夜泣石は妖怪か、それとも神か?
小柳省三さんのチャンネル「画家、考え中。」は、小柳さんが絵を描く様子を配信する作業配信チャンネルです。今回描いているのは「怪異譚」シリーズの1枚、「夜泣石」という妖怪です。
怪異譚シリーズは、お化けや妖怪を題材にしたシリーズです。夜泣石は和紙に墨と岩絵の具で描かれていて、目がある石の姿になっています。
今描いてるのは夜泣石という妖怪ですね。まあ妖怪なんですよ。石なんですけどね。
小柳さんによれば、石は妖怪というより神として扱われることのほうが多いそうです。日本には祟り神もいれば、御利益のある石もあり、石を御神体とする神社もあります。
それでも夜泣石が妖怪図鑑に載っているのは、「夜に泣く」という性質があるからだと小柳さんは考えています。泣かずに祟るだけ、あるいは御利益があるだけなら、神として扱われていたかもしれません。
小柳さんは、日本の神と妖怪は同じベクトル上のプラスとマイナスのようなもので、もとは同じものだと話します。キリスト教の天使と堕天使にたとえかけますが、悪魔は別物なので「ちょっと一緒にはならない」と言い直しています。
話は大天使ミカエルにも及びます。キリスト教の天使は、キリスト教が成立する前からいた土着の神々ではないか、ミカエル信仰のようなものがあったのではないか、という説を聞いたそうです。
祟るだけ、または御利益がある。石を御神体とする神社もある
「夜に泣く」という性質から、妖怪図鑑に載っている
小柳さんは、日本では人間も神や妖怪になることがあると付け加えます。神と人間と妖怪の関係ははっきり線引きできない、というのがこの前振りの結論です。
可愛くなりすぎた主題をどう怖くするか
背面カメラに切り替えたところで、小柳さんは夜泣石の絵について「かなりいいとこまで来ている」と話します。仕上げの段階では、気になるところや直したいところを洗い出して直し、最後に全体を決める、という順番で進めるそうです。
いちばん気になったのは、背景の幽玄な雰囲気に比べて、主題の石がはっきり描かれすぎている点でした。
一番怖くないと、怖くなきゃいけないところが可愛くなっちゃってるぞって気がします。
そこで小柳さんは、石の部分を墨で汚したり胡粉 ── 貝殻を砕いて作る白い顔料。日本画で白色を出したり、下地を作ったりするときに使われますを入れたりして、背景のようなモヤモヤ感を出すことを考えます。
木の柵も、調子は出ているものの単調だと感じたそうです。長年風雨にさらされたような煤けた感じを出すため、柵を墨で1本ずつ押さえることから始めました。
墨を摺る手順と、あえて使う細い筆
作業の前に、小柳さんは墨を摺る手順を見せています。まず硯の上の、墨を摺る平らな面に水を置き、墨を力を入れずに滑らせていくだけだと説明します。
硯がまともな状態だったら、これぐらい簡単で早いです。
濃い墨を大量に作るときは別のやり方もあるそうですが、今回はこの摺り方で十分でした。簡単に摺っただけでも墨は濃く出たため、小柳さんは水で薄めて濃さを調整しています。
柵を塗るときに細い筆を使ったのは、一気に塗れないことで縞模様が出て、板らしい質感になると考えたからです。毛先が長く使いにくい筆ですが、小柳さんはその不自由さも表現になると話しています。
使いにくいから、その使いにくさが表現できるといいなっていうのは、たどたどしさみたいなものもね。いい表現になるんですよ。
異常気象と「来るぞ」と言われ続けた大地震
作業を進めながら、小柳さんは寒暖差の話を始めます。少し前まで「暑い」と言っていたのに雨の日が続き、それが終わると今度は夜が寒くなりました。風邪をひいている人も多く、インフルエンザも流行っていて怖いと話します。
小柳さんによると、「異常気象」という言葉は高校2年生だった1977年ごろから言われ続けているそうです。それなら正常な気象とはいつのことなのか、とツッコミを入れています。
