Claude Opus 4.6は何が変わった?100万トークンの意味
速報回の1本目は、Anthropicが公開したClaude Opus 4.6です。しぶちょーさんは、「4.5から4.6」のような小数点刻みの更新をいつもの「刻みシリーズ」と呼びます。
しぶちょーさんによると、刻みシリーズの更新では、たいていベンチマークの数字が並びます。それでも使った実感はそれほど変わらない、というのが正直なところだといいます。
なんかこんだけ良くなりましたよって言ってるんだけど、なんか実感値そんな変わらんかなみたいな感じ。正直なところ。
ただしOpus 4.6については、今回は騒がれ方が大きいとしぶちょーさんは話します。前提として、Claudeには速くて軽いHaiku、バランス型のSonnet、最上位のOpusの3種類のモデルがあり、今回4.6になったのはOpusだけです。
| モデル | 位置づけ | 今回のバージョン |
|---|---|---|
| Haiku | 最も速く軽いモデル | 4.5のまま |
| Sonnet | 最もバランスが良いモデル | 4.5のまま |
| Opus | 最上位のハイエンドモデル | 4.6に更新 |
Opus 4.6の最大の変化は、コンテキストウィンドウ ── AIが1回の処理で読み込める情報量の上限のこと。会話の履歴や添付した文書もこの枠の中に入る必要がありますが広がったことです。しぶちょーさんは、1回のプロンプトに入れられる文字数のようなもの、と説明します。
Claude Opusの上限は、もともと20万トークン ── AIが文章を処理するときの単位。英語では単語の一部、日本語ではおおむね1文字前後が1トークンに相当しますほどでした。それが約100万トークンになり、5倍に広がりました。日本語なら1トークンを約1文字と考えてよく、文庫本1冊が約10万字なので、20万字でも本2冊分、100万字なら10冊分ほどになります。
約20万トークン。日本語でおよそ20万字、文庫本2冊分ほど
約100万トークン。日本語でおよそ100万字、文庫本10冊分ほど
1回のプロンプトにそんなに入れないと思うかもしれません。しぶちょーさんは、LLMは新しく問いかけるたびに、それまでの会話をすべてトークンとして入れ直して答えている、と説明します。そのため、会話が長くなるほどトークンの消費は大きくなります。
会話の記憶力が上がってるみたいな。
かねりんさんのこの受け止めに、しぶちょーさんも同意します。特にトークンを多く消費するのはコーディングの分野で、それまでのコードを全部読み込んだうえで処理するため、途中で忘れると動作がおかしくなっていくそうです。
一方で、Claude Opusのコンテキストはもともと短めでした。GoogleのGeminiは以前から100万トークンあり、今回のOpus 4.6でようやく追いついた形だとしぶちょーさんは話しています。
長文の真ん中が抜け落ちる「Lost in the Middle」とは
かねりんさんは「会話を続けるとどんどん消えていく」と感じています。しぶちょーさんは、その感覚は正しいとしつつ、原因はコンテキストウィンドウからあふれることだけではない、と補足します。
しぶちょーさんが挙げたのが、Lost in the Middle現象 ── 長い文章をAIに与えると、冒頭と末尾の情報はよく参照される一方、中間の情報が拾われにくくなる現象。言語モデルの研究で報告されていますです。英語のとおり「真ん中を失う」という意味です。
すごい長い文章をAIに入れた時に、最初の文章と最後あたりの文章の注目度が高くなるのよ。真ん中ががっぽり抜けるみたいな。
