好きでも得意でもなく「勝てる仕事」を選ぶという提案
今回のテーマは、好きな仕事や得意な仕事ではなく、勝てる仕事を選んでみてはどうか、という提案です。
西野さんはまず、仕事を四象限で整理します。横軸に好きか好きじゃないか、縦軸に得意か不得意かを置く考え方です。
この四象限では、右上が「好きで得意」、右下が「好きだけど不得意」、左下が「好きじゃなくて不得意」、左上が「好きじゃないけど得意」に分かれます。
当然、右上の「好きで得意」が最も良く、左下の「好きじゃなくて不得意」が最も厳しい、というのは間違いないと話されています。
右上が選べないなら、どちらを選ぶべきか
問題は、右上の「好きで得意」が選べなかった場合です。
そのとき、「好きだけど苦手な仕事」と「好きじゃないけど得意な仕事」のどちらを選ぶべきか、という話になります。
西野さんの結論は、好きじゃないけど得意な仕事を選ぶのが正解、というものです。
理由は、得意な仕事で結果が出れば、うまくいったときにドーパミンが出て、結果的にその仕事を好きになることが多いからだと説明されています。
得意な仕事で結果が出れば、これ結果的に好きになっちゃうんで。個人差はありますけど、好きになることが多いので。
西野さん自身も、絵本制作やミュージカル制作は元々好きな仕事ではなかったと振り返ります。
絵本を描こうとかミュージカルをやろうと思っていたわけではないけれど、得意ではあった。そして良い結果が出たことで、今では好きで得意な仕事になったと話されています。
もう一つの四象限「勝てる仕事か」
ここからが今回の本題です。西野さんは、好きと得意の四象限とは別に、同じ形の四象限がもう一つ存在すると言います。
それが、勝ちやすい仕事か、勝ちにくい仕事か、という軸です。
つまり「好きで得意で勝ちやすい仕事」もあれば、「好きで得意だけど勝ちにくい仕事」もある、ということです。
この二つの四象限を掛け合わせると、仕事は大きく八パターンに分類されると整理されています。
三つの判断基準の優先順位
西野さんは、仕事を選ぶときの判断基準を三つ挙げます。勝ちやすいか勝ちにくいか、好きか好きじゃないか、得意か不得意かです。
そして、この三つには確実に優先順位があると話します。
好きか好きじゃないかを最後に置く理由は、それが結果によって変わってくるからだと説明されています。
好きじゃなかったものも、結果が出れば好きになることがある。一方で、勝ちやすいか勝ちにくいかは、自分の頑張りでは変えられないというのが西野さんの見方です。
勝ちにくい仕事が勝ちやすくなることってないって話ですね。
例えば、電話ボックスを作るのがどれだけ好きで得意でも、そこに市場がなければ勝ちようがない、と具体例が挙げられています。
同じように、最後の最後で利権が絡んだり、札束や人口の殴り合いになるような仕事は、どれだけ好きで得意でも勝ちにくいと話されています。
勝てる仕事が余っているという実感
西野さんがこの話をする背景には、自分自身の実感があります。
映画やミュージカル、美術館運営、お米作りまで幅広く仕事をする中で、勝ちやすい仕事なのに参加者が少ない現実を目の当たりにしているそうです。
自分の足で全国回って、地方とかに行くと、これ本気でやれば絶対に勝てるし、勝ったら楽しくなって好きになるのに、みたいな仕事がかなり余ってますね。
一例として挙げられるのが、SNSのインプレッションを伸ばす方法を毎日発信するような仕事です。
次から次へと競合が出てきて、これまでの発信が資産になるわけでもなく、頑張った先に既得権益になるわけでもない。かなりうまくやらないと詰んでしまう、と指摘されています。
その知識とバイタリティがあるなら、むしろ米農家を継いでお米を作り、流通まで設計した方が良いのではないか、と対比されます。
お米のニーズは減らないし、田んぼが無尽蔵に増えるわけじゃないんだから、競合が増え続けるなんてこともないですよね。
やりたいことが特にないという人ほど、勝てる仕事、次に得意な仕事、最後に好きな仕事、という順番で選んでみてはどうか、というのが今回の提案です。
まとめ
今回は、好きか嫌いかより先に「勝てるかどうか」で仕事を選んでみては、という西野さんの提案でした。好きは結果で後からついてくるが、市場の有無は自分では変えられない、という視点が軸になっています。
- 仕事は「好き・得意」と「勝てる・勝ちにくい」の二つの四象限で整理できる
- 判断の優先順位は、勝ちやすさが最も重要で、次に得意不得意、最後に好き嫌い
- 好きか好きじゃないかは、結果が出れば後から変わりやすい
- 勝ちにくい市場は、どれだけ好きで得意でも自分の努力では覆せない
- 西野さんは、地方には本気でやれば勝てる仕事がかなり余っていると実感している
