AIガジェット回の本命、Plaud Noteとは?
おちつきAIラジオでは珍しいガジェット紹介回です。しぶちょーさんとかねりんさんは、どちらもガジェット好きです。2人の「いつかガジェットを語り合う回をやりたい」という話が、この回で実現しました。
しぶちょーさんは今回の趣旨を、実際に使っているかどうかは別として、期待できるAIガジェットをざっくばらんに語る「ゆるふわ深掘り回」だと説明しています。かねりんさんは「そんなにある?」と半信半疑の様子で話を聞き始めます。
しぶちょーさんが本命として最初に挙げたのが、カードサイズの超薄型AIボイスレコーダー「Plaud Note」です。しぶちょーさんは、実際に使っていてすごく良く、AIガジェットの代表格だと推しています。
これいいよ、これやっぱAIガジェット代表格でしょっていうので。
しぶちょーさんによると、Plaud Noteは2023年10月に発売されました。シリーズは3種類あり、通常のPlaud Note、上位版のPlaud Note Pro、ネックレス型のPlaud NotePinがあります。
Plaud Noteの基本的な機能は、薄いカード型のレコーダーで録音すると、高度な文字起こしと要約があっという間にできるというものです。
競合Nottaを選んだかねりんさんの本音は?
しぶちょーさんがPlaud Noteの説明をしていたところで、かねりんさんが割り込みます。かねりんさんは、形がPlaud Noteとほぼ同じ競合製品「Notta」を使っているからです。
結果的にこのPLAUDNoteじゃない方を買ったのよ、俺。NOTTAにしたのよ。
かねりんさんは、昨年末にどちらを買うかをかなり調べたといいます。今回の収録で、2つの製品のどちらが良いのかを「腹落ちさせたい」というのが、かねりんさんの狙いです。
かねりんさんの説明では、2製品の出自は正反対です。Plaud Noteはハードウェア先行で、当初はソフトがなく、Zoomなどのオンライン会議には入れませんでした。一方のNottaは、もともとソフトだけのサービスで、後からPlaud Noteに似たハードウェアを出してきました。
ハードウェア先行。当初は対面会議に置いて使うボイスレコーダーで、Zoomなどには入れなかった
日本の企業が提供。もともとソフトのみで、後からカード型ハードを出した。対面とリモートの両方に対応
かねりんさんは、対面にもリモートにも使える点を評価してNottaを選びました。ところが、実際に使ってみると文字起こしの精度に不満があるといいます。
いつもはその例えばポッドキャストとかを、GoogleAIStudioでGeminiでさ、Geminiの3プロで、文字起こししてんだよね。
その精度とやっぱりこう比べた時にさ、なんか誤字脱字めっちゃ多いんだよね。
かねりんさんによると、Nottaは話者分離もかなりでたらめです。それならスマホを置いてボイスメモで録音すれば、iPhoneがその場で文字起こししてくれるので十分ではないか、と感じるほどだといいます。
しぶちょーさんは脱線として、AIエージェントのManusにも、マイクから拾った音声を文字起こしして議事録にする機能が最近出たらしいと紹介しました。精度はマイクに依存するのではないか、というのがしぶちょーさんの見立てです。
かねりんさんは、iPhoneやMacのボイスメモの自動文字起こしを「必要十分」と感じていて、重宝しているそうです。Geminiよりは精度が落ちるものの、Nottaほどではないと話しています。
しぶちょーさんは、Nottaの精度の低さを不思議がります。どの製品も裏では何らかのAPIで文字起こしをしているはずで、動いている仕組みは同じようなものだと考えているからです。
Plaud Note Proのマイク5個は何が違う?