しぶちょーさんによると、長い文章を要約させると、Lost in the Middle現象がよくわかるといいます。真ん中あたりに書かれた内容を聞いても、端のほうの情報が優先されて返ってくるそうです。
そのため、しぶちょーさんは、コンテキストウィンドウが広くなったというだけではLLMの性能は評価できないと話します。長い文脈の真ん中まで拾えるように調整されているかも、同じくらい重要だという考えです。
かねりんさんは、Lost in the Middleを防ぐプロンプトはないのかと尋ねます。しぶちょーさんの答えは、そんな単純なプロンプトで対策できるものではない、というものでした。
ただしOpus 4.6の内部では、処理が工夫されているようです。よく使われるのは、コンテキストからあふれた分を要約して短くし、常に枠の中に収める方法です。今回も要約をうまく使ってLost in the Middleが起きにくくしている、と書かれていたとしぶちょーさんは紹介します。
GeminiとClaude Opus 4.6のどちらが長文に強いかについて、しぶちょーさんは明言していません。Geminiももともと長いコンテキストを売りにしていて強く、そもそも長い文章同士をどう比べるかという難しさもある、と話しています。
株価が暴落した「Anthropicショック」の正体
Opus 4.6の登場に続いて起きたのが、しぶちょーさんのいう「Anthropicショック」です。かねりんさんは「全然そんなショックこっちに届いてないけど」と驚きますが、中身はSaaS ── ソフトウェアをインターネット経由で提供し、利用料を受け取るサービス形態。会計、法務、営業管理などの業務ソフトに多く見られます関連企業の株価の急落でした。
しぶちょーさんによると、Anthropicショックは複数の要素の掛け合わせで起きました。まず、少し前の回で紹介したAnthropicのCo-workがあります。パソコンの中で動いて書類を操作してくれる機能で、先週話題にしたOpenClawより前に出た、Anthropicの正式版にあたります。
研究段階として出ていたCo-workに、マーケティング、法務、財務のような社内業務で使えるプラグインが加わりました。そこへロングコンテキストに対応したOpus 4.6が重なり、会社の庶務の多くをClaudeでこなせるようになるのでは、と市場が過剰に反応したといいます。
Co-work
パソコンの中で書類を操作するAnthropicのエージェント機能が登場
業務プラグイン
マーケティングや法務などの社内業務に使えるプラグインが追加
Opus 4.6
100万トークンのロングコンテキストに対応
市場の反応
専用ソフトはいらなくなると受け止められ、SaaS関連株が急落
Anthropicのエージェントが何でもやってくれるから、もうSaaSなんてオワコンですわみたいな雰囲気がプシュッと流れて。
しぶちょーさんによると、Anthropic側は「SaaSは潰れないから、株を売らないでほしい、落ち着いてほしい」という趣旨の発信をしていました。それでも株価の下落は止まらなかったそうです。
しぶちょーさんは、Anthropicがデモンストレーションで見せた内容を投資家がそのまま受け取り、高いライセンス料を払ってきたSaaSや外部コンサルは不要ではないか、と考えたのだろうと見ています。
かねりんさんは、日本ならマネーフォワードや弥生会計のような会社かと尋ねます。しぶちょーさんは、日本での影響はわからないとしたうえで、freeeなども含めてそういう種類の会社だろうと答えています。
それでも、しぶちょーさん自身の見立ては冷静です。AIに任せると責任の所在や信頼性の問題が残るので、SaaSはなくならないと話します。ただし危機感を持つ理由は確かにある、という含みも残しています。
Claude Codeの「エージェントチーム」で何が変わる?
