通学は週何日?学習スタイルが合うかを最初に確かめる
今回のテーマは、通信制高校に入学・転入する前に確認しておきたい7つのことです。蒼葉レイさんは、学校選びで何を確認すればいいのかわからない人に向けて話しています。
蒼葉さんによると、通信制高校は自分のペースで学びやすい一方で、通学の頻度やサポート体制が学校によって違います。入学してから「思っていた学校生活と違った」と感じることもあるかもしれない、と話されています。
僕自身も通信制高校で学んだ経験があるんですが、その中で良かったと感じることもあれば、もう少しこうだったら良かったと感じることもありました。
1つ目のポイントは、通学頻度と学習スタイルです。通信制高校は自宅で勉強するイメージを持たれがちですが、実際には登校日数が少ないコースもあれば、週に何日も通うコースもあり、オンラインをどれくらい使うかも学校によって違います。
蒼葉さんが大切だと話すのは、自分に合った学習スタイルを選ぶことです。合う環境は、人によって次のように分かれる可能性があります。
登校する日数を調整できる環境が合っているかもしれない
定期的に学校へ通える環境のほうが合う可能性がある
蒼葉さん自身が通信制高校で感じたのは、自分のペースで勉強できることの裏側にある難しさでした。
自分のペースで勉強できるっていうことが大きなメリットである一方で、その時間をどのように使うかってことを自分が考えて、そしてそれを実行できる人じゃないと、
なかなか勉強習慣を身につけていくのは大変だということです。
蒼葉さんは、時間に余裕ができても、それだけで勉強が自然に進むわけではないと話します。だからこそ、通学日数だけでなく、どんな学習環境なら続きやすいのかを考えてみてほしい、というのが1つ目のポイントの結論です。
レポートやスクーリングの仕組みと、授業料以外のお金
2つ目のポイントは、レポート、スクーリング、テストの仕組みです。一般的に通信制高校では、レポートの提出、スクーリング ── 通信制高校で実際に学校へ通い、授業や面接指導を受けること。卒業に必要な単位を取るために、決められた回数の出席が求められます、テストを通じて学習を進めます。
ただし、課題の進め方や先生から受けられるサポートは学校によって違います。レポートを自分で計画的に進める必要がある学校なら、提出期限から逆算して学習することが大切になります。
一方で、わからない問題を先生に質問できたり、学習計画を相談できたりする環境なら、一人で抱え込まずに勉強を進めやすくなるかもしれない、と蒼葉さんは話します。
自分のペースで進められること、それから自分で学習を管理しなければいけないってことの責任、両方を感じました。
自分の場合は自分で学習を計画するっていう方が合ってたので良かったんですけど、ここは個人差あるので、
蒼葉さんは、自分で計画するやり方が合うかどうかは個人差があるので、今のお子さんの状況も踏まえて保護者の方に判断してほしい、とも話しています。
3つ目のポイントは、学費と授業料以外にかかる費用です。授業料だけでなく、入学金、施設設備費、教材費、スクーリングにかかる交通費なども確認しておきたいところです。
もう1つ注意したいのが、通信制高校そのものとサポート校 ── 通信制高校に通う生徒の学習や生活を支援する民間の教育機関。高校とは別の組織で、在籍する通信制高校の学費とは別に費用がかかるのが一般的ですの違いです。蒼葉さんによると、サポート校はメインの高校ではなく、その高校での学習や活動を支援する別の機関で、費用の仕組みも役割も異なります。
追加の学習サポート費なども含めて、費用はトータルで考えることが大切です。そのうえで、支援制度や公的な支援を活用できる場合もあるので、そこも含めて確認しておくよう勧めています。
困ったとき誰に相談できる?サポート体制と人との交流
4つ目のポイントは、先生や学校からどんなサポートを受けられるかです。通学日数や学費に注目する人は多いものの、入学後に勉強や生活で困ったとき誰に相談できるかも重要だ、と蒼葉さんは話します。
たとえば、レポートが進まないときに先生へどれくらい質問できるのか、学習計画を一緒に考えてもらえるのか。具体的にどんな支援が受けられるのかを確認してみてください、とのことです。
5つ目のポイントは、人間関係や人との交流です。通信制高校では、通学の頻度や学校生活の形によって、人と会う機会が変わってきます。
僕自身も通信制高校で学ぶ中で、人と会う機会が減ったと感じました。
