握手で性癖がわかる男とは何者か
コテンラジオ番外編のゲストは、「握手しただけで性癖がわかる」と自ら名乗るたかちんさんです。たかちんさんは29歳で、この才能は生まれたときからずっとあったと笑いながら話します。
今日のゲストは握手しただけで性癖がわかるたかちんです。
前週まで空海と最澄を真面目に扱っていた番組だけに、樋口さんは突然の展開に驚きます。深井さんは「リベラルアーツの一環」と受け止めつつ、たかちんさんと出会った経緯を説明しました。
深井さんによると、たかちんさんとは共通の経営者の友人を通じて知り合ったそうです。話してみると、肩書きどおりの不思議な察知力を持っていることがわかってきたといいます。
人の才能を察知して言語化する能力が、ダントツで天才だったんですよ。(たかちんが。)
深井さんは、そんな才能を持つ人がいることをリスナーに伝えたら面白いと考え、たかちんさんを番組に呼んだと話しています。
本業はYouTubeプロデュース、才能発見が仕事の核に
たかちんさんの本業は、YouTubeのプロダクション運営です。主に起業家や、ビジネス系YouTuberと呼ばれる人たちのプロデュースを手がけています。
対象は、相続税を扱う司法書士、不動産の専門家、新築の家づくりの事業者などさまざまです。たかちんさんは、その人の才能を浮き彫りにしてタレント性のある人に育て、マネタイズまでを支援していると説明します。
本業は、まあ言ってしまえばプロダクションだったりとか、まあマーケとかなんすけど、その中に思いっきり才能を見つけるっていう作業が入ってるってことですよね。
たかちんさんは、会った瞬間に才能がわからないと「勝てるか勝てないか」を判断できないと答えます。勝てる人とだけ組みたいし、そうでないとお互いに消耗してしまうからです。
具体例として挙がったのが、工務店の社長が新築の建て方を解説する「ハピナイス代表林拓未」というチャンネルです。新築は多くの人にとって一生に一度ほどの経験なので、見積もりを上乗せされるなど騙されやすいといいます。
このチャンネルでは「失敗しない家づくり」を伝える方針のもと、たかちんさんがタイトル、キーワード選定、台本作りまで一貫してプロデュースしています。人気が出て、チャンネル数も増えているそうです。
握手だけで何がわかるのか、出演者で試してみる
才能を引き出す手法を聞かれたたかちんさんは、まず「僕の才能って握手なんで」と答え、その場で出演者と握手を始めます。
たかちんさんは、ある出演者を「つくす系」と評しました。強い性癖があるわけではなく、SにもMにもなれるものの、相手を喜ばせることが中心のタイプだといいます。言われた側も、自分の快楽にはあまり興味がないと認めていました。
一方で深井さんについては「見ての通り」生粋のSだと断言します。さらに、全国の女の子は大体99%がMで、Sを名乗る女の子は「サービスS」だという持論も飛び出し、スタジオは笑いに包まれました。
もう一人の出演者は、握手だけではわからなかったそうです。たかちんさんは最初は強く偏った性癖を予想したものの、ノーマルかもしれないと見立てを修正し、「まだ分かんないです正直」と率直に話しています。
握手の何が違うのかという問いには、判断の手がかりがあり後で解説したいと答えています。この時点で、勘ではなく説明できる理屈があることが示されました。
才能は「思考・感情・行動の繰り返しパターン」
たかちんさんによると、才能とは思考、感情、行動の繰り返しパターンのことです。人はこの3つにそれぞれ癖を持っているといいます。
たとえば思考の癖は言葉に出ます。「結論から言うと」と話す人は結論ファーストで合理的、「聞いて聞いて、こんなことがあったの」と話す人は非合理寄りと、口癖だけでも二分できると説明しています。
目線の配り方も手がかりになります。全員に目を配って話すのか、一番相性のいい人にだけ目を合わせるのかで、その人の気遣いや、それが自然なものか意図的なものかまで見えるそうです。
また、ラジオでは気張っていても終わると適当になる人は、適当なほうが素だといいます。素の状態に才能が隠れているため、たかちんさんは才能を見つけるとき、緊張感のない場所を重視しています。
めっちゃロジックというか理論があるじゃないですか。
たかちんさんは、才能の定義を「頑張らなくても自然とできちゃうこと」と言い直します。努力とはほとんど関係がないものです。
そのうえで区別されるのが「強み」です。強みは、自然な才能に自分の経験が加わったものだと、たかちんさんは説明します。
例に挙がったのは深井さんです。自分の知見を言語化して延々と喋れることが才能で、そこに歴史の勉強という努力が加わった結果、「歴史を喋れる人」という強みになったといいます。深井さんも、喋ることと歴史はもともと別々だと納得していました。
どの才能とどの経験を掛け合わせると強みになるのかを深掘りすると、向いている仕事や、仕事を辞めたかった理由がわかるといいます。たかちんさんは、適した職や生き方、恋愛、結婚相手まで見えてくると話しています。
ここで出てくるのが「発動条件」という考え方です。才能が、いつ、どこで、誰と一緒にいると発揮されるかを指します。
深井さんの場合、知識が深くレベルの高い人と話すと楽しく喋れる一方、生産性が低いと感じる相手とはあまり喋らないだろうと、たかちんさんは見立てました。樋口さんと楊さんがいる今の番組は、深井さんの発動条件を満たしているというわけです。
楊さんのイライラから見えた「環境依存性」
