暑くなると食べたくなる冷たい乳製品への素朴な疑問
この日の出雲市は、前夜からの雨で最高気温は23〜24度ほど。前日の31度から一転して、梅雨のような涼しい一日になったと話されています。
そんな中、届いたのが「暑くなってきたけれど、ジェラートとアイスクリームの違いは?」という質問でした。
暑くなってきましたが、ジェラートとアイスクリームとの違いを教えてください。
川上さんも、酪農家として聞かれるとすぐには答えられないテーマだと正直に打ち明けます。
なんかジェラートの方がヨーロッパ、アイスクリームの方がアメリカから来てるみたいな、そんな曖昧な感じなので、ちょっとここら辺を調べてきました。
一番大きな違いは「乳脂肪の量」
最大の違いは乳脂肪の量だと説明されています。日本では法律上「アイスクリーム類」という分類があります。
そのうちアイスクリームは、乳固形分15パーセント以上、うち乳脂肪8パーセント以上のものを指します。牛乳や乳脂肪をしっかり使っているため、口に入れた瞬間のミルク感が強くなります。
一方でジェラートには、日本に明確な法律上の定義はないと話されています。イタリア発祥の冷たいデザートで、一般的にはアイスクリームより乳脂肪は少なめです。
ジェラートは牛乳を主体にしつつ生クリームは控えめにして、果物やナッツ、チョコレートなど素材の味を前に出しているとのことです。
乳固形分15%以上、乳脂肪8%以上。牛乳や乳脂肪をしっかり使い、ミルク感が強い
日本には明確な定義なし。乳脂肪は控えめで、素材の味を前に出す
空気の量と提供温度でも味わいが変わる
違いは成分だけではありません。製造時に含ませる空気の量も異なると説明されています。
アイスクリームは空気をたくさん含ませるため、ふわっと軽い口当たりになります。ジェラートは空気が少なめで、密度が高くねっとりとした食感になります。
さらに提供温度も違います。アイスクリームは低温で、冷凍庫から出した直後はカチカチです。
一方ジェラートは少し高めの温度で提供されるため、舌に乗せた瞬間に香りが立ち、牛乳の風味や素材の味を感じやすくなるといいます。
川上さんは、この違いを酪農家らしい言葉でまとめています。
スーパーの表示で見分ける乳製品と、酪農家の応援
お店で出てくるものの違いに加えて、スーパーやコンビニで売られているアイスの「種類別」表示にも触れられています。
氷菓、ラクトアイス、アイスミルク、アイスクリームの順で、乳脂肪や乳固形分の量が変わってくるそうです。
できるだけアイスクリームを、そして国産の牛乳や乳製品を使ったものを選ぶと、国内の酪農家の応援になると話されています。
一番の応援としては、こだわりの牛乳を使ったハーゲンダッツを挙げ、ご褒美として楽しんでいる様子も語られました。
ハーゲンダッツはうまいよ。勝てないよ、あれには。国内のこだわりの牛乳を使ったものがもうハーゲンダッツですから。
牛乳が姿を変えて広がる世界
牛乳は飲むだけでなく、アイスやチーズ、ヨーグルト、バター、そしてジェラートにも姿を変えます。
夏でも牛乳自体はよく飲まれる一方で、暑くなりすぎるとアイスの消費が伸び悩むこともあると話されています。
今年の夏は「これはアイスかな、ジェラートかな」という目線で食べてみてほしい、と締めくくられました。
まとめ
ジェラートとアイスクリームは、乳脂肪の量、含ませる空気の量、提供温度の3点で違い、どちらも牛乳の魅力を別の形で楽しめる食材だと語られた回でした。
- アイスクリームは乳固形分15%以上・乳脂肪8%以上と法律で定義され、ミルク感が濃厚
- ジェラートは日本に明確な定義がなく、乳脂肪控えめで素材の味を重視する
- 空気の量が少なく提供温度が高いジェラートは、密度が高く香りや素材が立ちやすい
- 国産牛乳・乳製品を使ったアイスを選ぶことが、国内の酪農家の応援につながる
