フライドポテトから始まった海外旅行トーク
この回は、二人が飲んでいるこだわり酒場のレモンサワーと、ナギさんが作ったフライドポテトの紹介から始まります。
ナギさんのフライドポテトは、新じゃがをセイロで皮付きのまま30分蒸し、一口サイズに切って冷凍しておくのがポイントです。使うときはローズマリーとニンニクを油に入れ、火をつける前からじっくり焼いて、最後に火力を上げてカリカリに仕上げます。
もう食感が、中がほんとカリッとしてて中が本当にふわっと。
ユウさんはこのポテトを大絶賛。そもそも二人ともポテトが大好きで、ドライブ中にマックやモスバーガーでポテトだけ食べ続けることもあるそうです。
ぜひこれは我々の、我が家の定番メニューにしていただきたいなと。
話の途中でナギさんが「トスカーナポテト」という言葉を出したことから、その正体を調べる流れに。調べてみると、トスカーナ風フライドポテトは銀座のフレンチレストランのシェフが考案した、日本発祥のものらしいと判明します。
トスカーナには行ったことがない二人ですが、その名前にちなんで、ここから海外旅行の話をしていくことになります。
行ったことのある国を挙げてみたら止まらない
まず話題になったのは、二人がこれまで行ったことのある国です。意外と海外旅行の話はしてこなかったそうで、「どこが好きか」が合わないと次にどこへ行くかの相談もできない、というところから始まります。
ユウさんが挙げたのは、アメリカ(ニューヨークやラスベガスなど5都市とハワイ)、韓国、イタリア、ドイツ、オーストラリア、インド、エジプト、カナダ、イスラエル、モロッコ。さらにタイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア、香港、マレーシアなどアジアもかなり回っています。
一方ナギさんも、タイや台湾、ベトナムのホイアン、マレーシアのペナン島、インドといったアジアに加え、オーストラリアのメルボルン、ロシア、メキシコ、ペルー、チリ、アルゼンチン、アフリカのタンザニアなどを挙げます。南米とアフリカまで足を延ばしているのが特徴的です。
(ロシアに)行ったの。シベリア鉄道に乗りたかったから。行った。
「もう一回行きたい国は?」という問いには、ユウさんはドイツのオクトーバーフェストと答えます。ただ二人とも基本は「また行くより次の国へ」という飽き性タイプで、同じ場所を再訪したい気持ちはあまりないようです。
ナギさんが「また行きたい」と即答したメキシコ・プエブラ
ナギさんがもう一回行きたい国として即答したのは、メキシコです。世界遺産都市のプエブラに1週間ほど滞在した経験がよほど楽しかったようで、街の空気そのものに惹かれたと語ります。
もう超楽しかったから。
カラフルで陽気な街並み、愉快な人たち、おいしい食事。歩いているだけでウキウキするような多幸感があったといいます。危ないイメージを持たれがちなメキシコですが、ナギさんいわく全然そんなことはなかったとのこと。
もうすごい街並みもなんかカラフルで陽気な感じで素敵だし、もうなんかあそこにいると多幸感というか。
アジア人の観光客がほとんどいなかった点も、ナギさんには居心地の良さにつながったようで、プエブラは超オススメだと締めくくります。
無計画・無鉄砲だった学生時代の一人旅
ここから思い出話へ。ユウさんが最初に挙げたのは、大学3年生のときに3週間ほど一人で行ったオーストラリア旅行です。片道分と3週間後にシドニーから帰る便だけを取り、あとは何も決めずに出発したそうです。
翌日の旅を、翌日のプランを全部前日に考えてみたいなことで三週間過ごしたのは、なんか自分の中でいい思い出だったなと。
現地でふと思い立ってダイビングのライセンスを取ったり、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」の舞台となったウルルへツアーで向かったりと、行き当たりばったりのチャレンジを重ねたといいます。