次に、楊さんの才能を探るミニ診断が始まります。たかちんさんが使ったのは、イライラすることから才能を探る「イントレランス(不寛容)」の質問でした。
楊さんは、自分の行動や意思をコントロールしようとする意図を相手に感じるとイライラすると答えます。都合を考えずに「これをしろ、あれをしろ」と言われるのが嫌だといいます。
さらに掘り下げると、楊さんは人に反論しないほうで、相手に合わせて折れてしまう自分の弱気な部分にもイライラすると話しました。相手に合わせようとするエネルギーが大きいという自己分析です。
たかちんさんはここから、楊さんの強みは柔軟性の高さだと読み取ります。ただし高圧的な人がいる環境や、自分の意思で動けない場所では、その才能がまったく発揮されないかもしれないと指摘しました。
イライラすること
意思をコントロールされる、反論せず折れてしまう自分
才能・強み
柔軟性の高さ、優しさや寛容性
発動しない条件
高圧的な人がいる、自分の意思で動けない環境
結論
環境依存性が高く、合う環境と合わない環境がはっきり分かれる
合う環境なら10年でも続けられそうだが、合わない環境では1日で辞めたくなる、という見立てに楊さんも深くうなずきます。前職は3年半で辞めており、最後は我慢してメンタルに支障をきたした面もあったと振り返りました。
現在の楊さんは正社員ではない形で働いており、そのほうが生産性と幸福度が高いと話します。たかちんさんは、自己啓発本の「環境を変えよう」は半分正しく半分間違いで、適した環境を探せるかどうかが重要だと述べています。
深井さんの才能は「極めて冷静な客観性」
続いて深井さんへの質問です。たかちんさんは、才能が見つかったら「その才能が発揮されないのはどんな時か」を聞くと説明し、他人に対してイラッとするポイントを尋ねました。
深井さんは、人の発言をフラットに受け取ることを大切にしていると答えます。ある出来事を極端にどちらかへ寄せて解釈したり、相手が意図していない意味を勝手に決めつけて話を進めたりする場面を見ると、そうしなければいいのにと強く思うそうです。
たかちんさんは、深井さんは価値観を受け入れる幅が広く、全体を俯瞰して見ていると分析しました。深井さんも「ずっと幽体離脱してますからね」と冗談まじりに認めています。
たかちんさんが挙げた深井さんの強みは、極めて冷静な客観性です。一方で弱みにもなり得るもので、深井さん自身も30代前半から感情を表に出すようになってきたと話していました。
では客観的になれないのはどんな時か。深井さんは、あまり頭にくることはないとしながらも、自分の体の弱さにはイライラすると答えます。
たかちんさんの結論は、イライラする環境にいなければ深井さんの客観性は必ず生かされる、というものです。イライラさせる人やプロジェクトが1つでもあれば、取り除かないと本領が発揮されないといいます。深井さんは、睡眠や食事など体のメンテナンスも関係すると受け止めました。
マウントを取ってくる人については、今の周りにはもうほとんどいないと深井さんは話します。たかちんさんは、深井さんが自分の生きやすい場所を選び続けてきた結果、コテンラジオなどで才能を発揮できているのだろうと見立てました。
インサイツ診断を構成する8つの視点
ここまでのやり取りは、たかちんさんが開発した「インサイツ診断」の超簡易版でした。本来は8つの視点から質問し、その人の才能の9割ほどを導き出す独自の手法です。
通常の診断は1時間から1時間半かかります。深井さんは生き方が濃すぎて深掘りに時間がかかり、その2倍ほどかかったそうです。
名前は各診断の頭文字を組み合わせた語呂合わせになっています。たとえばイデア診断は、仲のいい2人以上に「この人はどういう印象か」を聞き、本人が納得した部分だけを拾ってその人の世界観をつかむ方法です。
ネガティブ診断では落ち込む瞬間を手がかりにします。落ち込むのは才能が殺されている瞬間なので、その逆の状態を聞けば才能が出てくるという考え方です。
| 診断名 | 手がかり |
|---|---|
| イデア診断 | 周りから見た印象(世界観) |
| ネガティブ診断 | 落ち込むとき(自己否定) |
| スコーン診断 | 拒否反応が出る人やプロジェクト |
| イントレランス診断 | イライラすること |
| ギフト診断 | 人からもらうもの |
| ハプニング診断 | 予想外なこと |
| サンクス診断 | 感謝されること |
| 修練診断 | 小中高大の得意科目、先生や親からの評価 |
最後の修練診断は特に時間をかけ、子どもの頃から時間軸で深掘りします。樋口さんは、これを自分で発明したことに感心していました。
とはいえ、本格版を番組内で行うのは時間的に難しいため、簡易版の実演に向けて一人のゲストを呼ぶことになり、前編は締めくくられます。
まとめ
たかちんさんの「握手で性癖がわかる」という看板の裏には、思考・感情・行動の癖から才能を読み取り、それが発揮される条件まで突き止める体系的な理論がありました。
- 才能は「頑張らなくても自然とできること」で、経験と掛け合わせると強みになる
- 才能には、いつ・どこで・誰といると発揮されるかという「発動条件」がある
- 楊さんは柔軟性が強みである一方、環境依存性が高いと見立てられた
- 深井さんの強みは冷静な客観性で、イライラの要素をなくすことが才能を生かす鍵とされた
- インサイツ診断は、イライラや落ち込みなど8つの視点から才能を探る




