今日はなぜ「牛乳の自由研究」なの?
この日はちょうどお盆の時期。質問もいいニュースも手元になかったそうで、川上さんは夏休みらしい企画に切り替えます。
せっかく夏休みということなんでね、夏休み活用できるような牛乳でできる自由研究みたいなのを紹介していこうかなと思います。
じつは毎年この時期に、夏休み向けの配信をしているとのこと。この日は10分から15分ほどの気軽な内容として進められました。
牛乳はなぜ固まる?カッテージチーズができる仕組み
テーマは「牛乳が固まる不思議実験」。普段サラサラの牛乳が、ある条件を加えると固まってチーズみたいになる、その現象を体験しながら学ぶという内容です。
なぜ固まるのか。ポイントは牛乳に含まれるタンパク質と、そこに加える酸にあります。
牛乳に含まれるカゼイン ── 牛乳の主要なタンパク質で、酸を加えると固まる性質を持つ。チーズづくりの中心となる成分に、レモン汁やお酢の酸を加えると、カゼインが固まって白い塊と透明っぽい液体に分かれます。
酸で固まった白い塊。これがカッテージチーズになる部分です
塊と分かれて残る透明っぽい液体。色や匂いも記録の対象です
家庭でできる実験の手順と用意するもの
用意するものは、1Lの普通の牛乳、レモン汁またはお酢を大さじ3、鍋、ザルとキッチンペーパー、記録用のノートとペン。温度計があると、より理科っぽくなるそうです。
手順はシンプルで、加熱してから酸を加え、分かれた塊をこすだけ。実際の流れを整理すると次のようになります。
自由研究として深めるなら、温度を50度・70度・沸騰近くと変えてみたり、レモン汁とお酢の違いを比べたり、固まった量を測ってグラフにしたりするといいそうです。
酪農家ならではの、もっと上手にできるコツ
ここからが酪農家目線のアドバイス。まず、鍋で温度を上げるのは意外と大変なので、もっとラクな方法があるといいます。
お鍋でね、50度、60度するの大変じゃないですか。これレンジでチンでもいけるんで。
沸騰しないモードみたいなのあるじゃないですか、レンジの中に。あれにするとすごい簡単にできます。僕はいつもそれでやってますね。
さらに大きなコツが牛乳の選び方です。市販の牛乳の多くは、脂肪球がくっつかないように均一化されているのだそう。
川上牧場の搾りたての生乳は、このホモジナイズ ── 牛乳の脂肪球を細かく砕いて均一化する加工。分離しにくくなる一方、実験では固まりにくくなるをしていないので、とてもカッテージチーズが作りやすいとのこと。
そこでおすすめされるのが、スーパーで「ノンホモタイプ」と書かれた牛乳を選ぶことです。
一般的な市販牛乳。脂肪球が均一化されていて、実験では固まりにくい
均一化していない牛乳。上部に脂肪分がたまり、そこを使うとチーズが上手にできる
ノンホモタイプは冷蔵庫に置いておくと上のほうに脂肪分がたまるので、上澄みの脂肪の多い部分を使うとチーズが上手にできるそうです。
加える酸にもひと工夫。普通のお酢だと酸っぱいだけになりがちなので、リンゴ酢やブドウ酢などいろいろなお酢を使うと、子どもと比べながら楽しめるといいます。飲むお酢の「美酢」でも固まるそうですよ。
リスナーとのやりとりと、自由研究への活かし方
配信中のコメント欄では「毎年楽しみにしている」という声も。牛乳グッズの話や、テレビで話題になった牧場体験の話などで盛り上がりました。
温度計やビーカーがあるとテンションが上がる、という声には、そのままやってみるといいと後押し。ノンホモタイプの入手先についても具体的に案内しています。
コストコとか、ちょっと外国の牛乳売ってあるよみたいなスーパーとか、ちょっとお高いスーパーには多分売ってあると思いますんで。もしなければ、お取り寄せで直販サイトからというのもいいんじゃないかなと思います。
最後に川上さんは、この配信そのものを自由研究に使う方法も提案します。SNSで酪農家に直接質問し、その答えをまとめれば立派な研究になる、という発想です。
酪農家に直接聞いてみました、自由研究みたいなのも簡単にできます。聞き逃しても音声配信なんで巻き戻しても聞ける。これでいけると思います。
まとめ
牛乳が固まるのは、含まれるカゼインが酸で固まるから。家庭でも温めた牛乳にお酢やレモン汁を加えるだけで、カッテージチーズづくりを体験できます。酪農家目線のコツも取り入れて、夏休みの自由研究に活かしてみてくださいね。
- 牛乳のカゼインが酸で固まり、カード(塊)とホエイ(液体)に分かれる
- 温めた牛乳(60〜70度)にレモン汁やお酢を加えてこすだけで作れる
- 鍋の代わりに電子レンジの沸騰しないモードを使うとラク
- 実験には「ノンホモタイプ」の牛乳が固まりやすく、上澄みの脂肪部分がおすすめ
- 温度やお酢の種類を変えて比べると、そのまま自由研究のテーマになる




