猫のための工夫を聞かれて考えたこと
石井優香さんの家では、マンチカンのじゃがちゃんという猫が1匹一緒に暮らしています。じゃがちゃんは息子さんが生まれる1年ちょっと前に、前の家に子猫として迎えられ、一緒に引っ越してきました。
石井さんによると、家族の中で一番年上なのは猫のじゃがちゃんです。猫との暮らしで工夫していることはあるかと聞かれたり、猫を飼う家族から「毛が大変ですよね」と言われたりすることが増え、この回のテーマになりました。
実はね、一番年上なのが猫の、じゃがちゃんっていうお名前なんですけど、じゃがちゃんになります。
石井さんは前提として、じゃがちゃんが何でも受け入れてくれる寛容な性格だと話しています。猫によっては、ご飯やトイレの場所を変えると食べない・できない子や、来客があると姿を見せない子もいます。
じゃがちゃんはご飯やトイレの場所を変えたり、より良いものに替えたりしても受け入れてくれたそうです。石井さんは、育てやすいタイプの猫かもしれないと話しています。
一方で、じゃがちゃんは甘えん坊というわけではありません。抱っこは30秒ほどしか受け付けず、膝の上にも乗ってこない「ザ・猫」という性格で、遊んでほしいときやお腹がすいたときだけすり寄ってくるそうです。
家に付けたのは猫ドアだけ?
石井さんの家は2LDKで、1部屋をリビングと一体化させて1LDKのように使っています。寝室は子どもたちが先に寝るため、ドアを閉め切って真っ暗にしているそうです。
寝室のドアを閉め切ると、じゃがちゃんは部屋を出入りできません。そのため夜中に鳴いたり、ドアをカリカリと引っかいたりすることがありました。
ちょっとこれは良くないねっていうことで、寝室に行けるようには猫ドアだけね、つけました。
石井さんの家で猫のために家そのものに手を入れたのは、この猫ドアくらいです。キャットウォークを付けるような大きな改造はしていません。
自分たちの暮らしの方を猫と暮らせるように変えていったみたいな感じが大きいかなと思ってます。
毛の問題は「毎日ルンバが動ける床」で解決
猫の暮らしで一番よく聞かれる毛の問題について、石井さんは毛を完全になくす方法はないと考えています。猫の毛は出るものだという前提で、毎日ロボット掃除機がきちんと動けるようにしているそうです。
石井さんは以前、毎日クイックルワイパーをかけていました。しかし手間がかかるうえ、ベッドの下などは取りきれないこともあったため、ロボット掃除機に切り替えました。正確にはルンバとは違う機種だそうです。
毎日クイックルワイパーをかける。手間がかかり、ベッドの下などは取りきれないこともあった
ロボット掃除機が毎日動く。床に物を置かず、掃除しない日をなくす
石井さんがロボット掃除機で大事にしているのは、毎日かけられる状態を作っておくことです。猫がいる家では、1日2日掃除しないだけで床に毛がふわふわと舞う状態になってしまうといいます。
毎日かける、かけれる状態を作っておくっていうのがめちゃくちゃ大事で、そうすると、掃除しない日がなくなるので。
床に物を置かないための習慣とは
石井さんの家では、ロボット掃除機が朝9時に動き出すようタイマーを設定しています。それまでに必ず部屋をリセットし、床に物がない状態にすることを習慣にしています。
石井さんの家のベッドの下には30センチほどの空間があります。収納に使えそうな場所ですが、子どもの大きな夏用のおもちゃなど、ほとんど使わない物を少し入れる程度にとどめています。
ベッドの下を収納として使わないのも、ロボット掃除機が動ける床を保つためです。キャビネットも基本的に下が空いているものを選び、置く物自体も工夫しているそうです。
頑張って片付けているみたいなところとか、掃除してるっていう感覚というよりは、もうとにかく床に物を置かない工夫をする。
服選びまで猫に合わせて変わった
石井さんは、毛がつきにくい服を選ぶようになったとも話しています。猫と暮らすと服選びまで変わるのだと感じているそうです。
毛がつきそうな服は、石井さんは普段着としてはあまり買わないといいます。おしゃれ着なら保管方法に気をつけて買うこともありますが、普段着は基本的に毛がつかないものを選んでいます。
