お正月でも休まない酪農の朝
配信されたのは1月3日、お正月三が日の最終日。土日と重なってお休みの人も多い日ですが、酪農家は休まず仕事をしていると話されています。
この日はちょうど発情の牛が多く、牛の鳴き声が入る牧場から配信。それも牧場配信の醍醐味だと語られています。
お正月は学校給食も飲食店も止まるため、牛乳の行き先がなかなか見つからない時期でもあります。乳業メーカーや酪農家は、加工して長期保存させるなど工夫しているそうです。
ぜひご家庭で牛乳たくさん飲んでいただけたら嬉しいなと思うところでございます。
「生乳50%」って結局どういう意味?
今回の質問は、配信アプリAWAの「いおりこさん」から。生乳50%のミルクコーヒーを見かけたという内容です。
生乳50%のミルクコーヒーを先日見かけました。何パーセントから生乳多い爆上げとなりますか?
川上さんはまず、「生乳◯%」という表示が何を指しているのかから説明します。ここは意外と誤解が多いポイントなのだそうです。
この表示は、その飲料に使われている原料のうち、生乳がどれくらい入っているかを示すもの。生乳50%なら、残りの50%は水や砂糖、コーヒー抽出液などというイメージです。
つまり100%の牛乳を割ったコーヒー牛乳ではなく、最初から飲料として設計された配合になっている、という点が大事なところです。
生乳50%は「攻めてる」数字だった
では生乳50%は多いのか。結論から言うと、市販のミルクコーヒーとしてはかなり多い部類に入ります。
市場で多いのは生乳20〜30%台で、低いものだと10%台という商品も珍しくないそうです。かわりに脱脂粉乳が多く入っているケースが多いとのこと。
なので50%と書いてあったら、正直攻めてるなと思えるくらいの商品になっております。
川上さんは、自身の感覚と業界目線から、生乳比率ごとの「牛乳感」の目安を整理しています。
60%となると、これはもうほぼ牛乳、爆上げゾーンに入りますね。
ただ、60%を超えるとコストも設計も一気に厳しくなり、商品として成立させるのはかなり大変になってくるそうです。
生乳比率を上げにくい3つの理由
なぜ生乳比率を上げるのが難しいのか。理由はシンプルに3つあると説明されています。
コストが跳ね上がる
生乳は飲料原料の中でも価格が高い部類
味の設計が難しくなる
牛乳が多いほどコーヒーの苦味や砂糖の甘さのバランス調整がシビアになる
品質管理が厳しくなる
生乳が多いと殺菌の条件や保存の設計も難しくなる
だからこそ、生乳多めは「メーカーの覚悟の表明」でもある、と語られています。
酪農家の本音としては、生乳の割合を数字でちゃんと書いてくれる商品は、それだけで好感度が高いのだそうです。ごまかせず、比較される覚悟がいるからです。
まとめると、「生乳多い爆上げ」となるのは50〜60%以上。ここは酪農家の現場目線でガチで評価していい、という答えでした。
ミルクコーヒーを買うときの見方と、おすすめ商品
質問への締めくくりとして、次にミルクコーヒーを手に取るときは、ぜひ裏の表示表を見てほしいと呼びかけています。
数字が見えてくると、飲み物の見え方がちょっと変わりますということですね。
川上さんが商品として生乳が多いと挙げたのは、全農が出しているミルクコーヒーやミルク紅茶。期間限定で抹茶なども出ていたそうです。
また、地域の中小メーカーは地元密着で、地元の人がすぐ飲んでくれるため、生乳多めの商品を扱っていることもあるそうです。
本当に美味しかったです。ゼンノーさんの会議で出た時に飲ませていただきましたけど、本当に牛乳感がある商品になってるんで、ぜひ飲んでもらえたら嬉しいなと思います。
全農の商品はECショップで買え、缶に入っていて品質にもこだわっているとのこと。気になる人はチェックしてみてくださいね。
まとめ
「生乳◯%」は、飲料に使われた原料のうち生乳がどれくらい入っているかを示す表示です。市販のミルクコーヒーでは20〜30%台が多い中、50%はかなり攻めた数字。酪農家の現場目線では、50〜60%以上が「牛乳爆上げ」と評価できるラインでした。
- 「生乳◯%」は飲料原料に占める生乳の割合を示し、100%牛乳を割ったものとは違う
- 市販のミルクコーヒーは生乳20〜30%台が多く、50%はかなり多い部類
- 生乳比率を上げにくいのはコスト・味の設計・品質管理という3つの理由から
- 生乳の割合を数字で明記する商品は、それだけで酪農家の好感度が高い
- ミルクコーヒーを買うときは裏の表示表を見ると、飲み物の見え方が変わる
