
AIとゆく!おたく主婦のぐ〜たラジオRunwayのアンリミテッド終了予定をきっかけに、AI動画生成ツールの契約や運用について考えた回。後半では、AIアニメMVがなぜ簡単ではないのかを、AIアニメ側の難しさとMV側の演出設計に分けて整理しました。日本的な2Dセルアニメ表現とAIの相性、顔が変わらないツール選び、プロンプトの限界、そして3分のMVとして見てもらうために必要なカット割りや構成について話しています。
重要なポイント
1. 動画生成AIの料金・契約環境はまだ安定していない
Runwayのアンリミテッドが終了するという話から、AI動画制作の運用環境がまた変わりつつあるという話。もともと今年いっぱい続くとは思っていなかったものの、想定より早い変化だった。
TopViewのように無制限をうたう選択肢もあるが、実際に無制限生成できないという声もあり、今後はクレジットを確保しながら制作する方向に寄っていく可能性が高い。次の契約候補としてはDreamina、Sousaku、あるいは今後出てくる他社モデルなども気になるが、最終的には金額と実用性を見て判断する必要がある。
2. 「アニメ」と一言で言っても、AIにとっては別物の集合体
アニメには、3Dアニメ、ストップモーション、クレイアニメ、切り絵風、商業アニメ的な2Dセルルックなど、かなり幅がある。AIはその中でも得意不得意が分かれていて、実写風や3D寄りの表現、かわいい造形などは比較的得意。
一方で、今作っているようなフラットな2Dアニメ、特に日本の商業アニメに近いセルルックはAIとの相性が悪い。アニメ絵は人体比率、顔の記号、影のつけ方、奥行きの表現などに多くの「嘘」を含んでいて、その嘘を保ったまま動かすのが難しい。
3. 参照画像から顔が変わらないツール選びが重要
AIアニメMVでは、まず元絵から顔が変わらないことが重要になる。現状ではSeedanceとKling 2.5が比較的有力。Kling 2.5は動きが少しもったりしがちだが、元絵から顔が崩れにくく、映像もきれいで安い。
一方、Kling 3.0はマルチカットなどの機能面では面白いが、アニメイラストとの相性の悪さが出やすく、線が溶けたり顔が変わったりするため、現時点ではあまり使っていない。
4. プロンプトは魔法の呪文ではなく、確率を上げるおまじない
アニメ表現を狙う場合は、キャラクターシート、背景、参照画像、プロンプトの全部で「これはどういうアニメなのか」を指定する必要がある。3Dなのか、セルアニメなのか、90年代風なのか、00年代風なのか、水彩風なのかなど、表現の方向性を細かく決めることが大切。
ただし、プロンプトを書いたからといって必ずその通りになるわけではない。プロンプトは魔法ではなく、生成結果の確率を上げるためのおまじないとして扱う必要がある。
5. MVは映像をつなげるだけでは成立しない
自分用なら好きに作ればいいが、人に見てもらうMVにするなら、映像と音楽がリンクしている必要がある。音楽が流れていれば映像が退屈でも大丈夫、ということはない。
体感として、同じ画角や同じカットが3秒以上続くと離脱したくなる。キャラクターを無理に動かす必要はないが、カメラ、画角、エフェクト、場面転換、感情の見せ方などで演出をつける必要がある。
6. 3分のMVには構成が必要
ノリのいい曲だから踊らせておけばいい、で成立するのはサビのワンフレーズくらいまで。3分のMVとして見せるなら、曲の世界観を再現する、語る、感情の流れを作るなど、映像側にも構成が必要。
物語である必要はないが、始まり、出会い、山場、乗り越え、エピローグのような構成感があると、映像として見続けやすくなる。
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