📝 エピソード概要
本エピソードは、小日向素子氏の著書『ナチュラル・リーダーシップの教科書』の刊行を記念して、青山ブックセンターで開催されたトークイベントの模様を収録したものです。札幌の牧場で馬を通じた人材育成プログラムを提供する小日向氏をゲストに迎え、パーソナリティの荒木氏、渡邉氏と共に、リーダーシップにおける「感覚」の重要性を深掘りします。馬という「嘘をつかない鏡」との対話を通じて、現代のリーダーが陥りがちな思考優位の状態や、心身の不一致が組織に与える影響について、実体験を交えながら語られています。
🎯 主要なトピック
- 小日向素子氏の背景と著書の反響: 外資系企業での経験を経て、馬との出会いから独自のプログラムを開発。著書が書店やAmazonで上位にランクインしている現状を紹介。
- ホース・ローグ(馬との対話)体験: 札幌の牧場での「馬に乗らない」アクティビティを紹介。馬を捕まえる、一緒に歩くといった体験が、参加者に強烈な自己認識を促すプロセスを説明。
- なぜリーダーシップに「馬」なのか: 馬は社会的動物であり、ミラーニューロンを通じて人間の内面を瞬時にフィードバックする特性を持つ。犬のような忠誠心ではなく、対等な関係での反応が学びになる。
- 心身の一致と「気」のコントロール: 思考では「怖くない」と思っていても、身体がビビっていると馬には見透かされる。リーダーが放つ「気(エネルギー)」の出し入れや、自己のバイアスへの気づきを議論。
- 感覚と社会性のバランス: 「ありのまま(オーセンティシティ)」の罠を回避し、自分の感覚を認知した上で、社会的な行動の選択肢(カード)を増やすことの重要性。
- リーダーの「麻痺」が招く組織の危機: 1974年の航空機事故を例に、リーダーの自信過剰や感覚の麻痺がチームの心理的安全性を損なう「権力の急勾配」について考察。
💡 キーポイント
- 馬は「自分を映す鏡」: 言葉や立場に惑わされない馬は、人間の「ありよう」をダイレクトにフィードバックし、無意識のバイアスや内面の状態を可視化してくれる。
- 思考(脳)優位からの脱却: 現代人は「こうあるべき」という思考で感覚を抑え込みがちだが、身体感覚を無視することは、自分自身の不一致や組織のコミュニケーション不全を招く。
- 「認知」と「選択」の分離: 自分のネガティブな感情を否定するのではなく、まずは「そう感じている」と認めること。その上で、状況に応じた適切な表現や行動を選択する「カード」を増やすことが成長につながる。
- ナチュラル・リーダーシップの核心: 外部(自然や他者)からの非言語的なフィードバックに耳を傾け、自分の中の揺らぎや変化の可能性を常に受け入れる姿勢が求められている。
