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「名前」をめぐる連作の3回目。日本の植物学の父・牧野富太郎は、1927年に仙台で見つけた新種の笹に、妻・寿衛子の名前をつけて「スエコザサ」と発表しました。研究に没頭する夫を支え、13人の子を育てながら家計をやりくりした寿衛子は、その発表を見届ける前に55歳で亡くなります。大きな仕事の陰には、いつも名前の残らない支え手がいます。見えなかった支えに名前という形を与えること。名づけが感謝のかたちになるとき、そこに生まれる利他を見つめます。
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