怒りではなく寂しさから話す理由
この回で西野さんは、あることについて注意をしたいと切り出します。ただし前提として、怒っているわけではないと繰り返し強調しました。
文章で書くと「西野がめっちゃ怒っている」と伝わってしまう。だからこそ、感情のトーンが伝わる音声で話すことにしたと説明されています。
注意させていただくんですけど、その方が次に僕のところにやってきても、絶対引きずらないっていうことを知っていただきたいんです。
ただ「こういうことされてしまうと本当に困るんです」っていうのと、あと僕はちょっと寂しかったです。
多くのリスナーには直接関係のない話かもしれない、と断りつつも、他のケースでも起こりうる話だから、活動のヒントになればと前置きしています。
玄関プペルという活動と、その料金の仕組み
話の背景となるのが「玄関プペル」という活動です。映画『えんとつ町のプペル~約束の時計台~』のムビチケを50枚まとめて購入した人のもとへ、西野さんが直接届けに伺うという取り組みです。
映画は3月27日公開のため、チケットはすでに半年ほど前に送付済み。いま回っているのは、送った先へのお礼参りだと説明されています。
「ピンポーン」って押して、「西野でございます。この度はどうもありがとうございました」って、お礼に回ってるんです。
離島にも飛行機や船で向かうこともあります。ただし、この交通費はすべて自腹だと明かしました。ムビチケを届けるのに10万円かかることもあるといいます。
受け取っている料金は、あくまでチケット50枚分。配達はその特典であり、料金の元はチケット販売の時点で取れていると強調しています。
茨城で起きた「冷たい人」扱いの出来事
昨日、西野さんは茨城県のつくば方面を回っていました。一軒移動するだけで車で1時間から1時間半かかることもある道のりです。
二軒目は、ネイルサロン兼カフェのようなお店でした。ムビチケを届けに行くと「中にどうぞ」と招かれ、中には人が集まっていたといいます。
チケットを渡して帰ろうとすると「お茶飲んでってくださいよ」と引き止められました。次の予定があるため断ると、その場の空気が一変します。
「え?もう行っちゃうんですか?」って感じで、集まってる皆さんもなんか「え、寒?」みたいな。「ノリ悪?」みたいな雰囲気になってるんですよ。
往復三時間かけて来て、チケットを渡して、なのに「最低なやつ」のような空気になってしまった。西野さんはこの去り際にずっと引っかかっていたと語ります。
「五分ぐらいいいでしょ」が成り立たない理由
この件をXに投稿すると「時間を割いて来たなら、五分くらいゆっくりしてもいいのでは」という意見が寄せられました。西野さんはこれに丁寧に反論します。
まず、移動時間は何もしていない時間ではありません。行きも帰りもミーティングを入れ、山ほどある締め切りの執筆をしているといいます。
さらに、自分がいないと成立しない仕事を数多く抱えている点が大きいと話します。イベントや舞台挨拶、判断が待たれる現場などです。
飛行機とか船に乗り遅れたりして、実は過去に何度もあったんですよ。引き止められて、絵本に50冊ぐらいサインしてもらえませんかって言われて。
イベントに行けなくなればキャンセルになり、キャンセル料で400〜500万円かかることもある。それ以上に、楽しみにしていた人たちを悲しませてしまうといいます。
一人の一分を許すと、たくさんのお客さんを抱える人は、他の百人二百人にも同じ対応をしなければならなくなる。だからつれないのではなく、動かせないのだと説明しています。
俺、時間さえ確保してもらえたら、お客さんとゼロ距離でとことん飲みに行くし、とことん何でも喋りますよ。だから普段は本当に時間がないんです。
時間さえ確保できれば、スナック西野のようにいくらでも付き合うといいます。問題は「時間がない」という一点にあると重ねて語りました。
勝手に「スペシャルゲスト」にされていた
去り際の嫌な雰囲気の理由は、その後インスタのメンションで判明します。あのお店が、事前に西野さんを無断でイベントに組み込んでいたのです。
お店の告知には「スペシャルゲストとしてキングコング西野さんも短時間ご来店予定」「西野さんとの交流時間のみ先着予約制」と書かれていました。西野さんはこれを一切聞いていませんでした。
いや、これ聞いてないですけど。ムビチケの配達がこれになっていて、僕の知らないところでスペシャルゲストになっていて、交流時間みたいなものもあるみたいにご案内されてる。
この告知だと、集まったお客さんは「西野さんが出演料を受け取ってゲストで来る」と受け取ってしまう。だから配達だけで帰る西野さんが、約束を破ったように見えてしまうのです。
確かにそしたら西野さんが契約違反したみたいになっちゃう。なっちゃうのよ。
さらに、参加者の一人からは「お手洗いに行った数十秒で帰ってしまい、会えずじまいだった。せめて五分でもいてほしかった」という悲しむコメントが届いていました。
名前と信用を勝手に使ってはいけない
西野さんは、この件を経営者として絶対にやってはいけないことだと指摘します。人の名前や信用を勝手に使い、お客さんと勝手に約束を握ってしまったからです。
問題は、お店が西野さんが帰った後もお客さんに事情を説明していない点にもあります。結果として「西野がすぐ帰った」という印象だけが残ってしまいました。
西野亮廣という名前は、チームのみんなで作っている商品だと西野さんは言います。何をやらせて何をやらせないかを一つずつ約束を守って積み上げてきた信用です。
この商品の信用を、評判を、こういった形で下げてしまうっていうのも、言ってみたら営業妨害甚だしいというか。
その上で、西野さんは怒りよりも寂しさが勝っていると繰り返します。悪いことをしたら謝ればいい、自分は絶対に引きずらないと語りました。
大人なんだから、悪いことしたらごめんなさいってちゃんと謝罪しましょう。で、俺は絶対引きずらないから。
チムニータウンへの謝罪よりも、まずはがっかりさせてしまったお店のお客さんに、ちゃんと事情を説明して謝ってほしい。それが西野さんの願いでした。
まとめ
この回は、他人の名前と信用を無断で使った集客が、本人も参加者も傷つける結果になることを、西野さん自身の体験から語った公開収録でした。怒りではなく寂しさを軸に、経営者としての提言が語られています。
- 玄関プペルの配達はチケット代に含まれる特典で、料金の元はチケット販売で取れている
- 移動中も仕事をしており、一人の「五分」が積み重なると多くの人に迷惑がかかるため時間が動かせない
- お店が無断で西野さんを「スペシャルゲスト」と告知し、勝手に交流時間を設けていた
- その告知により、配達だけで帰った西野さんが約束を破ったように見え、参加者も悲しむ結果になった
- 人の名前や信用を勝手に使ってはいけない、悪いことをしたら謝ればいいというのが西野さんの主張
