📝 エピソード概要
組織人材開発を手がける黒川公晴さんをゲストに迎え、「リーダーシップは誰のもの?」という問いをさらに深掘りする第2回。リーダーシップを個人のスキルやコントロール可能なものとする機械論的な見方から脱し、システム思考や「創発」として捉え直します。ハンナ・アーレントの思想や『平家物語』の構造などを補助線に、影響力の不確実性と主体的関わり方のバランスについて対話を繰り広げます。
🎯 主要なトピック
- 機械論とシステム思考(創発)の対比: リーダーシップを結果のコントロールとする過信と、創発を理由にする責任放棄の両極の間にあるバランスについて議論しました。
- 「正しい意思決定」と「良い意思決定」: 結果の正しさは事後的にしか測れない中で、熟慮を重ねて意図を持ち働きかけるプロセスの重要性を確認しました。
- ハンナ・アーレントに見る行為と関係性: 人は行為の「主人公」であっても物語の「著者」ではなく、行為は人間関係の網の目に落ちていくという視点を共有しました。
- 平家物語と「語り手」によるリーダーシップの成立: 勝者ではなく敗者の物語が周縁の語り部によって継承された例から、リーダーシップが第三者の語りによって定まる側面を考察しました。
💡 キーポイント
- 無為であっても影響を与えている認知: 何も行動しないこと自体も組織や世界に影響を及ぼすため、「どうせ影響を与えるなら意図を持って関わる」姿勢がリーダーシップの出発点となる。
- 知的謙虚さと確信のバランス: 自分の行使する力が本当に正しいかを疑い続ける謙虚さと、意思を持って選択・行動する確信の両立が求められる。
- 事後的に立ち現れるナラティブ: リーダーシップの成果や評価は本人が完全にコントロールできるものではなく、関係性や後世の語り手によって形作られる。
