📝 エピソード概要
本エピソードでは、ラクスルを大きく成長させた松本恭攝氏が、2度目の起業である情報システム部門向けプラットフォーム「ジョーシス」を立ち上げた背景と、その熱意の源泉に迫ります。コロナ禍で発生した世界同時多発的なDXをチャンスと捉え、IT投資へのシフトという巨大な潮流を事業機会として構築。
ラクスルでの経験を活かし、ゼロからグローバル展開を前提とした組織と、シングルプロダクトへの集中戦略を採用しています。起業家としての「0から1を作る」情熱に回帰し、世界中の会社が知る「Okta級のサービス」を目指す、その挑戦の解像度について深く掘り下げた対談です。
🎯 主要なトピック
- ジョーシス起業の背景とグローバル展開: コロナ禍による世界的なリモートワーク移行(DX)を契機に、ITオペレーションにおけるグローバルな共通課題を発見。最初からグローバル展開を前提とし、インド人コファウンダーと組み、異例のスピードで約180億円の資金調達と多国籍チームを構築した経緯。
- ラクスルの危機と「0→1」への情熱への回帰: コロナによるラクスルの売上減少を経験し、物理に依存しないレジリエンス(回復力)の高い事業の必要性を痛感。同時に、大企業経営で失われつつあった「0から1を創造する」起業家としての純粋な楽しさに回帰したこと。
- トップダウン経営と「ワンプロダクト」への集中: ラクスルで試みたポートフォリオ経営から方針を転換し、ジョーシスではシングルビジネスにリソースを集中するトップダウン経営を採用。これは産業構造を変える大きなインパクトを生むには、集中的な大規模投資が不可欠であるという教訓に基づく。
- 世界で使われるサービスを目指す: 最終目標は、ZoomやSlackのように世界中の企業に知られ、IT担当者が「うちも使っている」と自然に言うような、グローバルスタンダードなサービスになること。具体的にはOkta(オクタ)級の知名度を目指す。
- 成功の解像度を高める方法: 目標達成のため、5〜6年後のAsana、10年後のOktaという具体的なイメージを持つ。成功したグローバル起業家のコミュニティに入り、彼らの戦略や成功体験を学び、自分自身の成功の解像度を具体的な映像として持つことの重要性を強調。
💡 キーポイント
- コロナ禍でのDXは、5〜10年かかるはずの変化が1週間で起き、「オフィス(不動産)からIT(クラウド)」へと投資のバジェットがシフトした巨大なチャンスだった。
- 巨大なチャレンジには、分散せず「シングルポイント」に集中投資することが不可欠であり、これがジョーシスのトップダウン経営と巨額調達の理由である。
- 起業家が長期的な挑戦を続けるための最大の資産は「信頼」であり、過去の約束を守り、応援してくれるステークホルダーとの関係性を大切にすることが、より大きな挑戦を可能にする。
- 松本氏の情熱の源泉は、権限委譲や管理ではなく、「プロダクトを作り、現場の議論に入り、見たことのない景色を見続けること」にある。
- 成功のイメージを具体的に持つため、シリコンバレーなどのコミュニティに深く入り込み、先行者(OktaやFreshworksなど)のGo-to-Market戦略や成功構造を徹底的に学ぶことが成功への近道である。
