YouTube登録者1000人突破は何をもたらす?
コテンラジオの冒頭で、樋口さんはYouTubeチャンネルの登録者数が1000人を突破したと発表します。収録時点では深井さんによると1240人に達していました。
樋口さんの記憶では、アレクサンドロス編の冒頭の時点では約400人でした。そこで樋口さんがPodcastのリスナーに登録を呼びかけたところ、翌日に一気に100人ほど増え、その後も毎日20人ずつほど伸びたといいます。
そこそこめんどくさいですからね。YOUTUBE開いて。
樋口さんは、Podcastでファンになった人がわざわざ動いてくれた結果だと受け止めています。登録者が1000人を超えると収益化ができるため、審査が通れば「初めてコテンラジオが銭になる」と喜びます。
一日一億。
全然社会のことわかってねえ。
1億円と100万円、もし手に入ったら何に使う?
収益化の話から、樋口さんは「お金が入ったらどうするか」を二人に尋ねます。深井さんは1億円ほどなら、今取り組んでいるデータベースづくりに使ってしまうと答えます。
一兆とか言われたらまた全然違いますし、十億とかだと全然違うと思いますけどね。
仕事を禁止にされた深井さんは、他にやりたいことはあまりないと戸惑います。そこで樋口さんは「今日中に100万円を使い切る」という条件に変えました。
俺、今ね、ベースまた始めたんですよ。あれで簡単に百万円使えますね。
一方の楊さんは、1億円あれば宗教法人を作りたいと話します。教祖は自分で、引きこもりのまま人前に出ず、信者たちが自分たちで回していく形が理想だといいます。
さらに登録者1000人達成の記念企画として、コテンのメンバーから楊さんに「Made in Chinaというタトゥーを足の裏に彫る」という案が本気の圧とともに出ていることも明かされます。女装やコスプレ案も挙がり、何をするかは生配信で決めることになりました。
なぜ今、お金の歴史をテーマに選んだのか?
雑談を経て、今回からのテーマ「お金の歴史 ―カネさえあれば人生HAPPY?」が発表されます。人物や出来事ではなく、コミュニケーション史以来となる、一つの概念で世界史を通して見るシリーズです。
ただやっぱ今回は銭っていうことで、正直めちゃくちゃ興味があります。
深井さんによると、コテンラジオでは人物の気持ちまで入り込むミクロ的な見方と、俯瞰で世界史を見るマクロ的な見方を使い分けています。マクロ視点の回を半年に1回ほどやりたいと考えていたところ、題材として選ばれたのがお金でした。
深井さんは、電子マネーの普及や、キャッシュレスならレシートを受け取らなくてよいというニュースに触れ、お金が今まさに話題になっていると説明します。樋口さんも、結婚式のご祝儀をLINE Payで払ったという体験を語り、文化のレベルで変化が起きている感覚があると話します。
物々交換からお金が始まったという常識は本当か?