この話を聞いてナギさんも、自身の初めての完全ノープラン一人旅がメルボルンだったことを思い出します。こちらは意識して無計画にしたわけではなく、時間がなくて準備できなかった結果だったそうです。
なんて言うのかな、トーマスのモデルになった(列車の)ツアーみたいなのがあって。
そのツアーでは、機関車トーマスのモデルになったという列車が森を駆け抜けます。名物は、乗客が電車の窓に座って手すりにつかまり、風を浴びながら進むというもの。誰も注意されないなか、みんながやっていたそうです。
まじで落ちたらどうすんのって感じなんだけど。めっちゃ楽しかった。
森の中のツアーで出会った「老後の理想像」
メルボルンの別のツアーで、ナギさんは印象的な出会いをします。上品な白髪のマダム二人と一緒になり、森の中で鳥のさえずりを聞きながらチャイのような甘いミルクティーやビスケットを味わったそうです。
その姉妹は、イギリスあたりから定年後にオーストラリアへ移住し、のんびり暮らそうと二人でやってきた人たちでした。ナギさんは、その姿にそれまで考えたことのなかった人生の過ごし方を見たといいます。
あ、そういう人生もあるんだなみたいな感じで。結構それなんか衝撃があったというか。
その時に初めて老後を意識したというナギさん。旅先での何気ない出会いが、自分の将来のイメージにまで影響を与えた瞬間でした。
わざと無計画にする楽しさと、家族が現地集合した奇跡の旅
ユウさんは、研修時代に5日ほど休みをもらって行ったインドでの無計画さも振り返ります。現地でガンジス川へ行こうと、よくわからない人と交渉しながら電車のチケットを買い、5〜6時間かけて向かったそうです。
ほんと行き当たりばったりの旅行って楽しかったなって。
二人とも無計画派ですが、スタンスは少し違います。ナギさんは結果的に無計画になるタイプ、ユウさんは意図的に予定を決めないタイプです。
俺結構わざと無計画にしてる。
当日にユースホステルやバックパッカー向けの宿を取る、そんな旅のワクワク感を二人は語り合います。
自分の知らない街で何の予定もなく。
あの楽しさはね、もう何にも代えがたいよね。
続いてユウさんが挙げたのが、家族が現地集合したドイツ旅行です。当時アブダビに住んでいた兄と旅行しようという話が、漫画「もやしもん」をきっかけにドイツのオクトーバーフェストへ、そしていつのまにか両親も含めた家族5人の大集合になったといいます。
なぜかドイツのオクトーバーフェストで家族五人が大集合するっていうのは。
アウトバーンをレンタカーで200キロほど飛ばし、途中で見つけた湖にみんなで入るなど、自由すぎる家族旅行だったそうです。当時28歳ごろの、そのタイミングでしかできなかった旅として二人の心に残っています。
家族ができた今は、ホテルを取り、行く街も過ごし方もその時々に合ったスタイルになる。良くも悪くも旅は変わっていくと二人はうなずき合います。
飛行機の隣の席から広がった、ナギさんの出会い旅
ナギさんは、無計画だからこそ得られたメリットとして、旅先での出会いを挙げます。一人旅のとき、飛行機で隣に座った人と仲良くなり、現地でご飯に行くことがほとんど毎回あったというのです。
ないない。普通ない。
ロシア行きの便では、隣に座った現地の人と意気投合。その人は日本のほろ酔いを大量に買い込んでいて、到着後のバゲージクレームでいきなり手渡されたそうです。
開けて、で乾杯ってして写真撮影するっていう。
その人が教えてくれた現地のバーに、ナギさんはその日一人で飲みに行ったそうです。こうした偶然のつながりが、ナギさんの旅にはとても多いといいます。
メキシコ・プエブラでも同じことが起きました。行きの飛行機でプエブラ在住の夫婦と隣り合わせ、帰りの便でも再会したことから、食事に誘われます。
(メキシコのどこに行くのと聞かれて)私はプエブラで一週間ぐらいいるよ。
当日は家族総出でホテルまで迎えに来てくれ、ナギさんの友人も一緒に、大人数でブランチを楽しんだそうです。トルティーヤを保温する布や、いろいろなお土産までもらったといいます。
赤ちゃん連れでも無計画だったデンマーク旅行
