📝 エピソード概要
グローバル・ブレイン代表の百合本安彦氏が、自身の抱く「世界で一番尊敬されるVCになる」という野望について語ります。百合本氏は、VC業界で一般的な「個人商店」モデルを脱し、組織力と明確なKPIで世界のトップファームをベンチマーク。
現在の欧米VCの停滞期を「数十年に一度のチャンス」と捉え、日本のスタートアップがグローバルに打って出るための「逆張り」戦略の重要性を熱く提唱しています。起業家への強い思いと、その挑戦を可能にするための組織経営の哲学が深く掘り下げられています。
🎯 主要なトピック
- 世界一のVCを目指すための指標: 百合本氏が目指すのは、資金量ではなく「世界で一番尊敬されるVC」。投資件数、社員数、投資後支援体制など、具体的なKPIを設定し、アンドリーセン・ホロウィッツやセコイアといった世界のトップファームを徹底的にベンチマークしている。
- 組織力で勝つための経営への転換: VCが個人商店的な経営では勝てないと考え、2019年に組織力での勝利を宣言。個人で得た成功報酬を会社に再投資することで、採用を強化し、ディープテックやスピード化に対応できる組織体制を構築した。
- グローバル展開と日本の巨大なチャンス: 日本発という枠にこだわらず全世界規模での投資育成を目指しており、東南アジアやヨーロッパへのチーム拡大を計画。現在欧米のVCが活動を休止している状況は、日本のスタートアップとVCにとってグローバル進出の大きなチャンスであると強調する。
- 「逆張り」こそ勝利への道: 2021年後半のバブル崩壊以降、シリコンバレーが長期的な停滞にあることを指摘。資金と人材が崩れつつあるこの時期こそ、既存のモメンタムを採用せず、積極的に投資し仕掛ける「逆張り」戦略が絶対的な勝利の鍵であると断言する。
- 日本型VCモデルの確立: 10年以上続いた苦戦の時期を経て、2027年までの5ヵ年計画を通じて、日本型のVCモデルを世界に通用する形に作り上げていくことが当面の目標である。
💡 キーポイント
- 百合本氏はVC経営者でありながら、自社の様々な数字を世界トップファームと比較し、常にKPIを追求する強い「起業家精神」を持っている。
- 景気の変わり目やクラッシュ状態にある時こそ、VCが飛躍するチャンスであり、既存のVC形態を変革したアンドリーセン・ホロウィッツもリーマンショック後に誕生している。
- グローバル・ブレインは、アンドリーセンも持たない知財チームを擁するなど、ベンチマーク先の機能をさらにブレークダウンし、機能面で優位に立とうと分析を徹底している。
- 現在の環境下では、グローバルトップ人材が採用しやすくなっており、資金力を持つ日本勢が世界市場に殴り込むための絶好の「開いたウィンドウ」となっている。
- VCとして高いパフォーマンスを出し続けるためには、体力維持が必須条件であり、日々の筋力トレーニングや、趣味(油絵など)で右脳を刺激する時間を持つことが重要だと語る。
