Gemini 3.0はなぜ「万能型の最高峰」と呼ばれるのか
この回は、Googleが「Gemini 3.0」をリリースした1週間の振り返りから始まります。しぶちょーさんは「この1週間、落ち着かなかった」と切り出し、取り上げるトピックは5つだと紹介します。
しぶちょーさんによると、Gemini 3.0は何か1つの分野に特化したモデルではありません。全般的に性能が高く、「万能型の最高峰」と言われているそうです。
特に注目されているのは、Geminiアプリの「思考モード」で使われるPro版です。しぶちょーさんは、さまざまなベンチマーク ── AIモデルの性能を比べるための共通テストや評価指標のこと。推論、コーディング、知識など分野ごとに多くの種類がありますでGemini 3.0 Proがほぼ1位を取っていると説明します。
これまでなんかね、プログラミングはClaudeでみたいな、なんか得意分野あったじゃん。なんかもう得意分野全部Gemini持ってっちゃったの?みたいな。
しぶちょーさんは、Gemini 3.0の登場を「バネをギューっとためてパーンと弾けた」ようだと表現します。「3が来る」と言われ続けながらなかなか来ない間に、ChatGPT 5.1やClaudeのSonnet 4.5が先に出ていたからです。
しぶちょーさんによれば、OpenAIのサム・アルトマン氏もGoogleの発表を受けてメッセージを出しています。社内では一時的な逆風があるかもしれないと警告し、「Googleは最近あらゆる面で立派な成果を出している」と認めたそうです。
一方、普段からGeminiとGPTを使っているかねりんさんは、性能が上がった実感は特にないと正直に話します。世間ではむしろ画像生成のNano Bananaのほうで騒がれている印象だといいます。
自分の文章をAIが書けてしまったら、発信者はどうする?
しぶちょーさんがGemini 3.0に最も感動したのは、文章の分野でした。新しいモデルが出るたびに、毎日配信している自分のVoicy ── 日本の音声配信プラットフォーム。個人が番組を持ち、毎日のように音声を配信するパーソナリティも多くいますの台本をAIに書かせる「しぶちょーベンチマーク」を試しているそうです。
しぶちょーさんは文章を書くのが好きで、原稿は自分で書いています。ただ、叩き台だけはAIに作ってもらったほうが効率的だと考えています。
もともとはClaudeのSkills ── Claudeに特定の作業手順や参照データを登録しておける機能。登録した内容を、必要な場面でClaudeが参照して作業しますに、過去の原稿を何十本も渡して「しぶちょー風の原稿」を書く仕組みを作っていました。仕上がりは、修正は要るものの当たりを付けるには使える程度だったといいます。
今回しぶちょーさんは、そのSkillsのデータをClaudeから吐き出させ、そのままGeminiに入れて原稿を書かせました。
過去原稿を渡す
何十本もの自分の原稿をClaudeに渡し、Skillsとして登録してもらう
データを吐き出す
Claudeが参照していた「しぶちょー風」のデータをまとめて出力させる
Geminiに入れる
そのデータをGemini 3.0に入れ、Voicyの原稿を書かせる
結果
自分の原稿だと思えるほどの解像度で出てきた
いやー、俺だった。
俺、俺の原稿じゃんって思ってるぐらいの解像度のものがGeminiはね、吐き出せた。
しぶちょーさんは「自分の文章は自分にしか書けない」と高を括っていたと認めます。それでも、このまま読むと「俺とは何なのか」となるため、そのまま配信には使わないそうです。
かねりんさんも、ちょうど同じ日に似たことをしていました。自分のポッドキャストの文字起こし10本ほどをGeminiのGem ── Geminiで、指示や参照資料をあらかじめ設定しておける独自のカスタムAIのこと。用途ごとに作って使い分けられますに参照させ、人格をクローンする設定にしたところ、そのまま読める台本が出てきたといいます。
かねりんさんは実際に、散歩しながらその台本を初見で読み上げて収録しました。しぶちょーさんも、Gemini 2.5 Proのときは「ん?」という仕上がりで、文章はClaudeが強いと思っていたと振り返ります。
Gemini 2.5 Proは悪くはないが「ん?」という出来。文章はClaudeが強いと考え、Claudeを使い続けていた
Gemini 3.0では自分の原稿と思えるほどになり、「これもうGemini 3でいい」と思わされた
