📝 エピソード概要
本エピソードでは、政府の陰謀により伝染病研究所を去った北里柴三郎が、不屈の精神で私立「北里研究所」を設立し、再起を果たすまでの軌跡を追います。門下生や国民からの絶大な支持、恩師・福沢諭吉への恩返しとしての慶応義塾大学医学部創設、そして晩年の家族のスキャンダルを乗り越える姿を通じ、北里の情熱的な人間性と周囲との強い絆が描かれています。
🎯 主要なトピック
- 辞職後の決意と世論の支持: 陰謀により辞職に追い込まれた北里に対し、国民や新聞は同情し、政府を激しくバッシングする異例の事態となりました。
- 私立「北里研究所」の設立: 30億円規模の私産と全国の門下生・国民からの寄付により、1915年、師コッホに倣った近代的な研究所を開所しました。
- 東大側の混乱と長与又郎の仲裁: 血清製造技術を持たない東大側の引き抜き工作や、長与仙斎の息子・又郎による旧伝研と北里側の和解への努力が語られます。
- 慶応義塾大学医学部の創設: 福沢諭吉への恩返しとして、北里は医学部創設を指揮し、基礎医学と臨床医学が融合した理想の組織運営を目指しました。
- 長男のスキャンダルと学生の熱意: 長男の心中未遂事件により引退を考えた北里を、彼を慕う慶応の学生たちが「籠城」という形で引き止めました。
💡 キーポイント
- 不滅の闘魂と独立心: 「国に頼らず独立していれば問題は起きなかった」と語り、自らの足で研究環境を再構築する強い行動力が示されています。
- こだわりの建築設計: 北里研究所の本館は、顕微鏡観察時に光の変化を最小限にするため、あえて「北窓」を採用するなど、研究者としての妥協なき姿勢が反映されています。
- 師弟の絆: 右腕である北島泰一が、東大側の「所長・教授職」という好条件の誘いを一蹴し、北里についていく姿に深い信頼関係が見て取れます。
- 後藤新平の痛快な祝辞: 研究所開所式で、政府の非を突き福沢諭吉の先見の明を称えた祝辞は、当時の国民の思いを代弁するものでした。
