ボードゲームは、そもそも誰が中古に売るのか
ボードゲームは意外と値段が高く、買い集めるとすぐに予算が尽き、家の収納スペースも溢れやすいと語られます。そのため中古で買う人も一定数いると考えられています。
特にレア版はプレミアがついて高値で取引されますが、レア版でなくても新品では手を出しにくく、中古で買う人がいるのではないかと話されています。
一方で「そもそも誰が売るのか」も考察されます。収納スペースの都合、引っ越し、家庭環境の変化などで手放すケースが想定されています。
ただし全部を売るわけではなく、よく遊ぶものとそうでないものを取捨選択して手放すのではないか、と推測されています。特に大箱のものほど中古で売られるイメージがあると話されています。
インディーズのボドゲは中古で売れるのか
当初は、中古で取引されるのは一般流通品や海外のもので、書籍やビデオゲームと同じような市場があるのだろうというイメージが持たれていました。
そこで、ゲームマーケットで販売されるようなインディーズ作品が中古で出回っているのかを実際に調べたところ、意外と出回っていたと語られます。
インディーズのボードゲームは、売りたくても売れない、買取業者でも値がつかないというイメージがありましたが、実際にはそうでもなかったと話されています。
中古販売のネットショップでもインディーズ作品が出回っており、しかも持ち主が売れるだけでなく、中古販売店からエンドユーザーへもちゃんと売れているようだ、と語られます。
ゲームマーケットで買うようなインディーズのボードゲームって、売りたくても売れないイメージがあったんですよ。買取業者さんでも値がつかないっていう。
でも意外とそうでもなくて、中古販売のネットショップでも出回っていて、売れるんだって思いましたね。
数は多くないものの、正規の値段より若干安い価格でソールドアウトになっている中古品もあり、そこそこの値段で中古として売れていることが確認されたと話されています。
インディーズは完売が当たり前に起きる世界のため、新品で手に入らなかった人が中古で入手する、という流れがあるのではないかと考察されています。
自分の作品が中古に並んでいた衝撃
インディーズ中古の市場を眺めていたところ、Manaさん自身の作品もそのラインナップにあり、正直ショックだったと率直に語られます。
冒頭で触れたように、何らかの理由で「もういらない」「もう遊ばない」という状態で売られた作品の中に、自分のボードゲームが含まれていたことが衝撃だったと話されています。
そのネットショップを見ていたら、自分の作品があることに、うわ、あるみたいな。ちょっと衝撃を受けました。
同時に、申し訳ない思いもあったと打ち明けられます。ただ、その中古品はすぐ売り切れになっていたため、別の人の手に渡って遊ばれているとわかった点は救いだったと語られます。
X上では「さすがに慣れたよ」とコメントする作者も多く、中古に出ること自体は一般的なのだと受け止められています。それでも個人的にはショックだったと正直に述べられています。
自分の作品が中古で販売されてるっていうのって、結構衝撃的でしたね。考えるものも結構ありました。
一方で、良い面として、そこそこ流通した証でもあり、中古でも買いたい人がいるのは素晴らしいことだと前向きにも捉えられています。Manaさん自身は増版・再販を続ける方針だと語られます。
中古市場が成立するなら、サービスとして立ち上げる手もある
この業界にしっかりと中古売買の市場があるのなら、そうしたネットショップのサービスを立ち上げるのも1つの手ではないか、と発想が広がります。
ただし、インディーズのボードゲームで活発なリセール市場が循環するイメージまではまだ持てないため、現時点では静観しているとも話されています。
買取についても、広く流通している商品を対象に買い取っている業者に、たまたまインディーズ品が持ち込まれて一緒に買い取られたのではないか、と推測されています。積極的に買い取るかは不明だとされます。
リセールから広がる「3R」の視点
リセール市場を調べる中で、いわゆる3Rの視点でも考えが巡らされます。一次消費が終わった後にどうするか、という問いです。
再度中古で売るのか、作り直すのか、別の商品に生まれ変わらせるのか。この3つの視点から、ボードゲームの「その後」が検討されていきます。
特にインディーズでは、ボードゲームが絶版するからこそ中古で買われる側面があると整理されます。ここから、絶版の理由そのものへと話が進みます。
なぜインディーズのボドゲは絶版になるのか
絶版の理由として、まず「これ以上の売り上げが見込めない」という判断が挙げられます。再販するにも初期ロットから大きなお金がかかるためです。
売れ続けていても、追加製造分が売り切れるか見通しが立たないこと、また利益率が割に合わないことなど、複数の理由で追加製造をやめてしまうと説明されます。
重要なのは、絶版はイコール完売しているという点です。少なくとも初期製造分は全部売り切っているからこそ絶版にしている、という背景が指摘されます。