しぶちょーさんがまだ30回分ほどしか学習させていない点も話題になります。100話、200話と入れていけば、もっと汎用的な「しぶちょーっぽいもの」ができてしまうとしぶちょーさんは話します。配信内容は公開されているので、誰でも同じことができるとかねりんさんも指摘します。
支部長っぽいものはできちゃうなと思って。いや、ちょっとこれショックだった、正直。できるんだって。
今後の発信者としての方向性を聞かれたしぶちょーさんは、冗談めかして「下(ネタ)に特化していくしかない」と答えます。今のところAIにはできないことだから、という理由でした。
しぶちょーさんがGeminiを気に入った理由は、表現力だけではありません。ChatGPTほど馴れ馴れしくなく、理路整然と答えるところも好みだそうです。メインをGeminiに乗り換えてもいいと思うほどで、今は積極的に使っているといいます。しぶちょーさんは、公言はされていないものの、NotebookLMの中でも多分Gemini 3が動き始めているとみています。
Nano Banana Proは画像生成の何を変えたのか
2つ目の話題は、Geminiの中で動く画像生成モデル「Nano Banana Pro」です。正式名称はGemini 3 Pro Imageで、Geminiが3になったのと同時にアップデートされました。しぶちょーさんは、元のNano Bananaが話題になったのは今年の9月ごろだったと振り返ります。
これ俺も落ち着かないもんな。
しぶちょーさんによると、元のNano Bananaの強みは、テキストの指示への忠実さでした。照明やカメラアングルなど、空間を理解した世界モデル ── AIが現実世界の空間や物の関係、物理的なふるまいを内部で表現したもの。これがあると、奥行きや光の当たり方を踏まえた生成がしやすくなります的なパラメータにもきちんと反応してくれます。Proではその能力がさらに上がっているそうです。
もう1つの大きな変化は、画像の中の文字です。以前は日本語がおかしな形になりがちでしたが、今はかなり正確に出せるとしぶちょーさんは話します。かねりんさんは「順当にアップデートされた感じ」とまとめます。
今バズっているのは、プレゼン資料のスライドを1枚画像で作る使い方です。いい感じのデザインのスライドも、文字がびっしり詰まった霞が関スライド ── 中央省庁の資料に多い、1枚に大量の文字や図を詰め込んだスライドの俗称風のスライドも作れるといいます。
出力はPNG画像なので、自分では直せません。ただ、しぶちょーさんは「言葉に対する追従がめちゃくちゃいいから、言葉で指示すれば直る」と説明します。
しぶちょーさんはSNSのものづくり系の投稿で試しています。以前はiPadで図を描き、Illustratorの絵を貼ってセリフを付けていました。何百枚とある過去の絵をそのまま入れて「いい感じの絵にして」と頼むと、文脈を理解して図形まで描き直した1枚にしてくれたそうです。
画像の一貫性も強くなっています。しぶちょーさんは、今はおそらく14枚ほどの画像を入れられ、その特徴を保持したまま合成してくれるのではないかと話します。
NotebookLMにもスライド作成機能が追加されました。しぶちょーさんは、Nano Banana Proがおそらく動いているだろうという品質の画像が出てくるとみています。かねりんさんもその場で、インフォグラフィックとスライド資料の機能が追加されていることを確かめます。
しぶちょーさんが挙げるGoogleの強みは、新しいモデルをあらゆるサービスに横展開してくることです。あまり騒がれていませんが、しぶちょーさんが使うGoogle Colaboratory ── ブラウザ上でPythonを実行できるGoogleのサービス。GoogleのGPUを借りてデータ分析やAIモデルの開発ができますにもGemini 3が入っているそうです。
画像で出てくるスライドは実務で使えるのか
かねりんさんは水を差すように、スライドが画像ファイルで出てきても実際どう使うのかと疑問を投げかけます。しぶちょーさんも「画像だけ出てきても困るっちゃ困る」と認め、今は多分みんな騒いでいる段階だと答えます。
それでもしぶちょーさんは、この日仕事で「死ぬほど使いたい」と思ったそうです。ただ、職場はMicrosoft系でGoogleが使えないため、「これもうGemini 3でできるじゃん」と思いながら自分でスライドを作ったといいます。