Opus 4.6とあわせて、Claude Codeには「エージェントチーム」という機能も加わりました。しぶちょーさんは自分では使っていないので詳しくは説明できない、と前置きしています。
かねりんさんが「この間のDevinみたいなもんか」と聞くと、しぶちょーさんは「まさに」と応じます。1つのAIセッションでは処理しきれないと判断すると、統括役のAIが現れて、複数のAIが並行で作業するチームを組む仕組みです。
リーダーがいて、その下のメンバーで並列に作業するみたいな、そういう状態にできると。リーダーもAI。
しぶちょーさんは、AIエージェントのManusも近い形だとしたうえで、エージェントチームはより高度なコーディングに向いていると説明します。そこに100万トークンのコンテキストウィンドウが重なるので、さらに複雑なタスクを処理できるようになったと言われているそうです。
しぶちょーさんのまとめは、Opus 4.6という1つのモデルの更新だけでなく、周辺の仕組みと合わさって大きくパワーアップした感がある、というものです。使っていないので断言はできないものの、注目しておいてよい話題だとしています。
GPT-5.3-Codexの売りは「自分自身の開発に使われた」こと
2本目のニュースは、OpenAIのGPT-5.3-Codexのリリースです。これも5.2から5.3への刻みシリーズで、Codexは通常のチャット向けではなく、エージェント型のコーディング特化モデルです。
しぶちょーさんによると、CodexはもともとCLI ── コマンドラインインターフェースの略。マウス操作の画面ではなく、文字でコマンドを入力してソフトを操作する方式ですで使うもので、ブラウザからも使えるようになりました。今回の更新は、そのCodexのモデルの番号が上がったものです。しぶちょーさん自身はCodexは使っていないそうです。
かねりんさんが「僕らのチャットも上がるってこと?」と尋ねると、しぶちょーさんは5.3に上がると思うと答えます。リリース内容も読んだものの、ベンチマークで全体的に良くなったと書かれている程度で、使っていないのでよくわからない、というのが正直な感想だそうです。
しぶちょーさんが目を留めたのは、GPT-5.3-Codexの謳い文句です。GPT-5.3-Codexは自分自身の開発を手伝ったモデルで、ChatGPT自体もCodex 5.3で開発している、とアピールされていました。
なんかそれ(Claudeの主張)と同じことを言ってて、結構Claudeを意識したアピールをしてるなと。
かねりんさんも「対抗意識燃やしてんね」と応じ、話はOpenAIとAnthropicの対立を示す次のニュースにつながります。
スーパーボウルCMにサム・アルトマンが激怒した理由
3本目は「Anthropicに煽られてサム・アルトマンがキレる」というニュースです。OpenAIはChatGPTの中に広告を出す方針で、英語圏ではすでに広告が出始めています。日本ではまだ出ていません。
その広告戦略を皮肉るCMを、Anthropicがスーパーボウル ── アメリカンフットボールのプロリーグNFLの優勝決定戦。全米で最も視聴される番組の1つで、CM枠は非常に高額なことで知られますの中継で流しました。AIに相談していると最初はいい感じに答えるのに、急に商品の売り込みを始める、という内容です。
しぶちょーさんによると、CMに出てくるのはAIそのものではなく、AIを人に投影したような人物です。普通に会話していたのに、急に様子がおかしくなっておすすめを始める、という演出だそうです。
CMに対して、OpenAIのサム・アルトマンさんがSNSに長文を投稿しました。しぶちょーさんは英語の投稿を日本語訳し、要約して紹介しています。
しぶちょーさんの紹介によると、サム・アルトマンさんはまず、CMは面白く、自分も笑ったと書いています。そのうえで、あれほど露骨に不誠実なものをなぜ選んだのか不思議だ、と批判しました。
サム・アルトマンさんの反論の骨子は、会話の途中で急に商品を売りつけるような広告はしない、という原則こそがOpenAIの広告の重要な原則だ、というものです。そんなことをすればユーザーに拒絶されるとわかっている、とも述べています。
さらにサム・アルトマンさんは、誰もがAIを使えるべきで、自由なアクセスにコミットしていると主張しました。テキサス州で無料版ChatGPTを使う人の数は、米国のClaude利用者の総数より多い、という例も挙げています。
サム・アルトマンさんによれば、Anthropicは富裕層向けに高価な製品を提供していて、それ自体は良いことだし、OpenAIも同じことをしているといいます。そのうえで、サブスクリプションにお金を払えない何十億人にもAIを届けたい、という点で課題の形が違うと述べています。
しぶちょーさんが特に重要だとしたのは、その先の部分です。サム・アルトマンさんは、Anthropicは人々がAIで何をするかをコントロールしたがっていると書きました。気に入らない企業にはOpenAIを含めてコーディング製品の利用をブロックし、今度は他社のビジネスにまで口を出そうとしている、という批判です。
投稿の締めくくりで、サム・アルトマンさんは、民主的な意思決定と強靭なエコシステムにコミットしていると述べています。安全で広く利益をもたらすAGIは世界と協力しなければ実現できず、権威主義的な1社だけでは到達できない、という趣旨です。
AIに広告が入ると、相談の途中で急に売り込みが始まると皮肉った
そういう広告はしないのが原則。無料で広く届けるために広告が必要で、AIの使い方を1社が決めるほうが問題だ
なんかOpenAIが正義のヒーローで、Anthropicはなんかちょっとディープステートだみたいな。
OpenAIとAnthropic、どちらの言い分にも理がある?
