コミュニティは「線」か「面」か
番組の冒頭、二人は前回の続きとして、Podcastの公式アカウントをどうするべきかというテーマを切り出します。まずは言葉の定義から入ります。
はい、今週も始まりました。まだないでございます。よろしくお願いします。
はい。名前は言うんですか?
けんすうです。
あ、樋口です。すげえタイミングの悪い。
コミュニティの話が(前回)出たんで、今回はPodcastのXとかの公式アカウントをどうするべきかっていう議論をしたいなと思ってます。
いやー、けんすうさんといえば僕はコミュニティの人だと思ってるから、これはちょっと興味深いんですけど。
まずコミュニティってどういうところまでにします?LINEオープンチャットのことをコミュニティって言ったりもするし、いろいろあるじゃないですか。
えっと、コミュニケーションは線なんですよ。人と人とのやりとりで。で、コミュニティは面なんですけど、
コミュニティの定義の一つとして、そこでコミュニケーションを行う人もいれば、全くコミュニケーションを行わない人も含めてコミュニティと僕は呼んでますね。
なるほど。だから今日の話の定義でいうと、オンライン、オフライン、どこで発生するものも入れていいってことですね。
そうですね。で、今回話したいのがどちらかというと、そのお知らせとかをどうやって届けるかなので、情報発信側に寄ってるかもしれないです。
個人アカウントか、公式アカウントか
Podcastを始めると、まず個人アカウントで告知します。ただ途中で公式アカウントが欲しくなる。二人はその是非を語ります。
普通のポッドキャスターは、最初は個人アカウントで告知をやると思うんですよ。ただ、途中からやっぱり公式アカウントあった方が便利だなっていう気持ちになると思うんですね。
樋口さんのPodcastは好きだが、樋口さんがジムに行きたくない話は別にいいやみたいになるユーザーが出てくるタイミングがあるわけですね。
誰そいつ。一番重要でしょ、僕がジムに行きたくない話。この世で。
今、『限界突破ライフハック』のXアカウントがあるんですけど、僕がやってるPodcastの一つの。これが一昨日ぐらいから僕がやる気を見せ始めて、力を入れてるんですね。
そうすると、一昨日とか三日前は900ぐらいだったのが、今2300フォロワーまで伸びて。
えー?ちょっと待って、見ていいすか?
公式アカウントが必要かどうか論あると思うんですよ。個人のアカウントでやるのと、公式アカウントがいい論あるじゃないですか。で、最初ってどうすか?初っ端。
最初はなんか全然個人で十分っていう感じなんですけど、やっぱり分かれていて、過去ログとかを追いやすくなっている方がいいかもって最近思い始めて。
いや、僕は結構、最初は個人のアカウントだけの方がいい論者なんですよ。
おお、その心は。
理由は、告知アカウントだなっていう認識になるというか。人気がある番組の告知は聞きたいけど、知らない番組の告知は別に聞きたくないっていうじゃないですか。
だからどっちかっつーと、自分の個人のパワーを使って、その告知も見せていく。あと人となりとかを含めてやらないといけないと思ってるから、最初は。
アカウント一個でも結構パワー使うのに、二つアカウントを運用するってなかなかめんどくさいから、あんまりフォロワー数がいない公式アカウントって更新頻度がめちゃくちゃ落ちて。
ここの運用コストが見合うようになるまでは、結構やらない方がいい派なんすけど。そこどうすかね、けんすうさん的には。
あ、それは結構同意で、最初からやろうとしてもみんなやれなくなっちゃうし、さっきの『限界突破ライフハック』も更新情報しかなかったんで、そんなにフォロワー数伸びなかったんですよ。
一方で、二人でやってる時に、二人のパワーを別のところに置いておけるっていうのは結構良くて。影響力のバックアップじゃないですけど、そちらにも統合できてるっていうのは強いなというのはありますね。
まぼろし会議のアカウント見て思ったんですけど、結構5000人ぐらいフォロワーいて、深井さんがSNSやってないみたいな時にもやっぱそこがワークするんですよね。
僕が何らかの理由で一ヶ月間Xやらないとか逮捕されたとかの時に、そこのアカウントがあるとなんとかできるとかも、意外と大事な気がするんですよね。
一人でやってるPodcastが自分のアカウントしかなかったら、バーンと消された時にもう手がかりがないですね。
BANされるとかのリスクもあるので。さっき言ったように、お知らせだけだとダメで、人がいる感が出ないといけないとかもあるし。その辺を工夫すると全然作れるなと思いました。
過去回を掘り出すとまたバズる
フォロワーを二、三日で伸ばした具体策を、けんすうさんが明かします。鍵は過去コンテンツの再利用でした。
じゃあ今、限界突破はXを何日ぐらい経ったんですか?ブーストしようと思って。
二、三日?
