チカブレを続けて、近本さんの何が変わった?
「チカブレンド」は100回を迎えていましたが、近本光司さんとRYUさんにはその実感があまりなかったようです。まとめて収録しているため、RYUさんも何回目がいつ来るかを意識しないまま回が進んでいたといいます。
それ(気づいたら超えてたの)が近ブレでいいんじゃないですか。
100回の節目に、RYUさんはブレンダーさんから届いた多くのメッセージを紹介していきます。最初のお便りは、番組を始めてから変わったことと変わらないことを尋ねるものでした。
chikablendを始めてから変わったことと変わらないこと。変わったことあれば、なぜ変わったのか、なぜ変わらないのかを話してほしいです。
近本さんが挙げた「変わったこと」は、近ブレ的思考ができるようになったことです。一方的な見方だけでなく、違う見方や違う意見があるのではと考え、答えを急がずにいられるようになったといいます。
違う見方があるんじゃないかな、違う意見があるんじゃないかなとか、そんなに答え急がなくていいんじゃないかなとか。
近本さんは、そうした考え方を言語化できるようになったことも変化に含めています。それはチカブレンドのコンセプトであり世界観でもあるため、意識的にできるようになったと話しています。
近本さんが「変わらないこと」として挙げたのは、この番組の時間が自分の学びや成長になっているという点です。収録で話すうちに考えが整理され、言葉にできていなかった部分が言葉になっていくといいます。
話しながら自分が発見するっていう。
近本さんによれば、その感覚は番組の初めから今までずっと続いていて、自分自身のためにもなっているそうです。
一方的な見方にとらわれず、答えを急がない「近ブレ的思考」ができ、言語化できるようになった
収録で話しながら考えが整理され、自分で発見する時間が学びと成長になっている
変わったことは考え方の幅、変わらないことは「話すことで考える」という番組の役割だと整理できます。
自分の番組の魅力を語るのは、なぜ苦手なのか
2通目のお便りは、近本さんの名前を出さずにチカブレンドを紹介するとしたら、どんな魅力を伝えるかという、少しひねった質問でした。
もし近本光司という名前を一切出さずにchikablendを誰かに紹介するとしたら、どんな魅力を伝えたいですか。100回続けてきた今だからこそ、近本さんが考えるチカブレの本質を聞いてみたいです。
近本さんは、自分たちの番組の本質を語ること自体に照れがあるようです。人の番組を紹介するのはよくても、自分の番組を伝えるのは苦手だといいます。
自分たちの番組の本質とかもなんかあんま恥ずかしくない?
今でもそこね、抵抗感あるわ。変わらないわ、そこ。
近本さんは、SNSのリールで流れてきたチカブレンドの話を人から言われると、今でも嫌な気持ちになるそうです。RYUさんが「くすぐったいのか」と聞くと、そうではないと否定しました。
(くすぐったいとかじゃなくて、)なんかトゲトゲしてるというか。やめてって思います。
近本さんは自分の声にもまだ慣れていないといい、1通目のお便りに続いて、ここでも「変わらないこと」が見つかった形になりました。
100日休みがあったら、近本さんは何をする?
3通目のお便りは、番組100回にかけて、100日でできるようになりたいことや、100日の休みがあったらやりたいことを尋ねるものでした。
100回記念にかけて、お二人が100日間でできるようになりたいこと、または100日休みをもらったらやりたいところ、行きたい場所。
近本さんは100日を3ヶ月と捉え、自身の実感として、習慣づけは2週間、体の変化には3ヶ月ほどかかるのではと話します。以前のグルテンフリーの回でも話した内容だそうです。
ただ、近本さんは「100日でできるようになりたいこと」は特にないと答えます。やりたいと思ったら、もうやってしまっているからだといいます。
100日の休みについては、近本さんは引退していたらという前提で考えました。3ヶ月の旅行は帰りたくなりそうだと迷った末に出したのは、意外な答えでした。
3ヶ月間、家にずっといる。もう外に一切出たらダメみたいな。
(そう)なったら、3ヶ月終わった時にやっと外に出れる。やっぱ外って最高だなみたいな。
近本さんはこれを「修行」と表現し、太陽を浴びるありがたみを感じるためだと話します。ネット通販はOKにしてほしいと条件を付けるあたりにも、近本さんらしさがにじみます。
近本さん自身は、休みの日は完全に外に出たいタイプだそうです。行きたい場所がなくても「どっか行こう」と言い、着替えて外に出るだけでいいといいます。RYUさんも近所でいいから出かけたいと共感していました。
RYUさんの100日の答えは、船旅です。飛行機での海外旅行は大変でも、船なら移動そのものが目的になり、船内で食べたり遊んだり、ぼーっとしたりできるのが魅力だと話します。
近本さんも船旅を考えていて、2028年にディズニークルーズが出来上がる話にも触れました。ただ、近本さんが行ける時期は12月で寒いため、実現は引退してからかなと話しています。
これからのチカブレは、どこへ向かうのか?
