文筆家・伊藤亜和は「それ以前」どこにいたのか
厚利少売ラジオの今回のゲストは、文筆家・エッセイストの伊藤亜和さんです。前回の経営学者・入山先生に続くゲスト回で、川原卓巳さんは「全然違うタイプの話が出てくる」と紹介しました。
川原さんとすがけんさんが伊藤さんと出会ったきっかけは、ジャパンポッドキャストアワードです。伊藤さんは審査員を務めており、受賞ステージで顔を合わせた縁から今回の出演につながりました。
川原さんによるプロフィール紹介では、伊藤さんは1996年横浜市生まれで、日本人の母とセネガル人の父を持つ文筆家、エッセイスト、モデル、ラジオパーソナリティです。学習院大学文学部フランス語圏文化学科を卒業しています。
伊藤さんが注目されたのは、2023年の父の日にnoteで公開したエッセイ「パパと私」がSNSで話題になったことでした。ジェーン・スーさんやいとうひしえさとさんら著名人からも注目を集めたと紹介されています。
その後、伊藤さんは2024年6月に初のエッセイ集『存在の耐えられない愛おしさ』、11月に2作目の『あわよんべは大丈夫』、2025年4月に3作目の『私の言ってることわかりますか?』を出版しました。自身の番組「伊藤亜和のお手上げラジオ」も配信しています。
伊藤さん本人は、文筆業と言えるほどの仕事を始めたのはここ1年ほどだと話します。それ以前に何をしていたのかとよく聞かれるそうで、すがけんさんに尋ねられると「ぬぼーっとしてました」と答えました。
伊藤さんによれば、エッセイを書く時間自体はそれほど長くありません。それ以外の時間はゴロゴロしたり、「浅く斜め下を見て息を吸ってる」ような時間が大半で、そこが大事な仕事なのだと語ります。エッセイはネタ切れが如実に出るので、ストックが切れるのが怖いとも打ち明けました。
「泣くな」と思うのはなぜか?
川原さんは、伊藤さんのポッドキャストを聴いて「めっちゃ喋るやん」と衝撃を受けたといいます。文章やアワードの場でのしっとりした印象とは違い、ハキハキと話していたからです。伊藤さんは、独り言をずっとやってきたので得意なのだと笑いました。
川原さんは伊藤さんの本について、出来事や感じたことを盛りも減らしもせず、ぴったり言葉にする人だという印象を持ったと話します。伊藤さん自身も、大げさな表現が嫌いだと認めています。
読者から「泣きました」という感想をもらうと、伊藤さんは「泣くな」と思うことがあるそうです。泣くのは簡単で分かりやすい体の反応なので、それ以外の気持ちにさせたい、噛みしめてほしいというのが伊藤さんの思いです。
食事に例えるとまさにそうですよね。口に入れた瞬間に味は伝わっちゃうから、それで感動って結構簡単にできちゃうんだけど、
制作者の意図っていうのは、噛まなきゃわかんないとこにありますよね。
伊藤さんはこの例えに乗り、「しょっぱくてうめえ」で終わらず、その奥の旨味を味わってほしいと返しました。川原さんは思わず「何なのこのグルメラジオ」とツッコんでいます。
自分の人生を「ふぐ」と思っていた理由
伊藤さんが、男性はあまりエッセイを読まない印象があると問いかけると、すがけんさんはビジネス書さえ読まないと答えました。表紙と目次を見た段階で「自分だったら何を書くか」と妄想を始めてしまい、読むことにならないのだといいます。それでも伊藤さんの本は読んだそうです。
一方の川原さんは、人が好きなので「この人こんなこと考えて生きてんだ」という興味でエッセイを読むと話します。伊藤さんの本は、自分が絶対に生きない人生を生きている人の話として面白く読んだそうです。