二人でデンマークへ行ったときも、実はかなり無計画だったと振り返ります。赤ちゃん連れにもかかわらず、現地に着いてから夜に飲みながら観光本を開き、次の日どこへ行くかを決めていたそうです。
もう現地着いてから夜寝る前に飲みながら、なんかね、観光本とか開いて、「え、どこ行く?」みたいな感じの。
予約していい場所に行くのももちろんアリだと認めつつ、二人は計画通りに動くのが性に合わないと言います。予定を決めない旅の楽しさは何にも代えがたいというのが、この夫婦の共通点です。
絶対に真似しないでほしい危険エピソードの数々
ここからは、無計画ゆえのヒヤッとした話です。ユウさんはオーストラリア旅行の最後、クレジットカードの限度額に達してシドニーに帰れなくなりかけたといいます。3週間もいれば当然、と本人も苦笑い。母親と連絡がつき、別のカードを使わせてもらってなんとか切り抜けたそうです。
イタリアでは、レンタカーを返した後に電車が終わってしまい、なぜかヒッチハイクで帰ってきたことも。真っ暗ななか二人でヒッチハイクをして、いい人に乗せてもらえたから無事だったと振り返ります。
まあでもなんとかなってるんだよね。なんとかなってるから今ここにいるわけだしね。
ナギさんが「明確に危険だった」と語るのは、マレーシアのペナン島での出来事です。ナンパしてきた男性がホテルまでついてきて帰らず、部屋の鍵を開けたら入ってこられそうで、外のベンチで深夜まで交渉を続けたといいます。
「もう」って言って。で、もう、もう本当になくなんなくて困って、もう最終的にもう私が逃げた。
最終的にナギさんは自分のホテルの敷地から猛ダッシュで逃げ、狭い路地の側溝のようなところに30分ほどうずくまって隠れたそうです。相手がいないのを確かめて部屋に戻った瞬間、翌朝のクアラルンプール行きの便を取りました。
(相手に)誰にも会うまいと思って。
ザンジバル島で、見知らぬ男性たちのボートに乗った話
もう一つナギさんが語ったのは、タンザニアの離島ザンジバル島での話です。ストーンタウンで出会った男性たちに「近くの島を見ないともったいない」と勧められ、彼らのボートで案内してもらったといいます。
じゃあもう俺たちが連れてくよ(自分たちのボートがあるから)。
聞いているユウさんは「めちゃめちゃ危ない」と繰り返しますが、ナギさんは相手が仲間も連れてくると言うのを聞き、人を見る目を信じて頼むことにしたそうです。
聞いてる限りめちゃめちゃ(危ない)。
翌朝、彼らは電動ボートを手配して、遠くをゆっくり進むツアー船を横目に一気に離島へ。巨大なカメがいるプリズンアイランドは、油絵のように綺麗なエメラルドグリーンの海が広がっていたといいます。加工なしでこの美しさだった、とナギさんは強調します。
何の加工もしてなくてもすっごい綺麗なエメラルドグリーン。
後で調べると、同じプリズンアイランドツアーは3時間で1万円ほど。それを無料で、しかも街の案内までしてもらったわけですが、二人は「絶対に真似しちゃいけない」と口をそろえます。
本当に危なかったね。絶対真似しちゃいかん。
それでも最後は、無計画な旅を人生に一度はおすすめしたい、というところに落ち着きます。良い子は真似しないでね、と念押ししながらの、ゆるいトークでした。
まとめ
フライドポテトの話から始まり、無計画・行き当たりばったりの海外旅行を振り返った第11回。楽しい出会いもヒヤッとした場面もありましたが、二人が語りたかったのは「その時にしかできない旅の面白さ」でした。良い子は真似しないでね、という注意つきで。
- 二人とも無計画派で、ナギさんは結果的に、ユウさんは意図的に予定を決めない旅を好む
- ナギさんの一番の再訪希望はメキシコ・プエブラ、ユウさんはドイツのオクトーバーフェスト
- 飛行機の隣の席や旅先での偶然の出会いが、ナギさんの旅を豊かにしてきた
- ペナン島やザンジバル島など、一歩間違えれば危険だったエピソードも多く、真似は推奨されていない
- その時々でしか成り立たない旅があり、家族ができた今は今に合ったスタイルへ変わっていく