ここで何やったか、めちゃくちゃ興味あるんですけど。
まず一個は、過去の人気だったやつを、Podyというサイトで記事化してるんですけど、記事のスクショとともに過去のエピソード紹介で面白かったやつを紹介するっていうのをまずやりました。
これがブックマークでいうと195ぐらい今ついていて、20万ビューぐらいになってるんですね。
過去のものはなかなか聞かれないっていうのを掘り出して面白いものを紹介すると、それだけで結構バズるし、僕とかも紹介しやすいんですね。
RPして、これ懐かしいとか、これ面白かったんで聞いてない人聞いてって言いやすいので。昔告知したものをもう一回バズらせられるっていうのがあるんですよ。
その後に、切り抜きでTikTokとかにビデオPodcastを流してたんですけど、それも切り抜きの動画をそのままペロって貼って投稿しました。
これも550ブックマークぐらいされて20万以上ビューされてるので。過去のものを受けたものを持ってくるだけが、一旦とりあえずバズるし、運用が楽なんで、今それをやってるって感じですね。
うわ、僕まんまとこれ今朝見たわ。このショート動画。「企業数十社壊しまくるサイコパスが怖すぎる話」みたいな。こんなの見ちゃうっすもんね。
こんなの見ちゃうし。でも今更僕は投稿しないですよ、多分。投稿しづらいというか、番組アカウントならではですし。
これはだからストック資産をうまく運用して、コンテンツの力でフォロワーにするってことですね。
再利用に近いですね。Podcastはいかに過去のコンテンツを見てもらうようにするかと再利用するかがコツだと思うので。
感想の行き先を、1つの投稿に集める
Podcastは感想の行き先が分散しがちです。二人は、軸になる投稿を1つ置く意味を語ります。
ここはコミュニケーションっていうよりは情報ですよね。メディアというか。
まぼろし会議っていうやつとかは若干コミュニティ化していて、そこにコメントがついたり、樋口さんのコテンラジオのお知らせもそうだと思うんですけど、感想はそこに書こうかなみたいになっていってるので。
普通にSNS上で何か書くってなったら、公式アカウントや本人が発信してなかったら、ハッシュタグをつけて書くぐらいしかつなげるものがないんですよね。
本人だったり公式アカウントで一個ポストしとくと、それに引用リツイートしたりコメントをつけられるから、みんなこのエピソードに何を持ってるんやろうって時に、それをタップされやすいんですよね。
あと、めっちゃ思ったのが、RPしてこの番組超面白いから聞いてってみんなが言いやすい上に、そう言われると一旦フォローしときましたになるっぽくて。
お知らせだけだともったいなくて、Podcastで話した内容をちゃんとXの投稿に入れておくと、聞いてないけど送ってる人が出現して、多分その人が将来のリスナーになるので、そういう効果もあるなと思いました。
だからブックマークとして一旦フォローしてみたいなのもあるのか。
YouTubeってプラットフォーム上にもコメント欄が用意されてるから、そこに行きゃ全部見れるんですよね、感想とかって。
でもPodcastだったらそれがちょっと薄いんすよね。一応Spotifyがコメント欄を用意してくれてるけど、完璧にワークしてるわけじゃない。Apple PodcastもAmazon Podcastもあるし。
ちょっと分散しちゃう印象ね。
その分散してる中で、一個その軸となる告知のポストがあれば、一旦そこに見に行けるみたいなのがあるから。
それ、まさに今言おうと思ってたんですけど、コメント欄のまとめを投稿しようかなって今思ってました。YouTubeだとこの回はこういうのが来て、Spotifyだとこうですみたいな。
スクショと共にあると、反応知りたい人はとりあえずそれだけ見てて、面白いコメントだけ見れればOKみたいな感じにXアカウント使えるかなと思ったんですよね。
これに対してみんなが何を思ってるかっていうのも含めたコンテンツになっているから。観客の声援も含めてスポーツ観戦だみたいな。一個の重要な要素なんすよね。
コミュニティには「仕事」が必要
リプライへの対応をどうするか。話は、コミュニティを健全に保つ「仕事」の話へ広がります。
