寿命をめぐる3つの仮説、どれが残る?
前回までのコテンラジオ「老いと死の歴史編」では、生物が自然淘汰の結果として死と老いを手に入れてきたことが語られました。今回はその続きとして、なぜ・いつ死ぬのかという問いに向き合います。
深井さんによると、人間がなぜ死ぬのかについては、19世紀から20世紀にかけて300以上の仮説が提唱されてきました。そのなかで死の根本原因を論じた仮説は、大きく3つあるといいます。
よくそんな作ったな。
1つ目は種の保存説です。生きられる個体数には上限があるため、古い世代が若い世代に道を譲るために自動的に死ぬ、という考え方です。
しかし深井さんは、実際には子どもを殺す種が多いと指摘します。古い世代が子の世代を殺してもよいのなら、わざわざ先に死ぬ理由にはならないため、種の保存説は成り立たない可能性が大きいとされます。
2つ目は生命活動速度説です。一生に使えるエネルギーは一定で、心臓の鼓動の回数が決まっていて、それを使い切ると死ぬという発想です。
ところが、長生きしたほうが生き残りやすい環境では、生物種は長生きする方向に進化します。エネルギーが一定なら、この現象を説明できません。
エネルギーが一定だったらそれ(長生きへの進化)が説明できないよね。
3つ目が、今回の中心となる進化論的寿命説です。深井さんは「寿命は死亡率によって進化した」という考え方だと紹介し、少し混乱しやすいので細かく説明していくと前置きしました。
古い世代が若い世代に道を譲るために死ぬという説。子を殺す種が多く、成り立たない可能性が大きい
一生のエネルギーや心拍数が一定だという説。長生きが有利なときに種が長寿へ進化する現象を説明できない
寿命が遺伝子で決まるとわかるノックアウトマウス
寿命がなぜあるのかについて、深井さんはまず、寿命がある程度遺伝子で決まっていることがわかっていると説明します。マウスでは、寿命を決める遺伝子が特定されているそうです。
その遺伝子を無効化することをノックアウト ── 特定の遺伝子を人為的に働かなくする実験手法。その遺伝子がどんな役割を担っているかを調べるために、マウスなどでよく使われますと呼びます。寿命遺伝子をノックアウトしたマウスは、実験室では長生きするといいます。
ただし、同じノックアウトマウスが野生環境に出ると、かえって寿命が短くなり、死にやすくなるそうです。樋口さんは思わず「何それ」と反応しました。
深井さんによれば、ノックアウトマウスは子どもを作ってから次の子どもを作るまでの間隔が長くなります。そのため、どんどん子どもを作る野生の個体に圧倒されてしまうといいます。
種レベルではじゃあ(長寿のマウスは)不利なんや。
寿命遺伝子が働く通常のマウス。野生で子どもを次々と作る
実験室では長寿になるが、生殖の間隔が長くなり、野生では死にやすくなる
この実験から、寿命は遺伝子の中で決まっており、それが進化的に獲得した形質だとわかる、と深井さんはまとめました。樋口さんは、寿命を長くすると生殖のペースがゆっくりになる点に面白さを感じていました。
アリストテレスから心拍説へ、なぜ体の大きさでは説明できないのか
ここで深井さんは、一度否定された生命活動速度説をさかのぼって説明します。この説の発想の元はアリストテレス ── 古代ギリシャの哲学者。論理学や政治学のほか、動物の観察・分類にも取り組み、生物学の祖とも呼ばれますにあるそうです。
アリストテレスは観察から、大きい動物はおおむね長寿で、小さい動物はおおむね短命だと考えていました。例外があることも本人は理解していたといいます。
アリストテレスは、生物は若いときに温かく湿っていて、年を取ると冷たく乾くと考えていました。そのため、生殖活動によって生物から生命が奪われ、その結果老いると捉えていたそうです。