4通目は、近本さんが「100回にふさわしい」と反応した、番組の今後についての質問でした。
これからのチカブレのあり方についてのお話が聞きたいです。これからやりたいことは何ですか?どういう方向性で作られていくのか。
近本さんの答えは、方向性を考えること自体がチカブレンドだというものです。どうなりたいか、何をしたいかを考え、それを形にし、しかもブレンダーさんも巻き込んで一緒に作るのが番組だと話します。
それを自分たちだけでやるんじゃなくて、Blenderさんも巻き込んで一緒にやる、一緒に作るっていうのが僕の中でチカブレだと思ってるんで。
近本さんは、チカブレンドの特徴として、「こうだ」と言い切らないところを挙げます。RYUさんも、具体的に決めるより、何かに気づいて「面白いね」となったものをやっていくほうが番組らしいと応じました。
近本さんは、去年言っていたことと違うことをやったり、実験的なことをしたりしながら、失敗でも成功でもその過程を楽しむのがチカブレンドだと話しています。
収録で一番大変だったのは、録音トラブル?
5通目のお便りは、チカブレンドの収録でこれまで一番大変だったことを尋ねるものでした。
チカブレの収録で一番大変だったことは何ですか?
近本さんがすぐに挙げたのは、対面収録での録音トラブルです。普段はZoomでのオンライン収録ですが、対面で録るときに限って、RYUさんがいつもと違う新しい機材を使おうとするといいます。
大概取れてないです。
RYUさんによれば、沖縄で録った回では半分ほどが録れていなかったそうです。録れていないことに気づいて録り直し、後日確認するとデータが残っていない、という流れを経験しています。
収録
対面で話して収録するが、途中で録音が止まっていた
録り直し
もう一度録り、問題ないと確認する
後日確認
データが残っておらず、復元ソフトを買っても戻らない
再収録
最終的にお互いオンラインで映しながら録り直した
この流れのとおり、RYUさんは何度も対処を試みましたが、最後はオンラインで収録し直すことになりました。
RYUさんは、本来は出演者が話すことに集中できるようディレクターを置くべきだと感じつつ、対面の場にディレクターがいると雰囲気が変わるという迷いも口にします。次からはダブル、トリプルでバックアップを取ると話していました。
一方、RYUさんが編集で一番苦労したのは、ひどい風邪で声がガラガラになった回です。聞き取りやすい音になるよう、一つひとつ修正したといいます。近本さんは、そのままでもリアルっぽくてよかったのではと返しました。
怪我の時期、チカブレで話せなかったこと
RYUさんがもう一つ大変だったと振り返ったのは、近本さんが怪我をして時間がなくなった時期の収録です。限られた時間で収録していた近本さんに、RYUさんはよくやってくれたと感じていたそうです。
近本さんは、「何を話してもいい」はずのチカブレンドでも、あの時はさすがに話せなかったと振り返ります。本来は怪我の経過やメンタルを話すべきだったという思いがあるようです。
一番の理想は、ああいう時に(怪我の)経過とか、メンタルとか、そういうとこを話さないといけないんすよ。
そのために作った近ブレなのに。
当時はストックも取れず、翌日や翌々日に配信するような、リアルタイムに近い会話をしていたそうです。近本さんが初めて「ストックの中から出してほしい」と頼んだのもこの時期で、理由はメンタルではなく話す時間がなかったからだといいます。
近本さんは、打てない時期ならまだ一軍でプレーしているからいいものの、怪我で近況が伝わっていない中での発信は、いろいろな人に迷惑をかけかねなかったと話します。
そんなこと気にしてらんねえよっていうのが多分YOUTUBEなんですよ。
そこのケアもするのが近ブレです。
近本さんは、迷惑をかけて伝えたいことを伝えると、その後に伝えたいことを伝えられない番組になる可能性もあるとも話します。まだ組織に属しているので好き勝手できるわけではない、という自覚がうかがえます。
仕事とプライベートは、そもそも分けられる?
