テーマパークダンサーはどんな仕事をしているのか
Yuikoさんは小学6年生でテーマパークダンサーになると決め、高校卒業後にその夢を叶えました。まず翔平さんは、これまで具体的に何をしてきたのかを尋ねます。
Yuikoさんが挙げたのは、パークの中で毎日開催されるショーやパレード、企業向けのスペシャルイベント、キャラクターとのグリーティングなど、幅広い仕事でした。
アトモスショーっていうのが、パークの中で毎日4回あるショーが、いろんなステージで開催されるんですけど、その時間になったら踊るという感じで。
他にもパレードや、演技を伴うアクティングのショーなど、さまざまな形態のショーに携わってきたといいます。
どのショーに出るかは選べない、オーディションの世界
これらの仕事は自分で選べるのか、という翔平さんの問いに、Yuikoさんはきっぱりと「それは無理」だと答えます。
まずオーディションがあり、希望は書けるものの、実際にどのショーにキャスティングされるかはわからず、不合格もあるといいます。
第1希望、これをやりたい、例えばパレードダンサーがやりたいですとか、このショーに出たいですとか、いろんなことは書けるんですけど、一応キャスティングされるのはどのショーにされるのかわからない。
Yuikoさんは高校卒業後、多くの新人がパレードダンサーになるなか、いきなりアトモスショーに選ばれました。しかも、そのショーではマイクをつけてセリフを担当することになったそうです。
一発目からですか?
全然喋ったことないのに。私セリフあるんですか?みたいな感じで。新人にマイクをつけさせられるという。
1年目はほぼ何もわからないまま進んでいったとYuikoさんは振り返ります。当時は自分だけがコンテストのような気合いの入った表情で踊っていたそうです。
コンテストかなみたいな表情してたんですよ。もうほんまそんな感じやったのに、周り見たら全員笑顔で。一人だけ浮いてないかみたいな。動画見たら絶対違うやろみたいな。
昔のテーマパークダンサーは、みんなを楽しませる可愛らしいお姉さんのイメージだったといい、自分の表情が浮いていたことに後から気づいたそうです。
会社員並みのハードなスケジュール
続いて話題はスケジュールに移ります。アトモスショーの時は週5勤務で、拘束時間は朝から夕方までと、Yuikoさんは説明します。
本当に普通の会社員と同じで週2しか休めなくて。
イベントやコンテストで休む場合も、代わってもらった分は別の日に振り替えて出勤する必要があり、必ず週5になるといいます。1年目は勝手もわからず、かなり大変だったと振り返ります。
一方、2年目からのパレードは単発の仕事で、シフトチェンジもしやすく融通が利いたそうです。ただし代わりがいなければ休めないという条件付きです。
さらに練習は勤務時間外に行われます。休みの日や、パークが営業していない夜中から朝方に行うことも多いといいます。
もう本番になるにつれて、パークがやってない時間になるんで、夜中、朝方って感じになります。
翔平さんは、自身が見てきたインストラクターやバトルに出るダンサーの働き方と比べ、そのハードさに驚きます。
めちゃハードですね。
さらに、入団後も「スキルチェック」というダンサー内のオーディションがあり、選ばれるかどうかが問われ続けるといいます。
入っても大変ですっていうのは、厳しいというか。
振り付けへのキャリアアップと、K-POPで得た学び
Yuikoさんはこの2、3年で、踊るだけでなく振り付けにも携わるようになったといいます。これはキャリアアップにあたる変化です。
振り付ける側になったことで、前編でも話題になったK-POPが大きな勉強になっているそうです。
だからさっきも言ったK-POPってマジで勉強になるんですよ。振り付ける側に関しては。こんな振り付けがある、こんな構成があるとか。
大きなステージでどう見えるかを意識した構成の見せ方は、小さく踊る振りだけでは見えてこない部分だとYuikoさんは語ります。積み重ねたキャリアが、新しい仕事に生きていることをありがたく感じているそうです。