伊藤さん本人は、他人の人生を知らないので、そこまで面白がられるとは思っていなかったといいます。「面白い人生」と言われるだけでなく、書けるネタがたくさんあって「ずるい」と言われることもあるそうです。
世に出る前の自分の人生をどう見ていたかを川原さんに聞かれた伊藤さんの答えは「ふぐ」、つまり「不具」でした。煮え切らない人生だと思っていたといいます。
伊藤さんは職人気質の人にずっと憧れていました。何をやっても筋は良く最初は褒められるものの、褒められた時点で満足して飽きてやめる、という繰り返しだったそうです。誰も見ていなくても続けられることが自分にはない、というのがコンプレックスだったと語ります。
この話にすがけんさんは強く共感し、「そのまま生きてくと僕らみたいになりますよ」と注意して笑いを誘いました。川原さんは自分たちの番組を「成れの果てラジオ」と呼んでいます。
地味な仕事を選んだ伊藤亜和は、なぜ「異常値」なのか
川原さんに文筆家と呼ばれる今の心地を聞かれた伊藤さんは、作家になりたかったわけではないと答えます。本当は、自分という存在を世界に知ってほしい、わかりやすくスポットライトを浴びる仕事がしたかったそうです。その目標にしては地味な仕事を選んでしまった、バンドマンになればよかった、と笑いました。
すがけんさんは、厚利少売の考え方ではとにかくユニークになる、「異常値になれ」と話していると説明し、伊藤さんはまさに異常値そのものだと評価します。そのうえで、ビジネスの世界で起きがちな例として資格の話を挙げました。
みんな同じことを不安だからやり始めて、資格を取って。でも資格取っちゃうと卒業生がいっぱいいるんで、卒業したらもうみんなライバルじゃないですか。
お金払って資格取ったのに仕事がないみたいになっちゃうより、別のこと、別の生き方、怖いけどやった方がいいですよねっていう考え方なんで。
すがけんさんが挙げた資格の例は、不安から皆と同じ道を選ぶと、かえって競争に埋もれてしまうという流れです。
不安から同じ行動をとる
多くの人が安心のために資格を取ろうとする
同じ資格の人が増える
卒業した人全員がライバルになる
仕事が回ってこない
お金を払って資格を取ったのに仕事がない状態になる
すがけんさんの結論は、怖くても皆と違う道を選ぶほうがよいというものです。伊藤さんの異質さは、ビジネスでいう差別化そのものとして語られています。
就活に「飽きた」先で気づいたこと
伊藤さんは、人と違う道を歩む人は、思い切って別のルートに入るというより、「できない、できない」と思っているうちに気づけば別の場所に立っているのではないかと話します。自分はそうだった、というのが伊藤さんの実感です。
伊藤さんは周りに合わせて就活を始めたものの、1か月ほどで飽きてやめてしまいました。入ってみたい会社の一次面接を経験できたからもういいと思い、何も決めずに大学を卒業したそうです。すがけんさんは「就活って飽きていいもんじゃない」と驚いています。
伊藤さんによれば、周りの人は「嫌だな」と言いながらも髪を黒く染め、前髪をピチッと整えて就活をやり遂げます。伊藤さんは「嫌だ」と言いながら本当にやらなかった。その時点で、皆が普通にできることが自分にはできないと決定的にわかったと振り返ります。
すがけんさんも自分の経験を重ねます。すがけんさんの場合はやらなかったのではなく、いる場所が毎回良くないので、逃げるために頑張ってきたといいます。
このまま行くと工場で働くことになっちゃうから、頑張ってなんか身につけなきゃ東京行けないとか、慌てて急に頑張るみたいな。
(逃げた先の)そこでもなんか大変な目にあって、やばい、このままじゃいけないっていうのを繰り返し、48歳になっちゃったみたいな。
伊藤亜和は厚利少売ラジオをどう聴いたのか?