しぶちょーさんは、Plaud Noteがハードウェアを買って終わりではない点を説明します。購入者は月300分ほどの録音と文字起こしができ、それ以上使うには別途クラウドの月額課金が必要です。
かねりんさんのNottaは、1年分で3万円を支払い済みです。かねりんさんによれば、Nottaの文字起こしはほぼ無制限です。ただし、話者分離をする場合は1つの音声ファイルにつき3時間程度までだったと記憶しています。
かねりんさんは、Nottaには他で録った音声ファイルも入れられるものの、精度が悪いので入れる気にならないといいます。しぶちょーさんは、Plaudも最近「Plaud Desktop」を出したので、提供しているツール群はNottaとほぼ同じになったと話しています。
Plaud Noteを実際に打ち合わせで使ったしぶちょーさんは、精度は「かなり良かった」と評価します。かねりんさんは、マイクの精度は上位版のPlaud Note Proのほうが確実に良いと指摘しました。
2人の話では、Plaud Note Proで変わったのはバッテリーとマイク、そしてディスプレイです。公式には3メートル程度の距離の音声までクリアに録れると書かれていた、としぶちょーさんは振り返ります。
| 機種 | 価格の目安(話中の数字) | マイク |
|---|---|---|
| Plaud Note Pro | 約3万円(3万800円) | 5個(4個+1個) |
| Plaud Note(通常版) | 約2万7000円 | 言及なし |
| Notta(カード型) | 言及なし | 前面に4個 |
かねりんさんが製品説明を確かめると、Plaud Note Proのマイクは「4機と1機」の計5個でした。しぶちょーさんは、通常版との差額は3000円ほどなので、今から買うならProだと話します。ちなみに、しぶちょーさんが持っているのは通常版です。
液晶が割れたNottaと、案件の告白
かねりんさんは、Nottaのもう1つの「クソポイント」として、液晶が割れてしまったことを明かします。
ここちょっと触ると録音が停止したり開始したりみたいなのが無限に起きてさ。
かねりんさんのNottaは、割れた部分が裏の基板のボタンを押してしまうようになり、ほぼ使い物にならなくなったそうです。かねりんさんは「これおすすめできないです」とまで言い切りました。
ここでしぶちょーさんは、自分が推しているPlaud Noteを自分で買っていないことを告白します。Plaud Noteは公式から案件として提供されたものだといいます。
今回別に案件紹介するっていう体で喋ってないから。案件はSNSに投稿した時点で終わってるから。
かねりんさんは「そういうところがステマって言われる」とツッコみつつ、自分はNottaを自腹で買って壊れたと対比してみせます。今回の配信は案件ではなく、しぶちょーさんが勝手にやっている紹介だということです。
2人は、文字起こし精度をきちんと検証する計画も立てました。しぶちょーさんはこの収録をPlaud Desktopで回していて、結果をリスナーにも見える形で公開しようと考えています。かねりんさんは、同じ音声をNottaにかけて比べるといいます。
なぜカード型?スマホの背面に貼る理由
しぶちょーさんは、カード型ボイスレコーダーの薄さとスタイリッシュさを評価しています。かねりんさんは、そもそもなぜカード型なのかが疑問だったと話します。
かねりんさんの推測は、スマホの背面に貼り付けて通話を録るためだというものです。しぶちょーさんによると、Plaud Noteは骨伝導で、通話中のスマホの音を録音できます。
しぶちょーさんは、この骨伝導録音に惹かれてカード型を選びました。けれど実際には、スマホで会話しながら録音する場面はほとんどなかったといいます。
結局耳に当ててやるよりAirPodsとかで喋るよね。
かねりんさんも、スマホを耳に当てて話すのは「昭和のおじさん」のイメージだと同意します。それでも、しぶちょーさんは、持ち歩くという意味でスマホの裏にくっつけておくのは「結構あり」だと考えています。
しぶちょーさんによると、ピン型は首から下げると邪魔になり、腕に付けようにも腕時計があります。机に置くと「何それ」と聞かれますが、スマホの裏に貼っておけば、スマホを置くだけで録音ができます。
