ロックから始まり、テーマパークダンサーを夢見た少女時代
番組は、GRAFFY代表でパンチショーヘイさんが進行するインタビュー形式です。今回のゲストは、関西を中心に活動するフィメールダンスチームThat crewのメンバー、Yuikoさん。
Yuikoさんがダンスを始めたのは小学2年生。きっかけは、兄がダンスをしていたことでした。
最初はお兄ちゃんがダンスしてて。某ジャニーズをやってて。私もちょっとダンス始めようかなと思って。元々幼稚園でお遊戯みたいなのが好きだったんです。
最初はロックダンスから入り、その後フリースタイルのダンスへ。憧れたのは、テーマパークダンサーでもある先生でした。
その先生に憧れ、Yuikoさんは小学6年生のときに将来の夢を決めます。
小6でもう、卒業式に「私の夢はテーマパークのダンサーです」って、表彰状もらうみたいなことをやってました。
一方の進行役は、卒業文集に「サラリーマン」と書いていたと明かし、場を和ませます。テーマパークダンサーという職業を小学生で明確に志すことの珍しさが、あらためて浮かび上がります。
Yuikoさんはその後、一平さんという先生のもとでThat crewのメンバーと出会い、チーム活動と並行してテーマパークダンサーを目指していきました。
もう高校卒業してすぐです。18からもうなりました。
18歳で、夢だったテーマパークダンサーになったのです。
K-POPを始めたきっかけはYouTubeだった
今回のテーマは、大人気のK-POPダンスです。進行役は、Yuikoさんがレッスン初期からK-POPを教えていた印象があると振り返ります。
そのK-POPを始めたきっかけは、意外にもYouTubeでした。
まず私、YouTubeをやりたいと。That crewのはなと一緒にやりたいなと思って。はなのお姉ちゃん、妹がTWICEのモモなんです。
K-POPのカバー動画を上げるうちに、真似をして踊ることが好きになっていったと言います。
いろんなK-POPでもダンスがあるんだみたいな。日本じゃない振り付けというか。新しい振り付けが自分の中で踊ってて、刺激になることも多くて。
当初はK-POPのレッスン自体はしていませんでした。転機は、GRAFFYからの声かけです。
私とはなのYouTubeを見て、「K-POPのレッスンやりませんか?」ってなって、ここで初めてK-POPのレッスンを始めました。
GRAFFYの開校は2020年3月。声がかかったのは2019年頃で、ちょうどK-POPが日本で広がり始めた時期にあたります。
コピーダンスへの偏見と、コロナ禍が生んだ転換点
K-POPが広がる前、コピーダンスにはネガティブなイメージもあったと進行役は指摘します。
決められた振りを踊って教えることに対し、ストリートダンスの常識からすると衝撃的な部分があった、というのです。2019年前後は、ダンススクールでK-POPクラスを置くところがまだ少なく、やりたそうでも一歩踏み出せない空気があったと振り返られます。
流れを変えたのが、コロナ禍でした。緊急事態宣言でレッスンが制限される一方、TikTokやインスタの「踊ってみた」が流行します。
ダンスをやっていない子も振り付けを踊る雰囲気が生まれ、K-POPブームと重なって一気に広がっていったと考えられます。
真似して投稿するのを、みんな結構楽しんでやってるイメージ。自分のダンスも見せられるし。「この曲でバズりました」とか、いろいろあるから。
「バズる」という言葉自体、この時期から使われ始めたものだと二人は語り合います。
2019年前後
K-POPレッスンはまだ少なく、コピーダンスへの偏見も残っていた
コロナ禍
レッスンが制限され、SNSで踊る動画が流行
ブームの加速
TikTokやインスタの「踊ってみた」がK-POPと重なり一気に広がる
K-POPが「入り口」になる、スクールの新しい流れ
Yuikoさんは、以前はK-POPのレッスンを2本ほど持っていました。K-POPには、初めての人でも入りやすいという特徴があると言います。
画面で見たものをそのまんま教えてもらって、帰っても練習できるし。入りやすさは結構あったりするんで。
そこでダンスに携わった子が、その後のレッスンで成長し、別のジャンルへ流れていく。Yuikoさんは、この流れをとても良いものだと感じています。
もちろんK-POPが好きな子も多いんですけど、私のことを好いて、違うジャンルでも来たいっていう子が多かったりする。
進行役も、他のスクールでも同じことが起きていると応じます。K-POPを入り口にダンスそのものや先生を好きになり、これまでダンスをやらなかった子が通い始める、という新しい流れです。
最近のK-POPは「むずすぎる」?変化するレベル
現在では、K-POP専門スクールや、韓国のプロダクションとの提携を謳う動きも出てきていると進行役は語ります。
Yuikoさんは、K-POPを踊るだけでなく、クリーンに正確にコピーできることの意味を重視しています。
いろんな振付師さんの振りだから、このジャンルもできて、このジャンルもできてっていうのが一気にできる。