これから先って、この限界突破ライフハックのアカウントでコミュニケーションは取っていくんすか?リプライにまたリプライするとか。
これはね、結構悩んでますね。どうするのがいいんでしょうねっていう。
言い方難しいですけど、コミュニティには結構仕事が必要だと思っていて。仕事ないコミュニケーションは基本的に馴れ合いになるんですよ。
馴れ合いはタコツボ化してコンテキストができすぎて、老いていくっていうのがあって。だから仕事させなきゃいけないなと思ってます。じゃあその仕事をどう用意すんのかが悩んでるって感じですね。
またちょっとかなり発想近いですね、僕も。前回言ったLINEスタンプで、コミュニティ内に人が入ってきた時に「ようこそ」って送るみたいなのも、ある意味仕事なんすよね。
仕事ですね。タスクって言った方がいいのかな。だから教会とかもそうですもんね。毎週ここに行ってお祈りしましょうとか、あれタスクになってるので参加しやすくて。
キリスト教のみんなは、みんなそれぞれ自由にやりとりしてなって、やっぱちょっと難しいと思うんですよ。
今コテンラジオでいうと、必ずAIで要約して僕の告知にぶら下げでコメントしてくれる方とかいらっしゃるんですよ。これがもうその人のポジションというか。
まきさんっていう、けんすうさんのコミュニティから多分流れてきた方だと思うんですけど。絶対要約してくれるんすよね。
まさに。コミュニティ内で価値を出していることが、自分の生きる意味にちょっとプラスになっているみたいな状態にするのが良くて。
Wikipediaもそうっすもんね。
Wikipediaもやっぱコミュニティとして強いのはタスクがあるからなんですよね。
けんすうさんのYouTubeでいうと、質問代行してくれてる方いらっしゃるじゃないですか。あれとかももうポジションっすよね、一個の。
質問代行、千葉さん。ポジションですね。ああいうのはこっちも嬉しいし、それによって千葉さんも名前が売れたり、いいことがあるみたいな状態になってると良いですよね。
うちのギチカンでいうと、必ず毎回スポンサードしてくれる人がいるんですけど、その人はお金を使わずに生きていくことを信条にしてるので、自分のPodcastで寄付を募ってるんですよね。
だからギチカンにスポンサードするためのお金をその人が寄付で募ってて、その人に対する寄付を毎回する人みたいなことも出てきてるんですよね。周囲にいろんなタスクができていって、結構面白いんですよね。
「お願いしない」のは情報の隠蔽だから罪
リスナーに何をしてほしいのかを、きちんと言葉にすることの大切さへ話は進みます。
この前コムドットの大和さんと喋った時に、やっぱり明確に意識させると。今僕らは何されたら嬉しいのかっていうのを。
チャンネル登録者数を百万人に目指してますとか、なんとかしてチケットをこれ完売させたいですみたいな。そういうのがあった方がやっぱり熱狂してくれるっていうのをお話ししてて。
またこれ派生しそうですね。Podcastでも、会社の事業でもそうだと思うんですけど、なんかお願いしといた方がいいなと思ってて。
よくあるじゃないですか、友達がめちゃくちゃ困ってて。「どうしたん?」って言ったら、「実は前からもうずっとこれこれで困ってたんよ」って話をされた時に、「いや、早く言って」みたいな。
ありますね。だからホリエモンとかうまいんすよね、そういうの言うのが。
これ言わないって情報の隠蔽やから、罪ですよ。人に何かをするってとても幸せなことじゃないですか。
仏教でいうところのお布施の考え方なんですけど、人に自分の余ってるリソースを差し出すって、その人の幸福度につながることだと思うんです。それを僕がお願いしてないせいで寄付できなくなったら、世界の損失やから。
だからお願いしないなんて罪なんですよ。
まだない、一度もお願いしてなくないですか?罪ですよ。
やってほしいことなんかあるかな。
これすげえ大事な話で、やってほしいことあるかなっていうのは、我々に目的がないということであり、番組をなんでやってるのかを理解していないからなのではないだろうか。
リアルに言うと、僕らが思いついたことを実行してくれるところが一番嬉しいですよね。
ここで話されたアイデアとかをみんながどんどん実行してほしいと思っているって感じですよね。