録音はどう切り出す?AI録音のモラル
かねりんさんは、AIボイスレコーダーの録音マナーの問題を持ち出します。商品の紹介ページや動画では、録音前に相手に伝えるよう案内されています。しかし、ずっと録音しっぱなしだと公言するインフルエンサーもいます。
録音始めたら録音始める前に言わないとダメですみたいなこと言ってたけどさ、そんなことみんな律儀に言ってんのかなとか。
しぶちょーさんは、公式はモラルとして伝えたほうがいいと案内しているものの、ボイスレコーダーは本来、証拠として録る場面や、裏で回す場面で使われるものだと指摘します。
かねりんさん自身は、黙って録られることに強い抵抗があります。2人だけの内緒話のつもりだったのに、すべて録音されていたと知ったら怒ってしまうだろうといいます。
二人の間の内緒の話をしてた認識なのに全部撮ってたのって、お前。
しぶちょーさんも、それはありえないとして、録音することは最低限伝えるべきだと答えます。
ただ、しぶちょーさんは会社の会議ではPlaud Noteを使いません。クラウドにデータが上がるため、企業秘密を扱う会社では使えないからです。Plaud Noteを使うのは、副業である自分のビジネスの打ち合わせです。
しぶちょーさんは、対面の打ち合わせでPlaud Noteを出して「録音しますね」と伝えると、それが会話のつかみになるといいます。
そういうなんかガジェットひとつかみみたいなやつで使えるから、ちょっとこれ録音させてもらうんでっていうので、なんか場をアイスブレイクみたいな感じで俺は使ってるかな。
かねりんさんは、それを言うのがストレスな人もいて、言うくらいならこっそり録ろうと考えてしまう人もいるのではないかと話します。しぶちょーさんは、嫌だと言われたらやめればよく、「文字起こしの精度を見てほしい」という文脈なら相手も嫌がらないと答えました。
しぶちょーさんは、リモート会議では録音が当たり前になっているので、その感覚から対面でも言わずに録ってしまう人がいるのかもしれないと推測します。ただし、対面ではやはり伝えないと失礼になる、というのがしぶちょーさんの考えです。
ペンダント型より、カード型が合理的な理由
かねりんさんは、秘密裏に録るのはなしだと納得したうえで、それなら精度が高いほうがいいと考えました。その結果、ペンダント型のPlaud NotePinはいらないと判断したといいます。
こっそり録るっていうわけじゃないんだったら、あのカード型のマイク5個付いてるやつのがええわなと思って。
かねりんさんには、ピン型を使う場面がよくわからず、24時間ずっと記録したい人向けなのかと考えています。しぶちょーさんは、スマホの裏に何も付けたくないミニマル志向の人や、いざという時にすぐ手元で録音を始めたい人がピン型を好むのではないかと推測します。それでも、しぶちょーさんの結論は「圧倒的にカード推し」です。
しぶちょーさんは、Plaud Noteの質感も気に入っています。革のケースに入っていて、本体の外側も金属です。気になる点は、専用の充電端子が必要なことだといいます。
しぶちょーさんによると、カード型のトラッカーなど、カード型のデバイスはたいてい専用端子です。USB-Cにすると本体が厚くなってしまうので、この薄さを出すには仕方がないと考えています。
こいつはもうあくまでも本当にレコーダーでスマホ側にこの本体を持ってるというか、本当の機能があるよっていう。
しぶちょーさんは、Plaud Noteはスマホありきの補助ガジェットだからこそ、ここまで洗練されていると評価します。作品を録るためのマイクではなく、文字起こしできれば良いという割り切りがある点を、ものづくりの観点からもかっこいいと話しています。
話者分離の仕組みについて、しぶちょーさんは使っているAPIの問題だと考えていました。これに対してかねりんさんは、Plaud Note Proではハードウェアで話者分離をしていると説明します。
だから右の人と左の人っていうので分けれるみたいなさ。
かねりんさんによると、Plaud Note Proは5個目のマイクで方向や距離感を検知し、声の周波数だけでなく位置で話者を分けられるといいます。2人は、Proを使ってみたいと口をそろえました。
リミットレスは断念、Nottaは学習に使われる?