かねりんさんは、これまでOpenAIは「オープンなのにオープンじゃない悪者」、Anthropicは「イケてる集団」という印象だったのに、サム・アルトマンさんの投稿でイメージがひっくり返った、と話します。
しぶちょーさんは、サム・アルトマンさんの投稿はあくまでOpenAI側の主張で、主観がかなり入っていると注意を促します。そのうえで、AnthropicはもともとOpenAIから離脱したメンバーが立ち上げた会社だ、という背景を説明します。
しぶちょーさんの説明では、離脱の理由は、サム・アルトマンさんがビジネスに走りすぎることでした。研究ベースで安全なAIを作るべきだと考えたチームがAnthropicになったので、AnthropicはAIをビジネスに使うことを嫌う傾向がある、といいます。
その立場から見ると、ChatGPTへの広告は、お金を払うスポンサーに寄ったAIになり、平等性や安全性を損なうのではないか、という批判になります。しぶちょーさんは、Anthropicは自分たちの正義に基づいて規制したり、AIの倫理観を定義したりもする、と話します。
サムはそれ(AIの倫理を決めること)は一社がやることではないだろうっていう風に言って、お互い結構言うことわかる。
しぶちょーさんがこのニュースを面白いと感じた理由は、AIについての各社の価値観が色濃く見える点にあります。収録時点では、Anthropic側からの返答は出ていないようです。
かねりんさんは、無料ユーザーにもAIを届けると言いつつ、ビジネスもしっかりやるということだろう、と受け止めます。しぶちょーさんは、ビジネスがうまくいかずお金を垂れ流し続けていることがもともとOpenAIの問題だった、と付け加えています。
一方で、しぶちょーさんは、これまでそういうことをしてこなかったAnthropicが、なぜ攻撃的なCMを打ったのかも不思議だと話します。かねりんさんは、OpenAIの広告をかなり誇張して見せているので営業妨害のようだ、知らない人はAIが本当にそう動くと思ってしまう、と感想を述べています。
Suno AIのライバル?ローカルで爆速作曲する無料AI
4本目は、音楽生成AIの覇権を握るSuno AIにライバルが登場したというニュースです。取り上げたのは、オープンソースで公開された音楽生成AIのACE-Step v1.5です。
かねりんさんは、前日にSunoを契約したばかりだと明かし、タイミングの悪さを嘆きます。しぶちょーさんは「オワコンではない」となだめつつ、Suno AIと同等の音楽生成能力を持つオープンソースのAIが出た、と説明します。
かねりんさんが「Stable Diffusion ── 画像生成AIのモデル。オープンソースで公開されていて、自分のパソコンに導入すれば無料で画像を生成できますみたいなもんかね」と聞くと、しぶちょーさんは、まさにそうだと答えます。求められるパソコンの性能もStable Diffusionほど高くはないそうです。
だってRTXの3090で10秒以下で1曲生成できるって書いてあったから。
しぶちょーさんはMacBook Proでも動くのではないか、としています。デメリットは、環境構築という高いハードルがあることです。ただし、Stable Diffusionを入れたことがある人なら十分できるし、手順を見ながらやればできるだろう、とも話しています。
安全面について、しぶちょーさんは、完全に安全とは言わないとしつつ、ローカルで動くので基本的には安全なはずだと話します。一度入れればネットにつながなくても生成でき、テキストのプロンプトからボーカル、歌詞、伴奏を含む楽曲を作れて、日本語にも対応しているそうです。