しぶちょーさんは、スライドが自動で作れても、プレゼンでは喋ることのほうが重要ではないかとも話します。
なんかこう、ここじゃねえんだよなっていうのはある。
プレゼンの肌感覚を持っていて自分で修正できる人なら使いこなせます。一方で、「スライドを作らなくていいんだ」とだけ思っている人には使いどころがないかもしれない、というのがしぶちょーさんの見方です。そこで出てくるのが、スライドができた「からの」が大事だという番組おなじみの「からの理論」です。
では、Nano Banana Proの今の使いどころはどこでしょうか。しぶちょーさんは、ブログの挿絵には即効性があると答えます。もともと作りたいイメージがある人なら、早くいいものができるそうです。
実際、しぶちょーさんは自分のポッドキャストのその週のアートワーク(サムネイル)を、原稿を全部読ませて作らせ、そのまま使いました。「てんでダメ」なものが出てこないので、かゆいところに手が届くといいます。
「プロは残るがアマは駆逐される」時代に磨くべきもの
YouTubeのサムネイルも、Nano Banana Proなら「ぽい」ものがすぐ作れます。しぶちょーさんは、プロは駆逐されないものの、サムネイル制作をちょっとした副業にしていたアマチュアは本当に駆逐されてしまうと話します。
駆逐されない。1本の専門があれば、AIを使って強く戦える
YouTubeのサムネ制作などをちょっとした副業にしていた人は、いらなくなってしまう
しぶちょーさんは、AIの専門家ではなく「これをやっているんだ」という専門があって、そこにAIを掛け合わせるのがキャリアとして強いと考えています。機械の分野をやってきてよかったと感じたそうです。
しぶちょーさんは、AIが人をどんどん代替することはそれほどないだろうと思っていました。ところが今回、自分のポッドキャストが書けるほどの出来を見て、代替されるイメージが少しだけ湧き、「潮目が変わりそうだ」と感じたといいます。
しぶちょーさんにとってポッドキャストは、専門というより「伝える方法の1つ」です。かねりんさんが「人間らしさとは何かという探求だな」と返すと、しぶちょーさんは最近、哲学の本や仏教を解説した本、内省をテーマにしたビジネス書をよく読んでいると明かします。自分の脳をAIに代替されてはいけないと思ったからだそうです。
そこはね、AIに時間は遡れないんで。
しぶちょーさんは、発信とは生きてきた時間の写し鏡のようなものだと話します。人生の経験や考え方の軸を抜きに、AIが出したものを自分のアウトプットと言っていると、中身がだんだん薄くなっていくと感じたそうです。
SNSにはAIで作った漫画もたくさん上がっていました。しぶちょーさんは、漫画らしきものはできても、構成もストーリーも含めて、漫画を描ける人でなければ本当の漫画は生成できないと考えています。
かねりんさんは、作品の先に人間がいて、その人の思いがあるからこそ人の心を打つと続けます。しぶちょーさんも、その人のこだわりや理念が見えないと心は動かないと同意します。
AIには作れない「その人らしさ」はどこから来るのか
かねりんさんは今、仲間内で新しいスタートアップを立ち上げようとしています。お互いのことをまだよく知らないため、「なんで?」を重ねて互いの価値観を掘り合うワークをしているそうです。
価値観を掘っていくと、その人のコアな原体験にたどり着きます。そこまで知ると納得感を持って付き合えるし、「だからこの会社を一緒にやるんだね」というところまで落とし込める、とかねりんさんは話します。
そういうのってAIとかさ、学習したからってなんかなんとかなるものじゃないんだろうなって。本当の意味でその人のクローンなんてできないんだろうな。ぽいものはできるけど。
しぶちょーさんも、「なぜなぜ攻撃」はやりすぎるといやらしいものの、本質を引き出すにはそういう問いが必要だと応じます。そして、AIからは「ぽいもの」しか出てこず、それを本物にするにはまだ人間の力が要ると話します。
かねりんさんは、予定調和で丸く収まらない議論も大事だと考えています。しぶちょーさんも、考え方が違ったほうが面白いと賛成し、番組でも「ここは考え方が違うんだ」という発見をしていきたいと二人で話します。
次の話題に移る前に、しぶちょーさんはApple Podcastに届いたレビューを紹介します。星5の評価を付けたうえで「速報回はいいけど長い」という指摘だったそうです。
Google Antigravityでバイブコーディングはどこまで手軽になる?
