GoogleI/Oの裏で急遽収録、リアタイで追うAIニュース
この回は、GoogleI/O特別編とは別に、サンフランシスコからの帰国直前に急遽収録された通常回です。収録日は2026年5月22日と話されています。
usutakuは、月曜日にながらAIを聞くために日曜を終える聞き手を引き合いに出し、更新を落とせない理由を冗談めかして語っています。
そんな状況でね、更新しないなんてことがあれば、もう孫の代まで墓荒らされますよ。
今回のメインの話題であるCodexのアップデートは、収録の約12時間前に出たばかりのニュースだと説明されています。時差のないサンフランシスコにいるため、日本より先取りで触れられる状況でした。
サンフランシスコの10時ぐらいが日本の夜2時とかだから。
朝起きて絶望しなくていいしね。
Codex進化、PCロック中でも遠隔操作できる
1つ目のトピックはCodexの複数アップデートです。GoogleI/Oのちょうど真裏くらいで発表されたと話されています。
大きな変化は、PCにロックがかかっていてもCodexを遠隔操作できるようになった点です。Codex ── OpenAIが提供するコーディング支援エージェント。PCで開いておけばスマホから操作でき、コードの生成や修正を任せられる。従来のリモートコントロール系は、PCを常時稼働させておく前提が一般的でした。
usutaku自身はまだ試せていないと断ったうえで、CodexをPCで開いておけばスマホから使える機能があり、それがロック中でも使えるようになったと説明しています。
席外してランチ食べ行きます、で、パソコン会社に置きっぱなしでロックかかってます、で、ランチ先から修正しようみたいなことができるってことよね。
まさにまさに。
そこから話は、カフェや会社でPCをロックせず離席することの危うさへ移ります。usutakuはAmazon時代、離席する同僚に「WindowsL」とロックを促し続けていたと振り返っています。
カフェで機密情報を喋る危うさと、荒んだ起業初期の思い出
話題は、公共の場でのセキュリティに広がります。ハヤカワ五味は、カフェで機密情報を大きな声で話すのはやめたほうがいいと注意を促しています。
usutakuは、起業したてで売上が月10万円もなかった頃の心境を打ち明けます。恵比寿のシェアラウンジで、ある会社の人が社名を名乗りながら大声で商談しているのを見て、荒んだ気持ちになったと語っています。
もう心が狭すぎて全部書いてやろうと思って。
今は売上が立っているので「緊急の商談だったのかも」と受け流せると話し、売上のない時期は人間の心が荒むという実感を、笑いながら共有しています。
ショートカットでスクショを渡せるCodexと、Mac環境の整備談義
Codexの2つ目のアップデートは、ショートカットでスクリーンショットを渡せる点と、`/goal`の強化です。usutakuは発表の約8時間後にPCで触っていますが、まだアップデートが降りてきていないと断っています。
スクショをコマンドキーの操作で自動送信できるのは大きい、とusutakuは評価します。画面をスクショして「ここをもっと大きく」と伝える作業が面倒だったためです。
関連して、写真だけでなく裏側の情報も送っているという発言があり、これはブラウザの開発者ツール的な情報ではないかと2人は推測しています。ただし具体的な中身は明言されていません。
ここからMacのスクショ環境の話に移ります。ハヤカワ五味はWindows派で、スクショ後にそのままペーストで貼れる機能が便利だと述べ、Macにも同様の挙動を求めます。
一回スクショフォルダに行かれましても、大体貼る作業がその後発生するじゃん。だから即座にコピー扱いになってほしいんですけど。
これに対しusutakuは、Macのスクショ管理ツールとしてCleanShotXを勧めます。CleanShotX ── Mac向けのスクリーンショット管理ツール。撮影した画像を画面上に保持し、コピーや過去分の呼び出しがしやすい。買い切り型。過去数日分のスクショを上部バーから呼び出せる点などを挙げていますが、ハヤカワ五味の反応は薄めでした。
コマンドシフト1でいつでも呼び出せるし、2日前とか3日前のスクショも上のバーから呼び出せるんですよ。これどうですか?
