学生と社会人で「立場」が真逆になる
新卒3日目にして社会の厳しさを知って慄いている、という新卒の方からおハガキをいただきました。
でも3日目でそれに気づいて「やべえ」と思ってるなら、いっそ健全な気がするんですよね。
学生までっていうのは、基本的に自分でお金を払って「何かを教えてください」って言ってる立場です。
だから割り切って言えば、生徒側がお客様で、先生はお客様に「よろしくお願いします」という構図になるわけですよ。
もちろん年長者が社会で生きていくためのしつけを伝えるので、先生の方が偉いような見え方にはなっています。
でも、大学まで含めて授業料を払っているのは生徒側だと。
それが社会に出ると、自分が会社側からお金をもらって、あなたにこれを依頼しますという立場に真逆になるんですよね。
給料は「先輩が稼いだお金」から降ってくる
ここで一番わかってほしいのが、給料ってどこから出ているのか、という話です。
制作会社なら、お客様に納品物を提供した結果として、僕らにお金がいただけます。順番としてはそうなんですよ。
全部先にお金をもらってから作る、ということはなかなかないと思うんです。
つまり、最初に何かを納品しないとお金はもらえない構図になっているはずなんですね。
じゃあ新卒のギフトカードさんが今4月で、4月分の給料が出るとして、それはどこから出ているのか。
もし4月も5月も6月も研修で、その3ヶ月間に納品物がないなら、その間の給料はなぜ出るのか。
これは隣の先輩がせっせと頑張って稼いでくれているお金なんですよ。
先輩は自分で100万稼いだら「全部俺の成績だ」と言えるかもしれない。
でも会社という組織に入ることで、その利益の一部が、まだ戦力になっていない子を育てるコストに回っていくわけです。
だから新人がまずやるべきは「研修を死ぬ気でやる」こと
じゃあこれからやっておけと言われたら何か、という話ですけど。
社内研修や社外研修があるなら、その時間で学ぶべきことを本気で身につけることだと思います。
高校や中学のめんどくさい授業って、とりあえず50分頑張るか、ノート取ってるふりして知らん知らん、みたいなことあったかもしれない。
でもこれからは、研修で言われたことをどうやれば100%自分の身につくか、そこをちゃんとやってほしいんです。
「知っている」と「使える」は違うという話、よくありますよね。そこに至れるかどうかだと思いますよ。
社内政治がどうとか、先輩にゴマをするのが社会人だ、なんてことは全くないと思うんです。
それよりも、今自分がやらなきゃいけないスキルアップをちゃんとやるのが先じゃないかと。
ただ、エンジニアだからエンジニアのスキルだけあればいい、というわけでもないんですよね。
いいものを作ってるんだから給料は上がるはずだ、というところまで行くと、それも違うと思うので。
最後に価値を認めるのはお客様
結局、誰が価値を認めるかと言ったら、お客様なはずなんですよ。
評価は上司がするけれど、その上司も最終的には「お客様がOKを出すか」という観点を持っているはずなんですね。
だから目の前の上司にゴマをすって「いいよ」と言われても、それは最終的には通じなくなると思うんです。
お客様に相対したときに「その金額では買いたくない」と言われるかもしれないですからね。
この感覚を身につけるには、お客様の前に出る機会があるなら積極的に前に出るのがいいと思います。
うちのディレクターがすごい言われてるけど大丈夫なのか、お金の交渉をしてるな、とか。
そういうのを見てわかるようになったら、いいウェブ屋さんになっていけるんじゃないかなと思うんですよ。
まとめ
学生と社会人でいちばん変わるのはお金の向きで、いまの給料が誰の稼ぎから来ているかを知るだけで、見える景色は結構変わると思っています。新卒の方には、まずは目の前の研修を本気でやることをおすすめしたいです。
- 学生は授業料を払う側、社会人はお金をもらって依頼を受ける側で、立場が真逆になる
- 納品物のない研修期間の給料は、先輩が稼いだお金から出ている
- まずやるべきは社内政治ではなく、研修を「使える」レベルまでやりきること
- 最終的に価値を認めるのは上司ではなくお客様なので、その観点を早めに持っておきたい






