川邊氏が儀礼と神話のくだりで言及した、フランスの言語学者エミール・バンビニストという人物についてと、該当の儀礼と神話の話が出てくる箇所についてもう少し具体的に解説してほしいです
AI回答(一般知識から回答)
エミール・バンヴェニスト(1902-1976)は、20世紀を代表するフランスの言語学者です。彼は印欧語の比較研究や、言語が主体性や社会構造とどのように関わるかを解明する「構造言語学」の分野で多大な功績を残しました。 バンヴェニストが儀礼と神話について論じた内容は、主著の一つである『印欧諸制度語彙集』などで見られます。彼は宗教的な「聖なるもの」と言語の関係を分析し、儀礼と神話を以下のような相互補完的な関係として捉えました。 1. 神話(ミュトス) 神々の行いや世界の成り立ち、あるいはその集団のアイデンティティを形作る「言葉による物語」を指します。 2. 儀礼(リチュアル) その神話を、決まった動作や形式に則って現実の世界で再現する「身体的な行為」を指します。 バンヴェニストによれば、神話という物語があるだけでは不十分であり、それを儀礼という「反復される型」として実践することで、集団の連帯感や秩序が保たれると考えました。 ポッドキャスト内で川邊氏はこの理論を、ハロー!プロジェクト(ハロプロ)のファンコミュニティの熱狂を読み解く鍵として引用しています。 ・神話:各メンバーの苦労や成長、グループの歴史といった「物語」をファンが共有していること ・儀礼:コンサートでのコールや応援の流儀、特定の応援グッズの使用といった「決まった振る舞い」を繰り返すこと これら二つが合わさることで、ファンは単なる観客を超えた、一つの強固な共同体(界隈)を形成しているという文脈で言及されました。 このように、言語学や人類学の視点を用いることで「なぜ人は推し活に熱狂し、特定のコミュニティに属し続けるのか」という現象に、学術的な裏付けを与えています。