Sunoより優れている点として、しぶちょーさんがまず挙げたのは速さです。マシン性能によりますが、1曲数秒で作れることから、ローカルで動く音楽版のStable Diffusion、と話題になっているといいます。
かねりんさんは、Sunoは月1500円ほどで、Proなら月500曲ほど作れるので十分では、と疑問を投げかけます。しぶちょーさんは、ローカルなら一度セットアップすれば制限なく使い放題だ、と答えます。
では、誰がそんなに曲を作るのか。しぶちょーさんによると、音楽投稿サイトに大量に投稿し、当たりを狙う人たちがいるそうです。TikTokやInstagramのリールでBGMとして使われれば、使われた曲に対して収益が発生するからです。
何にもクリエイティブじゃないね。もう。
かねりんさんは、そうしたやり方を「パチンコじゃん」と表現します。しぶちょーさんも、お金のかからないパチンコのようなものだから打ち続ければいい、という発想だと認めています。
二人は、生成物があふれることにも懸念を示します。しぶちょーさんは、ネット検索でもAIで書いたような記事ばかりが出てくるように、文字の情報に続いて音楽も汚染されつつある、と話します。
じゃあもうポッドキャストがオアシスみたいになってんじゃん。
しぶちょーさんは、ポッドキャストやライブ配信の「人間がいる感」は大事だと応じます。そのうえで、音楽生成AIを使う人がみな量産目的ではなく、クリエイターがアイデア出しに使うこともあるだろう、とも述べています。
著作権リスクから見るSuno、Soundraw、ACE-Stepの違い
しぶちょーさんが、紹介したオープンソースのAIを「割と健全」と評する理由は学習データにあります。学習にはライセンス済みのデータだけを使っている、とされているからです。
対照的に、Suno AIは著作権侵害をめぐって係争中だとしぶちょーさんは説明します。かねりんさんは、以前の音楽制作の回で、人が作った曲だけを学習しているSoundrawのほうが権利面でクリアだと聞いたことを思い出します。
しぶちょーさんによると、Soundrawは確実にライセンス済みのデータで作られている一方、クオリティはSunoにだいぶ劣るそうです。完成度の高い曲がパッケージとして出てくるのは、やはりSunoでした。
今回のオープンソースのAIは、クオリティが高いうえにライセンス済みのデータで構築され、商用利用もできます。Sunoで作った曲も商用利用はできますが、Sunoが訴えられている状況なので多少のリスクがある、としぶちょーさんは話します。
| サービス | クオリティ | 権利面 |
|---|---|---|
| Suno AI | 完成度の高い曲がパッケージで出てくる | 著作権侵害をめぐり係争中で、商用利用には多少のリスク |
| Soundraw | Sunoにだいぶ劣る | ライセンス済みの曲だけで学習しクリア |
| ACE-Step | 作られた曲を聞いた限りSunoと同等 | ライセンス済みデータで構築され商用利用可 |
使い勝手については、Sunoよりカスタマイズ性がかなり高いといいます。モデルを作れる人なら、自分の声の歌声に変えるようなスタイル変換もでき、APIで他のツールと連携させることもできるそうです。
その分、項目が細かすぎて素人には使いにくい面はある、としぶちょーさんは認めます。ただ、シンプルに使うための設定の情報はネット上にあるので、検索して使えばよいそうです。しぶちょーさんも今週試してみるつもりだと話しています。
AIで曲を作る前に、自分で作れる力が要る?