しかし反例があります。深井さんは、体重40キログラムの飛べない鳥エミューの寿命が17年ほどである一方、アフリカ原産のインコの仲間であるヨウムは、体重がエミューの100分の1ほどなのにヨウムの寿命(書き起こしでは「五年ぐらい」)生きると紹介しました。大きいエミューのほうが短命で、小さいヨウムのほうが長寿というわけです。
アリストテレスの次に登場するのが、マックス・ルブナーです。ルブナーは、一生の間に動物が使うエネルギー量はどの種でも体重1グラムあたりおよそ200キロカロリーだと発見したといいます。
ルブナーの説では、代謝量は体重ほどには増えにくいため、大きな動物のほうが長寿になる傾向があるとされました。ただ、その後の小動物での検証実験では、代謝速度と寿命の間に関係はないという結論が出たそうです。
このルブナーの説をパールという人物がさらに発展させ、一生の間に心臓が脈打つ回数はどの種でも同じだという説を唱えます。樋口さんは「これが一番聞いたことあるやつ」と反応しました。
深井さんは、ナマケモノの心臓が同じくらいの体重の犬の心臓よりずっと小さいことを挙げ、心拍説には矛盾があると指摘します。それでも後に、寿命の原因は物質の枯渇ではなくダメージの蓄積だとする酸化ストレス説 ── 体内で生じる活性酸素などが細胞を傷つけ、そのダメージの蓄積が老化を招くという考え方。老化研究で長く論じられてきた仮説ですが登場しました。
ダメージの蓄積という発想と心臓の動きという発想がうまく結びつき、長い間この2つの考え方で生き物の寿命が決まると考えられてきた、と深井さんは説明しています。
コウモリとハダカデバネズミが崩した「代謝で寿命が決まる」説
代謝や心拍で寿命が決まるという考え方には、多くの例外がありました。深井さんがまず挙げたのはコウモリです。コウモリは、体重が同じくらいの他の哺乳類より3倍ほど長く生きるそうです。
たとえばラットの寿命は3〜4年ですが、ラットより小さいコウモリが30年以上生きることがあるといいます。しかもコウモリ目は、哺乳類約4600種のうち1000種ほどを占める大きなグループです。
4分の1以上いるにも関わらず、このでっかいグループが丸ごと例外ってことはないだろうっていう話になるんですよね。
ほかにも、体毛がなく歯が突き出たハダカデバネズミ ── 東アフリカの地下に集団で暮らす齧歯類。体が小さいのに非常に長寿で、がんになりにくいことから研究対象として注目されていますは、ラットよりはるかに小さいのに30年ほど生きるそうです。
逆に、カンガルーやオポッサムなどお腹に袋を持つ有袋類は、同じくらいの体重の他の哺乳類より寿命が20%ほど短いといいます。それなのに代謝速度が速いわけではなく、むしろ遅いそうです。
鳥類も同様で、一般に哺乳類より長生きなのに、代謝速度は哺乳類の2倍ほど速いと説明されました。こうした例から、代謝速度と寿命はあまり関係がないと考えられるようになります。
| 生物 | 寿命の特徴 | 合わない点 |
|---|---|---|
| コウモリ | 同じ体重の哺乳類の約3倍、30年以上生きる例も | ラットより小さいのに長寿 |
| ハダカデバネズミ | 30年ほど生きる | ラットよりはるかに小さい |
| 有袋類 | 同じ体重の哺乳類より約20%短命 | 代謝速度はむしろ遅い |
| 鳥類 | 一般に哺乳類より長生き | 代謝速度は哺乳類の約2倍 |
決め手になったのは、AnAgeと呼ばれる生物の寿命のデータベースの登場でした。これを統計的に解析した結果、寿命と代謝速度に相関関係がないことがわかったそうです。深井さんは「データベースがあるといい」と付け加え、樋口さんは歴史も同じかもしれないと応じました。
寿命は「食べられる時期」に合わせて決まる?