地震についても、今の南海トラフ地震のように、当時は東海大地震がもうすぐ来ると言われていました。小柳さんがそれを覚えているのは、高校の担任の先生の言葉が印象に残っているからです。
(担任の先生が)「これだけ腰の重い役所が来るって言い出したから、本当に来るかもしれないよ」って言ってたのを覚えてる。
小柳さんは、大きな地震が来ないことのほうがかえって怖いと感じています。地震はエネルギーの蓄積が爆発するものなので、小さな地震がこまめに来るほうがいいという考え方です。震度3くらいの地震が最初から続くだけなら、それほど怖くないとも話しています。
初めて怖いと思った地震と、図鑑の震度7
小柳さんが初めて「怖い」と感じた地震は、小学3年生か4年生のころ、名古屋で起きた震度4ほどの地震でした。それまでの震度1や2は「あれ、今揺れた?」と思う程度だったそうです。
近くの民家の窓ガラスがガシャガシャガシャガシャ言ってて、「あそこのお家何してんだ?」と思ってたら、もうその段階で揺れてたんですね。
窓ガラスの音はだんだん大きくなり、外を歩いていても地面が揺れているのがわかったといいます。
震度7と聞いて小柳さんが思い出すのは、子どものころに持っていた『気象と天文』の図鑑です。気象と天文は古代からセットで語られることが多く、当時の図鑑もまだ1冊にまとめられていて、巻末には地震のページがありました。
図鑑の絵は手描きでした。小柳さんは、CGやAIのリアルな画像より、あまりうまくない絵師の手描きのほうがずっと怖いと話します。
地面にヒビが入っている。地割れに落ちたらどうなるのかと怖かった
デパートが少し傾き、ヒビが入っている。今でも覚えているほど怖かった
配信が落ちる原因はiPhoneの熱か?
話の途中で配信が落ち、小柳さんは新しい配信枠に「引っ越し」ました。落ちると手続きが面倒だとぼやいています。
撮影に使っているiPhoneがときどき熱を持つため、それが原因ではないかと小柳さんは疑っています。きちんとした撮影機材も検討しますが、今はTikTokでも多くの人がスマホで撮っていて、下手なウェブカメラよりスマホのほうが性能はいいとも話します。
中古のキヤノンの一眼レフなら熱は持たなさそうですが、本体が大きくて使いにくい。性能のいいコンパクトデジカメは中古でも高い。結局、しばらくはiPhoneで続けることにしています。
配信作業をAIに任せたら何が変わったか
配信が落ちても今は楽だと小柳さんは話します。YouTubeライブの配信は、1日遅れほどでSpotifyとApple Podcastsにも配信していて、その作業をAIに任せているからです。
何も言わなくても「あ、今回2つに分かれてますね。じゃあ1つにしてやっておきますね」って言ってやってくれます。賢いですよね。
AIは、小柳さんが忘れていることも毎日指摘してくれます。「あの件、着手してないんじゃないの?」「この絵、計画通り進んでる?」と、AIのほうから声をかけてくるそうです。
小柳さんは、相手が人間だと素直になれず、「やってるよ」と嘘をついてしまいそうだと話します。AIなら、できていなくても非難されたり変な目で見られたりしないので、「あ、忘れてた」と普通に言えるといいます。
AIだとね、別にできてなかったからといってだらしないって非難されるわけでもないし。
メールの返信もAIに任せています。英語のメールに返事を出していないとAIが知らせてくれ、日本語訳と英文をセットで見せて確認を取ったうえで、OKを出すとGmailから送ってくれるそうです。
使っていないサブスクの解約から返金交渉まで
最近とくに助かっているのが、サブスクリプションの整理です。小柳さんは自分が何に加入しているのかわからなくなっていましたが、AIが契約を探し出し、「もう使ってないんじゃないの?」と知らせてくれるそうです。
(AIが)「これやめるだけで、月間4000円ぐらい浮きますよ」とか。めちゃくちゃでかいですよね。