ちょっとあんま刺さらなかった。
usutakuは、ワールドトリガーを現金を渡して勧められ実際に買った五味のエピソードになぞらえ、CleanShotXもギフト券で渡したいと冗談を言っています。あわせて、自身のセットアップ環境を紹介する回が必要だという話にもなりました。
数時間の作業を任せる/goalと、プレビューが外れる意味
Codexの`/goal`は、大きな目標を置くとそれに向けて長時間の作業をこなしてくれる機能です。公式説明では数時間動いてくれるとされ、今回プレビューが外れて本格提供になったと話されています。
`/goal`という風に打つと、大目標として置いてそれに向かってやってくれるんで、かなり長い作業をやってくれる機能がプレビューとして出てたんですけど。
関連して、今回のGeminiは久しぶりにモデル名にプレビューが付かなかった点にも触れています。これまでは「Gemini 2.5 プレビュー」のように付いていたと振り返られています。
GoogleI/Oに間に合わせる裏側と、後追いの詫びトークン
話は、GoogleI/Oに機能を間に合わせるGoogle社員の苦労の想像に移ります。ハヤカワ五味は、GoogleGlassのGentleMonsterコラボ版が体験コーナーになかった点や、機能提供が「1週間後」とされた点に触れ、間に合わせのプレッシャーを推し量っています。
これに合わせて間に合わせろよっていう空気は多分あったんだろうな。
その流れで出たのが、Antigravityのトークン使用量が3倍になったニュースです。usutakuは、これを直前のトラブルへの救済=詫びトークンではないかと見ています。
AntigravityはIDE(統合開発環境)で、2.0へのアップデート時に拡張機能がリセットされたりファイルが乱れたりして、X上で混乱が起きていたと説明されています。IDE ── 統合開発環境。コードの記述・実行・管理をまとめて行えるソフトウェア。VSCodeなどが代表例。
これは詫びしすぎる。
関連して、Claudeの上限解禁や、GoogleのAIプランにYouTube Premium Liteが組み込まれた件も「詫び」的な流れとして話題に上がりました。ハヤカワ五味は、AIプランとYouTube Premiumの重複契約を知らせるメールがGoogleから届いたと紹介しています。
人生短いのにYouTubeの広告を見てる時間なんてないですよ。
Anthropic黒字化が示す、動画をやらない弱者の戦略
usutakuは、Anthropicが4〜6月ベースの四半期決算で初めて黒字化したという話を、日経の記事を根拠にほぼ確定と扱っています。AI企業は黒字化が難しいと言われ続けてきた中での転換点です。
結局計算資源燃やして、どっかが離脱すんのを待つゲームなんじゃないかみたいに言われてたけど、普通に黒字化しちゃいそうです。
usutakuは、Anthropicが動画生成をやっていない点を戦略の巧さとして挙げます。動画生成はトークンを大量に消費するため、基盤を持たない新興ベンチャーが動画も画像もUIもやらないと割り切る姿勢を評価しています。
一方でハヤカワ五味は、OpenAIやGoogleが動画生成をやる理由に、その裏で働く世界モデルがフィジカルAIの訓練に重要である点を挙げます。逆にAnthropicはロボにあまり注力しないのではないかと推測しています。
動画・画像・UIをやらず、トークン消費を抑えて黒字化。内的な用途に集中していると解釈されている
動画生成の裏で働く世界モデルを、フィジカルAIの訓練基盤として重視していると解釈されている
Genieが指す先はゲームより物理シミュレーション
GoogleI/Oの会場で触ったGenieについても話されます。写真を撮るとそれを動画やゲーム空間にできるツールで、2人は雪山にペンギンを置いて歩き回らせる体験をしたと振り返っています。
usutakuは当初ゲーム用途を思い浮かべましたが、これは物理世界のシミュレーションとして作られており、ゲームよりロボットの方向に進むだろうと、野田クリスタルがGoogle社員から聞いた話として紹介しています。
これはどっちかっていうと物理世界のシミュレーションとしてやってるので、あんまりゲームとかにはならずにロボットの方に行くでしょうねって、野田クリスタルさんが言ってました。
ハヤカワ五味は、Genie登場でゲームクリエイターが終わるとは考えていないと断ったうえで、ロボの学習データの観点から世界モデルの重要性を説明します。
ロボットに家事などをさせるには、人間が実際の動作を撮って教える学習データが必要ですが、シミュレーションができれば無限に学習させられます。だからこそ世界モデルが重要だ、というのがハヤカワ五味の理解です。
第三勢力Cursorと、非エンジニアが知っておくべきファイル