かねりんさんが最初に注目していたのは、ペンダント型の「リミットレスペンダント」でした。胸元に付けるタイプですが、日本では一部のインフルエンサーが使っている程度だといいます。
かねりんさんは、リミットレスペンダントは数もレビューも少なく、精度もあまり良くなさそうだったため、購入を見送りました。しぶちょーさんは、似たような録音ガジェットは多いものの、どれも大きいと話します。
やっぱこのシンプルさには勝てないでしょ。やっぱハードウェアというよりもやっぱソフト側がいいんだよな。結構使いやすい。
しぶちょーさんによると、Plaud Noteのアプリは日本語に対応していて、直感的に使えます。運営はアメリカの会社だと話しています。一方、プライバシー面については「それはわからん」と答えています。
かねりんさんは、Nottaには学習の問題があると指摘します。Nottaは、文字起こしの内容か音声データが学習に使われるという規約になっているそうです。
かねりんさんは、学習の問題を重視する会社にとってNottaは使いにくいはずなのに、大手企業も導入していると話します。しぶちょーさんは、日本の企業であることが使いやすさにつながっているのかもしれないと答えました。
文字起こし精度の差について、しぶちょーさんは、結局は使っているAPIやLLM次第だと考えています。そのうえで、マイクの音質が悪ければ精度も落ちるという点では、2人の意見が一致しました。
料金プランは?月1400円で足りるのか
しぶちょーさんは、打ち合わせが多い人ならPlaud Noteを1つ持っておいてもいいと話し、料金プランを紹介します。紹介した月額は、年額一括払いを月に換算した金額です。
| プラン | 月額(年払い換算) | 文字起こし時間 |
|---|---|---|
| Plaud スターター | 無料(本体購入者) | 月300分 |
| Plaud プロ | 1400円 | 月1200分 |
| Plaud UNLIMITED | 3333円 | 無制限 |
| Notta ビジネス | 2500円 | 無制限(ファイル取り込みは月200個まで) |
月1200分が何時間かを2人で計算する場面では、しぶちょーさんが「10時間」と答え、かねりんさんが「20時間」と訂正しました。しぶちょーさんは、1回2時間の打ち合わせを週2回しても、4週間で足りると見積もっています。
しぶちょーさんは、Plaud Noteの文字起こしにはタイムスタンプが付くので、番組の公式ツール「おちつきAI LAG」の元データに使いたいとも話しています。後から他で録った音声を取り込むこともできるそうです。
かねりんさんは、Nottaのビジネスプランは料金面ではやや安いものの、やはり精度だけが問題だといいます。
しぶちょーさんは、比較対象が弱いのかもしれないと前置きしつつ、Zoomの要約機能には強い不満があるといいます。
もう、もう破壊したくなるもんな、Zoomを。
Google Meetの要約はそれなりだったという話から、かねりんさんは、情報を1社に集めず分散させる考え方も大事かもしれないと話しました。
Plaudのアプリは、ZoomやMeetの会議に参加する形ではなく、デスクトップの音声として録音します。2人は、今回の収録をPlaud Note、Notta、Google AI Studioでそれぞれ文字起こしして比べてみようと話し、Plaud Noteの話題を締めくくりました。
キャラクター召喚装置「Gatebox」とは何か
Plaud Noteだけで30分話したあと、しぶちょーさんが2つ目に紹介したのが「Gatebox」です。かねりんさんは初耳で、「ゲートボール?」と聞き返します。
好きなキャラクターと暮らすを実現するためのキャラクター召喚装置となっております。
しぶちょーさんによると、Gateboxは筒の中に、キャラクターがまるでそこにいるかのように立体的な映像で現れる箱です。かねりんさんは、万博などで展示されている大型のホログラム展示の小型版だと理解しました。
現在は、別製品の「デジタルフィギュアボックス」が販売されています。スマホにアプリを入れて箱の中に置くと、画面の中で動くキャラクターが箱の中にいるように見える簡易的な製品です。
しぶちょーさんは最初、デジタルフィギュアボックスを2000円ほどと話しましたが、すぐに「1万円ぐらいする」と訂正しました。しぶちょーさんが推しているのは、以前11万〜12万円ほどで売られていた黒い筒型のGateboxの次世代機です。
