リスナーからの質問「コップ1杯で足りる?」
今日のお便りは、TikTokネームのミソさんから届いた質問です。
真面目に牛乳って一日三食コップ1杯飲んでると、人って骨太になると聞きますが、コップ1杯だけでは足りないですか?
配信やライブでは「1日1リットル飲んでます」といった声も届くそうで、川上さんは酪農家としてとても嬉しいと話します。
ただ、どんな食品も飲み過ぎ・食べ過ぎは体に良くないんですよね。牛乳も例外ではありません。
牛乳を飲み過ぎると、体の中でカルシウムが多くなり、体から出そうとするときに骨からカルシウムを出してしまい、逆に骨がもろくなるという報告もあるそうです。
だからこそ、適正量を知っておくことが大切、と川上さんは前置きします。
結論と「骨貯金」という考え方
まず結論から。コップ1杯、約200mlだけでは骨を強くするには足りない人が多い、というのが今の栄養学の共通認識だそうです。
ただし、無意味ではありません。ここが大事なポイントだと川上さんは強調します。
最近よく言われるのが「骨貯金」です。骨は実は一生同じ強さではないんですよね。
骨量のピークは20代前半から30歳前後。その後は年齢とともに、男女ともに少しずつ減っていきます。
特に女性は閉経後、男性は40代以降で骨量が確実に落ちていくそうです。
つまり、若い時にどれだけ骨を作っておけたかが、その後の人生を左右するという考え方なんですね。
牛乳コップ1杯に入っているもの
では、牛乳コップ1杯にはどのくらいの栄養が入っているのでしょうか。
ほかにマグネシウムやリン、微量のミネラル、B群も含まれています。
日本人のカルシウム推奨量は、成人男性で約750mg、成人女性で650mg。コップ1杯だと1日の摂取量のおよそ3分の1が取れる計算です。
つまり、牛乳1杯だけではカルシウム量としては足りない、というのが数字上の答えなんですね。
さらに大事なのが、カルシウムは飲めば全部吸収されるわけではないということです。
骨を作るために必要な4つの要素
骨を作るには、カルシウムだけでなく、いくつかの要素が揃う必要があります。
カルシウム
骨の材料になる
タンパク質
骨をつくる土台になる
ビタミンD
カルシウムの働きを助ける
適度な運動
骨への刺激になる
いくら牛乳を飲んでも、日光を浴びない、運動をしない、タンパク質が不足だと、骨にはうまく使われないそうです。
では牛乳の立ち位置は何かというと、吸収率が高く、タンパク質も同時に取れて、毎日続けやすい。骨づくりのベースとしては非常に優秀なんですね。
ただし、牛乳に小魚や大豆製品、野菜、日光、歩く・走るといったものをセットにしないと、骨太にはなりません。
最新の研究では、夜間に骨の修復が進むため、就寝前にカルシウムやタンパク質を取るのは合理的という考え方も出てきているそうです。ただし一部の考えとのこと。
なので、朝コップ1杯、夜コップ1杯くらいを目安に、食事と運動とセットで考えるのが現実的だとまとめています。
若いうちの積み重ねが未来を変える
川上さんは、戦後に学校給食が再開したときの牛乳の話にも触れます。
今の年配の方がとても元気で健康寿命が長いのは、子どもの頃に脱脂粉乳を含めしっかり牛乳を飲んでいた影響が大きいかもしれない、という見方が出てきているそうです。
現代の子どもたちは牛乳を飲まなくなっていて、今の食生活では必要ではないかもしれません。
でも、60代・70代になったときに、いろんなところに出かけたい・動きたいと思っても、骨がもろいと気力があってもできなくなってしまう、と川上さんは心配します。
1日コップ1杯、この配信を聞きながら飲むことで、みんなの生涯現役をお手伝いできる配信だと思います、と締めくくっています。
まとめ
牛乳コップ1杯だけでは骨太には足りない人が多いけれど、骨づくりのベースとしてはとても大切。若いうちの「骨貯金」と、運動・日光・タンパク質のセットがポイントでした。
- コップ1杯(約200ml)で1日のカルシウム推奨量のおよそ3分の1が取れる
- 骨量のピークは20代前半〜30歳前後で、その後は男女ともに減っていく
- 骨づくりにはカルシウム・タンパク質・ビタミンD・運動の4つが必要
- 牛乳だけでなく小魚や大豆製品、日光、運動をセットにすることが大切
- 毎日の小さな積み重ねが10年後、20年後の骨に効いてくる