さらにAIは、解約したサブスクについて、ダメ元で今月分だけでも返金してもらえないか交渉してくれました。その結果、交渉は成功し、クレジットカードに返金されることになったそうです。
英語圏の相手とそんな交渉は自分ではとてもできない、と小柳さんは話します。今はAIなしの生活は不便だと感じるほどですが、なくなればまた元の生活に戻るだけだ、という冷静な見方も添えています。
| 場面 | AIがすること | 小柳さんの役割 |
|---|---|---|
| 配信の転載 | 分かれた録画を1つにまとめて配信する | 依頼するだけ |
| メール | 未返信を知らせ、和訳と英文で返信案を作る | 確認してOKを出す |
| サブスク | 使っていない契約を探し、解約や返金交渉をする | 使うかどうかを判断する |
小柳さんは、けんすうさんの「PottyPody」というサービスも使い始めたそうです。中で動いているAIは小柳さんの使っているものと同じなのに、使う人によってこれほど賢くなるのか、と驚いています。そのサービス自体も、けんすうさんがアイデアを出し、AIに作らせたものだと聞いたそうです。
脳内ホルモンとRNAの本に受けた衝撃
このチャンネルでは、30分に1度休憩を取っています。疲れるからだけでなく、描き続けると脳が興奮するので、それを鎮める意味もあるそうです。
ここから話は、ドーパミンやエンドルフィンといった言葉に移ります。今では誰でも知っている言葉ですが、昔は「脳内ホルモン」と言うくらいでした。小柳さんが高校生のころ、藤本義一 ── 作家・放送タレント。直木賞作家で、テレビ番組「11PM」の司会でも知られますさんや栗本慎一郎 ── 経済人類学者。1980年代に脳や生命をテーマにした著作で話題を集めましたさんがよく使うようになりましたが、まだ一般的な言葉ではなかったそうです。
興味を持った小柳さんは、脳内ホルモンについて書かれた本を買い、夢中で読みました。人間は自分の意思で動いているつもりでも、脳内物質に大きく影響されている、という内容です。
その本には、DNAとRNAの話も書かれていました。小柳さんの説明では、RNAは二重螺旋がほどけた一重螺旋で、ウイルスはRNAを持ち、人体に入るとDNAを乗っ取って自分を複製していきます。
人間って思ってるほど自分の、自我だけでできてるものじゃなくて、そういう違うことに影響されまくってるのかって思いました。
本には、ウイルスもドーパミンやエンドルフィンと同じように人間の脳に影響を与えるのではないか、と書かれていたそうです。小柳さんは、今ではこうした話も常識なのかもしれないとしつつ、「ドパガキ」という言葉が使われるほど、ドーパミンは身近な言葉になったと話します。
元寇は人類初の大海戦だった?
後半は、小柳さんがその日にポッドキャストで聞いた、元寇の話です。作業はススキの描き起こしに移り、わざとぼかした味を残しながら、輪郭を少しだけはっきりさせています。
元寇でモンゴル軍が撤退したのは神風、つまり台風だけが原因ではない、という見方が今では常識になりつつあります。小柳さんは、この点は以前の配信でも話したと振り返ります。
世界最強のモンゴル軍が、規模の小さな鎌倉武士団に負けたことは、モンゴル帝国にとって大きなショックでした。一方で、日本の朝廷や公家は相当怖かったようで、「怖かった」と書いた記録が残っているそうです。
モンゴル軍は900隻の船と十数万人の軍勢で攻めてきました。この規模の海戦はおそらく人類初だったといいます。騎馬民族で陸上の王者だったモンゴル軍は、もともと水上戦が得意ではありません。そのうえ誰も経験したことのない規模の戦いだったため、モンゴル軍も鎌倉武士も、どう戦えばいいのかわからなかったそうです。
恩賞目当てで突っ込む鎌倉武士と、怯える朝廷
鎌倉武士の特徴は、どんな状況でも、たとえ一人でも突っ込んでいくことでした。いちばん先に突撃した者には名誉があり、これを「先駆け」と呼びます。ポッドキャストでは、この姿勢を「先駆け原理主義」と呼んでいたそうです。