しぶちょーさん自身は、筒型のGateboxを動画でしか見ていません。ただ、施設の案内役として置かれることもあり、評判は良いと聞いているそうです。
ホログラムのAIは、会話体験をどう変えるか
しぶちょーさんがGateboxに期待する最大のポイントは、キャラクターが喋れることです。今のAIはリアルタイムでかなり自然に会話できるようになっています。
しぶちょーさんは、Gateboxが量産を終えたのはAIの会話技術が発展する前だったと指摘します。今の技術で出せば、AI連携はかなり強いはずだと考えています。
やっぱそこにいて動きと連携して喋ってくれるよっていうものが、今のAIとのコミュニケーションぐらいのレベルで、そういうキャラクターがさ、目の前に座ってホログラムでいたら。
かねりんさんは、スマホの中よりも「そこにいる」感じがするとしてGateboxを「犬小屋」にたとえ、しぶちょーさんに「言い方」とツッコまれます。しぶちょーさんのイメージは、ペットというより「推し」に近い存在です。
しぶちょーさんは、人間らしい存在としてよく語られるヒューマノイドは、実現がまだ先で価格も高いと話します。表情を見せるだけなら物理的なロボットでなくてもよく、ホログラムで十分にパートナー感が出るというのが、しぶちょーさんの考えです。
かねりんさんは、Gateboxをスマートスピーカーのように使えるのかと尋ねます。しぶちょーさんは、スマートスピーカーは便利ツールすぎて、Gateboxはもっとコミュニケーション寄りになると考えています。
「電気消して」「はい」のような便利ツールとしてのやり取り
「ただいま」「おかえり」のようなコミュニケーションに加え、作業を頼むAIエージェントのインターフェースにもなりうる
しぶちょーさんは、AIに「謝りなさい」と敬語で怒ることがあると明かし、かねりんさんに「敬語で怒る人嫌い」と言われます。
こうしたらほらね、AI優しくなれて、人間とAIがより親密になると。
しぶちょーさんは、キャラクターが目の前で悲しそうな顔をしたら「ごめんごめん」となるはずなので、AIにも優しくなれると話しました。
価格は?クラファンと「欲しがりAI」
しぶちょーさんは、Gatebox次世代機を多少高くてもクラウドファンディングで支援したいと考えています。以前の量産モデルは12万円ほどで、次世代機は最初20万円ほどになるのではないかと予想しています。
クラウドファンディングは開発資金を集める段階なので、実際に手に入るのは来年ごろになるだろう、としぶちょーさんは話します。AIはネット経由で接続するので、ハードウェアが古くなっても中身はアップデートされていくと、かねりんさんは期待しています。
しぶちょーさんが心配しているのは、会話のテンポを重視するあまり、次世代機がローカルLLMの方向に舵を切ることです。GPUを積めば応答は速くなりますが、そのぶん価格が上がります。
だからそこはもうWi-FiとかでAPIでいいから。
しぶちょーさんが望んでいるのは、生成AIとの連携の強化、キャラクターのカスタマイズ、性格を選べる機能などです。
かねりんさんは、開発者を番組に呼んで話を聞きたいと提案します。そこから「宣伝するから製品をください」という話になり、2人は自分たちを「AI物乞い」と呼び始めます。ただ、言葉が悪いということで「欲しがりAI」と言い換えました。
いいものはいい。ゴミはゴミと言います。
提供を受ける場合でもwin-winになるようにし、評価ははっきり言う、という点で2人の意見は一致しています。
Metaがメタバースから転換、次はAIグラス?
しぶちょーさんが3つ目に挙げたのは、特定の製品ではなく「AIグラス」という分野です。VRやARのグラスも含めた、眼鏡型のデバイス全般を指しています。
しぶちょーさんによると、眼鏡型デバイスにはARまでいかず、情報を表示するだけのものや、音声を認識してくれるものも多くあります。かねりんさんは、それを「コナン君」の眼鏡にたとえました。
しぶちょーさんは、MetaがVRスタジオを閉鎖し、メタバース戦略からモバイル向けのAIウェアラブルへ方針を転換したというニュースを紹介します。
VRやメタバースを中心とした戦略
VRスタジオを閉鎖し、モバイル向けのAIウェアラブルデバイスへ転換
しぶちょーさんは、MetaがManusも買収したので、AI分野に力を入れていきそうだと見ています。ただ、しぶちょーさん自身は3DCGやメタバースにも関心があり、「メタバースが終わりではない」と話しています。
眼鏡ユーザーにこそ「後付け」がいい?