3つ目の話題は、AIエージェントを搭載したGoogleのソフトウェア開発プラットフォーム「Google Antigravity」です。前回配信したバイブコーディング ── 細かいコードを自分で書かず、やりたいことを自然な言葉でAIに伝えてプログラムを作ってもらう開発スタイルの話の続きになります。
しぶちょーさんは前回、かねりんさんにVSCodeとClaude Codeの組み合わせで環境を作るよう勧めていました。その提案を、しぶちょーさんは「訂正するわ。これでいいわ」と撤回します。
あの、これ入れれば終わり。終わりです。終わりですというか、多分かねりがやりたいことできる。
Antigravityは、MicrosoftのエディターであるVSCodeのフォーク ── オープンソースのソフトウェアのコードをもとに、別のソフトウェアとして派生させることです。中身はほぼVSCodeのままなので、VSCode向けのサードパーティー製ソフトもすべて使えます。
しぶちょーさんによると、Antigravityはパブリックプレビュー中のため、今は無料で使えます。Gemini 3 Proだけでなく、なぜかClaudeのSonnetなども選べるそうです。
しぶちょーさんが説明した、かねりんさんが使い始めるまでの手順は次のとおりです。
かねりんさんは、以前話していた番組のホームページを年末年始の合宿で作りたいと乗り気です。話は、以前作ったChatGPTのグループチャットにも広がります。今は8人ほどのリスナーが参加しているそうです。
しぶちょーさんは、グループチャットのChatGPTに「しぶちょーには敬語を使え」と指示しています。リスナーが指示内容を尋ねたところ、ChatGPTがその内容を吐き出してしまったというエピソードも紹介されます。
Antigravityは、いずれ必ず有料になるとしぶちょーさんはみています。はっきり言えば、同じくVSCodeのフォークであるCursor ── AIによるコード補完や生成を組み込んだコードエディター。VSCodeをもとに作られており、開発者の間で広く使われていますとほぼ同じだといいます。それでも、Geminiに課金していれば、かねりんさんが作る程度のホームページには問題なく使えるだろうとしぶちょーさんは話します。
名前のAntigravityは「無重力」を意味し、開発者をデバッグなどの重力から解放するという意味が込められているそうです。ただ、エンジニアではない人が初めて見ると、画面がよくわからないと感じるだろうとしぶちょーさんは補足します。
Grok 4.1は性能ランキング2位でも使われるのか
4つ目の話題は、Geminiより少し前にxAIがリリースした「Grok 4.1」です。感情表現や対応能力を強化し、扱いやすくなったとして発表されました。
かねりんさんによると、Grok 4.1はLMアリーナ ── ユーザーが2つのAIの回答を見比べて投票し、その結果でモデルを順位づけする評価サイトでも2位あたりにいました。騒がれているGeminiのすぐ下に、ChatGPTやClaudeを抜いてGrokがいる状態です。
とはいえ、しぶちょーさんは正直あまり使っていないといいます。かねりんさんも、Geminiのようにあれこれ連携できず、勝手に英語になったりもすると不満を挙げます。
しぶちょーさんは最近、調べ物で複数のAIを並行して使う中にGrokも加えました。すると、日本語の回答がClaudeよりいいと思うほど、わかりやすい答えが返ってきたそうです。
Grokの強みとしてかねりんさんが挙げたのは、X(旧Twitter)の情報を取れることです。しぶちょーさんは、Xはアカウントを作らないと外から見にくくなっており、他のAIでは情報を引っ張ってきにくいと考えています。Xの中を調べるならGrokが使えるはずだ、というのがしぶちょーさんの見立てです。
倫理観がないGrokを「知っておく」意味とは