蒼葉さんは、自分のペースで生活しやすくなるのはメリットだとしたうえで、人と自然に顔を合わせたり、何気ない会話をしたりする機会が少なくなることもあると話しています。
ただし、これはすべての通信制高校に当てはまるわけではありません。学校行事や部活動、交流イベントを用意している学校もあり、通学頻度によっても学校生活は変わります。
蒼葉さんが勧めるのは、友人が多くできる学校かどうかだけで決めるのではなく、その学校がどんな機会を提供しているのかをホームページなどで確認したうえで、総合的に判断することです。
進学率の数字だけで決めていい?卒業後の進路の見方
6つ目のポイントは、大学進学や就職など卒業後の進路です。大学進学を目指すなら、学校の授業で志望校に必要な学力が身につくのか、自分で受験対策を進める必要があるのかを確認しておきたいところです。
蒼葉さんによると、大学受験向けの授業や個別指導を用意している学校もあれば、卒業に必要な学修を中心に進める学校もあります。進路相談の機会や、大学・専門学校の情報提供も学校によってさまざまです。
進学率の数字にも注意が必要だと蒼葉さんは話します。学校によっては、同じ系列の専門学校や大学への進学も含めた進学率を出していることがあるためです。
進学率そのものも大事ですが、実際にどのレベルの大学への進学実績があるのかも見ておく必要がある、というのが蒼葉さんの考えです。
この通信制高校だけで、いわゆるみんながパッと思い浮かべた名前の大学に行けるのかどうか、ここもまた変わってくるので、
蒼葉さん自身は、通信制高校とは別に予備校にも通っていたそうです。そのうえで、その学校が系列の専門学校への入学を特に推し進めているのかといった事情も含めて、各学校の実情を把握しておくことを勧めています。
転入なら単位といつ卒業できるかを具体的に聞く
7つ目のポイントは、転入の場合の単位と卒業までのスケジュールです。特に、今の高校から転入を考えている人に確認してほしいことだと蒼葉さんは話します。
転入の場合、これまで在籍していた高校での学習状況や修得した単位によって、転入後の履修計画や卒業までの見通しが変わることがあります。そのため、これまでの単位がどう扱われ、いつ卒業できる見込みなのかを、転入先の学校に具体的に確認することが大切です。
出願できる時期や必要な書類なども、学校によって違う場合があります。
蒼葉さん自身も、全日制高校から通信制高校に移った経験の持ち主です。その経緯は次のような流れでした。
今振り返ると、当時は今いる環境に戻ることや、そこで頑張ることに意識が向いていた場面もあったりとかしたんですけど、
蒼葉さんは予定どおり3年以内に卒業できましたが、それは全日制高校時代の単位の扱いにもよると話します。比較的多くの学校では3年以内に卒業できるものの、場合によっては秋ごろの卒業にずれ込むパターンもあるそうです。
だからこそ、卒業までの見込みについては各学校に相談するのがおすすめだ、と締めくくっています。
7つのポイントの振り返りと、自分に合う環境の選び方
蒼葉さんは最後に、通信制高校に入学・転入する前に確認しておきたい7つのポイントを改めて整理しています。
通信制高校といっても、学校によって特徴は違います。蒼葉さんは、何よりも自分のペースで学べる環境かどうかを優先し、そのうえでどんな判断がいちばん合理的かを考えてほしいと話しています。
ほかにも疑問がある人には、コメント欄で質問してほしいと呼びかけています。また、10月24日土曜日には、通信制高校のサポートを運営する企業であるニジンアカデミーさんと一緒にオンラインイベントを開き、蒼葉さんが自身の経験を話しつつ、チャットでリアルタイムに質問を受け付けるそうです。
まとめ
通信制高校は自分のペースで学べるのが魅力ですが、通学頻度、課題の仕組み、費用、サポート、交流、進路、転入時の単位まで、学校ごとに中身は大きく違います。蒼葉さんの経験からも、入学前に一つずつ具体的に確かめておくことが、後悔しない学校選びにつながりそうですね。
- 通学日数だけでなく、自分が続けやすい学習スタイルかどうかで選ぶ
- 自分で学習を管理する責任があるので、相談できる先生やサポートの有無を確認する
- 授業料以外の費用や、高校とは別機関であるサポート校の費用もトータルで見る
- 進学率は系列校への進学を含む場合があるので、進学実績のレベルまで確かめる
- 転入なら、これまでの単位の扱いと卒業見込みを転入先に具体的に聞く