代謝説に代わって有力になったのが、進化論的寿命説です。深井さんは、がんを例に説明を始めます。がんは細胞のコピーエラーで起きるので、体細胞の多い大きな生物ほどがんになりやすいはずです。
ところが実際には、クジラは人より大きいのに、人よりがんの発生率が低いそうです。これはピートのパラドックス ── 体が大きく細胞数が多い動物ほどがんになりやすいはずなのに、実際はそうならないという矛盾。疫学者リチャード・ピートの名にちなみますと呼ばれ、大きな動物にはがん抑制遺伝子が多いためだとわかっているといいます。
このことから、寿命の長さは体の大きさやエネルギー量とはあまり関係がなく、進化で獲得した形質が関わっている、という考え方が有力だと深井さんは説明します。
では具体的にどう決まるのか。事故などの外因による死亡率が高い種では、自然淘汰によって成長や繁殖の年齢が早まり、その結果として内因による死亡率も高くなり、寿命が短くなるそうです。
言い換えると、その種が食べられたりとか、事故で死んだりするっていうのが最もピークとなるタイミングで寿命が設定されるらしいんですよ。
えー?そんなバカな。
深井さんは、確率的に死にやすいピークより前に子どもを作らなければ、種は自然淘汰の中で消えていくと説明します。そのため生殖時期を早める必要があり、その変化に伴って寿命も縮まるようです。
事故で死ぬ時期ぐらいに寿命を設定すると、生殖可能年齢みたいなのがそれからの逆算でぼっと決まっていくから、その生殖可能年齢の時に生殖してもらわないと、その種が増えないですよね。
外因死亡率が高い
事故や捕食で死にやすい時期が早い
繁殖を早める
死にやすいピークより前に子どもを作る個体が残る
内因死亡率が上がる
成長・繁殖の早まりに伴い体の内側から死にやすくなる
寿命が短くなる
外因死亡のピークに合わせた寿命になる
樋口さんは理屈に納得しつつも、「誰がそのダイヤルを回してるんですかね」と疑問を投げます。深井さんの答えは自然淘汰でした。
その設定だったやつが信号渡り切って増えたんですよ。
楊さんは、寿命が長すぎる個体や短すぎる個体も現れたはずだが、それらは淘汰されていったことになると補足しています。
コウモリと人間はなぜ長生きなのか
進化論的寿命説で見ると、コウモリが長生きな理由も説明できます。深井さんによれば、コウモリは飛んで逃げられるため、同じ体重の哺乳類より外因死亡率を下げられるからです。
うわ、ゾクッとした今。
鳥類が長生きなのも、おそらく同じ理由だと深井さんは述べます。さらに、捕食者のいない島に住む動物や、貝類、穴に住む動物など、身を守る仕組みがしっかりした動物は比較的長生きだそうです。樋口さんはカメを思い浮かべていました。
樋口さんが「人間はどんどん長生きになる」と先回りすると、深井さんはちょうど次に話そうとしていたと応じます。霊長類は樹上生活によって外因死亡が少ないと推測され、比較的長生きだといいます。
人はゾウとほぼ同じくらい長生きで、ゾウより人のほうが長生きなのは、脳の容量が大きく、それが外因死亡を下げているからではないかと考えられているそうです。
頭いいから(人間は)死ににくいってことですね。
しかも21世紀の現在、人の外因死亡は史上空前のレベルで下がっていると深井さんは指摘します。そうなると、人の寿命は遺伝的に延びる可能性があります。
ただし進化で寿命の長さが固定されるには10〜20世代ほどかかるそうです。深井さんは、社会がそれだけの期間続けば、医療技術ではなく遺伝的なタイマーそのものが延びる可能性がある、と話しています。
人間の寿命は脳が決めている?