相手がもう何百人もいるような船に一人で突撃していくとかね。そういうことやってるんですね、鎌倉武士って。
鎌倉武士が残した絵巻物や記録は、驚くほど陽気だといいます。鎌倉武士団は数千騎ほどだったのに対し、モンゴル軍は最大14万人ほどで、百倍以上の差がありました。さらに、てつはう ── 元軍が使った火薬兵器。陶器などの容器に火薬を詰めた炸裂弾で、大きな音と煙を出しましたという見たことのない兵器も持ち込まれていました。
それでも鎌倉武士がひるまなかったのは、恩賞が欲しかったからです。モンゴル軍の本当の恐ろしさをよく知らないまま、敵の大将の首を取れば褒美がもらえる絶好のチャンスだと考えていました。
一方、現場にいなかった朝廷や公家、北条家の幕府はモンゴル帝国のことを伝え聞いていたため、「また来たらどうしよう」と暗い記録を残しています。小柳さんは、わかっていないからこその陽気さが勝因の一つだったのではないかと話しつつ、それは結果論だとも断っています。
恩賞のチャンスとして張り切る。一人で敵船に乗り込むほど陽気
モンゴル帝国を伝え聞いて怯える。「また来たらどうしよう」と暗い記録を残す
汚物の投げ込みと、兜を忘れた先駆けの武士
ポッドキャストでは、元寇の海戦が当時としては人類史上最大の海戦だったことも語られていました。誰も経験したことのない規模だったため、モンゴル軍もうまく機能しなかったそうです。
モンゴル軍の船の中では疫病が流行りました。鎌倉武士が動物の死骸や糞尿をモンゴル軍の船に大量に放り込んだ、という記録があるそうです。臭いが目にしみるほどひどく、口も目も開けられず、船内は不衛生になって病気が広がりました。
いつも先駆けをしていたある武士は、出撃しようとした船の上で兜を忘れたことに気づきます。味方の若武者が兜を貸そうとしましたが、その若者に矢が当たったら家族にお詫びのしようがない、と断ったそうです。
(脛当てを)頭に乗せて縛り付けて、「これでいいわ」って言って、で、突進していった。
案の定、その頭に矢が当たりました。脛当てがなければ死んでいたはずですが、手などにも10センチほど矢が刺さったまま戦っていた、と記録から読み取れるそうです。小柳さんは「めちゃくちゃですね、鎌倉武士」と笑っています。
兵法を知らない勢いが、連合軍を崩した
小柳さんによると、鎌倉武士は古代中国の孫子 ── 中国の春秋時代に成立したとされる兵法書。戦わずに勝つことや、情報を重んじる考え方で知られますなどの兵法をおそらく知らず、戦略も戦術も持たないまま勢いだけで戦っていました。ただ、その勢いがあまりにすごく、相手を混乱させたそうです。
モンゴル軍は、モンゴルのほか、コウクリ、滅ぼされた宋、苗人族などからなる連合軍で、内部で揉めていたといいます。鎌倉武士の無茶な戦い方に「やってらんねえ」と、早々に帰ってしまった船もあったようです。
自分の国を征服したモンゴルのために、なぜここまで頑張らなければならないのか、という思いもあったのではないか、と小柳さんは推測しています。
鎌倉武士の突撃
何も恐れない勢いで攻め、相手を混乱させる
連合軍の離反
内部の不仲もあり、早々に帰る船が出る
疫病の流行
汚物の投げ込みで船内が不衛生になる
台風
とどめとして台風が来て、モンゴル軍はボロボロになって撤退する
悲惨なのに笑ってしまう、戦争と『地獄の黙示録』
小柳さんは、元寇の話を聞いてかなり笑ったと話します。ただ、実際にはものすごい数の死者が出て、臭いもひどく、笑い事ではない地獄絵図だったはずだとも付け加えています。
小柳さんが思い出したのは、フランシス・フォード・コッポラ監督の映画『地獄の黙示録』です。悲惨で陰鬱な映画なのに、登場人物のやっていることがどこか笑えるといいます。
作中では、ベトナム戦争の最中に、アメリカ軍の指揮官が川に爆弾を落として波を起こし、サーフィンを楽しみます。周りの兵士には次々と弾が当たるのに、その人にだけは当たりません。実際の戦場にも、そういう人がいるそうです。