しぶちょーさんがGrok 4.1について強調するのは、「圧倒的に倫理観がない」点です。声に出して読めないレベルの官能小説まで書けてしまうそうです。
しぶちょーさんは、12月にChatGPTがアダルト解禁すると言われていた件にも触れます。イーロン・マスク氏のGrokは、それより先に解禁してしまったというわけです。
しぶちょーさんが紹介したのは、「NSFW ── Not Safe For Workの略。職場で見るには不適切な性的・暴力的なコンテンツを指すネットスラングですおまかせ」というプロンプトです。本来、生成AIが作ってはいけないはずの内容を、Grokは積極的に生成するといいます。かねりんさんはその場で試し、「ちょっと無理だね」と朗読をあきらめました。
Grokは画像や動画も生成でき、画像はギリギリのものまで出てくるそうです。かねりんさんは、倫理観がないネタAIのようだったGrokがランキング2位になっていることに驚きます。
しぶちょーさんは冗談を交えつつも、Grokが何をできてしまうのかを勉強として知っておいたほうがいいと話します。
これが今後どういうふうに規制されるかとか、どういうふうに怒られるのかっていう問題含めて、結構その、なんだ、世間の流れみたいなのは見えると思うから。
子ども向けAIぬいぐるみは、なぜ販売中止になったのか
5つ目の話題は、AI搭載のぬいぐるみが性的に露骨な会話をエスカレートさせ、消費者団体の指摘で販売中止になったというニュースです。子ども向けのかわいいクマのぬいぐるみで、会話ができるおもちゃでした。
しぶちょーさんが読み上げたニュースによると、このクマは「子どもにも大人にも最高のお友達」として99ドルで販売されていました。性的な話題を持ち出すと、独自の性的な概念を取り入れながら生々しい描写をエスカレートさせたと指摘されています。
しぶちょーさんが不思議に思ったのは、中で使われていたのがChatGPTの4oだという点です。4oのような大きなモデルはぬいぐるみの中には入らないので、ネット経由でAPI ── 外部のプログラムからAIなどのサービスを呼び出して使うための窓口。ネット越しにリクエストを送り、結果を受け取りますを呼び出しているはずだとしぶちょーさんは説明します。
ぬいぐるみ
スピーカーを内蔵しているが、大きなモデルは中に入らない
ネット経由
APIを通じてChatGPTの4oを呼び出していると考えられる
疑問
本来の4oなら、そうした言葉は絶対に言わないはず
推測
何かしら穴をつき、ジェイルブレイク的な調整をしていた可能性
ニュースでは、OpenAIが規則違反を理由にこの開発者の利用を停止したとされています。しぶちょーさんは、ジェイルブレイク ── AIに設けられた安全上の制限を、特殊な指示などで回避させる手法。AIの利用規約で禁止されていることが多いのようなことをしていたのではないかと推測します。
このぬいぐるみは、マッチの火のつけ方や、家の中のどこにナイフがあるかを教えるなど、性的な話題以外にも不適切な会話が指摘されたそうです。かねりんさんは「悪意しかない」「下手したら事件が起きていた」と話します。
開発の目的について、二人は映画『テッド』のようなコメディを作りたかったのか、あるいはAI懐疑派が問題を起こさせたのかと想像を広げます。ただ、しぶちょーさんは理由はわからないとし、開発元の情報まで深掘りしたいと話します。
おもちゃにAIを入れる動きは今後増えていくとしぶちょーさんはみています。そのうえで、こうした問題を見ると考えさせられると締めくくりました。
ディープリサーチはどのAIが使えるのか
話はGeminiのディープリサーチに移ります。しぶちょーさんは、リサーチ能力そのものは変わらないかもしれないものの、Gemini 3になって要約の能力は上がっている気がすると話します。
しぶちょーさんは番組のネタを調べるとき、複数のAIでディープリサーチを並行して走らせ、その結果を読みながら原稿を作っています。最近は、欲しい情報がほぼGeminiのディープリサーチでまとまっていたそうです。