テーマパークダンサーをやってよかったこと
翔平さんは、夢を叶えてテーマパークダンサーをやれてよかったと思う点を尋ねます。
Yuikoさんが挙げたのは、遊びに来たゲストと間近で接し、一緒に踊り、その笑顔を見られることでした。パレードで進みながら踊るなど、普段のダンスにはない経験が自分の幅を広げたといいます。
いろんな人の振り付けを踊るとかって、やっぱりあんまりないなって思ってて。そこはすごい自分の中で幅が広がったし、ダンスやってて楽しいなって普通にすごく思えるというか。
翔平さんは、インストラクターやコンテストの世界は内へ内へと戦い続ける面があると指摘します。結果が出ないと疲弊することもあるなか、純粋に人を楽しませる経験の価値を語ります。
Yuikoさん自身も、この仕事を通じて気持ちが以前より明るくなったと感じているそうです。
昔は面白なかったと思います。地味やった。やけどいろんな人と会って、いろんな人と接して、いろいろ吸収しちゃうというか。
テーマパークダンサーは顔が広く、いろんな人とつながることが、新たなきっかけやチャンスにもつながっていると2人は話します。
テーマパークダンサーを目指す人へのアドバイス
翔平さんは、テーマパークダンサーを目指す人へのアドバイスを尋ねます。Yuikoさんがまず挙げたのは、基礎の大切さでした。
オーディションは絶対に基礎がいるんですよ。だからバーレッスンは絶対必要で、クロスフロアだったり、ターンですね。
ジャズやバレエ的な基礎は必須である一方、ストリートのフリースタイルなども求められるため、多様なジャンルを踊れることが有利になるといいます。
全部ジャンル踊れないといけない。結構多様性な方が有利になってくる。
受かってもどのショーに配属されるか、どんな振り付けを踊るかわからないため、対応できる幅が重要になるという理屈です。一つのジャンルに絞ると難しい部分があるとYuikoさんは話します。
オーディションはダンスありきで進み、面談ではリーダーシップや接し方といった人柄、スケジュールの都合など、ダンス以外のことも聞かれるといいます。
自分のものを持ってるものを話すみたいな。
翔平さんは、日々いろんなことを一生懸命に生きることが、面談で話せる材料になると補足します。Yuikoさんは、何より入りたい気持ちを伝えることが大事だと付け加えました。
あとはもう入りたい気持ちですね。
Yuikoの宣言 ~ 振付師としての目標
番組の恒例として、翔平さんはYuikoさんに今後の自分への宣言を求めます。Yuikoさんが掲げたのは、振付師になることでした。
パフォーマーとしても振付師としても両方やってきたんで、すごい振付師になりたいですっていう感じです。
Yuikoさんの生徒は小学生や中学生が中心で、技術だけでなくメンタルケアや、どんな気持ちでショーを踊るかまで考える必要があると語ります。
そのために、これまでK-POPばかり聴いていたところから、違う世界の曲を聴き、本や映画にも触れて視野を広げたいといいます。
もっと本見て、もっと映画見て、もっともっと広げないと。私のキャパがなさすぎるから、もっと広げていかないとあかんなと思います。
翔平さんは、インプットとアウトプットの循環だと受け止めます。Yuikoさんは、自分はずっとインプットしたいタイプだと語りつつ、それをアウトプットする難しさにも触れました。
まとめ
テーマパークダンサーは、会社員並みのハードなスケジュールと厳しいオーディションを乗り越える仕事である一方、ゲストの笑顔を間近に感じられる純粋なエンターテインメントの現場だと語られました。Yuikoさんは今、振付師という新たな目標に向かって視野を広げようとしています。
- どのショーに出るかは選べず、オーディションとキャスティングで決まる
- アトモスショーは週5勤務、練習は休みや夜中に行うなど拘束時間は長い
- 多様なジャンルを踊れることと、基礎のバレエやクロスフロアが有利になる
- オーディションは就職活動に近く、面談では人柄やスケジュールも問われる
- ゲストと接する経験が自分の幅を広げ、気持ちも明るくなったと語られた