これを聞いてすぐ実行するあなたは、それで社会貢献ができるのですし、あなたも実行したということが経験になり、自分のコンテンツになるので、全てが良いのです。しなさい。決まったわ。
感想は重い、しりとりなら誰でも書ける
最後は、リスナーに宿題を出す具体的な工夫へ。定型文の一工夫から、しりとり企画までが飛び出します。
毎回宿題を出した方がいいですね、Podcastは。「高評価お願いします」も宿題ですし、「感想書いてね」もそうですし、もうちょっとうまい宿題出せるところが勝ってく気もしますね。
結構今、伸ばしたいPodcastのアドバイザリーとかやってるんですけど、最後の定型文をちょっといじるだけで全然変わりますよって話をしていて。
「番組に対するお便り、ご感想はこちらの概要欄のフォームまでお送りください」みたいなやつあるじゃないですか。そこで一工夫加えるだけで、こっちからお願いになるんですよね。
例えば「自分がSNSでやって成功したこと、逆に失敗したことみたいなものをもらえると、また今度紹介してもらいたいんで、お便りもらえるとありがたいです」みたいな。
「これをくれたら嬉しい」みたいなものをちゃんと言うようにするだけで、リスナーの人はちょっと考える脳みそになるっていう。
確かにね、なんかちょっとリアルというか、定型文読んでる感がないので、話として聞けますよね。
今言ったのって、文章で送ってくるのは若干重いんすよ。じゃあもうちょっとお便り欲しいから、もっとライトなやつにしようってなったら、浅く広い質問にするとか。
「番組公式Xアカウントはあった方がいい派?そうじゃない派?これちょっと一言でください」って言うと、広く浅く行けるんで。
じゃあ今回はね、これの感想をYouTubeでもSpotifyでもいいので全員五七五で感想を書いてください。
むちゃくちゃハードル上げるやん。
あー、じゃあわかった。コメント欄で100行くまでみんなでしりとりしてください。
え、それめちゃくちゃいいやん。何それ?
これ、マジでコミュニティ立ち上げる時によくやるんですけど、しりとりするが一番正解がわかって安心して書けるんですよ、みんな。
「り」があったら「りんご」って書けば正解100点ってことがわかるので書けるんですが、感想は「これ言ったら失礼かな」とか「空気読めてないんじゃないかな」ってなるので書きづらいんですよね。
いや、めちゃくちゃいいです。僕も盛り上がってないコミュニティやと、Discordとかやったらしりとりチャンネル作ってしりとりするんですよ、絶対。
絶妙に自分のセンス出せるんで、しりとりって。
そうですね。「りんご」じゃなくて、「旅行」というと少し違うとかね。
今回どこでします?ほんなら。
YouTubeで。しりとりをする。100いかなかったら罰ゲームです。
え、誰が?
いや、プロデューサーの川地さんが罰ゲームを受けます。明確に言いやすい人を選びました、今。
できるだけ命に別状がある罰ゲームになると思うんで。100いかなかったら命に別状がある罰ゲーム。
やべえじゃん。深刻じゃん。別状があるんで、ぜひ人を救うと思ってしりとりしてください。
じゃあちょっとお願いします。目指す100ということで。このエピソードのYouTubeですね。
さあ、今日は以上です。ありがとうございます。
はい、ありがとうございました。
まとめ
この回では、Podcastの公式SNSアカウントの使い方が具体的に語られました。告知だけのアカウントは伸びにくく、まずは過去回の再利用でメディアとして育てるのが有効です。さらに一歩進めるなら、アカウントを「感想の軸」にしつつ、リスナーに仕事や宿題を渡すことでコミュニティが健全に回り始めます。感想は重いので、しりとりのような誰でも書ける宿題が入り口になります。
- 公式アカウントは最初は無理に作らず、運用コストが見合うまでは個人アカウントで十分
- 過去回や切り抜きを掘り出して貼ると、また伸びて新しいリスナーの入り口になる
- 感想の行き先が分散するので、軸になる投稿を1つ置いてコメントを集める
- コミュニティには「仕事」が必要で、要約や質問代行などのポジションが人を定着させる
- お願いしないのは情報の隠蔽。最後の定型文を一工夫して、浅く広い宿題を渡す