しぶちょーさんもかねりんさんも、度の入った眼鏡をかけています。しぶちょーさんは、眼鏡をかける人にとって眼鏡型デバイスはつらいという「眼鏡あるある」を語ります。
しぶちょーさんによると、XREALのような眼鏡型デバイスに度を入れようとすると、全国に多くないXREALの店舗でしか対応してもらえません。そのため、目が悪い人はコンタクトを入れて使うことになります。
本末転倒じゃん。眼鏡かけるためにコンタクトするって意味わかんねえじゃん。
かねりんさんも、VRゴーグルのために専用の眼鏡を買った経験があり、この悩みに共感しています。そこでしぶちょーさんが推すのが、今かけている眼鏡に後から取り付けるデバイスです。
しぶちょーさんがクラウドファンディングで見つけたのが「GUIDE01」です。眼鏡の横に付ける10グラムほどのスマートディスプレイで、価格は3万3000円、1月末まで募集しているそうです。
ただ、2人のGUIDE01の評価は辛口です。見た目は「しめじ」のようで、できることも少なく、かねりんさんは紹介ページを「胡散臭い」とまで言います。しぶちょーさんが推したいのはGUIDE01そのものではなく、後付けという方向性だと強調しました。
しぶちょーさんは、眼鏡自体にデバイスが組み込まれると、壊れたときのダメージが大きいと話します。かねりんさんも、眼鏡にこだわりを持つ人が多いことから、後付け型が増えていくのではないかと同意しました。
しぶちょーさんは、眼鏡型デバイスにARの表示まで必要かは疑問だといいます。音を聞いたり、声でAIに指示を出したりする機能が眼鏡に統合されるほうが良いのではないか、というのがしぶちょーさんの考えです。
しぶちょーさんが実例として挙げたのが、MetaとRay-Banが作った「Meta Ray-Ban」です。見た目はほぼRay-Banの眼鏡で、映像を撮る、音を聞く、話すといったことができます。ただし、日本では買えないそうです。
2人は、眼鏡の横にカメラが付いていることには抵抗があると話します。駅などで何かを疑われたとき、眼鏡のカメラの映像が「変な証拠」になりかねないという懸念です。一方で、かねりんさんは、みんなが付け始めれば気にならなくなるのかもしれないとも話しています。
「人生のドライブレコーダー」ライフログはAIで復活する?
しぶちょーさんは、眼鏡型デバイスはライフログ ── 日常の行動や出来事を、音声・映像・位置情報などのデジタルデータとして継続的に記録・蓄積する考え方です。記憶や行動の補助・拡張を目的としていますの文脈で役立つと考えています。
しぶちょーさんが説明する極端な例は、頭の上に360度カメラを付け、耳に聞こえる音をすべて録音し、GPSで居場所も記録するというものです。そうすれば、日記のように「あの時何をしていたか」をすべて映像で確認できます。
しぶちょーさんは、今受けている講義で聞いた話として、人間が一生で体感する情報量は20テラから30テラほどに収まるらしいと紹介しました。画質にもよりますが、意外と残せる量だといいます。
しぶちょーさんによると、こうした取り組みは10年ちょっと前に流行ったものの、結局は広まりませんでした。
それはだって一生分のデータってもうそれ確認するのにまたもうもう一生分かかるじゃん。
しぶちょーさんが指摘するライフログの壁は、大量のデータの中から「どこに何があったか」を探しようがないことです。これに対して今のAIは、マルチモーダルによって人間より速く動画の中を見ていけるので、データの検索性が大きく上がりました。
記録
映像・音・位置情報など、生活のすべてをデータとして残す
壁
一生分のデータは確認に一生かかり、検索できないため広まらなかった
AIの登場
マルチモーダルAIで、動画の中まで高速に検索できるようになった
活用
「昨日のこの時間、何を見ていたか」を振り返れるようになる
しぶちょーさんは、これはあくまで自分の考えだと前置きしています。そのうえで、生活を記録するのに向いているのが眼鏡型デバイスだと話します。視線と同じ位置にカメラがあり、つるの部分で音も拾えるからです。
かねりんさんは、眼鏡は人間の感覚器官に近いとまとめました。しぶちょーさんは、位置情報はスマホに任せてもよく、眼鏡型デバイスはライフログの文脈で流行るのではないかと見ています。
記録していいのか?漏洩とクラウドの問題
かねりんさんは、ライフログを「ディストピア」だと感じています。記録にどんなメリットがあるのか、メリットとデメリットを比較してほしいと迫ります。
記録していいの?もうそれ。なんかいいことあんの?それ記録して。デメリットとメリットを比較してよ。漏れたら死ぬんだよ。
しぶちょーさんは、ライフログが「ある種ディストピア」であることを認めます。そのうえで、ブームになれば「みんなで渡れば怖くない」状態になり、ドライブレコーダーのように自己防衛として記録する流れになるのではないかと話します。
