梅雨入りした沖縄と、週末前の金曜朝
番組は5月8日、第2週目の金曜日の配信です。沖縄はゴールデンウィーク中に梅雨入りし、今年は例年と違って肌寒い日が続いていたと話されています。
連休が明けてやっと晴れてきたものの、今年の梅雨は少し変な感じだといいます。
雨模様だった連休中は、家に引きこもってAIと一緒にブログサイトのリニューアル作業をしていたそうです。いいサイトができたので、その話はまたいつかしたいとのことでした。
金曜日の朝は、平日勤務の人にとってはあと一日で週末、シフト勤務の人にとっては忙しい週末に備えるタイミングかもしれません。通勤や作業前のこの時間が、いいスイッチになれば嬉しいと語られています。
一ヶ月経たずに壊れたEven G2
ガジェットレポートは、使っていたスマートグラスが壊れた話です。神森さんが使っていたのはEven G2 ── Even Realities社のスマートグラス。見た目は普通のメガネで、レンズ端の小さなディスプレイに通知やナビ、テレプロンプターなどを表示できる。度付きレンズにも対応するで、4月5日に届いたばかりでまだ一ヶ月経っていませんでした。
Even G2は見た目は普通のメガネで、レンズの端に小さなディスプレイが内蔵されています。スマートフォンの通知を確認したり、テレプロンプターとして文字を表示したり、ナビを出したりできるスマートグラスです。
エピソード6では購入の顛末を、エピソード13では2週間レポートを話しています。3ヶ月待ちと言われていたのが1ヶ月半で届き、収録自体にもテレプロンプター機能で台本を表示して使う実験をしていたそうです。
外出時は自然とかけるようになっていて、買い物でも散歩でも、メガネとスマートグラスの区別なく普通のメガネとして使っていたといいます。
異変が起きたのは、先週コストコに買い物へ行ったときでした。通知がグラス越しに来た瞬間、目が霞んで見えたのです。
やばい、なんか自分、目おかしくなっちゃったって思ったんですけど
Even G2は両方のレンズに同じ映像を出し、両目でピントを合わせる仕組みです。片方のディスプレイが映らなくなると、文字がはっきり表示されなくなります。
確認すると、左側のディスプレイがほぼ映っていませんでした。落とした覚えも水に濡らした覚えもなく、普通にかけて買い物に行っただけだったといいます。
そこですぐにEvenサポートに連絡し、今は生産対応をしてもらっている最中だそうです。今は以前の普通のメガネに戻していて、視界に問題はないものの、Even G2がないことでどれだけ使っていたかを実感しているといいます。
一番悔しかったのは、壊れる数日前にEven G2で開発モードが公開されたことでした。生成AIのCodex ── OpenAIの開発支援ツール群。プログラミングのコード生成や作業補助に使われるやClaude Code ── Anthropic社のClaudeを使ったコーディング支援ツール。ターミナル上でコード作成や修正を任せられるのような開発ツールと連動できるモードで、コーディング作業をしながらグラス越しに情報を確認できるようになっていたそうです。
これをやってみようかなと思った矢先に、Even G2壊れちゃったんですね。本当にタイミングが悪すぎでした
ガジェットを使う者としてはこういうこともあるとしつつ、サポートがしっかりしているので、あとは戻ってくるのを待つだけという状況です。
なぜ沖縄でアクセシビリティのイベントをやるのか
Work Talkでは、エピソード11で「6月27日を空けておいてください」と伝えていた件の発表がありました。6月27日土曜日に、アクセシビリティカンファレンス沖縄というイベントを開催するという告知です。
会場は沖縄県立博物館・美術館、通称オキムユの博物館講座室です。那覇市おもろまちにあり、駅から徒歩10分ほどの場所だといいます。
そもそもアクセシビリティとは何か。ウェブサイトやアプリを、障害のある人も含めできるだけ多くの人が使いやすい状態にしていこうという考え方だと説明されています。
例えばスクリーンリーダー ── パソコンやスマートフォンの画面上の文字を音声で読み上げるソフト。目の見えにくい人などが情報にアクセスするために使うを使っている人にとって、画像に説明文がついていないと、それが何の画像か全く伝わりません。そうした小さな積み重ねが、誰かの「使えない」につながっていくといいます。
神森さんは今年4月から、とある企業の顧問としてアクセシビリティ周りの手伝いもしていると明かしています。
自身がアクセシビリティに取り組む理由は、20年以上前の2000年代初頭にさかのぼります。パートナーの特性を知ったことがきっかけの一つでした。
身近な人のことを知っていく中で、ウェブは全員のものではないと実感するようになったといいます。そこでウェブアクセシビリティという言葉に出会い、一気に自分事になりました。
それから20数年、神森さんの中でウェブとアクセシビリティはずっとセットになっていて、今でも変わっていないそうです。
待っていても来ないから、自分で作る場
神森さんは2020年から沖縄に住み始め、もう5年以上が経ちました。移住してきた人間として、何か沖縄にお返しがしたいという気持ちがずっとあったといいます。
自分に何ができるかを考えたとき、20年以上携わってきたアクセシビリティを沖縄でも根付かせたいという気持ちになりました。
アクセシビリティカンファレンスは福岡から始まり、千葉や名古屋など本土の都市で開催されています。ただ沖縄にいると飛行機の距離があり、参加には時間もお金もかかります。オンラインのイベントは増えたものの、同じ場所に集まって話せる場には独特の良さがあるといいます。
終わった後に、ちょっと続き話しませんか、みたいな感じとかね。あの空気ってやっぱりオンラインではなかなか生まれないと思うんですよね
