輸入車から国産へ、小畑翔悟の車遍歴
最初のテーマは、二人がこれまで乗ってきた車の話です。小畑さんが最初に手に入れたのは、BMWの3シリーズのワゴンでした。
一番初めはBMWの、3シリーズのワゴンを、結構古いやつを中古で買って。
理由は明快です。深い意味はなく、まずは輸入車がよかったといいます。
あんまり意味なくて。そんなに高くなかったんですよ、外車。まあやっぱミーハーなので、まず輸入車がいいと。
スポーツをやっていたのでSUVが欲しかったものの、価格が高くて手が届かず、ステーションワゴンに落ち着いたと話します。
その後は都心暮らしで乗る時間も駐車場代もかさみ、一時期は車を持たなかったそうです。次に選んだのがボルボのV60でした。
リセールという現実、国産回帰のきっかけ
今の車に変えた理由の一つが、リセール、つまり売却時の価格でした。ボルボは新車で買ったものの、車検のタイミングで査定を見て驚いたといいます。
新車で輸入車買うとめちゃくちゃ下がるんですよ。リセールが良くなくて。
このまま乗り続けても、いずれ手放すときにさらに価値が下がると考え、売却を決めたそうです。
一方で小畑さんは、リセールを気にすること自体はかっこ悪いと考えていたとも打ち明けます。ただ、実際に手放そうとしたときの下落幅が想像以上だったのです。
基本的にそういうのを気にするのがかっこ悪いと基本的には思って。
種市さんは、小畑さんの服やブランドの選び方からは、そうした損得勘定をするタイプに見えなかったと意外がりました。
今乗っているのはレクサスのRXです。トヨタ系はリセールが非常に良いといいます。
そのレクサスがそんなにリセールがいい方だって、なんか俺の中でのイメージあれかと。安くなかったって言ってたのって、ゲレンデとランクルとハイエースかなっていうぐらいだから。
白馬で車が止まった、初期不良の実体験
国産回帰にはもう一つ、忘れられない体験がありました。ボルボに乗っていた頃、白馬のスキー場からの帰り道で車が突然止まったのです。
当時、子どもはまだ1歳でした。五竜のゲレンデからエンジンをかけて走り始めた直後、アクセルを踏んでも進まなくなったといいます。
五竜のゲレンデからエンジンつけて走り始めたら、アクセル踏んでも車進まなくなって。え、え、みたいになって。
場所はスキー場から町へ向かう途中の、街灯もない暗い道でした。年末年始でディーラーもつながりにくく、JAFは雪の中で「三時間後」と言われたそうです。
マジで道の途中なんですよ。しかも僕だけだったらまだいいんですけど、一歳児乗ってるからこれどうしようみたいな。
たまたま白馬に別荘を持つ先輩がいて、連絡がついて助けてもらい、ギリギリで難を逃れました。
原因は数千台に一台という初期不良でした。翌日にボルボへ回収してもらい、タクシーとレンタカーで帰宅したといいます。
この経験から、輸入車はディーラーの数が少なく、いざというときに困ると痛感したそうです。国産がいい、という気持ちが強まりました。
ジムニーからミニ、種市暁の車遍歴
続いて種市さんの車遍歴です。最初に乗ったのはジムニーでした。
実家を建て替えた後、下町の細い道に大きな車が入れられなくなったこと、そして仲間とサーフィンを始めたことが重なったといいます。
砂浜を走り回ってサーフィンもできてって言って、ジムニーが一番面白いじゃんって。みんなで買ったの。それをプラモデルみたいにして改造して、サーフボード乗せたり。
その後、洋服屋に勤める頃に選んだのが、95年式のミニクーパーでした。ルパン三世や映画『グラン・ブルー』への憧れが背景にあったといいます。
小さな車を大きな人が乗る姿がおしゃれだと感じていたそうです。ただし、この古いミニは運転が大変でした。
今のミニは違うよ。パワステついてないから。だから縦列とかも超大変なの、実は。もう全然曲がんねえから。
マニュアルで重ステ、坂道もエンジンブレーキも一苦労。女の子と出かけても誰も運転できず、ずっと自分で運転していたといいます。
新車のはずが、交差点の真ん中で止まることもありました。250万円ほどで買ったのに修理代がかさみ、結局500万円ほどかかった感覚だと振り返ります。
古着で手に入れたボルボ、犬とアウトランダーへ
その後、種市さんはボルボのV70に乗ります。友達から古着と物々交換で譲り受けたという、変わった経緯でした。
