誰からも「刺されなかった」33歳の初合コンで何が起きたのか?
コテンのメンバーであるヤンヤンさんは、もうすぐ33歳になるタイミングで、人生で初めて合コンに参加しました。本を読む生活ばかりで異性と会わないヤンヤンさんを見かねた友人が、場をセッティングしてくれたそうです。
革命を期待して行ったんですけど、ちょっと違う革命がちょっと起きたんですよ。
ヤンヤンさんの合コンは、洋食屋さんでの3対3。場をアレンジした男性の友人2人が盛り上げ役として加わっていて、ヤンヤンさんはこの2人を「オブザーバー」と呼びます。深井さんはすかさず、その呼び方はおかしいと突っ込みました。
合コンでは、結婚したい人や彼氏にしたい人、家庭的になりそうな人などのお題に沿って、異性を一斉に指名するゲームが行われました。ヤンヤンさんは何回かあったこのゲームで、誰一人からも一度も指名されなかったといいます。
髪の毛なかったから。
ヤンヤンさんは髪の毛がないことを笑いに持っていこうとしたものの、場の空気が笑いを求めていなかったため、話題にできなかったそうです。相手の女性たちも同年代の30代前半で、樋口さんは「初対面で髪の毛がなかったら説明は必要」と指摘します。
ところが、誰にも選ばれなかったヤンヤンさんの受け止め方は、意外なものでした。
でもちょっとなんか嬉しかったんですよ。自分は誰にも理解されてない荒野に立ってるっていう。
改めて自分がやっぱり唯一無二の存在だということに気づいてしまって、ちょっと満足感を覚えて帰りました。
樋口さんは「合コンの楽しみ方が曲がっている」と笑います。実はヤンヤンさんは合コンの場で、「人間はどうせみんな年を取る、顔も崩れていく」という「ヤンヤン哲学」を披露していました。男性メンバーは同意してくれたものの、女性メンバーには響かなかったそうです。
なんで合コンで自分が老いた姿想像させられないといけないんですか。
合コン未経験は深井さんも?歴史を学びすぎた人たちのコミュニケーション
ヤンヤンさんが「世の皆さんはどうやって合コンを楽しんでいるのか」と問いかけると、樋口さんは「普通に盛り上がるんですよ」と答えます。ところが話を振られた深井さんも、きちんとした合コンには行ったことがないと打ち明けました。
多分めっちゃ下手くそっすよ僕も。ヤンヤンに負けず劣らずだと思う。
樋口さん自身も、初対面の相手と盛り上がらなければいけない合コンの空気は好きではないといいます。それでも楽しみはあるという樋口さんに対し、深井さんは「コミュニケーションのスキルを鍛えるくらいしか楽しみ方がない」と返し、樋口さんに「歴史を学びすぎて歪んでいる」と言われてしまいます。
いやまあ本当に古典に関わり出してから明らかにコミュニケーション力が落ちてる。
ヤンヤンさんの告白に、深井さんは「ごめんね」と一言。合コンで自己紹介を「お坊さんをやっています」と済ませたところ、相手に本気でお坊さんだと信じられたという話も出てきて、樋口さんは訂正しない「オブザーバー」の存在に改めて首をかしげます。
初対面の会話はどう始める?樋口さん流「聞き方」の極意
樋口さんは、初対面の人と盛り上がる例として、樋口さんと深井さん、ヤンヤンさんが初めて会った日を挙げます。会話の中で相手が自分と同じものに興味を持っているとわかり、そこを一気に広げていくのが盛り上がりの正体だというのが樋口さんの見立てです。
そう思うじゃないですか。同じところなんて一つもないんですよ。
深井さんは、好きな映画や音楽の話になっても、見方が違いすぎて初対面の人と話が合わないといいます。全員がバラバラなら納得できるのに、実際にはちゃんとしたマジョリティーがあって、深井さんの側だけが少数派になってしまうことに孤独を感じるそうです。
ロンリネス感じる。社会で生きてて、こんなに僕と違う人ばっかりなの?みたいな。
そこで樋口さんが提案したのが、共通点を探すのではなく「聞く」というスタンスです。年下や子ども、文化圏の違う人と話すとき、樋口さんは相手が何に興味を持ち、何のために生きているのかを知ろうとします。ただし、それをそのまま質問にしてはいけないといいます。
樋口さんが示した良い聞き方と悪い聞き方の違いを整理すると、次のようになります。
「何のために生きてる?」「君が一番価値を感じるのはどういう時?」と核心をそのまま尋ねる
「休みの日とか何してる?」「出身どこ?」から始め、環境の違いなどを自然に深掘りする
樋口さんによれば、聞く目的は相手の価値観や人となり、その人が生きてきた歴史を学ばせてもらうことにあります。深井さんが「歴史の勉強と一緒ですね」と応じると、樋口さんは「君が生きてきた軌跡を時系列で表現して」と頼むのは絶対ダメだと笑いを誘いました。
自分さ、出身どこ?から始めて。あ、じゃあ関西なんや。関西ってさ、なんかこうあるじゃないみたいな。
深井さんは、樋口さんの実演を見て、自分の課題は聞く内容よりもテンションにあると気づきます。好きなことを話しているときはテンションが高いものの、そうでないときはリアクションが薄く、ずっと低調な聞き方になっているそうです。
同じこと多分聞いてんだけど、聞き方がずっと何か低調なんですよ。ダウナーなんですよ。
池田エライザ相手の練習は成功するのか?
深井さんは「僕は結婚しているから」と、鍛えるべきはヤンヤンさんだと話を戻します。そこで樋口さんが女性役の「ひぐこ」を演じ、実戦練習が始まりました。
好きな女性のタイプを聞かれた側が挙げたのは、俳優の池田エライザさん。すると樋口さんは、映画の撮影現場で池田エライザさんを間近に見てきたばかりだと明かします。
ちょうどジャブじゃ当たらないけど、右ストレートやったら当たるぐらいの距離です。
樋口さんは池田エライザさん本人になりきり、何気ない会話の流れで質問してくるよう促します。ところが相手役は緊張してしまい、練習はうまく進まないまま終わりました。
ダメだ。ダメですね。じゃあエライザじゃないやつでも日々練習していきましょう。
まとめ
ヤンヤンさんの人生初合コンは、誰からも選ばれないという結果に終わりました。それでもヤンヤンさんは自分の唯一無二さを再確認して満足して帰り、番組は樋口さん流の「聞き方」講座と、ぎこちない練習で笑いに包まれた番外編になりました。
- ヤンヤンさんは3対3の合コンで、指名ゲームでは一度も選ばれなかった
- 誰にも理解されない「荒野に立つ」感覚に、ヤンヤンさんは満足感を覚えた
- 深井さんも合コン経験がほぼなく、共通点の見つからない孤独を語った
- 樋口さんは、価値観を直接聞かず、休日や出身地など日常の話題から相手の歴史を知る聞き方を勧めた
- 池田エライザさんを想定した練習は、緊張でうまくいかずに終わった