誰かがやってくれるのを待っていても来ないかもしれない。それなら自分でやるしかない。それくらいのシンプルな気持ちから始まったイベントだと語られています。
目指しているのは、沖縄の制作者やサイト運営者が「法律だから対応する」を超えて、アクセシブルなウェブを沖縄から作っていくことです。そういう文化が地道に根付いてほしいといいます。
詳しくなくても、気になるくらいの気持ちで来てもらえれば十分だといいます。県内はもちろん県外の人にも来てほしいとのことでした。
開催日の6月27日は、例年通りなら梅雨明けの一番良い時期です。実はこの梅雨明けを狙って日程を決めた面もあり、翌日は少し早い夏休みを取って沖縄を堪能してほしいと話されています。
現在はライトニングトークの登壇者も募集中です。詳細はconnpassに掲載され、概要欄にリンクが貼られています。
2曲を掛け合わせるマッシュアップという作り方
Suno AI Labでは新曲が披露されました。今回はいつもと違う作り方で、Suno ── テキストなどの指示から楽曲を生成するAI音楽サービス。歌声や伴奏を含む曲を作り出せるのマッシュアップ機能を使っています。
マッシュアップとは、ある曲とある曲を合わせる機能です。2曲を選び、どちらをベースにするか、歌声をメイン曲に寄せるか両方を混ぜ合わせるかを指定できます。今回は両方をうまく混ぜ合わせる形にしたそうです。
自分からゼロから作るんじゃなくて、すでに存在してる二つの世界をSunoが橋渡しをしてくれる感じです
どんな曲になるか作った本人にも予想がつかないのが面白いといいます。
選んだ1曲目は、エピソード1で作った「Tiny Box, Electric Dreams」です。Mac miniを買ったことにインスパイアされた曲で、80年代のUKシンセポップをベースにした明るく勢いのあるエレクトリックポップです。
小さな箱から広がる電気の夢というイメージで作られています。Mac miniは小さな筐体にM4チップが入っていて、その「小さいのにすごい」という感覚が曲になったといいます。
2曲目は、エピソード13で作った「In Focus」です。Even G2をモチーフにした曲で、クリアな視界や焦点が合っていく感覚をテーマにしています。
メランコリックなシンセポップで、どこか哀愁のある内省的な雰囲気です。21回のガチャでようやく納得できたもので、イレイジャー ── 1980年代から活動するイギリスのシンセポップデュオ。きらびやかなシンセサウンドで知られるのようなキラキラしたシンセを狙っていたものの、着地したのは少し影のある落ち着いた雰囲気だったそうです。
エピソード1。Mac mini発の80年代UKシンセポップ調で明るく勢いのある曲
エピソード13。Even G2発のメランコリックで内省的なシンセポップ
2曲は比較的似ているものの、キーもテンポも違い、歌う声も異なります。だからこそ混ぜたらどうなるのかが最初の興味だったといいます。
音楽の中で再会したMac miniとEven G2
今回はマッシュアップのベースに「In Focus」を選びました。実は「Tiny Box」を主にしたバージョンも作っていて、それは別の機会に紹介する予定だそうです。
Sunoが自動で混ぜ合わせるため、2曲の言葉がどう絡み合うかは出来上がるまでわかりません。それがまた面白いといいます。
完成した曲を初めて聴いたとき、ちゃんと一つの曲になっていると感じたそうです。長さは5分30秒ほど。In Focusの雰囲気の中に、Tiny Boxのアップテンポな部分が顔を出す瞬間が個人的に好きだといいます。
今後もこのマッシュアップ機能を使い、番組で作ってきた曲同士を掛け合わせていきたいと語られています。「あの曲とあの曲を掛け合わせてみて」という便りも待っているそうです。
こうして披露されたのが「In Focus × Tiny Box, Electric Dreams (Mashup)」です。Mac miniとEven G2、それぞれのガジェットから生まれた2曲が一つに溶け合いました。
神森さんは、まさにこのタイミングでEven G2が壊れたことに複雑な気持ちがあると振り返っています。
この回のふり返りと週末のあいさつ
最後に、この回の内容がまとめられました。ガジェットレポートでは、届いたばかりのEven G2が一ヶ月も経たず突然壊れた話をしています。
通常利用でね、ポカーンと壊れるっていうのが地味にショックで。開発者モードの公開直後のタイミングだっただけに、本当に惜しかった
今はサポート対応中で、無事に戻ってくることを期待していると話されています。
Work Talkでは6月27日のアクセシビリティカンファレンス沖縄について紹介されました。興味のある人、沖縄でアクセシビリティに関わっている人に、ぜひ遊びに来てほしいと呼びかけています。例年通りなら梅雨明けの一番良い季節で、LT登壇者も募集中です。
番組ではメッセージを募集しています。メールはtom@t-studio.com、または概要欄のお問い合わせフォームから送れます。エピソードを逃さないよう、番組のフォローも呼びかけられています。
まとめ
第16回は、突然壊れたEven G2の残念な出来事から、沖縄でアクセシビリティを根付かせたいという思い、そして2つのガジェット発の曲が音楽で再会するまでを、金曜朝のトーンで語る回でした。
- 届いたばかりのEven G2が一ヶ月経たず左ディスプレイの故障で壊れ、開発者モード公開直後だっただけに惜しまれた
- 6月27日にアクセシビリティカンファレンス沖縄を開催。20年以上の取り組みと、移住5年の沖縄への恩返しの気持ちが背景にある
- 待っていても来ないなら自分で作る、というシンプルな動機からイベントが始まった
- Sunoのマッシュアップ機能で、Mac mini発の「Tiny Box」とEven G2発の「In Focus」を掛け合わせた新曲を披露した



