地球温暖化に残された時間は、いつまで?
深井さんが「ハチドリ電力の話を聞きたい」と切り出すと、田口さんはまず、この事業が地球温暖化への対策として始めたものだと説明します。
田口さんによれば、世界の貧困問題などは少しずつ良くなっている部分がある一方で、地球温暖化の課題だけは毎年明らかに悪化し、一向に改善に向かわないといいます。そのうえで「タイムリミットが来始めた」と表現しています。
田口さんの説明では、近代化以降にエネルギーを燃やしてものを作り、移動する社会になったことで、森が吸収できるCO2と排出量の収支が合わなくなりました。その結果として温度上昇が起き、1日100種類ぐらい、年間4万種ほどの生物が人知れず絶滅していると話します。
えー、そんなに。
田口さんは、地球そのものが温暖化で死ぬわけではないとしつつ、人間が暮らせなくなっていく前に、小さな生き物たちが先に死んでいる状態だと語ります。生物多様性が崩れれば作物の生産などを通じて、しっぺ返しが人間にも返ってくるという見立てです。
田口さんが強調するのは、温暖化が徐々にゆるやかに進むのではなく、ある時点から勢いが止まらなくなる「不可逆的なタイミング」があるという点です。科学的な合意として、2050年までにCO2を実質ゼロ、つまり排出と吸収のプラスマイナスをゼロにしないと耐えられないとされていると説明します。
2050年でプラマイゼロにしないと、その後減らしてももう遅い。
深井さんの確認に対し、田口さんは「その後の話はもうなし」と答えます。田口さんは環境用語のフィードバック ── ある変化がさらに同じ方向の変化を呼び込む仕組み。たとえば氷が溶けると太陽光を反射しにくくなり、さらに温暖化が進むといった連鎖を指しますを挙げ、北極の氷のように一度溶け始めると元に戻らず加速度的に進むものがあると説明しています。
さらに田口さんは、2050年にゼロにするには、2030年の時点で2010年と比べて半分にしておく必要があると言われていると話します。技術革新への期待はあるとしながらも、数字だけで見ればこのマイルストーンを越えられないと2050年のゼロはほぼ無理だという見方です。
このペースの厳しさを示すために田口さんが持ち出したのが、コロナ禍での経済停止です。中国やインドの空がきれいになったと言われたあの年でも、CO2の減少は8%ほどだったといいます。
田口さんによれば、毎年8%のペースで減らし続けてようやく、2030年に半分、2050年にゼロという道筋になります。今までの暮らしをただ続けるだけでは難しい、ということだけははっきりしていると話しています。
いや、コロナでも相当インパクトありましたもんね。
なぜ「電気」がいちばんインパクトのある打ち手なのか
悲観していても仕方がないと考えた田口さんは、自分にできる中で最もインパクトのある打ち手を探したといいます。そこで見えてきたのが電気でした。
田口さんの説明では、日本のCO2排出を部門別に見ると、最も大きいのが主に発電を指すエネルギー転換部門で、全体の約40%を占めます。運輸部門や産業部門は17%や20%程度で、田口さん自身も正確な数字ではないと断ったうえで、つい「ガソリンが一番多い」と思いがちだが圧倒的に多いのはエネルギーのところだと話します。
田口さんは、東日本大震災の後に原発が減り、火力発電に依存せざるを得なかったことが、結果として多くのCO2を出している理由だと述べています。
そこで田口さんが対策として挙げるのが、何かを燃やすのではなく太陽や風の力で発電する再生可能エネルギー ── 太陽光、風力、水力、地熱など、自然の力を利用して繰り返し使えるエネルギー。発電時にCO2をほとんど出さないのが特徴です、つまり自然エネルギーへのシフトです。現実的ではないと断りつつ、40%分がすべて自然エネルギーになればその分をゼロにできる計算になると話します。
田口さんによれば、太陽光や風力、蓄電池は昔と比べてすごく安くなり、アメリカやヨーロッパでは再エネの発電コストが火力より安くなっているといいます。日本も今年か来年あたりと言われていたように記憶していると話しています。
