいのインターネットっすね。なんかまだ遊び場として機能してた頃の感じがするな、Twitterが。
確かにね、今怒られそうですね。「本気にする人います」とか、「不謹慎です」とかね。
普通に聞いてたら何とも思わないが、それを知ってる人だけがキーワード的に、「ん?あ、これはまだない聞いてんな」ってなるっていう仕込ませるっていう。
合い言葉ですよ。あの、ハンター試験に入る時に、お店でなんか頼まないといけないやつあったじゃないですか。
「焼き方は?」って聞かれた時に、「弱火でじっくり」みたいに言うと案内されるみたいな。
そうそう。だから普通の会話の中で言える言葉だけど、知ってないと絶対言わないみたいなものを仕込ませて、それが何個あるかをなんかAIで検知できんかな。
例えば一日の終わりに、「今日の天気は涼しいけど、ちょっと日差しが強かった」みたいな自然な文章だけど、なぜかみんながそれを書いてるみたいな。面白いですね。
毎回違うキャラになりきる番組
リスナーからのお便りをきっかけに、毎回違うキャラになりきる番組や、告知しないことで生まれる「発見感」の話へ広がります。
次、内海さんのアイデアなんですけど。「毎回ポッドキャストネームが変わるポッドキャスターどうすか?」っていう。ものまねじゃなくて、例えば僕が「ごんのすけ」って名乗ったら、ごんのすけとしてしか喋っちゃダメみたいなのを毎回やる。
これだからエチュードや、いわゆる。
設定とかもね、自分で練らなきゃいけなくて、ごんのすけだったらちょっと気難しい五十代の男性だみたいにしてやっていくっていう、これでも相当力量が求められますね。
僕たまにやるんすけど、あの友達とタクシー乗って、全然嘘の人になりきってずっと会話するっていう。やりますね。
運転手さんにだけ聞かせるけど、運転手さんは当然嘘だとわからないっていうおふざけ。
例えば僕やったことあるので言うと、タクシー乗って、「いやー今日は客結構盛り上がったんじゃない?」みたいな。「そうね、福岡ドームでやった時よりも、まあやっぱ全然アリーナの方がやっぱりバーンって曲終わった後の歓声の圧が違うよね、わかる」みたいな話をするっていう。
ちょっとミュージシャンっぽい感じにね。だから即興コントだ。
即興コント、エチュードっすね。これ結構だからNSCでやるんですよ。もういきなりバンってこう始まって、やりながら自分が何かっていうのを、こうキャラ付けをしていくみたいな。
結構ね、文人の考え方で言うと、全員正解になり得るから。
そうですね、自分の中のちょっと女性的な部分を出したい、男性的な部分を出したいとかで、性別を逆にしてもね、自分は自分ですね。
Spotifyコメントとかも実は結構来てて。えー、謙崇さんが何かで樋口さんとポッドキャストを始めると話されていて、楽しみにしていたところ、Spotifyのレコメンドで上がってきましたと。番組名などの告知はなかっただけに、自分で見つけた感があり嬉しかったですっていう。
こういう効果があるんですよ、告知しないって。実はこれ、ハイパー企業ラジオの告知しなかった時に、これはちょっと意図してやってた部分があるんすよね。要はその、「あれ、これ俺だけしか知らないんじゃない?」っていう優越感を感じるっていう。
それもう明確にあって、とある有名な起業家の人が聞いてくれていて、他の経営者がいる中で、「え、みんなハイパー企業ラジオ聞いてないの?やばいよ」みたいな。「起業家絶対聞かなきゃダメだよ」って言ってくれて、やっぱみんなはちょっと焦るわけですよ。
もうこれはね、まんまと樋口の手のひらの中で。このまだないに関してはマジのうっかりなんで。あの告知しなかったっていうのはね。
いや、でもちょっとわかりますね。なんかブログとかと比べて、なんか知らないポッドキャスト出てきて、聞いて面白かったらすごい発見感あるというか。音楽とかと近いんじゃないかなと。
たまたま中古レコードショップで見つけたみたいなね。そういうやつありますよね。
これ誰も知らないアーティストだとか。なんかネットだとやっぱもう可視化されすぎて、YouTube動画とかもなんかそんな感じはしないけど、ポッドキャストはちょっとこうこっそりしていて、発見できた喜びとかがありそうなんで。
今日の宿題は、感想に嘘を混ぜること
最後は今回の宿題。番組の感想に嘘を混ぜて投稿してもらう、その嘘の内容を二人で決めていきます。
というわけで、じゃあ最後にこの番組を聞いた感想に嘘を混ぜて感想投稿してもらいたいんですが、どんな嘘にしますか?
うわ、いいじゃないですか。えーっと、けんすうさんの顎がどんどんしゃくれていったっていう。
面白いですね。嘘だとわかっちゃうかな。
もうちょっとじゃあ絶妙なとこがいいんかな。
絶妙なところ。クイズ出された前提で、樋口さんが収録中に何回帽子を脱いだかで、みんなが適当な数、七回だったとか、三回じゃない?っていう風にやる。
いいじゃないですか。回数をみんな答えるっていう。
じゃあそれをみんな適当、すごい大きな回数でもいいし、少なくてもいいし。で、まだ動画見てない人が、「え、これ帽子脱ぐの?」と思って見せて、最後までわからないっていう感じにしてください。
いいね、それ。それめっちゃいいな。
十一分二十九秒で脱いだって書いてあって、リンク押しても全然脱いでないみたいな。
いいですね。それどこで書きますかね?もうどこでもいい?YouTubeでもSpotifyでもXでも。
どこでも大丈夫です。
はい、やってみましょう、それ。
というわけで、今日は以上です。ありがとうございまーす。
ありがとうございました。
まとめ
この回では、ポッドキャストの口調について、敬語だけだと集中が続きにくいこと、独り言やツッコミや引用でタメ口を混ぜると緩急が出ることが語られました。普段が敬語だからこそ「おい、お前」が効くという落差の話は、口調の使い分けを考える上でわかりやすい視点です。後半は「こんな番組あったらいいな」として、尺や暦の遊び方、感想に嘘を混ぜるアイデアまで広がりました。
- 敬語だけだと単調になりやすく、口調を崩す場所を決めると緩急が出る
- タメ口の入り口は、独り言・ツッコミ・引用の3つが使いやすい
- 役割や語尾でキャラを分けると、リスナーもAIも話者を認識しやすい
- 告知しないことで「自分で見つけた感」が生まれることがある
- 今回の宿題は、番組の感想に嘘を混ぜて投稿すること