続く話題はCursorです。新モデルComposer 2.5が登場し、いい感じらしいと紹介されます。Cursor ── AI機能を統合したコードエディター。もとはエンジニアが使うエディター系ツールで、複数のAIモデルを選んで使える。Composerは以前から速さと使い勝手で評価されていました。
usutakuはCursorの見やすさを評価し、非エンジニアでもファイル構成は知っておいたほうがいいと勧めます。バイブコーディングを重ねると、どこに何があるか把握しづらくなるためです。
具体例として、APIキーなど人に見せると危険な情報を入れる`.env`ファイルと、クラウドにコードを上げる際に特定ファイルを除外する`.gitignore`が挙げられました。
コードを綺麗にタイピングできるようにならなくていいけれども、どこのファイルにどういうものが入ってるかってことだけ覚えといてほしい。
Composer 2.5は速く、ベンチマークテストでも上回っていると噂されています。ハヤカワ五味は、レートリミットを気にしながら使う日常の中で、軽量で使いやすいモデルが増えるのはありがたいと語っています。
トークン月2億円、それを使い切ることの難しさ
最後のおもしろネタは、OpenClawを立ち上げてOpenAIに在籍するピーターの話です。日々のトークン使用量が1日300万、1ヶ月で2億円ほどになっていると紹介されます。
ハヤカワ五味は「何をしたら2億円溶けるのか」と問い、大規模なシミュレーションを例に挙げます。1000人〜1万人規模のヒアリングや、現実世界に即したデジタルツイン的な使い方だと数十万円規模は普通に溶けると話しています。
usutakuは、こうした使い方にお金を投じられる会社や個人の強さに注目します。目の前の収支が赤字でも、それを支えるキャッシュフローがある環境にいるエンジニアは幸せだと語っています。
2人は、金額が一定を超えると使うこと自体が難しくなるという話にも広がります。トークンを1ヶ月で2億円分使うのは自分にはきついという共感が続きました。
そのトークンを2億円分、1ヶ月で使ってくださいって言われたら、結構私きついと思うんだよね。
usutakuは、2億円を使い切る具体案として、大量のペルソナを並列で動かすシミュレーションを組み立てます。5分ごとに前回の記録を参照して次の行動を実行させる形で、トークン消費を積み上げる想定です。
これがいわゆるハーネスエンジニアリングっていう領域ですよね。自律的に、止まっちゃったりしちゃうのを綺麗に回すっていう。
2人は、テキストベースで2億円を有意義に使えるアイデアを持つ人がいたら知りたいと締めます。usutakuは、そういう人がいればVCにつなげたいと話しています。
告知とイベント、そしてロボインフルエンサー宣言
番組の終盤は告知にあてられます。ハヤカワ五味は、GoogleI/Oを皮切りに世界モデルとロボティクスへの発揮に期待していると述べ、今のうちにロボを作ることを勧めています。自身は今後1ヶ月ほどかけてロボインフルエンサーを目指すと宣言しました。
皆さんちょっとロボをぜひ今のうちに作ってください。まだ間に合います。
usutakuは発信のコツとして、同じ動画をInstagram・TikTok・YouTube・Xすべてに載せることを勧めています。作る労力に比べ、各所へ載せる労力は小さいためです。ただしTikTokは投稿APIまわりが厳しいと補足しています。
usutaku自身の告知として、今週末(5月30日・31日)にGemini講座を開催すると案内しています。Gemini 3.5 FlashやGemini Omniなど、GoogleI/Oで出た最新AIを触る初心者クラスと中級クラスの2本立てです。
さらに、ながらAIのイベント「呑みながらAI」を7月7日の七夕に開催する告知もありました。usutakuはペンライトの復活を望み、当たった人にゴミタクの顔型の3Dプリンター製グッズを渡す案も飛び出しています。
僕がバイブコーディングしてるところで、「たくみ、たくみ、お前が一番たくみ」ってやってほしい。
まとめ
GoogleI/Oの裏でも、Codexの遠隔操作やショートカット、各社の詫びトークン、Anthropicの黒字化、トークン月2億円と、AIニュースが立て続けに動いた1週間でした。世界モデルとロボティクスへの期待を軸に、雑談を交えて振り返る通常回です。
- Codexは、PCがロック中でも遠隔操作でき、ショートカットでスクショを渡せるようになった
- Antigravityのトークン3倍やClaudeの上限解禁など、トラブル後の「詫びトークン」的な動きが相次いだ
- Anthropicが四半期で初黒字化。動画・画像・UIをやらない割り切りが戦略として評価された
- Genieのようなツールの本命は、ゲームより物理シミュレーションと、その先のロボット学習にあると語られた
- トークン月2億円は、使い切ること自体が難しく、大規模並列シミュレーションのような設計力が問われる