再エネは燃やす原料費がかからないため、初期投資が下がるほどコストが下がるという構造だと田口さんは説明します。そのうえで、多くの人が温暖化をまずいと思いながら何ができるか迷っているからこそ、「電気を変えることが実は一番インパクトが大きい」と伝えたくてハチドリ電力を始めたと語ります。
電気代の1%と1%は、どこへ流れるのか
深井さんは、ハチドリ電力のモデルについて「コスト内訳や売上の1%の仕組みがすごい」と話を振ります。田口さんは、ソーシャルビジネスの仕事は、より良い生活者の手段を提示することだと前置きして説明を始めます。
ハチドリ電力の1つ目の特徴は、実質自然エネルギー100%の電気だけを売るプランしかないことです。田口さんによると、一般には自然エネルギーの比率を70%や50%に調整して安くするプランを複数用意しますが、ハチドリ電力は火力や原発を混ぜない一択にしています。
2つ目の特徴は電気代の1%の使い道です。田口さんの説明では、日本の再生可能エネルギーの発電比率は18%ほどしかなく、残りの8割ほどが火力、その他が原発という状態です。18%の中から100%分を買ってきても温暖化に加担しない状態にはなりますが、比率そのものを20%、30%と上げないとCO2は減らないといいます。
そこでハチドリ電力では、毎月の電気代の1%を、新たな自然エネルギーの発電所を作るお金に充てています。ハチドリ電力を使うことが、温暖化に加担しないだけでなく、発電所を増やすことにもつながる仕組みです。
さらにもう1%は、社会課題に取り組むNPOやNGOへ自動的に寄付されます。寄付先は利用者が自分で選べます。
自然エネルギー100%
火力や原発を混ぜない電気だけを届ける
電気代の1%
新たな自然エネルギー発電所を作る資金になる
さらに1%
利用者が選んだNPO・NGOへ自動的に寄付される
田口さんは、ボーダレス・ジャパンを19歳のときに志した最初の目的が「いいことをしているのにお金がないNGOにお金を送りたい」というものだったと振り返ります。電気という生活インフラの1%が活動支援に回れば、大きな力になると考えたといいます。
田口さんは、日本には寄付の文化があまりないと話します。だからこそ、電気を契約すると必ずどこかの団体を選ぶことになる仕組みにして、選ぶ過程でそうした活動を初めて知り、団体からのレポートを通じて接点が生まれていくことを期待しています。毎月明細を見る電気だからこそ伝えられることがある、という考えです。
すごい。その寄付先は選べるんですか?一人一人が。
そこ(寄付先を選べること)が結構キーですよね。
田口さんによれば、寄付先のジャンルは教育、動物愛護、子どもの問題、福祉、街づくり、途上国の貧困支援など幅広いといいます。
インフラを「考え」で選ぶ時代が来た?
深井さんは、ハチドリ電力の話を聞いてただの寄付ではないと感じたといいます。電力自由化の後も、インフラはコストで選ぶものだったのが、ハチドリ電力によって「自分の考え」で選べるものに変わったという指摘です。
今まで自分たちがインフラ選ぶ時って、それこそ効率、要はコストでしか選んでないわけじゃないですか。
電力などのインフラは、効率やコストで選ぶもの
自分が大切にしたい考えに基づいて、電力会社を選べる
樋口さんは、誰かが語っていたという「お金を消費するのではなく投票権として使う」という考え方を紹介します。応援したい人にお金を渡す感覚で使う人が増えていく、という話です。
お金をただ使う、消費するっていう時代から、お金を投票権だと思って、自分がこの人にお金を渡したいっていう人に投票するっていう感覚で使う人が増えてくるっていう話が。
深井さんは「まさにそれ」と応じ、イデオロギーと言うと言い過ぎかもしれないとしつつ、考えに基づいた選択が増えている感覚があると話します。しかもその対象がインフラであることに、変革の種になりそうな予感があるといいます。
人は無関心ではなく「未認知」なだけ