話題は、ジャパンポッドキャストアワードの審査員として伊藤さんが厚利少売ラジオを聴いたときの感想に移ります。伊藤さんは、自分から求めてこの番組を聴きに来ることはおそらくなかったと認めています。
伊藤さんによると、厚利少売ラジオは一次選考の投票で上がってきた番組でした。審査員が各自家でポイントをつけて当日見せ合ったところ、ほとんどの人が厚利少売ラジオを推しており、企画賞はほぼ満場一致、議論の余地なしで決まったそうです。
伊藤さんは聴く前の気持ちも正直に明かしました。文章を書く日陰の人間は、経営やマーケティング、スタートアップに携わる人を「ギラギラして勢いだけで思慮が浅い」「100円のものを口八丁で100万円で売っている」とひっそり見下しているところがある、と話します。自分にも少なからずそういう気持ちがあったといいます。
すがけんさんはこれを喜び、「文化度の低いバカどもと思っといてほしい」と乗っかりました。川原さんは「大前提すげえな」と笑っています。
ところが実際に聴いてみると、伊藤さんにとって厚利少売ラジオはとても聴きやすく、二人の話し方や相性から人となりがわかる番組でした。違う生き物だと思っていたのに同じ人だった、という発見が予想外だったと語ります。
伊藤さんは、話していることがわかる話し方で、自分の知らない世界を知識の引き出しを使って語ってくれるので知識欲も満たされると評価しました。ポッドキャストに求められていることが、この一つの番組にほぼすべて入っていると感じたそうです。
すがけんさんは「鳥肌立った」と喜び、自分たちのほうがむしろ「私たちの言ってることわかりますか?」という状態だったのだと受け止めました。
専門用語は分断を生むのか?
すがけんさんは、伊藤さんの話の逆もまた成り立つと続けます。経済活動をしている人も、エッセイストや文筆家をそこまで高く見ていないかもしれない。評価軸が違うからです。
すがけんさんは、この番組をやる理由や自分の本を分かりやすく書きたい理由をこう説明しました。
すがけんさんによれば、マーケティングやビジネスの本は難しい言葉を使いがちで、そのせいで分かってくれる人が減ってしまいます。伊藤さんの本はとても分かりやすく、誰でも読めると評価しました。伊藤さん自身も、難しい言葉は使わないようにしていると答えています。
すがけんさんは、本を生業にする人の中にも難しく書くことを重視する人がいると指摘します。そうなると、互いの見下し合いが続いてしまうというのです。伊藤さんはこれを「知ってるぞのやり合い」と表現しました。
読む人や分かってくれる人が減り、互いの見下し合いや「知ってるぞのやり合い」が続く
共通言語ができ、違う世界の人同士が歩み寄って理解し合い、楽しめる
すがけんさんは、共通言語があったから伊藤さんとお互いに歩み寄れたのだと話しました。伊藤さんも、いろんな人に聴いてほしいという思いが審査員全員にあったと思うと応えています。
川原さんは、この評価に「お腹いっぱいになっちゃった」と喜びます。番組の企画者でもある川原さんにとって、制作の意図がそのまま評価につながったことは特別でした。
それしたくてこのラジオ始めたし、やってるから。
プロデューサーは結果が出て当たり前の仕事であまり褒められない、という話も出て、川原さんの喜びの大きさがうかがえる場面になっています。
父の日のnoteは、なぜ1年後にバズったのか
川原さんは、厚利少売ラジオのリスナーには、自分のビジネスや自分自身の価値を見出されたい人が多いと話します。予期せぬ形で世に出た伊藤さんの歩みは、その面白い例だと考え、父の日のnoteを書いた理由を尋ねました。
伊藤さんの答えは「何をしようと思ってもない」でした。あのエッセイは、お風呂に入っていて暇だったときに書いたもので、文字数も1300字ほどだといいます。お風呂が冷めてきたので書き終えて上がった、と振り返ります。
最初に投稿したとき、伊藤さんのnoteについたいいねは30〜40ほどでした。特に拡散もされず、そのまま放置していたそうです。
転機は投稿からちょうど1年後の父の日でした。伊藤さんは「今日父の日だから」と父の日のタグをつけて上げ直します。すると大きく拡散され、出版社からDMやメールが届き、本を出すことにつながりました。
お風呂で書いた約1300字のnoteを投稿。いいねは30〜40ほどで、拡散されずに終わる
1年後の父の日にタグをつけて上げ直すと大きく拡散。出版社から連絡が来て本の出版へ
伊藤さんは、番組で語られていた「価値は一定じゃない」という考えに、その通りだと共感したといいます。最初に上げたときと、父の日にもう一度上げたときでは、同じ文章でも価値がまったく違ったからです。
すがけんさんは、読む側の気持ちが父の日には違っていたのだろうと補足しました。川原さんは、伊藤さんを「世界で一番父の日の恩恵を享受してる人かもしれない」と評しています。伊藤さんは、父本人はまったく享受しておらず自分だけが享受していると笑いました。
石川県のコンテストで落ちた理由とは?