「朝のナパーム爆弾は格別だ」とか言って、「いやー、気持ち悪いこと言う奴だな」とか思いながら、ちょっとでも笑っちゃいますよね。
クビライの死と秀吉の死、正反対でそっくりな結末
元寇は日本が滅びかけた出来事であると同時に、モンゴル帝国にとっても大きな痛手で、これで国力が傾いたのではないか、と小柳さんは話します。
クビライ・ハーン ── モンゴル帝国の第5代皇帝で、元朝を建てた人物。在位中に2度、日本へ遠征軍を送りましたは、死ぬまで日本を取ると言い続けていたそうです。周囲はうんざりしていて、クビライが亡くなると、日本攻めはやめようという雰囲気になったといいます。
小柳さんは、この結末が豊臣秀吉の朝鮮出兵と「まさしく正反対」で、しかもそっくりだと指摘します。秀吉が何度も出兵を命じ、皆が嫌がっていたところで秀吉が亡くなり、行かなくてよくなったという流れが重なるからです。
| 項目 | 元寇 | 朝鮮出兵 |
|---|---|---|
| 言い続けた人 | クビライ・ハーン | 豊臣秀吉 |
| 周囲の空気 | 言うことを聞きたくない | 何の戦いなのかと嫌がる |
| 結末 | クビライが亡くなり、日本攻めをやめる | 秀吉が亡くなり、行かなくてよくなる |
神風から鎌倉武士へ、変わった元寇の教わり方
小柳さんは、悲惨な歴史にも笑いの要素があると話します。小柳さんの世代は、神風が吹いたから日本が勝ったと習いましたが、今の子どもたちは違う教わり方をしているそうです。
元寇を習って帰ってきた小柳さんの息子たちは、「結局、鎌倉武士が頑張ったから勝てたの?」と面白がっていたといいます。
小柳さんの子ども時代は、神風が吹いたから勝ったと習った
今は、神風もあったが主な要因ではなく、鎌倉武士の奮闘が大きいと考えられている
とはいえ、勝因は勢いだけではありません。モンゴル軍の襲来は予想されていたため、何年も前から土塁 ── 土を盛って築いた低い塀や堤。元寇では博多湾沿いに築かれ、「元寇防塁」と呼ばれていますを築き、騎馬兵の強みである馬が通れないようにしていました。小柳さんは、これが大成功したと話します。
入り組んだ湾には大型船が入れないため、モンゴル兵は小舟で上陸するしかありません。その小舟を湾の周りから囲み、1隻ずつ沈めていきました。小柳さんは、この状況をノルマンディー上陸作戦にたとえています。
ただただ突進した勢いが強すぎて、それに(モンゴル軍は)やっぱり相当嫌だったんじゃないかな。こんな奴ら相手にすんの嫌だっていう。
ススキを描き起こした夜泣石と次の妖怪
話しながら進めた作業で、ススキはぼんやりした背景を生かしつつ、墨線で1本ずつ浮かび上がらせました。墨の上に墨線を引いたため、はっきりしすぎず、少しお化けっぽい雰囲気になったと小柳さんは話します。
残るのは石の下のほうだけで、夜泣石は明日完成する予定です。次に描く妖怪は、妖怪図鑑の中から選んでおく必要があるそうです。
最後に正面カメラで、光によって見え方が変わる絵を見せて、配信は終わりました。この配信は、アクシデントがない限り、月曜から土曜の21時から22時ごろに行われ、中止する場合はXで告知されます。
まとめ
今回の配信では、夜泣石を描き進めながら、神と妖怪の境界、地震の記憶、AIに生活を助けられる日々、そして元寇の鎌倉武士へと話題が移っていきました。悲惨な出来事の中にも人間らしいおかしさを見つける語り口が、全体を通して印象に残ります。
- 夜泣石は「夜に泣く」という性質から妖怪とされるが、日本では神と妖怪と人間の境目は曖昧だという
- 小柳さんは、大きな地震が来ないことのほうがかえって怖く、小さな地震がこまめに来るほうがいいと考えている
- 配信の転載、メール返信、サブスク整理までAIに任せ、責められない相手だから「忘れてた」と素直に言えると話す
- 元寇の勝因は神風だけでなく、恩賞を求めて突撃した鎌倉武士の勢い、土塁などの作戦、連合軍の不和、疫病が重なったものだという