田口さんは、社会課題の活動をしているとよく「無関心な人が多い」と言われるものの、自分はそう考えていないと話します。みんな良い人で、無関心なのではなく「無認知」、つまりまだちゃんと知らないだけだという見方です。
知らないだけ。
田口さんによれば、家庭で出しているCO2の半分ほどは電気から来ているといいます。テレビで温暖化のニュースを見て「やばい」と言いながら、自分の使っている電気がその原因だと知らないだけだ、という例えです。動物愛護の現場も同じで、知れば応援したくなると田口さんは話します。
だからこそ田口さんは、みんなが知れるきっかけを作る努力が必要だと考えています。社会を良くしようと活動する人のことを知れば、お金の一部をその人たちに託したいという関係性が生まれるのではないか、という期待です。
深井さんは、ハチドリ電力では温暖化対策だけでなく、別の分野の社会課題にもお金が渡る点がすごいと続けます。教育支援に関心がある人が、電気代を払うことでその意思表示をできる世界になったと表現し、歴史を学ぶ中で感じてきた社会の転換点の始まりに近い感覚があると話します。
歴史勉強してたうちの社会の転換点の始まりの感覚とすごい近くて、ヨイショしてて、すごく冷静にそう思うんですよ。あ、これ転換点だと思って。
深井さんは、ハチドリ電力に初期から切り替えた一人でもあります。田口さんはそのことを嬉しかったと話し、続けて「3%」の話を持ち出します。
田口さんによれば、過去に成功した社会運動を研究した人がいて、全体の3%、あるいは3.5%の人が参加した運動は最終的に成功しているそうです。田口さん自身も正確な数字は3%か3.5%かはっきりしないとしながら、3%が自然エネルギーを選べば、時間はかかってもみんなの選択につながっていくと語ります。
いわゆるあれか、チャズム越えっていうやつですね。
樋口さんが挙げたチャズム ── 新しい製品やサービスが、一部の先進的な利用者から多数派へ広がる手前にある「深い溝」を指すマーケティング用語。この溝を越えられるかが普及の分かれ目とされますについて、田口さんは「そうかもしれない」と応じています。
19歳で「知った」体験が、ボーダレスの器を生んだ
樋口さんは、募金といえば赤い羽根募金にとりあえず入れて良いことをした気になるだけで、知るところまでいかないと話します。ハチドリ電力はそこに「知る」を足したのが感動的だといいます。
多分田口さんご自身が19歳の時に知ったから、人生の方向(性を)一気にバッて決めたじゃないですか。
樋口さんは、知らなければやらなかったことを、知ることでやるようになる。その体験を田口さん自身がしているからこそ、他の人にも与えることに意味を感じているのではないか、と推測します。
田口さんはこれを受けて、自分が「人は無関心ではなく未認知だ」と口酸っぱく言う理由を語ります。地球環境に興味がなくてもいいという人を否定できないのは、自分も19歳までは何の関心もなかったからだといいます。
田口さんによれば、人間性が変わったわけではなく、情報が入るきっかけがなかっただけでした。テレビではおそらく19年間ずっと同じ情報が流れていたはずなのに、貧しい人がいるという事実が、その時初めて自分の中に入ってきたと振り返ります。
一度関心が生まれると、アンテナが立ち始めると田口さんは話します。障害のある方の給料が「賃金」ではなく「工賃」と呼ばれ、自活できるだけの収入を得るのが難しいことなど、生活の中で困っている人の話が初めて見えてくるようになったといいます。
19歳で知る
貧困問題の情報が初めて自分の中に入ってくる
アンテナが立つ
生活の中で、他の困っている人の話が見えてくる
器をつくる
特定の課題ではなく、多くの社会課題を解決するボーダレスという器をつくる
田口さんは、ボーダレス・ジャパンが特定の貧困問題のためではなく、多くの社会課題をたくさんの人で解決するための器になったのも、この広がりがあったからだと語ります。「まず知ることが大切」という考えは、樋口さんに言われて初めて言葉になったが、いつも思っていることかもしれないと話しています。
運営費は1人500円、粗利ゼロの電力会社はなぜ成り立つ?
