ネタバレなし:お化け屋敷に行く感覚で観てほしい
ザック・クレッガー監督の映画『バイオハザード』をIMAXで観てきました。いや〜、めっちゃバイオハザードでした。
しかも、『バイオハザード』を知らない人でも十分楽しめると思います。ホラー映画として、ちゃんと面白いので。
ホラーが苦手な方でも、『USJ』のハロウィンナイトやお化け屋敷には行ったりしますよね。怖いけど結局行っちゃう、というタイプの人は、もれなく映画館に観に行ったほうがいいと思います。
ただ、15歳以上しか観られない作品なので、14歳以下の方は気をつけてください。15歳以上なら、お子さんとでもお化け屋敷に行く感覚で楽しめると思います。
グロいところもあるんですが、エンタメ、ホラー、グロという感じの、いわばポップなグロです。これはあくまで個人の感想ですが、「んなわけねえだろ」とツッコみたくなる感じ。
悪口じゃないですよ、褒めてます。クオリティは高いので、苦手なら凝視しないくらいで大丈夫だと思います。
1人で観るのはもちろん、10代20代の子たちが友達と連れ立って、ポップコーンを食べてコーラを飲みながらワイワイ楽しむための映画なんじゃないかと思います。
ちなみに私は、ゲームの『バイオハザード』は1・2・3・4まで好きで、それ以降は実況で観ています。7も大好きですし、9は自分でプレイしたいので実況も観ていません。特に1・2・3が好きなので、原作らしいところが出てくるたびにたまらなかったです。
監督の構成と見せ方が、とにかく上手い
前作の『ウェポンズ』もそうでしたが、この監督は構成、見せ方、伝え方がめちゃめちゃ上手いんです。
観客としては、もう手のひらの上で転がされているような感覚。監督が見せたいこと、伝えたいことを、わかりやすく作ってくるんですよね。
監督ご本人も『バイオハザード』のファンで、どこかのインタビューで「ラブレターだ」と話していたそうです。
言ってみれば、バイオハザードというお題での、監督による超お金のかかった2次創作みたいな感じ。その企画が、今回めっちゃ良かったと思います。
あんまりゲームに変に寄せていないのも、あえて良かったところです。この先はネタバレになるので、ここからは映画を観てから読んでくださいね。
ネタバレあり:ゲームのお約束を逆手に取ってくる
ここからはネタバレありです。ご注意ください。
ゲームのファンが作っただけあって、展開が上手かったです。銃を手に入れて、次はショットガン、次はマシンガン、と原作ゲームのオマージュがちゃんと踏まれていました。
そのうえで、それを逆手に取ってくるんです。ゲームだと柵の鍵を銃で撃てば開くところを、あえて外してくる。
ショットガンで牧場の柵を撃ったら開くと思いきや、開かない。じゃあ車で突っ込めば開くのかと思いきや、頑丈すぎて車が大破して最悪、っていう。
あそこはめっちゃおもろかったです。「くそ、やるな」と思いました。
「子供は殺さない」みたいなセオリーもバンバン外してきます。主人公も、彼女に子供ができて、死ぬ可能性を悟ってメッセージを残す。観ている側としては、『8番出口』みたいに生き残るのかな、ハッピーエンドになるのかなと思わされるんです。
そこを「んなわけねえだろ、バカヤロー」と。痛快で気持ちよくて最高でした。「わかってんな、ホラー映画。さすが監督」と、あのエンディングを観て思いましたね。
原作にはなかった、ゾンビがどんどん合体して転がってくるアイデアも最高でした。なぜか主人公を追いかけてくるのも、いい演出だったな。
アンブレラ社の地下で、主人公が彼女にメッセージを残すとき、インターホンのマイクで「へいへい、そこの君」と話しかけてきた声は、監督自身らしいですね。カメオ出演です。
本当はすごく恐ろしいことが起きているのに、客観的に見るとちょっと笑っちゃう。そういうユーモアを入れてくるセンスが抜群で、たまらないんです。
字幕で聞きたかった、色とりどりの「ファック」
お子さんと観るなら、中高生以上でも吹き替え版のほうが字幕を気にせず楽しめるかなと思います。
でも私は、海外の人が言う「ファック」を映画館で聞きたいんですよね。予告編でも言いまくっていたので、絶対字幕で観たいと思って行きました。
実際すごかったです。主人公もずーっと「ファック、ファック」「ホーリーシット」と言っていて、めっちゃ良かったですね。
面白かったのは、同じ「ファック」でも言い方次第で、いろんな訳がついていたこと。言い方やニュアンス、表情で意味合いが変わる、英語の表現の豊かさを感じました。
アンミカさんの「白は200色ある」と一緒で、「ファック」も200色以上ある。映画の本筋とは違うんですが、終始爆笑しながら観ていました。
変に続編はやらないでほしい
こんなにエンタメホラーを作らせたら上手い人は、いま一番なんじゃないかと思います。ジェームズ・ワンもいらっしゃいますが、そこに並ぶ方が出てきてくれて、私は嬉しいです。
「そら企画通るわ、こんだけおもろかったら」という出来でした。だからこそ、変に2とかはやらないでほしいんです。
これはこれで完結、完成しているので。『ソニー』さん、『コロンビア ピクチャーズ』さん、蛇足で別の監督に、みたいなことはやりがちなところがあるので、絶対しないでほしい。
やるとしたら、別の角度で、別の監督の解釈でやるのがいいと思います。いろんな方のバイオハザードへのラブレター、みたいな形ですね。
この作品を超えられるのか、というのが今後の腕の見せどころになるんじゃないかなと。下手したらゲーム自体もこっちに引っ張られるくらい、映画の素晴らしさを感じました。
90分、爽快感があって気持ちよかったです。私はホラーが好きすぎるので、苦手な人からしたら「めちゃめちゃ怖いやんけ」となると思いますが、こんなにちゃんとホラーしているエンタメホラーは久々でした。
エレベーターのくだりなど、うーんと思うところもあるんですが、あそこまでいったらジェットコースターのように「いくとこまでいったれ」ですよね。
ゾンビの殺し方や潰し方は、いかにクリエイティブを発揮するかというホラーのお作法だと思うので、そこに注目して観てもらえたらと思います。
皆さんは観に行って、どう感じましたか。ネタバレにならないよう、ハッシュタグやXでは送らず、マシュマロやDM、Eメールで感想をいただけたら嬉しいです。
少し宣伝になりますが、noteの記事から「おひねり」も募集しています。いただいたおひねりで映画を観に行ったりゲームを買ったりしているので、お好みの方法でご協力いただけたら嬉しいです。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。それではお疲れ様です。ではまた。
まとめ
ザック・クレッガー監督の映画『バイオハザード』は、原作を知らない人でもお化け屋敷感覚で楽しめる、ちゃんと怖いエンタメホラーでした。ゲームのお約束やホラーのセオリーを裏切る展開に、私は最後まで転がされっぱなしでした。
- 15歳以上なら、ホラーが苦手でもお化け屋敷が好きな人は劇場で観てほしい
- 原作ゲームのオマージュを踏みつつ、それを逆手に取る演出が上手い
- ハッピーエンドに期待させて裏切る展開が痛快だった
- これで完成しているので、続編をやるなら別の監督の解釈でやってほしい