一方で、人間の寿命は延びないという意見もあると深井さんは紹介します。その理由とされるのが、脳がボトルネックになっているという見方です。
脳は構造が複雑すぎて、体が何度も作り直すことができません。爪のようにどんどん作れる部分とは違い、脳の神経細胞は入れ替わらないそうです。
体細胞は基本的に入れ替わるのに対し、脳は作り直すことも、中の分子を入れ替えて若く保つこともできません。そのため、脳はある時点でだめになってしまう可能性が高いといいます。
深井さんは、自然淘汰の圧力のなかで、永遠に長生きすることと脳の複雑さを両立するのはおそらく不可能だった、と考えます。その結果、人の寿命は脳の寿命に規定される可能性があるそうです。
僕たちの死っていうのは、基本的には意識の死、脳の死っていうところに終わりがあるんじゃないか。
仲間を失った猫や犬、ウサギに何が起きたか
生物がなぜ死ぬのかを見たあと、話題は動物にとっての死へ移ります。深井さんによれば、動物にとって死とは何かを研究した人がいて、動物もある程度死を理解している可能性があるそうです。
ある飼い主は、仲の良い姉妹の猫を一緒に育てていました。片方が亡くなると、残った猫は餌を食べなくなり、抑うつ状態になったといいます。
飼い主が新しい子猫を連れてくると、その猫は子猫の世話を始め、抑うつ状態から抜け出したそうです。
犬についても、死んだ仲間から離れようとしない、飼い主が亡くなると棺から離れないといった話があるといいます。ウサギでも、一緒に飼っていた個体が死ぬと抑うつ状態になり、餌を食べなくなることがあるそうです。
深井さんは、動物が死を理解しているかどうかまではわからないとしつつ、残された仲間に状態の変化が起きることは観察できると整理しました。個体差もあり、まったく気にしない個体もいるそうです。
悲しいから鬱になってるかはわかんないけど、とにかく理解はしている。それに死によって行動が変わっているっていうことまではわかってるってことですね。
チンパンジーやゴリラは仲間の死をどう受け止めたか
人に近い霊長類ではどうなのか。深井さんは、4頭のチンパンジーを同じケージで長く飼育していた事例を紹介します。そのうち1頭が寿命を迎え、亡くなりそうになったそうです。
残りのチンパンジーたちは、死を迎えようとする個体の毛づくろいを続けたり、ずっとくっついたりして、異変を察知してケアしようとしていたといいます。
その個体が亡くなると、残されたチンパンジーは口を開けようとしたり、体を揺さぶったり叩いたりして、反応を得ようとし始めました。野生のチンパンジーでも、怒りや動揺から攻撃的な反応を見せることがあるそうです。
残された3頭は落ち着きを失い、あまり眠らずに遺体を叩いて起こそうとしました。亡くなった場所は全員が好んで寝ていた場所でしたが、その後5日間は誰もそこで寝ようとしなかったといいます。
3頭はしばらくじっと動かず、食事の量も減り、その状態が数週間ほど続いたそうです。
ゴリラの事例では、安楽死させたゴリラの遺体を他のゴリラに見せたところ、遺体に触れたり、生前好きだったセロリを手の上に乗せたりしたそうです。動かないとわかると、檻を揺らす・咆哮するなどの行動(書き起こしでは「檻を許したり、放香したり」)を見せたといいます。
そのゴリラたちも死を理解した後、数週間にわたって食事を含めて不安定な状態になり、だんだん仲間の不在に慣れていったそうです。深井さんは、動物も身近な個体が死ぬと、ある程度取り乱し、抑うつ状態になるとまとめました。
人類はいつから死者を埋葬してきたのか
では初期の人類は仲間の死をどう考えていたのか。深井さんは、推測するしかないとしつつ、考古学的発見からいくつかのことはわかっていると説明します。
たとえば2万4000年前のスンギール遺跡は、ロシアのモスクワから東へ200キロほどの場所にあります。ここでは12〜13歳の少年と10歳未満の少女の遺体が、美しい石や多くの装飾とともに埋葬されていました。
深井さんによれば、少年と少女がいた共同体が、2人のために大きな労力を払って副葬品を埋めたことがわかっているそうです。
