斬新なアイデアなんて、私も出せない
正直に言うと、斬新なアイデアを出すのが得意か不得意かで言えば、私も多分ダメな方だと思います。
本当にクリエイティブなアイデアがどんなものかっていうのは言い方が難しいですけど、私にもそんなものはないんですよ。
じゃあ何をやっているかというと、アイデアの掛け合わせだけです。当たり障りのない言い方になってしまいますが、本当にそれだけなんです。
自分がゼロから生み出したアイデアじゃなくて、世の中にあるアイデアをどれだけ自分の中に覚えているか。最低でも見たことがあるかどうか、なんですよね。
だから「自分にはクリエイティブな才能がないのかも」なんて、全然思わなくていいと思います。
どちらかというと思うべきなのは、掛け合わせるアイデアの種が少ないのかも、という方じゃないかと思うんです。
企画書を書けているのは、たぶん本を読んでいるから
私がなんとかこの立場で、この年で仕事ができて、今でも企画書を出せているのは、たぶん本を読んでいるからじゃないかなと思います。
そんなにゼロから新しいアイデアなんて、簡単には出ません。これは多分みなさんも同じだと思うんですよ。
だから、まずは情報量を一定時間ちゃんと浴びた方がいいかなという気はしますね。
今の時代なら、生成AIを使うのもありだと思います。昔は頑張って頭をひねり出してやっていた、アイデアの百本ノックみたいなものがありましたよね。
タイトルを作るとか、商品名を考えるとか。今はそういう頭の汗のかき方はしなくなってきているんじゃないかなという気がします。
生成AI自体は、もう不可逆な仕組みだと思うので、使う使わないで言えば、もう100パー使わないといけないと思っています。あとは使い方ですよね。
AIで頭を使わなくなる、という不安について
生成AIにどっぷり使ったときに、人間がアイデアを考える力が退化していくとは思うんです。
でも、それはそれで別にいいんじゃない、という話もあるかもしれないし、そうなって大弱りで困る人もいると思う。どうなるかがわからない時代に、今いるんですよね。
ここでいつも思い出すのが、インターネットが出てきた頃のことです。私がこの仕事を始めたのが、ちょうどWindows95の頃、今から30年くらい前ですね。
当時も「何でもかんでもインターネットで調べるようになると、人間はバカになるんじゃないか」という話題はあったんですよ。
あの頃は分厚い『imidas』や『知恵蔵』みたいな雑学の本が売られていて、クイズ番組も多くて、情報を覚えているかどうかに価値があった時代でした。
でも、じゃあこの30年で人間が全く物を覚えなくなったかというと、そうではないんですよね。私はずっと本も読んできたし、頭の中に記憶していることの価値はあると思って生活してきました。
もっと古くは、活版印刷ができたときや、文字ができる前に口伝で伝えていたものが文字になったときも、きっと同じような不安があったと思うんです。
だから生成AIも、私は同じなんじゃないかなという気が正直しています。馬が車になったときも、きっと「この変化はシャレにならないぞ」という人がいたはずなんですよ。
そして人間は賢いから、その状況に適応して、その結果として脳みそを使うことは残ると、私は思っています。
行き詰まったら、真剣に遊びましょう
おハガキには「行き詰まったとき、どうリフレッシュしたり視点を変えたりしていますか」ともありました。
これは真面目に言うんですけど、ちゃんと遊びましょう。真剣に遊んだ方がいいですよ、本当に。
私は多分、多趣味な方だと思います。キャンプにジョギング、マラソン、昔はサッカーやフットサル、ロードバイク、釣りもやります。
やっているときは真剣に、「これってどうなんだろう」という探求心でやるんです。お金を使うからすごいという話じゃなくて、興味なんですよね。
仕事に関係ないところで得た体験や、そこで会った人が、結果的に仕事でも使えると思うことが多いんです。工夫の仕方とかね。
うちは不動産業界特化と言っていますけど、不動産のことばかり煮詰めてもいいサービスは作れません。他のECサイトを見たり、リアルの体験をすることで、「なんでここは工夫しないのかな」と気づけるんですよね。
中の人であればあるほど「自分たちの業界はこうだから」と煮詰まっていく。だからこそ、そうじゃない視点でいたいと思っています。
一つの例で、少し宣伝っぽくなってしまいますが、私はお客様のプロモーションとして、仕事でPodcastをやっています。声優さんを採用して、台本を書いて、構成して、録音して、編集して、というやつです。
不動産会社にPodcastをやりましょうと言う人は、あまりいないと思うんですよ。これもこの番組をやっていたからこそできた掛け合わせで、まさか仕事になるとは思いませんでした。
だから、モニターの前だけじゃなくて、散歩に行くとか、美味しいものを食べるとか、いろんなことを本当にやっておいた方がいいと思います。そこは真剣にやりましょう。
まとめ
斬新なアイデアが出ないと悩んでいる方に伝えたいのは、才能の問題じゃなくて、種の問題だということです。今の私は、そう考えています。アイデアは出せるようになりますよ。
- 斬新なアイデアは私も出せない。企画は世の中にあるアイデアの掛け合わせでできている
- 才能がないと思う前に、掛け合わせる種が少ないのかもと考えてみる
- 生成AIは不可逆な変化。過去のインターネットや活版印刷と同じで、人間は適応していくはず
- 行き詰まったら真剣に遊ぶ。仕事に関係ない体験が、結果的に企画の視点になる