樋口さんが「500円のサブスクリプションみたいな仕組み」に触れると、田口さんはハチドリ電力の料金の考え方を説明します。
田口さんによると、電気業界のルール上、自然エネルギーを100%届けようとすると仕入れ原価がまだ少し高くなります。そこに普通に利益を乗せると利用者の電気代が上がってしまい、「いいことをしたいのに電気代が上がる」のはもったいないと考えたといいます。
そこでハチドリ電力は、仕入れ値に粗利を乗せて売るやり方をやめ、粗利ゼロで電気を提供することにしました。代金回収などの運営の仕事は、電気代の多い少ないで変わらないため、1人のお客さんから運営費として500円だけをもらうという設計です。
仕入れ値に粗利を乗せて電気を売る
粗利ゼロで電気を提供し、運営費として1人500円だけを受け取る
田口さんは、電気代が3万円の人でも500円しかもらわないため、1万人いても500万円にしかならず大変だと話します。
いやもう田口さん全く欲がないですね。
田口さんによれば、ハチドリ電力は広告費もゼロで、これまで1円も使ったことがないといいます。切り詰める代わりに、自然エネルギーを選ぶ人が増え、電気代も悪くないと思ってもらって広がってほしいという考えです。1万人では足りなくても、10万人になれば利益が出るといいます。
田口さんは、毎月赤字でも黒字になるまでの時間に耐えられる体力が、いまのボーダレスにはあると話します。3年前、5年前にはできなかったことだといいます。
そこまでする理由について、田口さんは「時間との闘いだ」と語ります。エキセントリックに思われるかもしれないとしつつ、予防原則 ── 重大で取り返しのつかない被害のおそれがある場合、科学的に確実でなくても先回りして対策をとるべきだという考え方。環境政策でよく使われますのように、万が一にならないよう強い危機感をあえて持って動くことが大切だと話しています。
深井さんは、同じお金を払うなら他の電力会社より田口さんに使ってほしいと話します。田口さんは「一番正直な電力会社でありたい」と応じ、地球の未来を変えたいという利用者からの信託に値することをやっていきたいと語ります。
いい言葉やな。
ハチドリ電力への切り替えにデメリットはある?
樋口さんは、ユーザー側の目線で話をまとめ直します。電気はどうせ使うもので、多くの人はマンションに入ったときの紙を見てなんとなく契約しているという前提です。
田口さんの説明では、電力自由化によって発電する会社、売る会社、届ける会社の3つに分かれ、どこから買うかは自由に選べるようになりました。一方、電線の管理は九州電力や東京電力などもともとの電力会社が担い、どの会社を選んでも同じ電線を使うため、安定性は全く変わらないといいます。
(ハチドリ電力に変えれば)地球温暖化がまず食い止められると。さらに社会を良くする人たちが増えると。
これメリットだけあって、デメリットゼロってことですね。あとは行動するかどうかだけで社会が変わることに貢献できるってことですよね。
田口さんは「僕はそう思っています」と答えています。続けて、切り替えの手続きの簡単さについて説明します。
田口さんによると、切り替えは沖縄と離島を除く全国で可能です。樋口さんは自宅の電力をまだハチドリ電力にしていなかったと明かし、すぐに変えると宣言します。
僕ん家すぐ変えます。マジでマジで。いや、これ聞いて。
田口さんは、広告を出していないため発信が限られる中、向井さんをはじめ著名な人も切り替えてくれていると話します。2020年8月に始まって申し込みはまだ1400件ほどですが、申し込みが入るたびに、お客さんではなく「仲間になってくれてありがとう」と思っているといいます。
名前の由来「ハチドリのひとしずく」とは
樋口さんが名前の由来を尋ねると、田口さんは中米に伝わるという「ハチドリのひとしずく」の物語を紹介します。
物語では、大きな山火事が起きたとき、ハチほどの小さな鳥であるハチドリが、くちばしで水を運んで火を消しに行きます。逃げていくライオンやトラなど大きな動物たちは、そんな小さな体で何をしても意味がないとあざけ笑います。