6通目のお便りは、プロ野球選手と経営者という多忙な二人に、仕事とプライベートのバランスを尋ねるものでした。
近本さん、RYUさん100回放送おめでとうございます。お二人はプロ野球選手、経営者として多忙な日々をお過ごしかと思うのですが、仕事とプライベートのバランスはどのように取られているでしょうか。
近本さんはまず「そのバランスって何?」と首をかしげ、RYUさんのほうがわからないのではと振ります。RYUさんにとっては、仕事自体が生活になっているからです。
RYUさんは会社員時代、土日にはうれしくなり、月曜には憂うつになっていたそうです。今はその区切りがなく、チカブレンドも普段の仕事も感覚としては変わらないといいます。
会社員時代は土日を喜び、月曜にため息をつく生活だった
経営者になった今は仕事と生活が溶け合い、「毎日予定のある日曜日」になっている
近本さんによれば、RYUさんは好きなことしか仕事にしておらず、嫌いなことをしたくないから会社を立ち上げたと話していたそうです。ただ、自分で立てた予定が面倒になることは二人ともあるようで、近本さんは1回目の優勝旅行でハワイに行く直前も「面倒くさい」と思ったと明かしました。
一方で、近本さんにとってプロ野球選手という立場は、プライベートとも切り離せません。シーズン中の移動も「プライベートだけどオフィシャル」で、家の周りを歩くだけでも周囲はそういう目で見るといいます。
(外に出ると)少なからず周りの目を絶対気にするわけじゃないですか。
近本さんが解放されるのは家の中くらいで、チカブレンドには対面ではない自分がいるとも話します。そのうえで、仕事とプライベートの境界が曖昧なことを悪いとは思っていないそうです。
RYUさんも今のほうがいいと話す一方、社員から「仕事なのにそんなラフでいいの?」と心配されることがあるといいます。近本さんに、半袖短パンで自治体の仕事に向かった話を覚えられていて、苦笑いしていました。
話の流れで、近本さんが「100回の気持ちを誰に伝えたいか」とRYUさんに逆に問いかけます。近本さん自身は、会った人に直接言うので、こういう場では言わないと答えました。RYUさんは、メディア取材でも近本さんの表情を見て本気かどうかを読んでしまうと話し、近本さんも顔に出るのでブレンダーにはバレていると笑っていました。
近本さんがファンに一番聞きたいことは?
最後のお便りは、近本さんからファンに聞いてみたいことはないか、という質問でした。
100回記念の質問ですが、ファンは近本さんに聞きたいことが山ほどありますが、近本さんからファンに聞いてみたいことはないですか?
近本さんは、なぜ自分のファンになったのかは以前にも聞いたことがあり、野球がきっかけなのでだいたい想像できるといいます。試合を見に行った日にヒットを打った、新人の時にホームランを打った、オールスターでサイクルを打った、といった理由です。
近本さんが本当に知りたいのは、ファンになったきっかけではなく、なぜそこまで長く応援し続けられるのかという点です。新しい選手や推しの選手が次々に現れる中でも続く熱量に、近本さんは関心を持っています。
自分自身そんなに自信がないから、自己肯定感そんな高くないから。
どうしてそこまで推しに熱量を注ぎ続けられるのかなっていう。
近本さん自身にも推しはできたものの、その熱量が何年続くかはまだわからないといいます。小学生の頃もメインはイチローさんでしたが、高橋由伸さん、福留さん、青木さんと、好きな選手はコロコロ変わっていたそうです。
RYUさんは、近本さんの知的好奇心をくすぐる領域だと応じ、ブレンダーさんにお便りを募集すると呼びかけました。エピソード説明でも、「どうしてそこまで推し続けられる?」という問いへの回答を集める100回記念アンケートが案内されています。
100回より「約2年」、目標を決めない番組
近本さんは、100回というより、ほぼ2年続いたことのほうがおめでたいと話します。ただ、スタートした日ははっきりせず、RYUさんによれば11月30日あたりだそうです。
番組はstand.fmで始まり、その後に乗り換えたため、近本さんはそれを「シーズン1」と「シーズン2」と呼びます。シーズン1は短かったと二人で振り返っていました。
RYUさんは、200回と続けたい気持ちはあっても、そこを目指すより「気づいたらこうなっていた」という形がいいと話します。近本さんも、目標はなく、日々の変化の中でやりたいと思ったことをやるのがチカブレンドだと締めくくりました。
まとめ
100回記念の今回は、お便りに答える中で、チカブレンドが近本さんにとって「答えを急がず、話しながら考える場」であることが改めて浮かび上がりました。収録の失敗や怪我の時期の苦労も振り返りながら、目標を決めずに過程を楽しむ番組の姿勢が語られています。
- 近本さんは、番組を通じて一方的な見方にとらわれず、答えを急がない「近ブレ的思考」が身についたと話す
- チカブレンドの方向性は「こうだ」と決めず、ブレンダーさんと一緒に実験し、過程を楽しむことにある
- 怪我の時期には、本来話すべき経過やメンタルを話せなかったことへの思いも語られた
- 近本さんがファンに聞きたいのは、きっかけではなく「どうしてそこまで推し続けられるのか」という問い