ホモ・サピエンスによる最古の埋葬例としては、カフゼー洞窟で見つかった9万2000年前の埋葬と、スフール洞窟で見つかった8万〜12万年前の埋葬が知られているといいます。ホモ・サピエンスは登場してまもなく埋葬をしていたと考えられるわけです。
埋葬の仕方は、現代に近づくにつれてだんだん丁寧になっていったそうです。牧畜が始まって家畜を飼うようになると、家畜と一緒に埋葬する例も見られ、動物との関係にも変化が表れます。
ホモ・サピエンス以外では、ネアンデルタール人 ── 約40万年前から約4万年前ごろまでヨーロッパや西アジアに暮らしていた人類。現代人の一部はその遺伝子をわずかに受け継いでいるとされますも埋葬をしていたことがわかっています。深井さんは、ネアンデルタール人が3万年前に絶滅し、ホモ・サピエンスと混血した可能性があると紹介しました。
ネアンデルタール人より前に、死者を丁寧に埋葬した例は見つかっていないそうです。そのため、人類は10万年以上前から仲間を埋葬する習慣を持ち、死をどうにかしなければならないという観念を持っていたと推測されます。
樋口さんは、埋葬の跡だけでは、悲しんでいたのか、生贄として使ったのかまではわからないと指摘します。深井さんは、殺害されると骨に跡が残るため殺されたわけではないとわかるが、何らかの特別な扱いをしたところまでがわかっている、と答えました。
ここまでの整理と、死者の場所を避ける理由
深井さんは、この「死の歴史」の3話・4話で話してきたことを整理します。1つ目は、生物が必ず老いて死ぬという認識は正しくなく、老いで死なない生き物も結構いるという点です。
これ(老いで死なない生き物がいること)衝撃やな。
さらに、哺乳類のいくつかの種は死を認識している可能性があり、社会性と知能の高い動物は、死を認識し悲しんでいるように見える振る舞いをするとまとめられました。
ただし、死者を埋葬するのは人間だけで、厳密には人類のなかでもネアンデルタール人とホモ・サピエンスだけだといいます。なぜ埋葬するのか、人間は死をどう捉えてきたのかは、続く5回・6回で扱う予定だと深井さんは話しました。
埋葬の理由について、深井さんは食べてもよいはずだと言い、樋口さんも悲しんでそのまま置いていってもよいはずだと応じます。そのうえで樋口さんは、チンパンジーが仲間の亡くなった場所で寝なかった点が気になると話しました。
深井さんは、同じような行動は人類にもよく見られると答えます。古代の日本では、誰かが亡くなるとその家ごと燃やして住まないといった習慣があったとされ、亡くなった場所への畏敬の念がチンパンジーにもあるのかもしれないと語りました。
だって単純にそこに毒があって死んだ可能性があるから、近づかない方がメリットがあるとかいう防衛反応かもしれないし。
死ぬ理由がわかっても、死が何かはわからない
最後に深井さんは、今回はあまり歴史らしい内容ではなかったものの、大事な角度だったと振り返ります。生物は死をデフォルトとして持つのではなく進化的に獲得し、寿命もまた進化的に獲得しているらしいという点です。
そのうえで、次回以降は人間が死をどう扱い、どう認識してきたかに進むといいます。樋口さんは、死ぬ理由について300以上の仮説があることに、みんな一生懸命考えたものだと感心していました。
深井さんが面白いと話したのは、死を進化的に獲得したとわかっても答えにはならないという点でした。
まとめ
今回は、寿命が心拍やエネルギーの量ではなく、外因による死亡率に合わせて進化的に決まるという進化論的寿命説を軸に、動物の死への反応や人類の埋葬の起源までがたどられました。死ぬ理由は見えてきても、死そのものが何なのかという問いは、次回以降の人間と埋葬の話へ持ち越されています。
- 人間がなぜ死ぬのかをめぐっては、19〜20世紀に300以上の仮説が提唱されてきた
- 代謝や心拍で寿命が決まる説は、コウモリや鳥類などの例外と寿命データベースの解析で否定された
- 寿命は外因死亡のピークに合わせて繁殖と寿命が調整される形で、自然淘汰により決まると考えられている
- 猫やチンパンジー、ゴリラは仲間の死に対して抑うつや混乱を見せるが、死を理解しているかはわからない
- 死者を丁寧に埋葬するのはネアンデルタール人とホモ・サピエンスだけで、10万年以上前から続く習慣とされる