それでもハチドリは、山が燃えているのだから何もしないよりやったほうがいい、自分にできることをやっているだけだと答えます。田口さんはこの物語がとても好きだと話します。
田口さんは、自分がやってもすぐには何も変わらないことを理由に動かないのではなく、微力かもしれないけど無力ではないと信じて、いまできることをやることが大切だと語ります。その積み重ねで初めて社会は変わっていくという考えです。
田口さんは、ここ数年、夏になるとハチドリの刺繍が付いたTシャツばかり着ていたといいます。電気の事業を始めるとき、ハチドリのひとしずくの精神でみんながやれる選択肢にしたいと考え、ハチドリ電力と名付けました。
めちゃくちゃいい話。
樋口さんは、結果はどうであれやりたいことをやるという考え方は、コテンラジオでも出てきた話で、深井さんがいつも言っていることでもあると話します。
話は意志がムーブメントを起こしていくという方向に進み、歴史上何度も起きてきたことだとして、ここから始まるムーブメントにみんなで参加しようという呼びかけになります。樋口さんがコテンラジオのロゴも鳥だと言うと、「同じハチドリにしようか」「混乱しますね」という掛け合いも生まれました。
ソーシャルビジネスは「新しい国の形」なのか
樋口さんが「自分ができることをコツコツやろうという気になった」と話すと、田口さんは、電気に限らずみんながまず自分にできることをやることが大切で、最後はそれでしか変わらないのではないかと応じます。
田口さんは、より良い社会で暮らしたい生活者のために、良い選択肢を増やして提示するのがソーシャルビジネスマンの仕事だと考えています。電気代を少しでも安くしようとしたのも、より良い選択肢にするためだったといいます。
一方で田口さんは、選ぶ生活者が増えなければビジネスも成り立たない「持ちつ持たれつ」の関係だと話します。作る側も使う側も同じ目標に向かうことが、これからのビジネスのあり方であり、ソーシャルビジネスなのではないかと語っています。
樋口さんは、電力を変えること以上に、田口さんの生き方そのものに共感したと話します。田口さんも最初は大きなことではなく、誰かのためにできることを始めたのではないか、という樋口さんの想像に対し、田口さんは「本当にそれだけ」と答えます。
田口さんによれば、たまたま仲間が増え、できることの範囲が増え、責任感も増してもっとやらなければと思う。その連鎖で今も頑張っているといいます。
締めくくりに樋口さんは、ボーダレス・ジャパンの仕組みに「新しい国の形」のような感覚を受けたと話します。決裁権を持つ集団で物事が決まり、得た利益を別の人に回して増やし、投票権や否決権のような仕組みもある。土地に縛られない国が起きているような感覚だという感想です。
なんかすごいこう、国が起きてる感覚に近いんじゃないかっていうか、新しい国の形なのかな。土地じゃないところでの。
田口さんはこれに、今まで存在しなかった社会を動かす主体が現れるときの歴史の動きと同じだと応じます。株式会社が生まれたときやフランス革命のような、ひとつの動きだと考えていると語っています。
まとめ
ハチドリ電力は、2050年という地球温暖化のタイムリミットに対し、CO2排出の約40%を占める電気から変えようという発想で生まれた事業です。自然エネルギー100%、電気代の1%を発電所づくり、1%を利用者が選ぶ寄付先へ回し、運営費は1人500円という設計の背景には、19歳で「知った」ことで人生が変わった田口さん自身の体験と、人は無関心ではなく未認知なだけだという信念があります。
- 田口さんによれば、2050年にCO2実質ゼロを実現するには、コロナ禍並みの年8%の削減を毎年続ける必要があるとされる
- ハチドリ電力は自然エネルギー100%の1プランのみで、電気代の1%が新しい発電所、さらに1%がNPO・NGOへの寄付に回る
- 粗利ゼロ・運営費500円・広告費ゼロで、電気代を上げずに自然エネルギーを選べる選択肢をつくっている
- 深井さんは、インフラをコストではなく「考え」で選べるようになったことを、社会の転換点の始まりに近いと感じている
- 名前の由来「ハチドリのひとしずく」には、微力かもしれないけど無力ではないという田口さんの考えが込められている