しぶちょーさんは、トラブルがあるとすぐにスマホで撮影する今の状況を例に挙げます。その延長で「眼鏡で常に撮っておけばいい」という発想が出てくるのではないか、というのがしぶちょーさんの見方です。
かねりんさんは、パスワードの入力などもすべて記録されてしまうとして、漏洩が気になるといいます。話題は、膨大なライフログをどこに保存するかに移りました。
しぶちょーさんによると、デバイスを小型化するには、Plaud Noteのように本体にはBluetoothモジュールとバッテリーだけを積み、データはスマホに送る形になるはずです。その先を、クラウドに置くか、自宅のNASに置くかが問題になります。
スマホからすぐ検索・共有でき、要約も付けられて便利。一方で、漏洩すれば人生のすべてが流出する
漏洩リスクは下がり、狙われにくい。一方で、連携がやや遅く、泥棒にNASごと盗まれる危険もある
かねりんさんは、ハッカーにとっては1人分のデータのために空き巣に入るより、サーバーを攻撃するほうが経済合理性が高いと指摘します。そのため、かねりんさんは「ライフログやるならローカル」派です。
しぶちょーさんは、それでもみんなクラウドを選ぶだろうと考えています。1週間前の自分の行動をスマホですぐに見せたいなら、シームレスな共有が欠かせないからです。
かねりんさんが「ちょっとの遅さ」と「人生が死滅するかもしれないクラウドのリスク」のどちらを取るのかと問うと、しぶちょーさんは後者だと答えます。2人は、人はそうした感覚が麻痺して便利さを取ってしまうのだろうと話しました。
かねりんさんは、セキュリティの甘い防犯カメラが見られるサイトのように、ハッキングされた他人のライフログをリアルタイムで見られるサイトがダークウェブに出てくるのではないかと予想します。2人は、その世界を攻殻機動隊 ── 士郎正宗による漫画を原作とするSF作品群です。電脳化した人間とネットワーク社会を描き、ハッキングや記憶の改ざんがテーマになっていますのようだと表現しました。
Meta Ray-Banはなぜ日本に来ない?番組の締めくくり
しぶちょーさんによると、Meta Ray-Banはカメラとスピーカーを備え、眼鏡からInstagramへのライブ配信もできます。眼鏡で生配信ができるという実績はすでにあるわけです。
ただ、しぶちょーさんは、Meta Ray-Banは日本で販売されておらず、おそらく技適 ── 技術基準適合証明の略称です。無線機器が日本の電波法の基準を満たしていることを示し、この認証がない機器を日本国内で使うと法律違反になる場合がありますも通っていないので、日本では使えないだろうと話します。
しぶちょーさんは、技適は商社が頑張れば通るはずだとも話しています。日本で発売されない理由はよくわからないとしたうえで、カメラが問題なのか、政治的な意図があるのかと、2人は推測にとどめました。
収録の最後に、しぶちょーさんがかねりんさんに刺さったガジェットを尋ねると、かねりんさんはライフログの話を挙げました。そのうえで、かねりんさんは次のように話しています。
しぶちょーさんも、便利さに惑わされすぎないようにしないといけないと応じます。一方でかねりんさんは、失敗を恐れていろいろ試せないくらいなら、自分の生活が晒されても開き直ると笑い、晒せる人が強い世の中になるのではないかと話しました。
かねりんさんは、Gateboxのホログラムには生活を変える可能性を感じていて、3万円程度の廉価版が欲しいと話します。しぶちょーさんは、最初の次世代機は20万〜30万円ほどになるのではないかと予想しました。
最後は、Gateboxを買うためにリスナーから支援を募る「クラファンのためのクラファン」という冗談で盛り上がり、この回は予定を20分ほどオーバーして終わりました。
まとめ
この回は、Plaud NoteとNottaの実体験に基づく比較から始まり、Gateboxのホログラム、後付け型のAIグラスを経て、AIで検索できるライフログの未来まで広がりました。便利さへの期待と、プライバシーや漏洩への警戒の両方が、しぶちょーさんとかねりんさんの率直な言葉で語られています。
- かねりんさんはNottaの文字起こし精度と故障に不満を持ち、しぶちょーさんはPlaud Noteの精度と、スマホ前提で割り切った薄いカード型の設計を評価しています
- Plaud Note Proは5個のマイクで方向や距離を検知して話者を分けられるとされ、2人は今から買うならProだと話しています
- 対面での録音は、相手に伝えることが最低限のマナーです。しぶちょーさんは、録音の告知を会話のつかみとして使っています
- Gatebox次世代機は2026年にクラウドファンディングを予定しています。しぶちょーさんは、ホログラムとAIの会話の組み合わせがAIとの会話体験を変えると期待しています
- ライフログはAIの検索性によって実用的になるかもしれませんが、保存先や漏洩リスクという課題が残ります





