📝 エピソード概要
グローバル・ブレイン株式会社 代表取締役社長の百合本安彦氏を迎え、その強烈な起業家精神とVC経営の軌跡を深掘りします。銀行員から転身し、1998年にVCを設立した百合本氏は、ネットバブル崩壊やライブドア事件など、困難な市場環境を「逆張りこそチャンス」と捉えて乗り越えてきました。
本エピソードでは、ファンドレイズの苦労や、不況時でも優秀な人材を積極採用する戦略、そしてトップ自らが勝負ディールに挑む姿勢など、グローバル・ブレインを大規模VCに育て上げた経営哲学が語られます。
🎯 主要なトピック
- ベンチャーキャピタル設立の背景: 銀行員時代に秋葉原の起業家たちに融資を行う中で、エクイティ投資という手法と、魅力的な経営者との協業に興味を持ったことが起点。
- 黎明期のVC運営とコンサルティング業務: 1998年設立後、ファンドレイズが難航したため、M&Aアドバイスやコンサルティングで収入を得て、VC業務開始までの数年間を食いつないだ。
- 逆張り戦略によるファンド組成: 2001年、ネットバブル崩壊直後でIT投資が冷え込む中、森トラストの森章氏から出資を受け、市場の裏をかく形でVC業務を本格化させた。
- ライブドア事件後の投資停滞への対応: 2005年頃のライブドア事件によりIT投資市場が完全にストップしたが、この不況期も組織を維持し、管理報酬だけでは賄えない費用を百合本氏自身が補填した。
- 不況下での積極的な人材採用: 成長の鍵は優秀な人材の獲得にあるとし、市場が不安定な時期こそ積極的に人員を増強する攻めの経営を続けた。
- トップダウンによる重要ディールの実行: 組織が拡大した現在も、本当に重要な勝負所のディールはトップである百合本氏自らがハンターとして取りに行くスタイルを貫いている。
💡 キーポイント
- 「人の行く裏に道あり花の山」:ファンドレイズが難しい時期は、逆に投資の競争が少なくなり、優良な起業家に出資できる最大のチャンスとなる。
- VCの主役はあくまでスタートアップであるため、経営者であっても起業家との接点を持ち続けることが重要である。
- 創業期は、本業でやりたいこと以外(コンサルティングなど)で稼いだ資金を会社に投じ、給与遅配を一度も起こさないよう尽力した。
- グローバル・ブレインは現在、年間約150件の投資案件を審査しており、百合本氏はそのすべての投資委員会に参加している。