深井さんは、お金の歴史を学ぶと一般的なイメージが覆されると予告します。お金は物々交換から始まったわけではないこと、そしてコインや貨幣も物々交換の次に来たものではないというのです。
多分最初は肉とかを交換し合ってて、肉やるから家建てるの手伝ってよとか。
そうだと思うじゃないですか。そんな単純な話じゃないんですね。
深井さんは、お金とは何かを考えさせられるテーマだとし、その本質を「信用」と一言で表します。さらに、今使っている紙幣も、コインの延長線上にあるわけではないと続けます。
深井さんによれば、現代の紙幣とローマ帝国などで使われたコインは、生まれ方のルーツがまったく違います。その差を、脊椎動物と無脊椎動物、あるいは哺乳類と爬虫類くらいの違いにたとえています。
物々交換から貨幣へ移行し、硬貨が進化して紙幣になった
物々交換から始まったわけではなく、硬貨と紙幣はルーツが異なり同じ延長線上にない
深井さんは、貴金属のコインにも限界があったと説明します。中世ぐらいまで使われた金や銀のコインは量に限りがあるため、それ以上お金を発行できず、経済の活発化が止まってしまうのです。
樋口さんは、お札も刷りすぎればインフレになるから制限しているのではと問います。深井さんは、供給過多の話とは別に、本当にお金が足りない状態もあったと答えます。
量の限界
金や銀のコインは数に限りがある
経済の停滞
お金を発行できず、経済を活発化できなくなる
十字軍
ヨーロッパの金銀不足が、イスラム世界へ攻め入る理由の一つになった
お金の世界史を変えた4つのインパクトとは
深井さんは、世界史上でお金に関する大きなインパクトが4つあると整理します。1つ目は金属貨幣の誕生で、その前と同時並行で金属ではない貨幣もあり、コインの前にはコインではない金属貨幣もあったといいます。
2つ目は銀行の誕生です。銀行は預金を集めて貸す「お金の横流し」の機関と見られがちですが、深井さんは銀行の本当のすごさは別のところにあると語ります。
銀行の本当のすごいところは、お金を生み出すところ。
3つ目は株式会社の誕生です。深井さんによると、この組織形態が出てきたことで経済へのインパクトが大きく、お金の流れも使い方も一気に変わりました。4つ目が資本主義の誕生です。
樋口さんは、資本主義を「お金が価値基準の中心として経済が回っている社会」くらいに認識していたと話します。深井さんはそれは少し違うと指摘し、古代の人もお金を欲しがっていた以上、資本主義と古代の経済の違いは利潤追求ではないと問いかけます。
お金と金融は「ソフトウェア技術」である
深井さんがお金の歴史を調べて面白いと感じたのは、お金や金融が技術だとわかったことです。試行錯誤の結果として発達し、できることが増えていく現象が金融の世界でも起きているといいます。
樋口さんがインターネットや車輪の発明にたとえると、深井さんは、銃の発明で騎兵が相対的に弱くなったのと同じ話だと応じます。銀行はまさにその金融技術の最たるもので、為替手形や預金も技術の結晶だと説明します。
深井さんは、遠くの他銀行の口座へ現金を渡さずに送金できる仕組みも中世からある技術の一つだと語ります。1つの技術が出てきて、その連鎖で世界に変化が起きる繰り返しが、お金の歴史だというのです。
例えば株式会社が今なかったらどうなる?この机誰が作ってる?このマイク誰が作ってる?ってなるじゃないですか。
株式会社がなければ、物は自分か豪族か国が作るしかありません。銀行がなければ口座も作れず、送金も、東京のクライアントからの入金も、ヤフオクも、個人の融資も、クレジットカードも成り立たないと二人は確かめ合います。
深井さんは、お金を価値を可視化し、その創出を効率化する技術だとまとめます。コミュニケーションと同じレベルで社会を変えてきた因子であり、人間は自分ではどうにもならない価値を見える化し、制御できるようになったといいます。
景気変動はいまだに制御しきれず、サブプライムローンのような危機も起きます。それでも深井さんは、中世や近世のヨーロッパと比べれば、世界大恐慌級のことが起きにくいほど今はうまく景気を制御できている方だと話します。
そしてそれが理解できたら、ちょっとはお金稼ぎにもなるかなっていう。
えーと、そうならない。理解だけできる。
仮想通貨についても、技術の発達として見れば理解しやすくなると深井さんは話します。次回からは、コインより前にあった貨幣の誕生から話が始まります。
まとめ
お金の歴史シリーズの導入回では、お金をめぐる常識を揺さぶりつつ、お金と金融を社会を変えてきた技術として捉える視点が示されました。
- お金は物々交換から始まったわけではなく、本質は信用だと深井さんは話す
- 紙幣とコインはルーツが異なり、同じ延長線上で進化したものではない
- 金属貨幣、銀行、株式会社、資本主義の誕生が、お金に関する4つの大きなインパクトとされる
- 送金や預金、為替手形などの金融は、連鎖して世界を変えてきたソフトウェア技術である





