島根で続く「玄関プペル」と社内勉強会
この放送は、長崎県西海市にCHIMNEY COFFEEを作りたい伊藤岳大さんの提供でお届けされています。デイサービスを作るのではなく、地域の中にもう一つの居場所を作る挑戦だと紹介されています。
この日は島根での「玄関プペル」と、書籍『北極星』をまとめ買いした会社への社内勉強会が重なっていたそうです。島根はバスや電車が思ったところまで伸びていないため、レンタカーで回っていると話されています。
私昨日運転六時間しました。チケットを配達するために六時間。そしてこれまでの運転の中で一番難易度の高い、本当の本気の山道行きました。ハンドルさばきミスったら落ちちゃうところですね。
河口湖音楽と森の美術館では、千年砦とボトルジョージシアターの設営が進み、大方完成したとのことです。本格オープンは7月31日を予定していると話されています。
初週4位を「負け」と受け止めた理由
昨日Xに、映画『えんとつ町のプペル 約束の時計台』をどう届けていくかをまとめて投稿したそうです。この回はその話を、公開収録の形で改めて語る内容になっています。
この映画は初動、つまり公開から三日間の数字が、世間の期待や自分たちの目標に届かなかったといいます。初週は4位でした。
西野さんは「初週4位も正直頑張っている方だ」と感じつつも、世間がそれを失敗と見ている以上、甘んじて受け止めようと考えたと話します。
ディズニーとかドラえもんとか名探偵コナン、スーパーマリオ、そこと並べられてるってことは光栄なことだし、この戦いから降りたくないなと思ったんで、初週四位はもう負けだっていうことで受け止めようと思ったんですよ。
ただ、それで気持ちが折れたわけではなく、初日の夜にはスイッチが入り、戦い方を練り直したと振り返っています。
「公開三日が全て」を疑ってみる
初日の夜に作戦を練り直したことが、かえって考えるきっかけになったと西野さんは言います。数字が伸びなかったからこそ、業界の常識そのものを疑い始めたのです。
映画は公開から三日間の数字が全てで、そこに広告宣伝の全リソースが注がれる、という前提があります。西野さんは、その数字が伸びなかったときに、半分は負け惜しみとしてある問いを立てました。
あれ?本当にこの公開から三日間で結果出さないといけないんだっけ?その決まり、誰が決めたの?公開から三日が全てってなってるけれど、業界の常識になってるけど、本当だっけ?と思ったんですよ。
考えてみると、作品を次々入れ替えたい劇場や、宣伝費を集中させたい側にとっては、三日で一気に売り切るのが合理的だと西野さんは整理します。
一方で、それはあくまで劇場やPRの都合であって、IPホルダーの都合ではないと気づいたといいます。『えんとつ町のプペル』というIPを育てる視点なら、三日が全てのはずがないという考え方です。
配信をやめ、劇場・イベント上映へ舵を切る
正解かどうかはまだわからないと断りつつ、西野さんは思考を真逆に振ってみたそうです。「向こう十年、上映され続ける映画」の条件を考える、という発想です。
そこでまず見送ったのがNetflixやAmazon Primeなどの配信でした。理由は二つあると説明されています。
配信で見られるなら、わざわざ映画館やイベントに足を運ぶ理由がなくなる
配信で見られる映画を、映画館やイベント主催者は自分たちで上映しようと思いにくい
西野さんは、届ける側の理由をとくに重要だと強調します。この気づきをきっかけに、配信をやめる決断を公の場で口にしました。
横浜国際映画祭の舞台挨拶、関係者の人がめちゃくちゃ来てるから、もうそこで「すいません、えんとつ町のプペル、もう配信しません」って言ったんですよ。劇場とやります、劇場で見れるものにしますって。
この結果、イベント上映は好調だと語られます。先日の国際フォーラムには約5000人が来場し、川西のイベントも自社販売のチムチケで約2000枚が売れているそうです。今年はイベント上映だけで一万人以上が観る見込みだといいます。
さらに生々しい話として、イベント上映ならグッズを自分たちの都合で全部用意できる点が大きいと明かされます。
一般に公表される観客動員数は東宝がカウントしたもので、イベント上映の動員やグッズ・チケットの売上はそこに含まれません。それでもグッズを押さえられれば、公表興行成績は確実に抜けると西野さんは見込んでいます。
配信はしない、でもDVD・Blu-rayは前向き
劇場で見られる映画にすると言うと、「ではDVDやBlu-rayも出さないのか」と聞かれるそうです。しかし西野さんは、DVD・Blu-rayと配信はまったく別だと繰り返します。
ポイントは、買う人と見る人の層の違いです。
主にライトユーザー。「一回見てみようかな」という層で、見たら劇場には行きにくい
コアファン。円盤を買うほどの熱量があり、イベント上映があれば生を観に行く
西野さんは、コアファンはDVDやBlu-rayを持っていても、イベント上映があれば「生を見てみよう」となると説明します。しかも後半は応援上映というライブ寄りの見せ方を考えているため、なおさら足が向くといいます。
DVD、ブルーレイを買ってくださる方、これはコアファンですよ。今度イベントで上映しますって言ったら、おお、ちょっと生を見てみようかなってなると。むしろ買うぐらいガッツある人はイベントに来てくれる。
だからライトユーザーに配信で見せると劇場の集客は落ちるが、コアファンにDVDを持ってもらっても集客は落ちない、という整理になります。スタッフに聞かれても、DVD・Blu-rayには前向きに進めていると話されています。
一生やってやろうか、と語る逆転劇
配信はせずイベントで上映を続けると、一緒に見に行こうという流れや、子供無料に連れられた親など、新規のファンが少しずつ増えていくと西野さんは言います。
実際に、8月2日から東京・青梅のシネマねこで上映が始まり、8月7日から宮崎でも公開がスタートするそうです。山口県周南のシネマヌーベルでは、この夏休みに上映が復活するとも紹介されています。
マジで一生やってやろうかなと思ってます。子供が生まれて世代が入れ替わっても、まだ映画館でやってるっていう方が面白いんじゃねえかなと思ってる、今は。
初戦で負けた作品の逆転劇を楽しんでほしい、というのがこの回の締めくくりです。DVD・Blu-rayを出すときも、クラウドファンディングなどと絡めて「祭り」にしていきたいと話されています。
まとめ
初動4位という結果を負けと受け止めたうえで、西野さんは「公開三日が全て」という前提そのものを疑い、配信を見送って劇場・イベント上映に軸足を移す戦略を語りました。配信はライトユーザー向け、DVD・Blu-rayはコアファン向けと層で切り分ける発想が、その判断の土台になっています。
- 映画『えんとつ町のプペル 約束の時計台』は初週4位で、その結果を「負け」と受け止めた
- 公開三日が全てという業界の常識は、劇場やPRの都合であってIPホルダーの都合ではないと考えた
- 配信は見送り、劇場・イベント上映を中心に据えることで、グッズや動員も自分たちで押さえる
- 配信はライトユーザー、DVD・Blu-rayはコアファンに届くと層で分け、DVD・Blu-rayには前向き
- これから正解かどうかは未確定と断りつつ、初戦で負けた作品の逆転劇として長期上映を目指している