伊藤さんは、父の日のnoteの前に、他の記事をコンテストに出していたことも明かしました。ところが何も賞を取れなかったため、大事なのは出す場所だと感じたそうです。
すがけんさんの見方では、コンテストには主催者が欲しいものがあり、伊藤さんの良さを見つけるために審査しているわけではありません。一方で父の日には、皆の中に「父の日に読みたい文章」があり、伊藤さんのエッセイがそこにぴったりはまったと考えます。
伊藤さんが出していたのは、石川県ゆかりの文豪の名を冠し、郷土愛を語るというテーマのコンテストでした。石川県民でなければならないとは書かれていなかったものの、石川のことを書かなければ受賞は難しかったのだろうと振り返ります。
そこで伊藤さんが書いたのは「日本が好き」という内容でした。すがけんさんは、セネガル人とのハーフである伊藤さんが郷土愛を書くとスケールが一気に大きくなり、石川県のコンテストでは受け止めきれない、と笑いを交えて指摘しています。
主催者が求めるのは石川への郷土愛。「日本が好き」という大きな話は評価する側も受け止めきれなかった
読み手の中に「父の日に読みたい文章」があり、そこにぴったりはまって大きく広がった
伊藤さんは、取れるところを狙って出すことがとても大事だと学んだといいます。すがけんさんも、自分を生かせる場所でやること、正しい場所に出すと正しい反応が返ってくることの好例だとまとめました。
番組側からは、誰をどの切り口で、どのタイミングでどこに置くかが、プロデュースで価値の変化を作るポイントだという話も出ています。伊藤さんは、それでも大事なのは世に出たそこからだと付け加えました。
AIに書けないエッセイの価値とは何か
川原さんは、伊藤さんの父の日のnoteを、ハートウォーミングというより血液を感じる文章だと表現します。リアルであることが大きな価値の一つだと話しました。
川原さんはXの例も挙げます。「なんでこんなものが」と思うものが何万回も見られるのは、つまらないからではなくリアルすぎるからだといいます。お金のかかった作り込まれたクリエイティブより、生っぽいものが求められるようになったと感じているそうです。
伊藤さんはここで、AIの話を持ち出しました。ChatGPTは小説を書けるかもしれないし、エッセイっぽいものも書けるかもしれません。それでも「これあなたが経験したんですか?」と聞かれたら、AIは経験していないと答えるしかない。そこにエッセイが生き残る突破口があると最近強く思うそうです。
すがけんさんは、それはエッセイだけでなく人間が生き残る道だと応じます。人間は人間らしく生きていることに価値が出る、という話の一つの例だというのです。
(亜和さんは)一つ経験して二つ経験して十個経験したら、その経験したもの同士を自分なりになぜか結びつけて語るじゃないですか。
これってやっぱりAIにちょっと難しいとこだし、なんでそことそこくっつけるのがやっぱ面白いじゃないですか。
エッセイっぽい文章は書けるが、経験したかと聞かれれば経験していないと答えるしかない
実際に経験し、経験同士を自分なりに結びつけて、その人独自の言葉で語れる
すがけんさんが「AIはガールズバーで飲んだくれないから」と言うと、伊藤さんは、AIは飲んだくれた人の話を集めることはできても、実際に飲んだくれることはできないと返しました。読み手は人間なので、人間が面白いと思う文章はやはり人間が書けるのだろう、という点で二人の意見は一致しています。
川原さんは、相手に提供できる変化量という価値の話で言えば、それは「生きてること」だとまとめました。斜め下を向いて生きていても価値が生まれることがある、という伊藤さんの実例を受けての言葉です。
伊藤さんは最後に、最近は傷つくことや失敗することを皆がとても怖がると話します。それでも傷ついたり失敗したりしないとできないことはあるので、何かをやろうとしている人はそこを恐れないでほしいと語りました。すがけんさんも、何かは失敗しない限り出来上がらないと応じています。
『私の言ってることわかりますか?』は誰に刺さるのか
