三菱鉛筆株式会社の代表取締役社長・数原滋彦さんをゲストに迎え、創業140年近い歴史を持つ同社の意外な実態と、変化の激しい現代における生存戦略を深掘りします。鉛筆の売上比率がわずか4%であることや、海外売上比率が6割に達している現状など、伝統企業の枠を超えたグローバルで技術志向な姿が明かされます。また、2036年に向けた野心的なビジョンと、R&D(研究開発)を止めないモノ作り企業の矜持について語られます。
🎯 主要なトピック
- 三菱鉛筆の意外な事業構造: 売上の6割が海外で、鉛筆の割合はわずか4%。主力はユニボール(ボールペン)や世界的人気のポスカです。
- 1887年の創業から続く挑戦の歴史: パリ万博で鉛筆に出会った創業者のマインドを引き継ぎ、現在は6代目社長が舵を取っています。
- 筆記具市場の現状と予測: 人口動態に比例する安定した市場である一方、デジタル化による「書く」ことの消失リスクを常に意識しています。
- 技術の横展開とR&Dの重要性: 欧米メーカーがR&Dを縮小する中で投資を継続。筆記具の技術を化粧品や産業資材(電池部材等)へ応用しています。
- 「ありたい姿 2036」への挑戦: 15年先を見据えたバックキャスト思考で、売上高1,500億円という過去最高の2倍以上の目標を掲げています。
💡 キーポイント
- 「技術の会社」としての誇り: 筆記具で培った炭素技術などを横展開し、既存事業に依存しない新たな収益の柱を構築しようとしています。
- 長期ビジョンが組織を変える: 2〜3年の計画では「できること」に終始してしまうため、15年先を定義することで行動の質を変化させています。
- リスクへの危機感: IT業界の破壊的進化(AI等)を教訓に、「書く」ことがなくなる未来が来る前に、幾つもの新しい「糸を垂らす(挑戦する)」姿勢を重視しています。
- 日本メーカーの強み: 海外の高級ホテルでもペンが書けないことがある中、R&Dを続けた日本メーカーの品質は世界トップレベルにあります。