かねりんさんは、Sunoでまだ10曲ほどしか作っておらず、いい曲が出ずに萎えていたと打ち明けます。プロンプトはAIに考えてもらってコピペしているそうです。しぶちょーさんは、プロンプトをAIに考えてもらうのは良いとしつつ、音楽のプロンプトは難しいと応じます。
しぶちょーさん自身も、ポッドキャストのBGMを作ろうとしたことがあります。歌のないインスト曲で、ギターがキャンキャン鳴らず、自分の声の音域と被らない低音がよく効いた曲を狙いましたが、主旋律が前に出てきてしまい、うまくいかなかったそうです。
かねりんさんも、番組のBGMを探すか作るか迷った末に、去年の時点ではフリー素材から探すほうがよいとなったと振り返ります。しぶちょーさんも、信頼できる作曲者のフリー曲だけを使っていて、中途半端に一から作るのは車輪の再発明のようだ、と話します。
それでもしぶちょーさんは、今年はAIではない普通の作曲、いわゆるDTM ── デスクトップミュージックの略。パソコンと音楽制作ソフトを使って作曲や編曲を行うことに取り組むつもりだと明かします。かねりんさんが「このAI全盛で自分でやるんだ」と驚くと、しぶちょーさんは理由を語ります。
とにかく一回稚拙なものでもいいから、AI使わずに自分で一本形作れる能力って結構重要でさ。
しぶちょーさんは、作品としてのレベルは低くてもよく、構成がなんとなくわかって修正できることが大事だと話します。プログラミングでも3Dモデリングでも同じで、AIが作ったものをどこから直すかがわかるかどうかで差が出るといいます。
かねりんさんは、使わずに置いているMIDIキーボードを譲ろうかと申し出ます。しぶちょーさんはMacにLogic Pro ── Appleが提供するMac向けの音楽制作ソフト。録音、打ち込み、ミキシングなどを1つのアプリで行えますを入れて準備はできていると話し、かねりんさんも90日ほどの体験期間でLogic Proを試したものの、コードやドラムの打ち込みの知識がなく難しかったと振り返ります。
しぶちょーさんは、生成した曲をMIDIで書き出せれば後から編集できるが、今回のAIがMIDI出力に対応しているかは調べていない、と話します。変換ツールもあるだろうが正確さはわからず、そうした機能ができればSunoでなくてもよくなる、という見立てです。
かねりんさんが、この音楽生成AIで話し声も作れるのかと尋ねると、しぶちょーさんは歌声は作れるが、自分の声で話させるのは別の話だと答えます。音声生成は、来週の深掘り回で扱う予定だそうです。
リスナーの投稿から、フィジカルAIとSwitchBot×OpenClaw
トピックが終わった時点で収録はまだ45分ほどだったため、二人はXに寄せられた投稿を読んでいきます。最初は、ものづくり太郎さんが、ヒューマノイドをはじめとするフィジカルAIの進化が速すぎる、と発信した投稿へのメンションでした。
しぶちょーさんは「ちょっとセンシティブ」と笑い、まだ中身を見ていないので、確認したうえで改めて解説すると話しています。
次に、しょうのすけさんの投稿では、SwitchBotの機器がカニのハサミに挟まれた画像と「カミングスーン」の文字が話題になりました。しぶちょーさんは、SwitchBotとOpenClawを組み合わせた何かが出てくるのではないか、と読み解きます。
SwitchBotを知らないかねりんさんに向けて、しぶちょーさんはIoT ── モノのインターネットの略。家電や機器をインターネットにつなぎ、スマホなどから操作したりデータをやり取りしたりする仕組みです系のガジェットだと説明します。家のスイッチに取り付けて物理的に押すロボットや、玄関の鍵、カーテンを自動で開け閉めする機器などを出している会社です。
カニの爪はOpenClawの象徴です。しぶちょーさんによると、OpenClawはまだ騒がれてはいるものの、実用に足るかといえば多くの人が持て余している状態だそうです。
夢はあるし、ロマンもあるし、すごいことには変わりがないんだけど。
しぶちょーさんは、OpenClawについてはみんな驚き疲れている感じがする、とも話しています。ほかに、テンテムさんから、前回の「ジーニー」発言にちなんで、アラジン風の二人を描いた生成AI画像も届いていました。
しぶちょーさんは、Xでのコメントになかなか返事ができていないことを謝り、今後はX上でも返していくと約束しています。
G検定セミナーは本当に始まる?必要な学習時間の目安
