7作で終わりじゃない、「呪いの子」を知っているか
冒頭、三宅さんがハリーポッターを「どこまで見たか」と吉田さんに問いかけます。吉田さんは全部読んで見た、という自信を見せます。
うん、意外とみんな見切ったり読み切ったりしてないよね。
ところが三宅さんは、それを否定します。JKローリングの作品は7作で終わりではない、というのです。
「不死鳥の騎士団」などなどで7で終わりじゃないのよ、これが。
三宅さんが挙げたのが「呪いの子」でした。これは小説ではなく、舞台として存在する作品だと説明します。
のび太とドラえもん、ダブル主人公という構造
主人公が誰かという話になります。三宅さんは「呪いの子」を、のび太とドラえもんのようなダブル主人公構造だと例えます。
ドラえもんとしてのハリーポッターと、のび太としてのハリーポッターの息子がいるわけ。
つまり、ハリーとその息子の両方が物語の中心にいる、という説明です。息子の話がある、という噂を吉田さんも聞いたことがあると応じます。
JKローリングが書いた「正史の8作目」である理由
吉田さんは、ナルトにおけるボルトのような外伝ではないかと尋ねます。しかし三宅さんはきっぱり否定します。
これがあの、8作目として、正史の8作目として、「呪いの子」ってのを舞台でやってまして。
その根拠として挙げられたのが、脚本をJKローリング本人が手がけているという点です。共同脚本者はいるものの、原作者が関わっているからこそ「本編」だと語ります。
作家であるJKローリングが、舞台という別ジャンルにここまで気合を入れていること自体に、三宅さんは心を打たれたと話します。
あまりにも本編すぎて、決まってるわこいつみたいな、目ガン決まってるわって気持ちになるの。
タイムトラベルで1〜7が完結する構造
なぜ8作目を見る意味があるのか。その核心は、物語がループする点にあります。
ちょっとループするみたいな、タイムトラベルするみたいな話なわけ。
物語は普通、時間軸に沿ってまっすぐ進みます。しかし「呪いの子」では、登場人物が過去へ戻ってきてしまうのだと三宅さんは説明します。
戻った結果として1から7の物語があった、という構造になるため、8作目を見ないと真には完結しないという仕掛けになっているわけです。
戻った結果の、実はまあ、一から七だったわけでっていうね。
7作目のラストは、ハリーの息子アルバスの名前が出てくる場面で締めくくられます。舞台はまさにその続きから始まると三宅さんは語ります。
床下に本物のプール、舞台演出のすごさ
作品としての完成度だけでなく、舞台演出そのものも見応えがあったと三宅さんは続けます。想像力を掻き立てる舞台の面白さに、最新の演出が加わっていたといいます。
舞台の中でここは宇宙ですって一言言ったら、もうそこは宇宙になるみたいな。
魔法の世界らしく、火を吹いたり何かが動いたりといった演出もあり、「やったるで」という気合を感じたと話します。
特に驚いたのが、湖のシーンです。舞台の床下に本物のプールが埋まっていたというのです。
舞台なのにプールあって、役者が普通にその中入ってずぶ濡れになりながら演技してるわけ。
役者はプールに潜って下から抜けていくため、髪までしっかり濡れます。それなのに数分後の場面転換では、平然とした顔で登場したそうです。
だからめっちゃドライヤーしてんじゃんこいつと思って。
稲垣吾郎ら豪華キャスト、そして観劇のリアル
キャストについて吉田さんが尋ねると、三宅さんはハリー役だけで7人ほどいると明かします。
稲垣吾郎さんや藤木直人さんらが日替わりで演じており、役者好きは配役の違いを楽しめるといいます。
上演時間はおよそ3時間半。第一幕と第二幕の二部構成で、途中に30分ほどの休憩が入ります。それでも飽きずに見られたと三宅さんは話します。
客層については、土日に行った際は40代ほどの女性がボリュームゾーンだったといいます。ただし、若い人や舞台初心者でも十分楽しめるとのことです。
予習は1作目と4作目、そして12月終演前に
ハリーポッターの予習という観点では、三宅さんは1作目と4作目を挙げます。
二人は、5作目以降になると話が陰鬱としてくる点でも意気投合します。魔法学校の冒険から、戦争の色が濃くなっていくためです。
魔法学校生活から陰鬱とした戦争になってくるから。
その点、「呪いの子」はワクワクする学校冒険の趣きが強く、戦争をしないのが良い、と三宅さんはすすめます。
ワクワク冒険、学校冒険だから8いいよ。全然戦争しない。
日本での上演は12月までの予定です。育休中の吉田さんも、平日にも公演があると聞き、行けるかもしれないと関心を示しました。
まとめ
「呪いの子」はスピンオフではなく、JKローリングが脚本を手がけた正史の8作目。タイムトラベルで1〜7を完結させる構造と、床下のプールに象徴される演出の気合が魅力だと語られました。
- 「呪いの子」はJKローリングが脚本を書いた、舞台のみで存在する正史の8作目
- 物語は登場人物が過去へ戻る構造で、8作目を見ることで1〜7が完結する
- 床下に本物のプールを埋めるなど、舞台演出に強い気合が感じられた
- 稲垣吾郎ら複数の役者が日替わりでハリーを演じ、上演時間は約3時間半
- 予習は1作目と4作目がおすすめ。日本公演は12月終演予定