つまりゲーム自体のポテンシャルはあるのに、そのまま終わってしまうのはもったいない、という問題意識が示されます。まだ売れる可能性が残っている絶版作品もあるはずだと語られます。
売れなかった要因は、まだ知られていない、アートワークが微妙だった、宣伝の仕方など様々だと考えられています。それでも完売実績があるなら、ゲームとしては強いと評価されます。
リメイク権を渡すというアイデア
この問題意識から浮かんだのがリメイクです。背景として、X上で話題になっていたボドゲ作家とデザイナー・イラストレーターの発注のすれ違いが紹介されます。
ボドゲ作家がアートワークを発注する際、デザインの値段が点数で決まるのかクオリティで決まるのか不透明だという声があります。ボドゲ制作経験のあるデザイナーでないと不安だ、という声もあると語られます。
逆にデザイナー側も、ボードゲームを作る仕事を受けたいものの実績がなくて受けにくく、作家にルールを依頼するといくらかかるかわからず高そうだ、と足踏みしている状況が語られます。
そこで提案されたのが、絶版になったゲームのリメイク権をデザイナーに渡す、あるいは安く販売するというアイデアです。アートワークは全部一新、ルールはそのまま使ってもいいという形が示されます。
ゲームマーケットで完売して絶版になったゲームたちがいっぱいあると思います。それのリメイクの権利をデザイナーさんに渡すなり、安く販売するなりっていうのはどうなのかなって。
なぜリメイク権の売買が「win-win」になるのか
この仕組みの利点として、まず価格が明瞭会計になる点が挙げられます。使用権とするか、発行部数や販売価格の何パーセントとするかなど、話し合いがスムーズになると考えられています。
デザイナー側の大きな利点は、事前にそのルールで実際に遊べることです。絶版で入手性の課題はあるものの、すでにゲームとして完成している点が強みだと語られます。
ゼロから発注する場合、面白いゲームになるか、求めるシステムが来るか、自分のアートワークが生きるかといった不安があります。既存作なら、それらを確かめた上で自分のデザインで生まれ変わらせられると説明されます。
面白くなるか、求めるシステムが来るか、アートワークが生きるかが事前にわからず不安が大きい
完成したルールで遊べて完売実績もあり、必要なコンポーネントも把握した上で自分のデザインに載せ替えられる
作家側にとっても利点があります。ルールを作ったゲームデザイナーとして名前を載せてもらえば知名度につながり、宣伝やタイミング次第で昔は刺さらなかった作品が今なら売れる可能性もあると語られます。
自分だけでアートワークを頑張ってきたが限界があった、魅力が伝わらず手に取ってもらえなかった、という作品が、新しいデザイナーによって化ける可能性もあると期待されています。
プラットフォーム化と「アイデアの二次流通」という発想
ゲームマーケットでは毎回何千という新作が出て、多くはそこで売り切れば終わりと考える人が多いと指摘されます。それをそのままにするのはもったいない、というのが一貫した主張です。
そこで、絶版作品のリメイク権をデザイナーやイラストレーターへ簡単に販売・契約できるプラットフォームの構想が語られます。
絶版作品を遊べるようにする手段として、ユドナリウムコネクトのようなオンラインツールにデータをアップして遊ぶ案や、そのままオンライン販売を続ける案も挙げられます。
リメイク権の売り方にも幅があるとされます。多くの人に販売して1ライセンスあたりを安くする形もあれば、特定の相手だけに独占で販売する形もあり得ると整理されます。
- 複数のデザイナーに販売し、1ライセンスあたりを安くする
- 特定の相手にだけ売る独占・専属ライセンスにする
- 絶版データをオンラインツールに載せて遊べるようにする
最終的に、中古販売という「作り終わったものの二次流通」から考え始めた結果、アイデア自体の二次流通にも可能性があるのではないか、という発想へたどり着いたとまとめられます。
この構想はまだ具体化の途中で、考えがまとまり次第、何かしら実現していきたいと語られます。ボードゲーム制作だけでなく、界隈でどうスキームを回すかを考えて発信するチャンネルだと締めくくられています。
まとめ
この回は、ボードゲームの中古販売市場という身近な話題から出発し、絶版作品のポテンシャルをリメイク権として二次流通させるアイデアまでを、ビジネス的な視点で広げていく内容でした。
- インディーズのボードゲームも中古販売のネットショップで出回り、そこそこの値段で売れている
- 絶版はイコール完売であり、ゲームとしての実績は残っているのに終わってしまうのはもったいない
- 絶版作品のリメイク権をデザイナーに渡せば、価格が明瞭になり、事前にルールを試せる強みがある
- 作家は知名度やタイミングで再評価される可能性があり、デザイナーは実績を作れる、win-winの関係になり得る
- 中古という「商品の二次流通」から、リメイク権という「アイデアの二次流通」へと発想が展開された