猫に合わせて服選びがね、結構変わるんだなって思っていて。
布を出しっぱなしにしない、思わぬ副産物
石井さんの家では、シャツなどの布を椅子にかけておくと、じゃがちゃんに引っかかれてしまいます。最初は「やられた」という感覚でしたが、今は椅子に布をかけっぱなしにしないよう意識しています。
洗濯物をクローゼットにしまいきれずに溜めておくと、毛がたくさんついたり、引っかかれて服がボロボロになったりする可能性があります。そのため石井さんは、椅子に洗濯物をかけておかないようにしています。
布が引っかかれる
椅子にかけたシャツなどを猫が引っかく
布を出しっぱなしにしない
椅子に洗濯物をかけないよう意識する
洗濯物が溜まらない
家もすっきりする
猫対策として始めた習慣でしたが、石井さんの家では洗濯物が溜まらなくなったといいます。石井さんはこれを副産物と呼び、家もすっきりして意外と助かっていると話しています。
試行錯誤の末、カーペットは柄物に
石井さんがいちばん試行錯誤したのはカーペットでした。猫は爪とぎのためにカーペットを引っかくので、毛足の長いものはボロボロになってしまいます。
石井さんの家はシンプルな内装のため、単色のシンプルなカーペットを敷いていたこともあります。ただ、薄い色では汚れが目立ちました。猫は毛繕いで飲み込んだ毛玉を吐くことがあり、それがカーペットの上だと目立ってしまうのです。
汚れの原因は猫だけではありません。石井さんの家は子どもがまだ小さいため、カーペットの上でジュースをこぼしたり、クレヨンがついたりすることもあります。
一方で、濃い色のカーペットにすると、白っぽいグレーのじゃがちゃんの毛がとても目立ちます。単色のカーペットは、薄い色も濃い色も選びにくかったそうです。
猫が吐いた跡やジュース、クレヨンなどの汚れが目立つ
白っぽいグレーの猫の毛が目立つ
石井さんは、きれいに保ち続けるのは難しいと考え方を変えました。今のカーペットは、お手入れの手間が少なく済む柄物を選んでいます。
柄物のカーペットは、汚れや多少の傷があってもあまり目立ちません。汚れたら拭いたり洗剤でこすったりはしますが、多少シミになっていても目立たないそうです。
綺麗に保つことを諦めたわけじゃないんだけど、綺麗さ守り続けるっていうのは結構大変だし。
ケアするね、負担を下げるためにちょっと選び方をね、変えていったっていう感じですね。
石井さんは、高価なものではなく、ある程度見栄えのするカーペットを選んでいます。今の時期の家族にはそれが合っていると考えているそうです。
石井さんの家では以前、子どもが転んでも大丈夫なようにクッション系のジョイントマットを敷いていました。今はそれがなくても子どもたちは安全で、1階なので音の心配もないため、カーペットにしています。床に敷くものは、この5年でいろいろ変わってきたといいます。
小さな家で、どこを守りどこを割り切るか
石井さんは最後に、猫との暮らしの工夫を3つにまとめています。毎日ロボット掃除機が動ける床にしておくこと、物も布も出しっぱなしにしないこと、カーペットは割り切って選ぶことです。
小さな家にコンパクトに住んでいると、すべてを希望どおりにするのは難しいと石井さんは話しています。だからこそ、どこを死守し、どこを割り切るかを考えているそうです。
石井さんは、猫がいてもあまり広さは必要ないと感じています。体が大きな犬なら家の中で動ける空間がほしくなりますが、猫はそれほどでもないといいます。
我が家すっごいね、窓が多いので、やっぱ外で動くいろんなものを見ながら、猫ちゃんは楽しそうに暮らしてるのかなと思ったりしています。
まとめ
石井優香さんの猫との暮らしは、家を大きく改造するのではなく、暮らし方を少しずつ変えて無理なく続けるものでした。猫のための工夫が、家がすっきりするという思わぬ効果にもつながっています。
- 猫のために家に付けたのは寝室の猫ドアだけで、あとは暮らし方を変えた
- 猫の毛はなくせない前提で、毎日ロボット掃除機が動ける床を保つ
- 布を出しっぱなしにしない習慣で、洗濯物が溜まらなくなった
- カーペットは手入れの負担が少ない柄物で割り切る
- 小さな家では、どこを守りどこを割り切るかを決めることが大切