バックダンサーやアーティストさんの後ろでは、雑なダンスはできないじゃないですか。だからクリーンに踊れるようにレッスンさせてもらってます。
K-POPと一言で言っても、BPMの速さも振り付けの傾向もさまざまです。メンズとレディースでも、アーティストのカラーでも大きく異なります。
そこがもう、今なんか最近むずすぎて。どこのアーティストもむずみたいな。
2020年前後のK-POPは、みんなで踊りやすいキャッチーなサビの振り付けが中心でした。しかし最近は難度が上がっているというのが二人の実感です。
求められるレベルが上がった結果、K-POPは「ショーアップされた見せるダンス」という括りでは語れなくなってきていると考えられます。
2020年前後は、みんなで踊りやすいキャッチーなサビの振り付けが中心
最近はアーティストごとに難度が高く、ジャンルとして括りきれない
Yuikoさん自身は、クリーンに踊ることやウォーキングなど、表現の幅を広げるレッスンを意識しています。それは、テーマパークダンサーとして表現力や表情を磨いてきた側面が影響しています。
K-POP踊ってる子たち、みんな笑顔でキラキラ踊ってますよね。すごいピュアにダンスを楽しんでるなって感じます。
やらされてますじゃなくて、自分が好きでやってる子が多い気がします。
Yuikoさんを惹きつけたK-POPの魅力
昔から習ってきたダンスと比べて、K-POPのどこに魅力を感じたのか。進行役が掘り下げます。
Yuikoさんがまず挙げたのは、独特の手の動きや音の取り方でした。
オールドっぽいジャンルの振りよりも、すごい変わった手が多かったり。「これで音取んねや」みたいな。いっぱい発見があるというか、こういう見せ方があるんだって。
そしてもう一つ、Yuikoさんが強く惹かれたのが構成力、つまりフォーメーションです。
見たことないフォーメーションと形。そこはもう本当に圧倒されたというか、惹かれたきっかけですね。
人数が多くても、縦横無尽に、うまくフォーメーションが入れ替わっていく点に驚かされると二人は語り合います。
この構成力は、K-POPの外にも影響を広げているようです。ジャズファンクなどのナンバー作品でも、K-POPの構成に似たものが増えていると言います。
ナンバーが多いから、ジャズファンクとかも多いじゃないですか。K-POPの構成に似てるなとか結構あるんで、みんな参考にしてる人が多いのかなと。
K-POPは単なる流行にとどまらず、生徒には新しい入り口を、ダンサーには構成力や作品作りの刺激を与えていると考えられます。
話していかないと、なかなか出てこないこともあるんで。話してて、「あ、なるほど」って気づきが出てきました。
これからの生徒たちへ、Yuikoさんからのメッセージ
GRAFFYは開校から6年が経ち、7年目に入りました。Yuikoさんのクラスも当初の2クラスから、K-POP中級クラスへと広がっています。
K-POP中級はもう鬼です、レベル。即、構成つけてみたいなこともやるし、シューティングもやったり。自分で表現できるように、向上心があるように。
番組の狙いの一つは、送り迎えや発表会でしか接点のない保護者にも、先生の人柄や思いを届けることです。最後に、生徒や保護者へのメッセージを求められました。
いつもありがとうございますって感じです。発表会も最近終わって、みんなの成長を見れたところだったので、本当に感謝しかないです。
熱心に通う中でスタイルのヒップホップまでレベルを上げ、成長していく生徒たち。Yuikoさんは、これから大人になっていく彼らの姿を楽しみにしています。
これからのみんながすごく楽しみ。もっとみんなのダンススキルを見てもらえることが成長につながると思うので、これからも頑張っていきたい。よかったらついてきてもらえると嬉しいです。
進行役は、小学生だった子が中学生・高校生になっていく様子に、Yuiko さん自身が夢を持った小6の転換期を重ねます。
なんか憧れてもらえると嬉しいですけどね、そういうふうに。
そのうえで進行役は、レッスンや発表会でインプットした先を、大人になるにつれ夢に向けてどうアウトプットさせるか、スクールとして次のステップを作っていきたいと語り、対談を締めくくりました。
まとめ
テーマパークダンサーを夢見た少女が、YouTubeをきっかけにK-POPと出会い、その広がりと魅力をダンサー視点で語りました。K-POPは日本のダンスシーンに新しい入り口と刺激をもたらしています。
- Yuikoさんは小2でロックから始め、18歳で夢だったテーマパークダンサーになった
- K-POPを始めた入り口はYouTubeで、コロナ禍のSNS流行が広がりの転換点になった
- K-POPは初心者の入り口になり、そこからダンスや他ジャンルへ進む新しい流れを生んだ
- 最近のK-POPは難度が上がり、独特の音取りやフォーメーションが他ジャンルにも影響している
- Yuikoさんは、生徒に憧れてもらえること、成長を見守ることを大切にしている