締めに入ろうとしたところで、かねりんさんが前回話題にしたG検定 ── 日本ディープラーニング協会が実施する、AIやディープラーニングの基礎知識を問う検定試験。ビジネスでAIを活用する人材を主な対象としていますセミナーの進捗を尋ねます。問い合わせも入っているそうです。
しぶちょーさんは、Udemyで人気のG検定講座の長さを調べました。平均すると10〜15時間ほどで、30時間のものもあったといいます。1トピック1時間で15トピック程度と考えると、試験範囲の項目にも沿う計算です。
かねりんさんは、10〜15時間はおちつきAIの配信1か月分だと指摘します。番組を聴いている人なら無理なく聞ける分量だ、というイメージです。
ただし、しぶちょーさんにとっての壁は、1時間のセミナーを作るのに1時間では済まないという工数です。そこでまず、AIでプレゼン資料を最も効率よく作る方法を2週間ほどかけて調べているそうです。
しぶちょーさんによると、Nano Bananaのようなツールもありますが、後で修正しようとすると使いにくい面があります。喋る内容はG検定の出題範囲としてほぼわかっているので、スライドに効率よく落とし込めれば全体が速くなる、という考えです。
かねりんさんは「さすがただでは起きない男だ」と評します。配信形式は、G検定強化月間ではなく、興味がない人にも配慮して別枠の「プラスワン」にする案が出ました。
しぶちょーさんは、2週間に1回ではだれるので毎週決まった曜日に配信したいと話します。12〜15本なら3か月ほどで終わり、ただし始める前に12本分のプレゼンを作っておく必要がある、という見通しです。
目標は9月、1周年オフ会とG検定の会場受験
どの時期の試験を目指すのかを決めるため、しぶちょーさんはその場で今年のG検定の日程を調べます。その合間に、かねりんさんは、父親から公式テキストを買ったという写真がLINEで届き、AI講座はまだかと待っていると明かします。
落ち着きAIを聞いてなんかいろいろ作ってますよ、この人(父)。
しぶちょーさんは、SNSにも待っている人がいるとして、G検定セミナーを今年の大きなコンテンツの1つだと位置づけます。オフ会とセットにしたいので、遠方の人に配慮しつつ、会場受験も意識しています。
しぶちょーさんが読み上げた日程では、オンライン試験は年6回、会場試験は年3回です。
| 方式 | 実施月 | 番組での扱い |
|---|---|---|
| オンライン試験 | 1月・3月・5月・7月・9月・11月 | 会場に来られない人は9月のオンラインで受験 |
| 会場試験 | 3月・5月・9月 | 3月と5月は間に合わないため9月が目標 |
かねりんさんは、9月がちょうど番組の1周年ごろだと気づきます。そこで、1周年記念のオフ会とG検定の会場受験を合わせる、という案がまとまりました。会場の場所はまだ公開されていないため、名古屋か東京あたりになるのでは、と二人は話しています。
いやもうね、やっぱケツから決めていくのが大事だね。
しぶちょーさんは、締め切りを決めないとやるやる詐欺で終わる、として、9月から逆算して準備すると宣言します。かねりんさんも「後に引けないやつだ」と応じ、春にスタートして夏から秋に合格を目指す流れが固まりました。
まとめ
今回の速報回では、Claude Opus 4.6の100万トークン化をきっかけに、長文処理の課題、SaaS株の急落、OpenAIとAnthropicの価値観の違い、権利面でクリアな音楽生成AIまでが語られました。しぶちょーさんは使っていないものは断言せず、騒がれ方と実態を分けて整理しています。
- Claude Opus 4.6はコンテキストウィンドウが約20万から約100万トークンに広がったが、長文の真ん中が抜ける「Lost in the Middle」への対策も性能の鍵になる
- Anthropicショックは、Co-workの業務プラグインとOpus 4.6が重なって起きた過剰反応で、しぶちょーさんは責任の所在の問題からSaaSはなくならないと見ている
- ChatGPTの広告を皮肉ったAnthropicのCMと、サム・アルトマンさんの反論からは、AIを誰にどう届けるかをめぐる両社の価値観の違いが見える
- 新しいオープンソースの音楽生成AIは、Sunoと同等の品質でライセンス面もクリアとされる一方、AIを生かすには自分で作って直せる力が大事だと語られた
- G検定セミナーは、9月の会場受験と番組1周年のオフ会に合わせて逆算して準備することになった