| ツール | 評価 | 話された内容 |
|---|---|---|
| Gemini | すごく良い | 欲しい情報がほぼいい感じにまとまっていた |
| ChatGPT | 微妙 | 回数制限がある割に物足りない。かねりんさんも「薄い」と評価 |
| Manas | 相当いい | 間違えて1年分課金したが、元が取れるレベル |
Googleの「囲い込み」はどこまで進むのか
かねりんさんは、しぶちょーさんから教わったスライド作成用の魔人式プロンプト4.0を仲間にシェアしたところ、いつもCanvaでスライドを作っている人が「めちゃくちゃいい」と言っていたと報告します。
Nano Banana Proでスライドが作れるようになった今でも、しぶちょーさんは魔人式にまだ分があるとみています。編集できるからです。Geminiを使うプロンプトなので、Gemini 3でさらにパワーアップするはずだともいいます。
ただ、しぶちょーさんは、Googleスライド自体がGoogleのサービスなので、Googleが直接スライドを作れる機能を出してくる可能性もあると話します。そうなれば全部Googleに取られてしまうかもしれません。
しぶちょーさんが地味に良くなったと感じているのが、Google検索の「AIモード」です。検索のトップページで入力欄の横にあるAIモードを選ぶと、チャット形式で質問できます。
しぶちょーさんによると、AIモードは自律的に買い物をしてくれるわけではありません。それでも、検索を一緒にしてくれる実質的なAIブラウザーのような存在で、裏ではおそらくGemini 3が動いているといいます。以前は使えないと思っていたものが、実用レベルに上がったそうです。
二人はこの1週間を「Googleの1週間」とまとめます。しぶちょーさんは囲い込みが始まっていると話し、ChatGPTやClaudeがここからどう差別化してくるかに期待します。個人向けでも2000円ほどの課金でAIを一通り使えるGoogleの課金は、コスパがいいという点でも二人の意見が一致しました。
公開収録イベントと1万再生の報告
最後は、11月29日(土)18時から原宿で開かれる公開収録イベントの告知です。申し込みはまだ少なく、席に余裕があるそうです。
会場には、しぶちょーさんが作った番組グッズ「おちつきAI」のボタンのデモ機を持っていくといいます。かねりんさんは、少人数で濃い絡みをしながらの収録になりそうだと話します。翌30日には別番組の公開収録もあります。
番組はSpotifyで1万再生を超えました。しぶちょーさんは「節目」であり、結構早いペースだと喜びます。
落ち着く武器をお渡しします。
通常の配信は毎週金曜日の深掘り回で、1つのテーマをじっくり解説しています。
まとめ
この速報回は、Gemini 3.0を中心にNano Banana Pro、Antigravity、AIモードとGoogleが一気に攻勢をかけた1週間を追いました。しぶちょーさんは自分の原稿まで書けてしまうAIに衝撃を受けつつも、AIが作るのは「ぽいもの」であり、本物にするには人間の経験やこだわりが要ると語っています。
- Gemini 3.0は特化型ではない万能型で、しぶちょーさんの原稿を「自分だ」と思えるほど再現した
- Nano Banana Proは日本語の文字や一貫性が向上したが、スライドは画像出力なので、喋りや修正の感覚を持つ人ほど活かせる
- AI時代は「1本の専門×AI」が強く、中途半端なアマチュアの仕事は代替されやすいと二人はみている
- Antigravityは今は無料のVSCode派生の開発環境で、かねりんさんのホームページ制作にも使えそうだという
- Grokの倫理観のなさやAIぬいぐるみの騒動は、AIの規制や安全対策の行方を考える材料として紹介された