そいつがなんか買い換えるからって言ってて、あ、種内さんよかったら差し上げましょうかみたいな。じゃあ俺古着あげるよみたいな。
ここでも種市さんは、小畑さんのリセールの話を思い出します。V70は定価が高い割に価値が下がりやすく、中途半端な年式は評価されにくいというのです。
一方でボルボは長距離が疲れにくく、乗り味も気に入っていたそうです。転機は、フレンチブルドッグを飼い始めたことでした。
旅先に犬を連れて行くとき、暑い季節の車内をどうするかが問題になりました。アイドリングをせずに冷房を保てる車を探したのです。
冷房かけたまま車って止めておけないのかな、その犬を置いておく。いろいろ調べてもなかった、そういう車は。
そこで出会ったのが三菱のアウトランダーPHEVでした。フル充電なら電源だけで8日間ほど使えると聞き、驚いたといいます。
たまたま同じ車を手放す友人がいて、安く譲ってもらい、便利さを実感します。やがて車中泊もするようになりました。
電気でアイドリングができるから。一晩中冷房もかけられるし、犬が中にいて。それがもうそれしかないの。
なぜアウトランダーなのか、フラッグシップの理由
種市さんは屋根が開くキャンピング仕様のアウトランダーを見つけ、中古の展示車を購入。これが2台目です。犬とともに北海道から四国まで日本中を旅してきたといいます。
そして今回、新型アウトランダーの性能に惹かれ、3台目も同じ車を選びました。歴代モデルを乗り継ぐ形です。
今のアウトランダーはもう高級車、ほぼ。レクサスめちゃくちゃいいよ。でもアウトランダー値段的には安いじゃん。でも一番いいモデルのやつで。
車の評論家たちが実際に最も多く所有している車がアウトランダーだ、という話も紹介されました。三菱がフラッグシップとして総力を注いでいるからだと考えられます。
種市さんは、もっと大きいデリカでキャンピング仕様を作ってほしいと三菱に頼んだこともあるそうです。しかし、答えは明確でした。
デリカは日本の国内ではすごく売れてるけど、欧米だとワンボックスってあんまり。アウトランダーって世界中で売れてるの。
欧米ではBMWやベンツと同じ価格帯で戦う車で、PHEVの大きな電池はコストも高く、一定の販売台数がないと作れないのだといいます。だからデリカでは実現しにくい、という説明に納得したそうです。
道具としての車、思考空間としての車
種市さんにとって車は、スタイルではなく道具です。サーフィンやスノーボード、犬との旅を支える存在だといいます。
道具じゃん、車って。スタイルというよりも。だってもうそれが生活の一部になってるし。
友人からは、外車を乗り回すイメージだったのに、アウトランダーに乗る姿が逆に自然体でいいと言われるようになったそうです。電源が使えて冷蔵庫やホットプレートも積めるため、震災時のシェルターとしても考えていると話します。
話題は運転の楽しさと自動運転にも及びました。小畑さんは運転自体が好きで、自動運転になる寂しさもあると言います。
一方の種市さんは、運転そのものより移動している時間が好きだといいます。
運転が好きというより、移動してる時間が結構好きなの。夜の高速走ってるのもすごい好きで、意外とアイデアが整理しやすいというか。
渋滞や細かい面倒な運転は好きではないと断ったうえで、車は自分だけの空間が動き続ける乗り物だと語ります。決まった予定通りに行くより、その場で行き先を変えられる旅の自由さが好きだといいます。
二人が行き着いたのは、いずれも日本車でした。輸入車も洋服も好きだとしつつ、こと車に関しては国産の完成度を高く評価しています。
まとめ
輸入車を乗り継いだ二人が国産へ回帰した背景には、リセールの現実と、白馬で車が止まった実体験がありました。そして車は移動手段を超え、犬との旅を支える道具であり、思考が整理される空間へと位置づけられています。
- 小畑さんはボルボの新車のリセール下落や白馬での初期不良を経て、レクサスなど国産車へ回帰した
- 種市さんはジムニーやミニを経て、犬との旅の冷房問題からPHEVのアウトランダーにたどり着いた
- アウトランダーは三菱のフラッグシップで、電源が使え震災時のシェルターにもなる「移動する拠点」として選ばれている
- 運転の楽しさと同時に、移動時間は考え事が整理できる思考空間でもある
- 輸入車も好みつつ、こと車に関しては二人とも日本車の完成度を高く評価している