伊藤さんの最新刊『私の言ってることわかりますか?』は、4月23日に光文社から発売された、小さめの新書サイズの本です。川原さんはこのサイズとベルベットマットの表紙の質感がとても好きだと話しました。
伊藤さんによれば、1冊目と2冊目は幼少期からたどる「これまでの伊藤亜和のあらすじ」でした。3冊目はnoteで最近まで連載していたものをまとめた本で、育ちきった伊藤さんが周囲とどう接し、どう考えるかが描かれています。伊藤さんは前の2冊を熟成牛、今回を新鮮なお寿司に例え、川原さんに再びグルメの例えだとツッコまれています。
川原さんが気になったのは、本を開いた最初のページの写真の何とも言えない表情でした。伊藤さんは、タイトルは読み方によっては鋭利なので、格好をつけた写真にすると「わかります?」と突きつけるような印象になってしまうと説明します。そうならないよう注意して選んだ写真で、「わかってほしいなって顔」だと話しました。
すがけんさんは、表紙に書かれた文章を読むとドキッとして苦しい気持ちになると話します。上司と部下、取引先との関係など、まったく違う人同士がコミュニケーションを取ろうとするときに起きがちなことだからです。
お前はわかんないんだよ、下請けだからって言われることもあるだろうし。
でもそれでも言葉を止めずに伝わってほしいなって思いたい気持ちみたいなところを考えると、なんかとても胸が苦しい。
伊藤さんは、「私の言ってること分かりますか」は言い方で印象が大きく変わるセリフなので、いろんな気持ちに当てはまるのではないかと、意図せず今気づいたと話しました。
すがけんさんは、20歳で働き始めた頃にこのセリフをよく言っていたと明かします。それは新卒の自分が、きょとんとする先輩に対して、不安そうにではなくキレて「僕の言ってることわかります?」と聞いていたというものでした。
でもね、その本は全然面白くないですよ。だって次のページで先輩のターンになったらボロクソに怒られるんで。
川原さんは、同じ言葉でもそれぞれの人生があると受け止め、この会話も踏まえて読むと本がより幾層にも味わえるはずだと紹介しました。
異業種の出会いから何が生まれたのか?
伊藤さんの退出後、すがけんさんは「いいバイブス」だったと振り返り、川原さんは伊藤さんの魅力をこう語りました。
常に言葉になんか嘘がないのが本当に魅力だなと思います。
すがけんさんは、伊藤さんはもっと知りたくなる人で、話してもお腹いっぱいにならないと続けました。告知のコーナーでも、すがけんさんは自分の本より先に『私の言ってることわかりますか?』を紹介し、川原さんに「軸足完全にそっち」と笑われています。
川原さんによると、収録の直前には二人が伊藤さんの「お手上げラジオ」にゲスト出演していました。そちらでは伊藤さんが自分の仕事を厚利少売にするにはどうしたらいいかを相談しており、むしろ厚利少売ラジオ的な内容になっているそうです。
川原さんは、このラジオをやっていなければ一生交わらなかった世界線だと話し、アワードに挑戦できたのはリスナーのおかげだと感謝を述べました。今後も異業種・異文化の交流をしていきたいと語り、すがけんさんは来てほしいゲストや今回の感想をコメントで寄せてほしいと呼びかけています。
まとめ
伊藤亜和さんの歩みは、「普通ができない」というコンプレックスが、置き場所とタイミング次第で唯一無二の価値に変わることを示していました。同じエッセイでも、1年後の父の日に上げ直しただけで読み手への届き方が変わり、AIには書けない実体験とわかりやすい言葉が、違う世界の人同士をつなぐ力になっています。
- 伊藤さんは就活に1か月で飽きるなど、皆ができることができないと悩んできたが、その異質さが文筆家としての武器になった
- 父の日のnoteは最初はいいね30〜40ほどだったが、1年後の父の日にタグをつけて上げ直すと大きく広がり、出版につながった
- 石川県の郷土愛コンテストでは評価されず、取れる場所を狙って出すことの大切さを伊藤さんは学んだ
- AIは経験していないと答えるしかないため、実体験をもとにしたエッセイには生き残る突破口があると伊藤さんは考えている
- 専門用語は分断を生むとすがけんさんは語り、誰にでも伝わる言葉が異業種同士の歩み寄りを生んだ





