日曜恒例、コメント返しのはじまり
日曜日は、川上牧場の音声配信では恒例のコメント返しの回です。
一週間に各SNSや音声配信に届いた質問やコメントを、川上さんが牛乳を飲みながら読んでいきます。
この日は五月最後の日曜日で、来週からは六月の牛乳月間が始まると話されています。
あー今週忙しくて牛乳うめえ。今週何やかんやしてた本当に。でも六月入ったら、その準備を放出するだけですからね。本当に盛り上げていきたい。
ジェラートとアイスクリームの違い
まず紹介されたのは、YouTubeネーム「メープルさん」からのコメントです。ジェラートとアイスクリームの違いを扱った配信への感想でした。
ジェラートはイタリア語で「凍った」という意味で、イタリア発祥の氷菓という捉え方が紹介されています。
コメントでは、アイスクリームは乳脂肪のごちそう、ジェラートは牛乳と素材の共演、という表現が良いと評価されていました。
川上さんは、この配信の台本を作っているのはAIだと明かしています。自分にはない引き出しの表現をしてくれる、と話されています。
AIすごいよね。ちょっと素敵な、僕の中にはない引き出しの表現してくれるよね。
乳糖不耐症と、誰もが食べられる牛乳への願い
続いて、牛乳でお腹がゴロゴロするけれど市販のヨーグルトなどは平気、という話題に寄せられたコメントです。
メープルさんは、大人になってから乳糖不耐症になり、冷たい牛乳もアイスクリームもダメになったと書かれていました。
川上さんは自身は子どもの頃からお腹をこわしにくいと話しつつ、食べたいのに食べられないつらさを、自分にとっての牡蠣にたとえています。
そのうえで、乳糖を取り除く商品もすでに出ていることに触れ、誰もが同じ食卓で牛乳や乳製品を楽しめる未来を目指したいと語られています。
酪農の人間関係と、新規就農のリアル
Xには、新規就農をテーマにした投稿へのコメントが届きました。人間関係が苦手なら都会の方が楽かもしれない、という率直な内容でした。
投稿者はJAの女性部での人間関係にも触れつつ、ギターが弾けることで仲良くなれたと書かれています。
川上さんは冗談まじりに「こんなこと伝えたら酪農を目指す人がいなくなる」と返しつつ、求人情報の「アットホーム」という言葉は鵜呑みにしない方がいいと話されています。
いや本当に大丈夫だよ、過ごしやすいよって言うんですけど、それはもう成功事例です。いっぱいその人の裏で辞めた人がいっぱいいます。辞めた人の意見を聞いた方がいい。
辞めた理由として人間関係が大きい場合が多いと指摘しつつ、川上さん自身も人と話すのは苦手な方だと明かしています。
そのうえで、経営に必要なコミュニケーション力は後天的に努力して培ってきたものだと語られています。
八十度の完熟堆肥と、捌け口が減る悩み
Instagramには、完熟堆肥の販売動画へのコメントが届きました。完熟堆肥には匂いがなく、家庭菜園で美味しい野菜がとれた、という思い出が書かれています。
川上さんは、堆肥の発酵温度が八十度を超えていて今はとても良い状態だと話されています。
一方で、家庭菜園をする人が高齢化でやめていき、堆肥の捌け口が減っている悩みも語られました。
大規模農家は一週間に三十台といった量を求めるため運びきれず、中規模の牧場では調整が難しいと話されています。
でも堆肥が捌けないと酪農経営回らないんで、ここら辺はチラシ配りとかもやろうかなと思ってます。海外の化学肥料が高くなってるんで、ぜひ皆さん使って欲しいんですよね。
災害時、牛と酪農家はどうなるか
TikTokには、震災で被災した酪農家と牛を扱った投稿へのコメントが届きました。地震などの天災のとき、牛は牛乳が出なくなるのか、という質問です。
川上さんは、ストレスで乳量は落ちるものの、ぴたりと止まることはまずないと説明しています。だからこそ搾らないと乳房炎になってしまうと話されています。
停電や断水では水も飲めず、換気扇や牛舎を掃除するバーンクリーナー、搾乳機も動かせなくなります。手で全部搾った酪農家もいたと語られています。
一方で、余震が続く環境にも牛は次第に慣れていくと話されています。
いやすごい環境適応能力が高いなと思いながら、そのある環境でなんとか生きていくっていうのがね。それを聞いたりするとやっぱすげえなと思ったりしますね。
牛と猫の意外な共通点、低い声の安心感
最後に、noteに届いた「ガラさん」からのコメントを紹介しています。牛に好かれる人はどんな人か、というテーマへの反応でした。
コメントでは、猫も牛と似ていて、声の高さを近づけることが安心につながると書かれています。
猫も似ています。声の音の高さを近づけるのも安心される一つです。猫なで声って揶揄表現ばかりではないですよ。コミュニケーションとして寄り添うことの一つです。
川上さんは、牛も高い声より低い声の方が落ち着くと応じています。牛を追うときも「ボーボー」といった低い声をかける例が挙げられました。
金属がすれるようなキンキンした高い音は、どの動物も、そして人間も苦手だと話されています。声かけひとつでストレスの度合いが変わると語られました。
男性の低い声。「ボーボー」といった落ち着いた声かけ
高い声や、金属がすれるキンキンした音
なお川上さんは、自分の牛への好きは少し変わっていると話しています。可愛さや癒しではなく、体の中の仕組みそのものへの興味です。
お腹の中のルーメン微生物がどうなって、めっちゃ餌食ってめっちゃうんこ出してめっちゃ乳量出すみたいな、本当に意味がわからない、この牛っていう生き物が好きっていう。
まとめ
日曜のコメント返しを通して、牛乳の楽しみ方から堆肥や災害時の対応、そして牛と猫の共通点まで、酪農家ならではの視点が語られた回でした。
- 乳糖不耐症でも楽しめる商品が出てきており、誰もが同じ食卓で牛乳を味わえる未来が目指されている。
- 求人の「アットホーム」を鵜呑みにせず、辞めた人の声も聞くことが新規就農では大切だと語られた。
- 八十度を超える完熟堆肥は良い状態だが、高齢化で家庭菜園の需要が減り捌け口の悩みがある。
- 牛は環境適応能力が高く、余震が続く状況にも次第に慣れていく。
- 牛も猫も低い声で安心し、高いキンキンした音は苦手。声かけひとつで動物のストレスは変わる。
