アルゴリズムを追いかけると疲れる理由
大山さんはこの回で、SEOやXの情報を平日に少しずつ扱っていきたいと話しています。ただ、そういうものを日々追いかけていくと疲れる、とも打ち明けます。
その上で根本にある軸は「自分のやりたいようにやる」こと。ただし、それだけでは伸びない、という現実も認めています。
それでも続けるためには、誰かのルールより自分のルールのほうが続けやすい。だから強弱をつけて、嫌われない程度に自分のペースを守っていこう、というのが大山さんの立場です。
続けるためには、誰かのルールよりも自分のルールの方が続けやすい。
継続だけはできるけれど、伸ばすのは苦手。だから最近は情報を追いかけてはいるものの、集めるのは週に1回ほど、と正直に語っています。
なぜアルゴリズム追従は続かないのか
Xでまたアルゴリズムが変わった、という話をきっかけに、大山さんは「同じことの繰り返し」だと指摘します。どうすれば伸びる、評価が上がる、と言われても、その裏側を見ないといけない、と。
一度伸びたとしても、アルゴリズムが変えられてくるから続かない。ここが大きな落とし穴だと話します。
そもそも上のほうにいる人たちは、アルゴリズムを「作る側」になっている、というのが大山さんの見立てです。Xの基盤になっている人たちのインプレッションをAIが見て、そちらへ寄っていく、という構図です。
大山さんは、キングコングの西野さんを例に挙げます。西野さんの投稿が伸びていて、それにAIがくっついて「そういう発信をすると伸びる」というアルゴリズムに変わったとします。
でも、西野さんの投稿が伸びているのは、知名度や活動実績を含めたうえでのこと。一般の人が同じことをしたらどうなるか、と考えると、アルゴリズムなんていらなくなる、と言い切ります。
だからこそ、自分のやり方でコツコツ積み上げることが大事。そのうえで、自分にも取り入れられそうなものだけを選んでいく、という順番を大山さんはすすめています。
「マイナスを作らない」という発想
アルゴリズムと言っても、実はいろんなポイントがあると大山さんは説明します。ここで大事にしているのが「マイナスを作らない」という考え方です。
たとえば素通り、つまりスクロールされてしまうとマイナス20ポイントほど。一方でいいねだけされると、ポイントは低くてもプラス0.5ポイントで、マイナスにはなりません。
リポストだけでも同じで、ポイントは低くてもマイナスにはならない。だから、いいねだけでもされる投稿をすることが、一般ユーザーにとっての現実的な動きだ、というわけです。
投稿しても素通りされる。これはあなたはマイナスポイントですっていうことなんですよ。
この考え方はXだけでなく、ほかのプラットフォームにも言えると大山さんは話します。AIがやっている以上、平均点を取ってくるので、ほぼ同じことが当てはまる、と。
バズることよりも、まず素通りされないこと。いいねが0.5ポイントで意味がないように思えても、素通りされるよりよっぽどマシ。そこを見られるかどうかがカギだと語ります。
交流よりも大事なのは「滞在時間」
アルゴリズムについて発信できる人、よく目にする人は、おそらく上のほうにいる人たち。彼らは行動を変えるだけでインプレッションが増えるけれど、一般の人には当てはまらないことが多い、と大山さんは言います。
たとえば「コメントを回りましょう」というアドバイス。大山さんは自分がコメントをあまりしないので伸びない、と認めつつ、こう問いかけます。
これが1万人、2万人、10万人、100万人いた時に、じゃあコメントが大事ですって言われてできます?できないですよね。
フォロワーが増えれば、そもそもコメントを返しきれない。だから交流そのものは、それほど重要ではないと考えています。
ではなぜ「交流しなさい」と言われるのか。大山さんの答えは、コメントし合うことで両者の滞在時間が伸びるから、というものです。
目的は滞在なんですよ。なのでコメントしなくてもいいから滞在していればいいんですよ。
Xも、YouTubeも、Webサイトも、目的は滞在時間。ユーザーがどれだけそのページにとどまってくれたか、だけだと大山さんは整理します。
だからこそ、交流そのものより、まず見てもらう・読んでもらう・少し考えてもらう。そういう投稿のほうが伸びるのではないか、というのが結論です。
SNSの「子供サッカー」とプロのポジショニング
新しいアルゴリズム情報を一覧でダーッと出されて、全部やろうといきなりコメントを始める。そういう動きも、実はAIに見られていると大山さんは指摘します。
いきなりコメントを始めたアカウントは、「言えばこっちに動く」と判断されてしまう。だから、知っていてあえてやらない、あるいはやらずに滞在時間を上げているほうが、これからは強いと考えています。
この振り回される状態を、大山さんは子供のサッカーにたとえます。ボールが飛んだら全員がそこへ群がって走っていく、あの光景です。
子供たちってそのボールに向かってダーって全員行くんですよ。でも、プロは自分のポジションを保って勝ちに行くわけですよ。
トレンドという「ボール」に全員で群がる発信と、自分のポジションを守る発信。この差だと大山さんは言います。
トレンドやアルゴリズムに全員で群がる。振り回されて続かない
自分の軸を守り、取り入れられるものだけ選ぶ。長く続けやすい
ただ大山さん自身も、負荷がかからず自分にできることなら乗ってみることはある、と正直に付け加えています。あくまで軸は自分のペース、という前提です。
フォロワーを増やす前に決めておくゴール
自分のペースを崩してまでアルゴリズムに乗ると、ルールがごっそり変わったときに一気に振り回される。今回のYouTubeのように辞める人が続出することもある、と大山さんは警戒します。
そのうえで大事なのが「ゴール」です。伸ばしたところで、集めた人にどこへ向かってもらうのかがなければ、読者は迷ってしまう、と話します。
集めた人たちがもう迷っちゃうんですよ。自分はこういう人です、これが売りたいんです、これが商品ですっていうものがあればね、そこに向かってもらう。
大山さん自身は、売りたい商品のようなゴールが今はない。だから無理に人を集めておいて「何もないんですか」となるのも嫌なので、自分なりに投稿を続けている、と語ります。
Xで収益化したい、何かを売りたい、ビジネスを成功させたい人は、ガンガンいけばいい。ただしその場合も、アルゴリズムが変わるたびに動くアカウントだと判断される点は覚えておいてほしい、というのが大山さんの見方です。
一方で、趣味として、あるいは自分の声を残そうと思っている人は、無理をせず自分のペースで進めばいい。6年ほど続けても言っていることは変わらない、と大山さんは自分の歩みを振り返ります。
まとめ
アルゴリズムを追いかけるほど疲れて続かなくなる。だからこそ、バズよりも「素通りされないこと」、交流よりも「滞在時間」に目を向けて、自分のポジションを守る。そんな発信の続け方を大山さんが語った回でした。
- アルゴリズム追従は一時的に伸びても、変更されると続かない
- 最優先は「マイナス(素通り)を作らない」こと。いいねだけでも価値がある
- プラットフォームが本当に評価しているのは交流ではなく滞在時間
- トレンドに群がる「子供サッカー」ではなく、自分のポジションを守る発信を
- 人を集める前に、自分は何者で何を届けたいのかというゴールを決めておく
